2022年10月10日月曜日

薬剤師さんのための健康食品情報第234号

薬剤師さんのための健康食品情報第234号


平成30年4月1日 第1号発行
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行政からの通知、取り締まり等


先週の行政の動き (10月2日~10月8日)
 
10月6日 「栄養成分の機能表示等に関する調査・検討事業」の報告書の公表
 
令和3年度に実施された「栄養成分の機能表示等に関する調査・検討事業」の報告書が公開されました。
これをもとに、今後、栄養機能表示食品等の表示改正が行われていくと思われます。
では、
 
栄養成分の機能表示等に関する調査・検討事業報告書

https://www.caa.go.jp/policies/policy/
food_labeling/information/research/2021/
assets/
food_labeling_cms206_20220930_01.pdf

 
 
10月7日 眼鏡の不適合による体調不良等に注意! ― 眼鏡は処方箋をもとに作製し、目の健康を守りましょう (消費者庁)

https://www.caa.go.jp/policies/policy/
consumer_safety/caution/caution_064/
assets/
consumer_safety_cms205_221007_01.pdf

 
10 1 日はメガネの日110 10 日は目の愛護デーです。目に関する最も身近な製品である眼鏡は本来、視機能をサポートするためのものですが、事故情報データバンクには、合わない眼鏡を作製され、その眼鏡を掛けることで頭痛、めまい、目の不調等が生じた等との情報が平成 24 年から令和4年8月末までの約 10 年間に238 件寄せられています。その多くの原因はレンズの不適合であり、幅広い年代で体調不良等が見られましたが、中には子どもの視力が低下した可能性のある事例もありました。


健康食品の健康被害情報 国立健康栄養研究所HPより


健康食品の健康被害情報(10/2~10/) 国立健康栄養研究所HPより

(外国のバイアグラ関係成分含有のサプリメントの注意喚起、米国FDA/FTCの新型コロナウイルス対策に関連した虚偽宣伝に関する注意喚起は、掲載していません)
 
 
104日 カナダ保健省 (Health Canada) が規格不適合のジヒドロトリアジン含有製品の自主回収情報を公表。
 
■健康被害の状況
現在のところ、当該製品との因果関係が疑われる健康被害については不明。
Product Kre-Alkaline 1500mg
 
当該製品に関する国内の状

厚生労働省より本件に関して国内被害例の報告等は公表されていない (2022107日時点)
https://recalls-rappels.canada.ca/en/
alert-recall/kre-alkaline-out-specification

 
 
素材情報
 
新規収載
・クマイザサ
https://hfnet.nibiohn.go.jp/contents/
detail5002.html


患者さんとの会話のための話題提供


「EBIS栄養情報学」より



オメガ3脂肪酸は青少年の注意力向上に関連?

オメガ3脂肪酸は青少年の注意力向上に関連?
 
ドコサヘキサエン酸 (DHA) は、思春期の若者の選択的かつ持続的な注意力の向上に関連しており、アルファリノレン酸 (ALA) は衝動性の低下に関連しているようだ、というスペイン・バルセロナ国際保健研究所 (ISGLOBAL)からの研究報告。
 
思春期には、脳、特に注意を制御する上で重要な役割を果たしている前頭前野で重要な構造的および機能的変化が起こる。一方、オメガ3不飽和脂肪酸は、適切な脳の発達と機能に重要であることが知られている。 脳、特に前頭前野で最も豊富な脂肪酸はDHAであり、主に脂肪の多い魚を食べることによって供給される。
「脳の発達におけるDHAの重要性が確立されているにもかかわらず、DHAが健康な青年の注意力に影響を与えるかどうかを評価した研究はほとんどありません」と主任研究者のジョルディ・ジュルヴェス研究員は語っている。「さらに、別のオメガ-3 である植物由来の α-リノレン酸 ( ALA ) の役割については、それほど広く研究されていません。」
 
研究チームは、バルセロナのさまざまな学校に通う 372 人の青少年(平均年齢13.8歳)のグループにおいて、DHA ALA の摂取量が多いほど注意力が向上するかどうかを検討した。
参加者は、反応時間を測定するコンピューター化されたテストを受け、選択的および持続的な注意力、気を散らす刺激に直面した際の抑制能力、および衝動性が測定された。また、食習慣に関する一連の質問に答え、血液サンプルを提供して、DHA ALA の長期的な食事摂取の客観的かつ有効な指標である赤血球レベルを測定した。
データ解析の結果、DHA のレベルが高いほど、選択的で持続的な注意力と抑制的な注意力の向上に関連していることが示されたという。対照的に、ALAは注意力とは関係がなかったが、衝動性の低下と関係がみられた
https://link.springer.com/article/10.1007/
s00787-022-02064-w


遅い食事は空腹感を増し、カロリー消費を下げ、脂肪組織を変える

遅い食事は空腹感を増し、カロリー消費を下げ、脂肪組織を変える
 
食事の時間を1日の後ろの方に4時間ずらすと、エネルギー消費が減少し、空腹感が増加し、脂肪組織の変化を引き起こすことで、肥満リスクが高まる可能性がある、という米国ブリガム アンド ウィメンズ病院からの研究報告。
 
研究チームは、BMI25以上の過体重または肥満者16名を対象に、早い時間と遅い時間の食事が代謝に及ぼす影響をクロスオーバーデザインで検討した。各参加者は、ランダムな順番で2 つの実験プロトコルを完了した。1 つは厳格にスケジュールされた早い食事スケジュール(9時、13時、17時半)で、もう 1 つはまったく同じ食事を、約 4 時間ずらしてスタートする遅い食事スケジュール(13時、17時半、21時半)だった。
その結果、遅い食事スケジュールは、空腹感と食欲を調節するホルモンであるレプチンとグレリンに大きな影響を与え、食欲に影響を与えることが明らかになったという。具体的には、満腹感を知らせるホルモンであるレプチンのレベルは、早い食事条件と比較して遅い食事条件では 24 時間にわたって減少した遅い食事条件ではまた、カロリー消費速度が遅くなり、脂肪組織で脂肪生成を増加させ脂肪分解を減少させる遺伝子発現を示して脂肪の成長を促進した
https://linkinghub.elsevier.com/retrieve/
pii/S1550413122003977


マヌカハニーは薬剤耐性肺感染症の治療に有望

マヌカハニーは薬剤耐性肺感染症の治療に有望
 
天然のマヌカハニーと広く使われている薬剤を組み合わせた、致命的な肺感染症に対する新しい治療法が開発された、という英国アストン大学からの研究報告。『微生物学』誌に掲載された。
 
研究チームは、マイコバクテリウム・アブセサス(Mycobacterium abscessus)肺感染症の治療に、インビトロ吸入モデルにおいて噴霧製剤によってマヌカハニーと抗生物質アミカシンの組み合わせ投与が有望であることを証明した。
 
マヌカハニーは、幅広い薬効があるといわれているが、最近では、その幅広い抗菌スペクトルが確認されているという。今回、研究者らは、マヌカハニーが、嚢胞性線維症(CF)や気管支拡張症の患者に影響する、M. アブセサスなどの多くの薬剤耐性細菌を死滅させる可能性があることを発見した。
本研究では、研究者らは、インビトロ吸入モデルを使用して、16名のCF患者から採取したM. アブセサスを対象に、抗生物質アミカシンとマヌカハニーをネブライザーによって同時噴霧したところ、単独よりも少ない量のアミカシンによって細菌を死滅させるのに十分な薬効を示すことを発見したという。これによってアミカシンの副作用を低減させることができる。
https://www.microbiologyresearch.org/
content/journal/micro/10.1099/
mic.0.001237


ビタミンD3とオメガ3はフレイルを軽減しない?

ビタミンD3とオメガ3はフレイルを軽減しない?
 
米国ブリガムアンドウィメンズ病院の研究者らは、25,000人以上の米国人成人を対象とした、「ビタミンD3およびオメガ3」(VITAL)臨床試験のデータを解析した結果、ビタミンD3またはオメガ3脂肪酸のサプリメントは、どちらもフレイススコアに影響を及ぼさないことを発見したという。
 
本研究結果は、一般的に健康な高齢者のフレイル予防のためのビタミンD 3またはオメガ3脂肪酸サプリメントの日常的な使用を支持していない、と研究者らは結論付けている。
 
「不必要な薬の処方をやめ、代わりに健康的な生活習慣を促進することを検討すべきです。定期的な運動と地中海式食事は、フレイルを予防するための戦略であることが証明されており、すべての高齢者に推奨されるべきです」と研究者はコメントしている。
https://jamanetwork.com/journals/
jamanetworkopen/fullarticle/2796088


先週の健康・健康食品関連情報


先週の健康・健康食品関連情報(10月2日~10月8日)

 
行政公表資料より
 
特になし


大学・研究機関等公表資料より



メントールの冷感が運動持続時間を延長

運動に伴う息苦しさを和らげ有酸素運動を心地よく継続 (東北大)


https://www.tohoku.ac.jp/japanese/
2022/09/press20220928-01-menthol.html

 
冷たい飲料やL-メントールの摂取は、冷感を感じることで暑熱環境下の持久運動能力を伸ばすと報告されている。
本研究では、高強度ランニング中のL-メントール溶液の摂取が、運動中の息苦しさを緩和させ、ランニング時間を伸ばすことを、初めて実験的に検証した。
L-メントールの冷感による運動時間の延長効果は、すでに運動に取り組んでいる人の運動能力向上だけでなく、運動習慣のない方の運動取り組みへの第一歩や運動継続に役立つと期待される。
 
 
野菜たっぷり、バランス良く…で大丈夫??
パラアスリート特有の栄養課題が明らかに 栄養士による指導方法の確立に向けて (大阪公立大)


https://www.omu.ac.jp/info/
research_news/entry-02226.html

 
下肢に障がいがあり、国際レベルで活躍する現役パラアスリートを対象とした食事と栄養に関するインタビュー調査を実施
パラアスリートが理想と考えている食事は必ずしも競技力向上のために望ましい食事であるとは限らない。一方、たとえ真に望ましい食事を理解していたとしても、実践に際しては障がいの特性によってさまざまな障壁がある

パラアスリートが食事と栄養に関して抱える懸念や葛藤を十分に理解した栄養士が、スポーツ栄養の実践に向けてサポートすることが重要
 
 
プロポリスが腸内細菌叢の乱れを改善してサルコペニア肥満を予防するメカニズムを解明 (京都府立医科大)

https://www.kpu-m.ac.jp/doc/news/
2022/20220929.html

サルコペニア肥満は筋肉が減少するサルコペニア肥満が合わさった病態で、糖尿病をはじめとする種々のメタボリックシンドロームの原因として注目されています。本研究では、プロポリスが腸内環境を改善することで、過食と不活動により惹起されたサルコペニア肥満を予防することを明らかにしました。
 
 
高齢者1人当たりの介護費の地域差は最大で4
無料アプリ「あなたの街の介護が見える」も開発 (筑波大)


https://www.tsukuba.ac.jp/journal/
medicine-health/20220930140000.html

 
1460自治体で、高齢者1人当たり年間介護費は約13万円~55万円(最大/最小比 4.1倍)でした。自治体ごとの年齢・性別の分布を統計学的に調整後も、最大/最小比は3.6倍と大きな地域差がありました。さらに、地域差を説明できる要因としては、自治体における要介護認定率及び重度要介護者の割合の高さの説明率が高いことが明らかになりました。
 
 
長期間の飲酒行動と落屑らくせつ緑内障発症リスクとの関連
大規模疫学コホートを用いた追跡調査からの成果 (慶應大)


https://www.keio.ac.jp/ja/press-releases/
2022/9/29/28-132214/

 
エタノール換算で110g飲酒量が増えるごとに、落屑緑内障の罹患率が9%上昇することがわかりました。また、酒の種類別に検討したところ、同じ酒量であれば、ウィスキー、ワイン、ビールの順に落屑緑内障(落屑緑内障疑いを含む)のリスクが上昇することが分かりました。一方、赤ワインに関しては、リスクを低下させる傾向を認めました。



先週のトクホ・機能性表示食品情報


特定保健用食品


先週のトクホ・機能性表示食品情報(10月2日~10月8日)
 
特定保健用食品
 
今週はなし


機能性表示食品届出公表


効率的に使用できるよう、外部サイトへのリンクを貼りました。
会社名のリンク::機能性表示食品まとめ一覧
制度開始から届出た商品を確認できます。

商品名のリンク:機能性表示食品リストとエビデンス
エビデンス詳細・製造工場・摂取時の注意等を確認できます。

H370 株式会社AmitA UCⅡ(ユーシーツー)バイオグリカン
H371 株式会社SOPHIA スムーズウォーク
H372 株式会社信栄食品 マッスルギョーザこうや豆腐
H373 フジッコ株式会社 クロノケアSP(エスピー)
H374 株式会社タイヨーラボ プレミアムカテキントリプル
H375 薬糧開発株式会社 善快α(アルファ)
H376 Vital Nova Health株式会社 SHUUI(シュウイ)修意 葛の花体脂肪サポート
H377 三井農林株式会社 有機粉末茶 いつでもカテキン
H378 株式会社新谷酵素 新谷酵素 葛の花
H379 機能性食品開発研究センター株式会社 ビタミンバンク ナットウキナーゼ&カツオ由来エラスチン
H380 株式会社アカシアの樹 アカポリ血圧・血糖Wダウン
H381 株式会社白寿生科学研究所 血管しなやか エラスチンサプリ
H382 株式会社龍泉堂 膝腰の友
H383 株式会社龍泉堂 関節の友NEXT(ネクスト)
H384 丸善製薬株式会社 アクティボディ顆粒w
H385 農事組合法人福栄組合 JERKY OF HAKATA JIDORI(ジャーキーオブハカタジドリ)
H386 株式会社ヤクルト本社 ヤクルトのおいしいはっ酵果実
H387 株式会社スマイルワン 血管しなやかサポート
H388 一丸ファルコス株式会社 ナチュライトM2
H389 カンロ株式会社 ハーバルグッド 癒しのムーンミルク
H390 キリンビバレッジ株式会社 キリン iMUSE(イミューズ) 免疫ケアウォーター
H391 株式会社あじかん 焙煎ごぼうサプリ エラスチン+(プラス) 30粒
H392 株式会社たらみ カロリミット 蒟蒻ゼリー りんご
H393 小林製薬株式会社 ナイシヘルプ+コレステロール
H394 株式会社森島農園 サラダ小松菜NEO(ネオ)
H395 株式会社桃屋 桃屋のいつもいきいきα
H396 株式会社エルビー 毎日GABA(ギャバ) たんぱく ショコラオレ風味
H397 株式会社エルビー 毎日GABA(ギャバ) たんぱく バナナオレ風味
H398 株式会社エルビー 毎日 GABA(ギャバ) たんぱく ショコラオレ風味
H399 株式会社エルビー 毎日 GABA(ギャバ) たんぱく バナナオレ風味
H400 レジリオ株式会社 健脳ジオスゲニンゴールド
H401 株式会社エムアンドエム スウェスト
H402 株式会社アイファーム ファイトベジブロッコリーGABA(ギャバ)
H403 株式会社アマーサ モリンガリーフ
H404 株式会社元気堂本舗 若脳
H405 株式会社フローレスインターナショナル フローレスDHA(ディーエイチエー)
H406 株式会社フローレスインターナショナル フローレスEPA(イーピーエー)
H407 株式会社ジョヴィ ジョヴィのルテインa
H408 ダイドードリンコ株式会社 大人のカロリミット はとむぎブレンド茶d
H409 ダイドードリンコ株式会社 大人のカロリミット はとむぎブレンド茶e
H410 ダイドードリンコ株式会社 大人のカロリミット 玉露仕立て緑茶プラスb
H411 ダイドードリンコ株式会社 大人のカロリミット 玉露仕立て緑茶プラスc
H412 ダイドードリンコ株式会社 大人のカロリミット 烏龍茶プラスb
H413 ダイドードリンコ株式会社 大人のカロリミット 烏龍茶プラスc
H414 オルト株式会社 imProtein(アイムプロテイン)レジリエ
H415 株式会社日本薬健 スリムブロック腸活PRO(プロ)
H416 ダイドードリンコ株式会社 大人のカロリミット すっきり無糖紅茶b
H417 ダイドードリンコ株式会社 大人のカロリミット すっきり無糖紅茶c

届出撤回情報
 
今週はなし


今週の注目の届出


H386
 「ヤクルトのおいしいはっ酵果実」

株式会社ヤクルト本社 ・・・・ 乳酸菌LP0132(L.プランタルム YIT 0132
「本品には乳酸菌LP0132(L.プランタルム YIT 0132)が含まれます。乳酸菌LP0132には、花粉、ホコリ、ハウスダストなどによる鼻の不快感を軽減する機能があることが報告されています。」
 
新規成分 (SR 2報で評価)
試験1
通年性アレルギー性鼻炎症状を有する男女 34 名を対象に、温州みかん果汁を乳酸菌 LP0132(L.プランタルム YIT 0132)で発酵させた後に、加熱殺菌して調製した飲料または、プラセボを8 週間毎日摂取のランダム化二重盲検プラセボ対照群間並行試験。
主要評価項目として鼻症状スコア(NSS)、副次評価項目として症状薬物スコア(SMS)、症状調査(くしゃみ、鼻汁、鼻づまり、日常生活の支障度、のど症状、鼻のかゆみ、目のかゆみ、皮膚のかゆみ)を評価した。

結果、試験品群では、⊿NSS がプラセボ群と比較して有意に減少し(P0.05)、特に「鼻づまり」スコアが有意に低下していた(P0.05)。摂取期間中、SMS 2 群間で有意差はなかったが、試験品群では、摂取前と比較して摂取期間中に有意に減少したとの記載があった。各症状を比較すると、摂取期間中に 2 群間に有意差はなかった。しかし、試験品群では、摂取前と比較して、「くしゃみ」、「鼻づまり」、「日常生活の支障度」、「鼻のかゆみ」のスコアは、摂取期間中に有意に減少した(P0.05、鼻づまりは p0.01)。
Benef Microbes 2016;7:649-58. DOI 10. 3920/BM2016.0003
 
試験2
2065 歳の健康な男女 100 (過去 2 シーズン以上花粉症症状を有し、昨シーズンピーク時の総合症状スコア(TSS)が 2 以上および登録時の血清スギ特異的 IgE 値が 0.7 IU/mL 以上の者。)を対象とした、試験飲料またはプラセボを8 週間毎日摂取のランダム化二重盲検プラセボ対照群間並行試験。
評価項目として、・総合症状スコア(TSS):「くしゃみ」「はなかみ」「鼻づまり」「鼻のかゆみ」「目のかゆみ」「涙目充血」の 6 項目の平均値、・総合鼻症状スコア(TNSS):「くしゃみ」「はなかみ」「鼻づまり」の合計値、・総合目症状スコア(TOSS):「目のかゆみ」「涙目充血」の合計値・総合 QOL 障害度スコア(TQOLS):「日常生活」「戸外活動」「社会活動」「睡眠」「身体」「精神生活」の 6 領域の平均値を評価した。

結果、症状スコアでは、ΔTSSΔSMSΔTNSS において、試験品群がプラセボ群よりも摂取 12週目に有意に低値を示し(P0.05)、ΔTOSS については、摂取 2 週目に低値の傾向(p0.1)を示した。各症状に対する効果を検証したところ、「くしゃみ」、「はなかみ」スコアにおいて、プラセボ群に比べて試験品群では摂取 2 週目において有意に低値を示した(p0.05)。「鼻のかゆみ」スコアにおいて、プラセボ群に比べて試験品群では摂取 10週目(摂取終了後 2週目)において有意に高値を示した(p0.05)。また、「はなかみ」スコアの摂取 1 週目、「鼻づまり」スコアの摂取 1週目および「涙目充血」スコアの摂取 12週目においてプラセボ群に比べて試験品
群で低値の傾向を示した(p0.1)。
薬理と治療, 2021; 49:1439-1453.

作用機序
乳酸菌 LP0132(L.プランタルム YIT 0132)を含む発酵果汁を摂取することにより、腸管で樹状細胞等に乳酸菌 LP0132が取り込まれると考えられる。乳酸菌 LP0132の刺激を受けた樹状細胞は IL-10 を高産生し、ナイーブ T 細胞から Treg 細胞への分化を誘導する。誘導された Treg 細胞は Th2 細胞の働きを抑制して、B 細胞による IgE 産生を低下させる。また、好酸球に対してもその作用を抑制し、ECP 等の炎症性因子の産生を低下させる。その結果として、即時型アレルギー反応や遅発型アレルギー反応が抑制され、症状の軽減が認められたものと考えている。

(KC 乳酸菌 LP0132(L.プランタルム YIT 0132)は、漬物由来の乳酸菌)
 
 
H395 「桃屋のいつもいきいきα」
株式会社桃屋 ・・・・ 熟成にんにくエキス (指標成分:S-アリルシステイン、アルギニン)
「本品には抗酸化作用を持つ熟成にんにくエキスが含まれますので、睡眠の質を向上する機能があります。また、日常生活で生じる疲労感を軽減する機能があります。さらに、寒い季節や夏の冷房などによる冷えにより低下する末梢血流を維持する機能、低下した末梢体温を回復する機能により、末梢(手指)の冷えを改善します。」
 
新機能 臨床試験で評価
健康な20-65歳の男女35名を対象者としたランダム化二重盲検プラセボ対照並行群間比較試験。
試験食またはプラセボを4週間摂取させ、末梢の血流・体温を評価した。
結果、冷水負荷後における末梢の血流を改善し、末梢体温が回復した。
Jpn Pharmacol Ther 202250673‒86
 
(KC 従来の睡眠の質の向上、疲労感の軽減に加えて、末梢の冷えの改善が追加された。)
 
 
「機能性表示食品届出情報 簡単動画解説」はこちらから
 
YouTube チャンネル名
「機能性表示食品情報」


https://www.youtube.com/channel/
UCz0TQYw99ttqqQCmiKzxVww

 
チャンネル登録をしてご覧いただければ幸いです。


あとがき


こんにちは


今回は、地方出張に出ており、配信が遅くなりました。
久々に、リアルの3日間の学会に参加してきました。やはり直接色々と話し合えるのはいいですね。オンラインによる移動時間のかからないというメリットは大きいですが、いくら時間がかかっても、直接会って話すいうことの大きさを改めて感じました。
 
メルマガに対する意見、感想等あれば、ぜひお声を聞かせてください。

それでは、素敵な祝日を。  (KC)