2019年10月27日日曜日

薬剤師さんのための健康食品情報第83号:(2019/10/20~2019/10/26)

平成30年4月1日 第1号発行
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行政からの通知、取り締まり等

先週の行政の動き (1020日~1026)

今週は、特になし


健康食品の健康被害情報(10/20~10/26) 国立健康栄養研究所HPより



(外国のバイアグラ関係成分含有のサプリメントの注意喚起は掲載していません)


1025日 米国FDAが医薬品成分 (ロバスタチン) を含む製品に注意喚起

■注意喚起および勧告内容
20191024日、米国FDA (U.S. Food and Drug Administration) が医薬品成分 (ロバスタチン) を含む製品「CholesLo」に注意喚起。米国FDAは当該製品を購入・使用しないように勧告。

■解説
これは、米国FDAによる調査で判明した事例。コレステロール値の低下を謳って店舗やウェブサイトで販売されていた当該製品を分析したところ、医薬品成分であるロバスタチンが検出された。現在のところ、当該製品との因果関係が疑われる健康被害については不明。https://www.fda.gov/drugs/medication-
health-fraud/public-notification-choleslo-
contains-hidden-drug-ingredient


(KC これを医薬品と一緒に使うようなことは考えたくありませんね。)


患者さんとの会話のための話題提供


LINK de DIETより

どんな糖入り飲料でも2型糖尿病リスクが高まるかも

糖入り飲料の摂取が増加すると、添加した糖か自然に含有される糖かに関わらず、2型糖尿病のリスクが高まる傾向があるようだ、というハーバード公衆衛生大学院等からの報告。

今回の研究は、糖入り飲料の摂取の長期的変化が、2型糖尿病発症リスクと関連するかどうか調査した初めての研究であるという。

研究では、3件の長期的研究(看護師健康調査、看護師健康調査Ⅱ、医療専門家フォローアップ調査)に参加した男女192,000名以上のデータを使用したという。研究者らは、4年毎に実施された食物摂取頻度調査の結果から糖入り飲料の経時的変化を調査した。

結果は、BMI、その他の食事摂取の変化、ライフスタイル習慣で調整後、総糖入り飲料摂取(糖入り飲料と100%フルーツジュースの両方を含む)4年間で1日当たり4オンス以上増加すると、その後の4年間の糖尿病リスクが16%増加したという。

また、人工甘味料の摂取を4年間で1日あたり4オンス以上増加すると、糖尿病リスクが18%増加する傾向も認められたという。しかしながら、著者らは、人工甘味料に関する研究結果については、逆の因果関係の可能性(すでに糖尿病リスクの高い者は、糖入り飲料からダイエット飲料に変更している可能性がある)、監督バイアス(ハイリスクの者は、糖尿病のスクリーニングを受ける傾向が高いため、より迅速に診断される)のため、解釈には注意が必要であると述べている。

さらに、この研究では、糖入り飲料11杯分を、人工甘味料入り飲料ではなく、水、コーヒー、ティーに置き換えると、糖尿病発症リスクが210%低下したという。https://care.diabetesjournals.org/content/
early/2019/09/18/dc19-0734


先週の健康・健康食品関連情報(10月20日~10月26日)

行政公表資料より


特になし


大学・研究機関等公表資料より



食事の時間がアレルギーに強く影響する

食事の時間を見直すことによりアレルギー症状の改善が期待 (山梨大学)https://www.yamanashi.ac.jp/wp-content/
uploads/2019/10/20191025pr.pdf


不規則な食事のタイミングは、体内時計のリズムを変えてしまい、その結果、規則的な 食事のタイミングをしている時とはアレルギー反応の出方を変えることがわかりました。具体的には、本来ア レルギー症状が出にくい活動期でも、症状が強くなってしまいました。

(KC  マウスの実験結果ですが、不規則な食事は、アレルギー反応にも影響を与えているようです。)


保健指導における「食べる順番」に重点をおいた食事指導の有効性を証明 (関西電力病院)http://kepmri.org/wp-content/uploads/
2019/10/d4c3e52bdae39bc5ca004c
fb2b5665c9.pdf


「食べる順番」に重点をおいた食事指導は、従来の食事指導に比して、減量効果が有意に大きかった。

「栄養バランス」に重点をおいた食事指導も、従来の食事指導に比して、減量効果が大きい傾向にあったが、 統計学的な有意差にいたらなかった。


体内で多量の水素が発生し、酸化ストレスを低減するシリコン製剤 (大阪大学)https://resou.osaka-u.ac.jp/ja/
research/20191025_1


シリコン製剤を含有するサプリメントを犬や猫等に与えたところ、アトピー性皮膚炎、糖尿病、外耳炎等が治るという治療例が多数観測されました。例えば、10年間使用していたステロイドを中止し、45日間シリコン製剤を与えたところ、アトピー性皮膚炎が完治し、かゆみがなくなり脱毛していた背中部が増毛しました。

糖尿病の猫にシリコン製剤を摂取させました。摂取前は、血糖値が235mg/dLと正常値75145mg/dLよりもかなり高く、食欲がなく元気のない表情でしたが、シリコン製剤を40日間摂取させたところ、血糖値は125mg/dLまで低下し、食欲が糖尿病前に戻りました。

(KC  体内で水素が多く発生すれば、やはり何等か、作用がありそうです。水素水を飲むというのもいいですが、体内で水素を発生させるようなものを考えた方がよさそうです。この動物用サプリが、販売されるようです。大ヒットしそうですね。)


先週のトクホ・機能性表示食品情報(10月20日~10月26日)

特定保健用食品

10月25日  3件 許可

1
商品名:健やかごま油
申請者:かどや製油株式会社
関与する成分:セサミン 、セサモリン
許可を受けた表示内容:本品はセサミン・セサモリンが含まれており、血清LDLコレステロールを減らすのを助けます。血清LDLコレステロールが高めの方におすすめします。
1日摂取目安量:大さじ1杯(14g
許可番号:1798


2
商品名:特茶カフェインゼロa
申請者:サントリー食品インターナショナル株式会社
関与する成分:ケルセチン配糖体(イソクエルシトリンとして)
許可を受けた表示内容:本品は、脂肪分解酵素を活性化させるケルセチン配糖体の働きにより、体脂肪を減らすのを助けるので、体脂肪が多めの方に適しています。
1日摂取目安量:600ml
許可番号:1799


3
商品名:伊右衛門 特茶a
申請者:サントリー食品インターナショナル株式会社
関与する成分:ケルセチン配糖体(イソクエルシトリンとして)
許可を受けた表示内容:本品は、脂肪分解酵素を活性化させるケルセチン配糖体の働きにより、体脂肪を減らすのを助 けるので、体脂肪が多めの方に適しています。
1日摂取目安量:600ml
許可番号:1800

詳細は、
https://www.caa.go.jp/policies/policy/
food_labeling/health_promotion/pdf/
food_labeling_cms206_20191024_02.pdf


機能性表示食品届出公表(10月20日~10月26日)

【届出番号】【商品名】【届出者】【届出者】【食品の区分】【機能性関与成分名】【表示しようとする機能性】の順で掲載。


今週の公表はありません。


機能性表示食品の届出一覧は、情報検索のデータベースで確認できます。
https://www.fld.caa.go.jp/caaks/cssc01/


あとがき



今週も最後まで、お付き合いいただき有難うございました。


おはようございます。今日も、早めに配信いたします。

先週に引き続き、大雨の被害が出てしまいました。被害にあわれた皆さん、心から一刻も早い復旧を願っております。

今週は、機能性表示食品の届出の公表もなく、情報量少なくなっています、たまにはこんな週もあります。

さて、今週末は、日本臨床栄養学会・協会大連合大会に参加のため、名古屋に入っています。秋と春は毎年のことですが、講演や発表続きます。今月も1か月で9本あり、スライドづくりが追いつかずの状態です。来月に入れば、少しゆったりと思っていても、色々な締め切りは常にあり、ずっとドタバタしております。もう少しスケジュール管理ができればと常々思っているのですが、ギリギリまで仕事をせず、ため込むのは変わりようにありません。

それでは、素敵な週末になりますように。(KC)
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平成30年4月1日 第1号発行