2019年6月22日土曜日

薬剤師さんのための健康食品情報第65号:(2019/6/16~2019/6/22)

平成30年4月1日 第1号発行
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行政からの通知、取り締まり等
先週の行政の動き (6月16日~6月22日)

6月19日 2018 年度の審査概況 (日本広告審査機構)

「健康食品」については、医薬品医療機器等法景品表示法、特定商取引法などに照らして問題があると思われる広告への苦情が多い。
苦情件数 「健康食品」 520件 前年比 135.4%
業務委員会で審議し「見解」を発信したのは 26件で、内訳は警告 21 件、要望 3 件、提言 2
であった。見解対象となった業種は「健康食品」8件、「化粧品」6件、「医薬部外品」2件など。

2018 年度の警告一覧(健康食品関連)より
・店頭の音声広告で、「何もしないで痩せられる」とうたって健康食品の宣伝をしていたドラッグストア(店頭)
  → ドラッグストアの健康食品売り場における音声広告で、ドラッグストアは広告作成者として医薬品医療機器 等法、景品表示法、健康増進法を適用し、問題を指摘した。
・ミトコンドリアの働きを改善することで不妊に効果があるかのように標ぼうした健康食品(インターネット〈自社 通販サイト〉)
・プラセンタ注射と同等の効果があるかのようにうたった健康食品(インターネット〈SNS インフィード、ランディ ングページ、自社通販サイト〉)
・「妊活」「授かる体の新習慣」などとうたった青汁(インターネット〈動画、自社通販サイト〉)

詳細は、

(KC このほか多くの化粧品、医薬部外品の広告違反例が出ています。)


6月21日 規制改革実施計画の公表 (首相官邸)

令和元年度の規制改革実施計画が公表された。

規制改革実施計画

目次から
3. 医療・介護分野
 (1) 規制改革の観点と重点事項
 (2) 医療等分野におけるデータ利活用の促進
 (3) 患者による医薬品情報へのアクセス改善
 (4) 機能性表示食品制度の運用改善
 (5) 日本医療研究開発機構の研究開発に係る各種手続の簡素化
 (6) 社会保険診療報酬支払基金に関する見直し

(KC 内容は、規制改革会議の第5次答申の内容と同じ。)


(行政とは直接関係ありませんが)
6月21日 安全性の高い認証プログラムを通過した商品リストサイト公表 (日本スポーツ栄養協会)

生産施設審査と製品分析の両方の条件を満たしているアンチ・ドーピング認証プログラムで認証を受けた商品を集約し、当サイトで情報提供していくことになりましたとして、
下記2団体が認証した商品を紹介しています。

INFORMED CHOICELGC)の認証取得商品
CERTIFIED DRUG FREEBSCG)の認証取得商品
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健康食品の健康被害情報(6/16~6/22) 国立健康栄養研究所HPより
(外国のバイアグラ関係成分含有のサプリメントの注意喚起は掲載していません)

今週は特になし

「素材情報データベース」の追加収載情報より
「クロセチン」有効性:脳・神経・感覚器
・健康な男性または閉経後女性24 (平均50.8±6.9歳、日本) を対象とした二重盲検クロスオーバー無作為化プラセボ比較試験において、クチナシ由来クロセチン7.5 mg/日を14日間摂取させたところ、睡眠時の脳波計測値6項目中1項目 (デルタ波出力) およびOSA睡眠調査票MA版の5項目中2項目 (起床時眠気、疲労回復) で改善が認められた。
 Complement Ther Med. 2018 Dec;41:47-51.

(日本人のデータではないですが。)
「モリンガ」安全性:危険情報
・糖尿病、高血圧のためメトホルミン (糖尿病治療薬) 、エナラプリル (ACE阻害薬) を服用中の53歳男性 (スリランカ) が、モリンガの葉を含む食事を摂取したところ、口腔内に潰瘍を生じた。3ヶ月後に再びモリンガの葉を摂取したところ、14時間後より発熱、全身性の斑状発疹を生じ、翌日、口腔内に潰瘍を生じて嚥下困難となった。モリンガの葉によるスティーブンス・ジョンソン症候群と診断され、加療により改善した 
Ceylon Med J. 2018 Dec 31;63(4):188-189.
患者さんとの会話のための話題提供

LINK de DIETより
小児、若年成人の重度の健康問題に関連するサプリメント
  
減量、筋肉増強、エナジー系のサプリメントは小児、若年成人における有害事象が多いようだ、という米国ハーバード大学からの研究報告。
研究チームは、米国FDAの有害事象報告システムから20041-20154月のサプリメントによる有害事象を検索した。対象者が0-25歳の症例を選び、重症例(死亡、障害、入院)とそれ以外に分類してその相対リスクを計算した。
977件の有害事象がみつかった。約40%が重症例であった。減量、筋肉増強、エナジーに関連するサプリメントによる重症例は、ビタミンなどに比べてほぼ3倍多かったという。

性機能強化、腸洗浄に関するサプリメントもビタミンに比べて重症例が2倍多かった

「まともな医師はこの研究の対象になったような種類のサプリメントの使用を推奨していない。これらの製品の多くは、処方薬、禁止物質、重金属、農薬、その他の危険な化学物質が混ぜられていることが多く、脳卒中、精巣がん、肝障害、死亡の原因となっている」と研究者はコメントしている。

(KC  アメリカと日本のサプリメントの使用事情は違いますが、気にかけておかないといけない内容だと思います。)

筋肉には朝の運動、ダイエットには夜の運動
  
運動の効果は、行う時間帯によって異なる可能性が示された。朝の運動によって骨格筋の代謝反応が向上したのに対し、夕方以降の運動では長時間に渡るエネルギー消費量の増大がみられたという。デンマーク・コペンハーゲン大学の動物実験から。
健康的な概日リズムがどれほど重要かを、おそらく私たちは皆すでに知っている。だが、体内時計の健康への栄養に関する、新しい発見はさらに増えている。

コペンハーゲン大学などによる研究チームは、運動を行う時間帯によって異なる効果を生む可能性があることをつきとめた。夜行性動物であるマウスを用いた実験で、人間でいう朝にあたる時間帯に行った運動の効果が、夕方にあたる時間帯に行った運動の効果とは異なること、しかもその違いはかなりおおきいようであることを明らかにしたのだ。
「これらの違いは体内時計によって制御されているようです。朝の運動は筋肉細胞の遺伝子プログラムを起動させるとともに、より有効にし、糖と脂肪の代謝能力を高めます。その一方で、夕方の運動は全身のエネルギー消費量を長時間増加させるのです」と研究者のトゥリーバック准教授は述べている。

朝の運動が夜の運動よりも良い、とは限らない
研究チームは、転写反応や代謝産物への影響など、筋細胞におけるさまざまな影響を測定した。結果、いずれの領域においても朝の運動後に反応がはるかに強くなること、そしてこれは体内時計を直接調整しているたんぱく質HIF1-αを含む、中心的メカニズムによって制御されている可能性が高いことを示している。

朝の運動は、筋肉細胞の糖・脂肪の代謝能力を高めると考えられる。このような効果は、深刻な過体重の人や2型糖尿病など慢性疾患の患者の治療戦略への応用が期待される。
一方、今回の実験では夕方の運動が運動の数時間後にエネルギー消費量を増加させることも示された。したがって、必ずしも朝の運動が夕方の運動より優れていると結論付けることはできない、とツリーバック准教授は強調している。

(KC  まだ、マウスの実験結果ではありますが、朝と夜の2回ウォーキングしたらどうなのでしょうかと思う報告です。)

甘草茶は患者に高血圧緊急事態を引き起こす
  
甘草(リコリス)は欧米でも伝統的なハーブの一つとして摂取されるが、高血圧緊急症による入院の症例がみられた、というカナダ・マギル大学からの報告。
ハーブには過剰な摂取により有害な副作用を起こすものがある。甘草の根の抽出物は血圧を上昇させ、水分の貯留とカリウムの低下を惹起する可能性がある」と研究者は説明する。

今回の症例は、84歳の男性が、高血圧緊急症によって救急外来に搬送されたものである。甘草根で煎れたホームメイドティーによって惹起された。血圧が急激に上昇し、頭痛、光過敏症、胸痛、疲労、ふくらはぎにおける水分の貯留を示した。
患者は高血圧の病歴があり、「Erk Sous」と呼ばれる当該の甘草茶を2週間前から日に1-2杯飲んでいた。
甘草茶は中東と一部の欧州で一般的であり、Erk Sousはラマダン中のエジプトで特に一般的であるという。

(KC  日本で甘草茶というのは、あまり耳にしませんが、記憶しておいたほうが良い情報ですね。)

 
卵のコレステロールは、心疾患、死亡リスクに関連
   
心臓病と死亡のリスクは食べる卵の数に従って上昇するようだ、という米国マサチューセッツ大学からの研究報告。
研究チームは、全米の3万人近い成人の食生活、健康状態、生活習慣を平均17.5年にわたって追跡調査した結果、卵に含まれるコレステロールを大量に摂取することは、悪い健康影響と関連していることを発見したという。

米国人の卵の摂取量は上昇しており、農務省によれば、2012年には一人当たり年間254個だったものが、2017年には279個になっていた。
米国の現在の食生活指針では、卵の摂取量についての注意はないという。ガイドラインは5年ごとにアップデートされるが、近年専門家は、食事中のコレステロールよりも飽和脂肪酸が血中コレステロールを上昇させる要因とみるようになった。そのために指針に含まれなかったのではないかという。2015年以前には、ガイドラインでは1300mg以上のコレステロールの摂取を制限していた。

大きな卵1個には200mgのコレステロールが含まれている
今回の研究は、具体的な卵およびコレステロールの摂取量を設定するものではないが、コレステロールの摂取が1300mg増えるごとに、心血管疾患の発症リスクが17%、死亡リスクが18%上昇することと関連することを発見したという。

「週に数個の卵を食べるのは理にかなっているだろう」と主任研究者のキャサリン・タッカー教授は語っている。それは目や骨の健康に良いのだという。「けれども、私は人々に1日に卵3個のオムレツを食べることは避けるようにお勧めする。栄養は全て中庸とバランスの問題なのだ。」

(KC 何でも、一つの物を多くとり続けるというのは、感心しませんが、「卵」に関しては、数年ごとに摂ったほうが良いという意見と、とるべきでないと意見が出てきます。)

先週の健康・健康食品関連情報(6月16日~6月22日)
行政公表資料より

特になし
大学・研究機関等公表資料より
血中性ホルモン濃度と大腸がん罹患との関連 (国立がん研究センター社会と健康研究センター)

テストステロン濃度が高い場合、大腸がんリスクが上昇することが分かりました。動物実験の結果から、テストステロン投与により大腸腺腫の発生を促進する可能性や、アンドロゲン受容体の遺伝子配列が大腸がん患者と健常者で異なることなどが報告されていることから、テストステロンが大腸がんの発生に関係していることが示されています。
また、イソフラボン摂取が低いグループでSHBG濃度と大腸がんリスクに有意な正の関連が認められ、イソフラボンの摂取量により、SHBG濃度と大腸がんリスクの関連は異なることが示唆されました。SHBG濃度が高いグループでは、SHBGに結合していないエストラジオールの濃度が低いと考えることができます。先行研究より、イソフラボンを多く摂取することで、エストラジオール濃度が上昇することが示唆されているため、イソフラボン摂取量が高いことにより、SHBG濃度が高い場合でも、大腸がんリスクが減少した可能性が考えられます。


食事由来の抗酸化能と糖尿病との関連 (国立がん研究センター社会と健康研究センター)

食事由来の抗酸化能と糖尿病発症との関連は見られませんでした。食事由来の抗酸化能と糖尿病発症に関する欧米の報告では、フランス人女性において、食事由来の抗酸化能が高いほど糖尿病発症のリスクが減少することが報告されています。本研究と結果が異なる理由ははっきりしませんが、追跡期間の違いや食事由来の抗酸化能に寄与している食品が異なるためかもしれません。


ゼラチンの継続摂取は季節の影響で低下する肌弾力を維持する研究結果(森永製菓)

冬から春に向かう環境変化の厳しい 1 月中旬~3 月中旬の 8 週間、5565 歳の健康な女性 44 名を対象にしたゼラチン 継続摂取の作用について、プラセボを比較対照とした試験を実施しました。
機器測定の結果、解析対象とした被験者全員での比較では、有意な差は認められませんでした。 肌の状態があまりよろしくないと推定される方を除いて解析した結果、プラセボを摂取した群では開始前から 8 週後にかけて肌弾力の値の平均値に低下がみられ、ゼラチンを摂取した群では値の低下が抑えられました。両群間の比較では、統計学的に有意な肌弾力の低下抑制( P <0.05)が認められました。


東海大学駅伝チーム対象の臨床試験で天然アスタキサンチンの疲労軽減効果を確認 (東海大学)

・アスタキサンチンを摂取したグループでは、摂取8週後において、問診項目「疲労の回復速度」「筋肉痛」「身体の重さ」が有意に改善あるいは改善の傾向を示した。
・筋肉損傷と関係がある血清中のクレアチンキナーゼ(CK)は、摂取8週間後において、プラセボ摂取グループと比較してアスタキサンチン摂取グループが有意に低かった。

(KC  トップアスリートが使用した結果が、一般の人の運動に対する疲労軽減と同じ結果が出るとは限りませんが、CK値に影響を与えるならば、効果が期待できるかもしれませんね。)
先週のトクホ・機能性表示食品情報(6月16日~6月22日)
特定保健用食品

619日   1件 許可

1
商品名ヘルシアウォーターs
申請者:花王株式会社
関与する成分茶カテキン
許可を受けた表示内容
本品は、脂肪の分解と消費に働く酵素の活性を高める茶カテキンを豊富に含んでおり、脂肪を代謝する力を高め、エネルギーとして脂肪を消費し、体脂肪を減らすのを助けるので、体脂肪が多めの方に適しています。
1日摂取目安量:500ml
区分:特保
許可日:R1.6.19
許可番号:1789

2
商品名ペプシスペシャル ゼロ o
申請者:サントリー食品インターナショナル株式会社
関与する成分難消化性デキストリン (食物繊維として)
許可を受けた表示内容本品は、難消化性デキストリン(食物繊維)の働きにより、食事から摂取した脂肪の吸収を抑えて排出を増加させ、食後の血中中性脂肪の上昇をおだやかにするので、脂肪の多い食事を摂りがちな方、血中中性脂肪が気になる方の食生活の改善に役立ちます。
1日摂取目安量:490ml
区分:再許可等特保
許可日:R1.6.19          

機能性表示食品届出公表(6月16日~6月22日)
【届出番号】【商品名】【届出者】【届出者】【食品の区分】【機能性関与成分名】【表示しようとする機能性】の順で掲載。
E82
ワンワールドCoffee(コーヒー)
シオノケミカル株式会社
その他加工
難消化性デキストリン(食物繊維)
本品には難消化性デキストリン(食物繊維)が含まれます。 難消化性デキストリン(食物繊維)は、食事から摂取した糖や脂肪の吸収を抑えるので、 食後の血糖値や血中中性脂肪の上昇を抑える機能があることが報告されています。 また、おなかの調子を整える機能があることが報告されています。

E83
肥満気味の方の体重・体脂肪・ウエストサイズを減らすことをサポートし、高めのBMI(ビーエムアイ)値の改善に役立つサプリメント
株式会社三昧生活
サプリ
アフリカマンゴノキ由来エラグ酸
本品にはアフリカマンゴノキ由来エラグ酸が含まれています。アフリカマンゴノキ由来エラグ酸は肥満気味の方の体重、体脂肪、ウエストサイズを減らすことをサポートし、高めのBMI値の改善に役立つことが報告されています。
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今週の注目の届出
今週は特になし。
強いて言うなら、E83の販売名が、異常に長いことに注目するくらいです。

機能性表示食品の届出一覧は、情報検索のデータベースで確認できます。
https://www.fld.caa.go.jp/caaks/cssc01/
あとがき
今週も最後まで、お付き合いいただき有難うございました。

毎日、蒸し暑い日が続きますので、体調にはご自愛ください。

さて、今週は、情報量少なめです。
特に、機能性表示食品の届出公表は2品目と、先週の45品目から比べると20分の1となっています。
そろそろ、国会も終わりに近づき、薬機法改正法案が今国会で通過するか否かのギリギリのところになってきました。会期延長が無ければ、来週には結論が出ます。
国会が終われば、すぐに参院選モードに突入することでしょう。

では、素敵な週末を。 (KC)



平成30年4月1日 第1号発行

2019年6月16日日曜日

薬剤師さんのための健康食品情報第64号:(2019/6/9~2019/6/15)

平成30年4月1日 第1号発行
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行政からの通知、取り締まり等
先週の行政の動き (6月9日~6月15日)

6月7日 「地域の自主性及び自立性を高めるための改革の推進を図るための関係法律の整備に関する法律」(令和元年法律第26号)(第9次地方分権一括法)の公布

この法律の公布に伴い、健康増進法が一部改正され、特別用途食品の表示許可申請に係る都道府県経由事務が令和元年9月7日から廃止されることに伴う変更された。

・「特別用途食品の表示許可等について」及び「特別用途食品関する質疑応答集」の一部改正

特別用途食品表示許可基準並びに特別用途食品の取扱い及び指導要領 (最新版)
新旧対照表

・ 「特定保健用食品の表示許可等について」及び「特定保健用食品に関する質疑応答集」の一部改正

特定保健用食品の審査等取扱い及び指導要領 (最新版)
新旧対照表

・【概要】特別用途表示の許可申請に係る都道府県経由事務の廃止


611日 「食品表示基準について」の一部改正について (消費者庁)

消費者庁から、611日付けにて、「食品表示基準について」(通知)の第16次改正が公表されました。

新旧対照表
食品表示基準について (最新版)

食品衛生法施行規則が一部改正され、添加物が追加されたことに伴う変更。
「アルゴン」、「イソブチルアミン」、「イソプロピルアミン」、「sec−ブチルアミン」、「プロピルアミン」、「ヘキシルアミン」、「ペンチルアミン」及び「2メチルブチルアミン」が追加


(人のサプリメントの話ではありませんが)
615日 【緊急】今週の中央競馬の競走除外について (JRA)

今週の中央競馬(東京、阪神、函館競馬)の出走予定馬の中に、禁止薬物を含んだ飼料添加物を摂取した可能性のある馬が判明したため、それら全ての馬を競走除外としました。

(新聞記事によると、)
競走馬の飼料から禁止薬物検出、152頭が競走除外。
サプリメントの一種である競走馬用のカルシウム剤「グリーンカル」から、血管拡張や利尿作用などの効果がある禁止薬物「テオブロミン」が検出された。
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健康食品の健康被害情報(6/9~6/15) 国立健康栄養研究所HPより
(外国のバイアグラ関係成分含有のサプリメントの注意喚起は掲載していません)

今週は特になし

「健康食品の基礎知識」の新規収載
「健康食品」に関する制度の概要

健康食品の分類や表示内容に関する制度について解説されています。保健機能食品の特徴や、それ以外のいわゆる健康食品との違いなどがまとめられています。
患者さんとの会話のための話題提供

LINK de DIETより
毎日のブルーベリーで循環器疾患リスク低下か
  
毎日1カップほどのブルーベリーを食べたところ、過体重・肥満者の循環器疾患の発症リスクが下がったという、英国イーストアングリア大学などの共同研究報告。
メタボリックシンドロームは、心臓病や脳卒中、糖尿病のリスクを有意に増加する。これに対し、食品の選択を変えるなどの生活習慣の改善がリスク低下の手助けとなることが広く知られている。
これまでの研究では、日常的にブルーベリーを食べる人では、2型糖尿病や循環器疾患を発症するリスクが低かったことが明らかになっている。

研究チームは、ブルーベリーを食べることが、西洋の3人に1人が該当するメタボリックシンドロームに与える影響について調査した。
研究では、メタボリックシンドロームに該当する50-75歳で、過体重または肥満の138人を対象に、毎日ブルーベリーを食べてもらい、効果を検討した。介入期間は6カ月であった。ブルーベリーはフリーズドライ品とし、毎日の摂取量によって2群に分けた。一方は生の果実150g相当、もう一方は75g相当のフリーズドライ品とした。対照群には、人工的に着色し香料を添加した紫色の代替品が与えられた。
研究の結果、毎日150g相当を食べた群でのみ効果が見られ、最大15%循環器疾患の発症リスクが低下した。
この理由には、アントシアニンと呼ばれる果物の赤色などの成分であるフラボノイドの一種を多く含むためであると、イーストアングリア大学のエディン・キャシディ教授は述べている。


(KC  粒の大きさにもよるとは思いますが、130粒くらい食べ続けると効果があるということですかね。)
腸の細菌を調節することで不安が軽減される可能性あり
  
不安症状を経験している人は、プロバイオティクスやその他の食品・サプリメントによって腸内細菌をコントロールすることが助けになるかもしれない、という中国・上海交通大学からのレビュー報告。
不安症状は、精神疾患の患者や身体疾患の患者にも一般的に見られ、特にストレスに関連していることが多い。先行研究では、人口の3分の1が生涯に一度はかかることが示唆されていた。
研究の進展により、腸内細菌が免疫機能や炎症に密接に関連し、それが脳機能にまで影響していることが明らかになってきた。実証はされていないものの、腸内細菌のコントロールによって精神疾患も治療可能ではないかといわれている。

研究チームは、1,503名のデータを含む、21件の研究をレビューした。そのうちの14件ではプロバイオティクスが、残り7件ではそれ以外の食品が使われていた。
21件中、プロバイオティクスを用いた研究の36%で、非プロバイオティクスを用いた研究の86%で不安症状を軽減するポジティブな効果が観察された
プロバイオティクスよりも非プロバイオティクスによる介入が効果的であるようだ」と研究者はコメントしている。
https://gpsych.bmj.com/content/32/2/e100056
朝の散歩は脳に効く 
  
毎朝の習慣を少し変えることが、いかに脳の健康に良いかが示された。朝の散歩が脳の実行機能を高めることがわかったほか、運動の内容と特定の認知スキル向上との関係も明らかに。西オーストラリア大学などが中高年を対象に行った研究。

この研究では、55-80歳の男女65人を対象として以下の3群に分け、認知機能や集中力、意思決定、実行力、視覚的学習やワーキングメモリーについてのテストを4回行ったほか、血清中のBDNF(脳由来神経栄養因子)を6回測定した
①座位群:8時間座り続ける
②歩行群:朝、まず1時間座位で過ごした後、30分間トレッドミルで中強度のウォーキングをし、その後6.5時間は座位とする。
③歩行+ブレイク群:中強度のウォーキングを行うまでは歩行群と同じだが、その後の座位の6.5時間は30分ごとに3分間のブレイクタイムを設け、低強度のウォーキングを行う。
テストの結果を座位群と比較したとこと、ワーキングメモリーは歩行+ブレイク群が高いスコアをおさめたほか、実行機能で歩行群が高いスコアを出したことがわかった。また、BDNFは歩行群、歩行+ブレイク群ともに8時間継続して高めの値を維持していたという。

研究者であるウィラー氏によると、最良の認知機能を維持するためには、一日中座ったままというのは避けるべきであること、そしてきびきび歩くなどの中強度の運動が、微日々の脳の健康維持を促進するであろうことが、今回の研究の重要点であるとのことだ。
https://bjsm.bmj.com/content/early/
2019/04/24/bjsports-2018-100168
先週の健康・健康食品関連情報(6/9~6/15)
行政公表資料より

「高齢者の医薬品適正使用の指針(各論編(療養環境別))について」(厚生労働省)

指針(各論編(療養環境別))の目的
「高齢者の医薬品適正使用の指針」は、ポリファーマシーにおける診療や処方の際の参考情報を医療現場等へ提供することを意図して作成された。つまり、単なる減薬ではなく、高齢者の薬物療法の適正化(薬物有害事象の回避、服薬アドヒアランスの改善、過少医療の回避)を目指すためのものである。そして、今般の各論編(療養環境別)では、患者の病態、生活、環境の移行に伴い関係者にとって留意すべき点が変
化することを念頭に、患者の療養環境ごとの留意事項を明らかにすることを目的とした。

大学・研究機関等公表資料より
血管内皮機能の改善効果を有するヨーグルトをヒト試験で確認 (協同乳業株式会社)

BMIが高めの健常成人を対象に、ビフィズス菌LKM512とアルギニンを含むヨーグルトを摂取することにより、腸内細菌による生理活性物質ポリアミン産生を誘導し、血管内皮機能を改善することを明らかにしました。

(KC LKM512は、機能性表示食品として、「腸内環境を改善し、便通・お通じを改善する機能がある」として届けられていますが、今後、新たな機能性の届出がされるのかもしれません。)


非肥満者では内臓脂肪の蓄積よりも脂肪肝が筋肉の代謝障害と強く関連する (順天堂大学)

日本人男性の正常体重の人でも、内臓脂肪や肝脂肪の蓄積が認められる人がおり、様々な蓄積パターンがあった
内臓脂肪蓄積がなくても、脂肪肝があると筋肉のインスリン抵抗性(代謝障害)を認め、これとは逆に内臓脂肪蓄積があっても脂肪肝がなければインスリン抵抗性を認めなかった
脂肪肝がある人には筋肉のインスリン抵抗性を改善する運動などが推奨される


認知症の告知、かかりつけ医はどう考えるか(浜松医科大学)

都市部とへき地で各 12 名、合計 24 名の医師にインタビューを実施しました。認知症の病名告知は、患者の家族に対しては必ず行われていますが、患者本人への告知については、基本的に実施する医師と、実施しない、または必要ないと考えている医師に分かれました。認知症があることについて、患者へ明示する場合、婉曲的に伝える場合、全く伝えない場合がありました。


高齢者の歯の喪失 喫煙、糖尿病、骨粗しょう症でリスク増加
教育歴や職歴も関係 富山県認知症高齢者実態調査の結果より (富山大学)

喫煙、糖尿病、骨粗しょう症は、歯の喪失リスクを増加させることが分かりました。ま た、短い教育歴や肉体労働の職歴も、歯の喪失リスクが高いことが分かりました。

喫煙や糖尿病は、口腔内の免疫力を低下させ、虫歯や歯周病の原因となることが知られています。その結果、歯の喪失リスクが増加すると考えられます。
教育歴は、歯磨き回数や虫歯の本数に影 響を与えるとされており、口腔衛生習慣などの差が歯の喪失リスクに影響を与えると考えられます。
肉体労働の職歴のある人が歯を喪失しやすいことは知られており、その背景には、交代勤務など仕事に関連した不規則な生活習慣などがあると考えられています。


適切な高血圧予防・治療により脳梗塞発症時に血流が途絶えにくくなる(国立循環器病研究センター)

日々の血圧を管理して高血圧症を予防すること、高血圧症を発症しても降圧薬をきちんと内服することで、脳梗塞発症時の血流途絶に伴う代償機構が働きやすくなることが示されました。

先週のトクホ・機能性表示食品情報(6/9~6/15)
特定保健用食品

今週はなし
機能性表示食品届出公表(6/9~6/15)
【届出番号】【商品名】【届出者】【届出者】【食品の区分】【機能性関与成分名】【表示しようとする機能性】の順で掲載。
E37
歩くたすけ
小林製薬株式会社
サプリ
HMBカルシウム(カルシウム ビス-3-ヒドロキシ-3-メチルブチレートモノハイドレート)
本品には、HMBカルシウム(カルシウム ビス-3-ヒドロキシ-3-メチルブチレートモノハイドレート)が含まれます。 HMBカルシウム(カルシウム ビス-3-ヒドロキシ-3-メチルブチレートモノハイドレート)には、運動との併用で自立した日常生活を送る上で必要な筋力(立つ・歩くための筋力)の低下抑制に役立つ機能があることが報告されています。筋力の衰えが気になる方に適しています。
E38
伊右衛門 おいしい糖質対策
サントリー食品インターナショナル株式会社
その他加工
難消化性デキストリン(食物繊維)本品には難消化性デキストリン(食物繊維)が含まれます。 難消化性デキストリン(食物繊維)には、食事から摂取した脂肪や糖質の吸収を抑える機能があることが報告されています。
E39
伊右衛門プラス おいしい糖質対策
サントリー食品インターナショナル株式会社
その他加工
難消化性デキストリン(食物繊維)
本品には難消化性デキストリン(食物繊維)が含まれます。 難消化性デキストリン(食物繊維)には、食事から摂取した脂肪や糖質の吸収を抑える機能があることが報告されています。
E40
サポートタブレット
株式会社日本薬健
サプリ
セイタカミロバラン果実由来没食子酸
本品には、セイタカミロバラン果実由来没食子酸が含まれます。セイタカミロバラン果実由来没食子酸には、食事に含まれる脂肪や糖の吸収を抑えて、食後の中性脂肪や血糖値の上昇をおだやかにする機能が報告されています。食後の中性脂肪や血糖値が気になる方に適した食品です。
E41
サプリメント
株式会社日本薬健
サプリ
セイタカミロバラン果実由来没食子酸
本品には、セイタカミロバラン果実由来没食子酸が含まれます。セイタカミロバラン果実由来没食子酸には、食事に含まれる脂肪や糖の吸収を抑えて、食後の中性脂肪や血糖値の上昇をおだやかにする機能が報告されています。食後の中性脂肪や血糖値が気になる方に適した食品です。
E42
杜仲源GX(ジーエックス)a
小林製薬株式会社
サプリ
杜仲葉由来ゲニポシド酸
本品には杜仲葉由来ゲニポシド酸が含まれます。杜仲葉由来ゲニポシド酸には末梢血管に作用することで、高めの血圧を改善し、健康な血圧を維持する機能があることが報告されています。血圧が高めの方にお勧めです。
E43
LKM(エルケイエム)512のむヨーグルト
協同乳業株式会社
その他加工
ビフィズス菌LKM512(Bifidobacterium animalis subsp. lactis )
本品にはビフィズス菌 LKM512 (Bifidobacterium animalis subsp. lactis)が含まれます。ビフィズス菌 LKM512は、生きて腸まで届き腸内で増えることで腸内環境を改善し、便通・お通じを改善する機能があることが報告されています。
E44
マンゴスティア
日本新薬株式会社
サプリ
ロダンテノンB
本品はロダンテノンBを含みます。ロダンテノンBは、糖化ストレスを軽減することにより肌の潤いを保持する機能があります。
E45
ターミナリア
株式会社東洋新薬
サプリ
ターミナリアベリリカ由来没食子酸
本品には、ターミナリアベリリカ由来没食子酸が含まれます。ターミナリアベリリカ由来没食子酸には、食事に含まれる糖の吸収を抑えて、食後の血糖値の上昇をおだやかにする機能が報告されています。食後の血糖値が気になる方に適した食品です。
E46
GABA+(ギャバプラス)
株式会社プロントコーポレーション
その他加工
GABA
本品にはGABAが含まれています。GABAには仕事や勉強による一時的な精神的ストレスや疲労感を緩和する機能があることが報告されています。
E47
葛の花
株式会社東洋新薬
サプリ
葛の花由来イソフラボン(テクトリゲニン類として)
本品には、葛の花由来イソフラボン(テクトリゲニン類として)が含まれます。葛の花由来イソフラボン(テクトリゲニン類として)には、肥満気味な方の、体重やお腹の脂肪(内臓脂肪と皮下脂肪)やウエスト周囲径を減らすのを助ける機能があることが報告されています。
E48
PURARICO(プラリコ) ビフィズス菌BB(ビービー)536
シャルーヌ化粧品株式会社
サプリ
ビフィズス菌BB536
本品にはビフィズス菌BB536が含まれます。ビフィズス菌BB536には、腸内環境を良好にし、腸の調子を整える機能が報告されています。
E49
伊右衛門プラス325コレステロール対策
サントリー食品インターナショナル株式会社
その他加工
プロシアニジンB1及びB3
本品にはプロシアニジンB1及びB3が含まれます。プロシアニジンB1及びB3には悪玉(LDL)コレステロールを下げる機能があることが報告されています。そのため、悪玉(LDL)コレステロールが気になる方に適した飲料です。
E50
伊右衛門プラス500コレステロール対策
サントリー食品インターナショナル株式会社
その他加工
プロシアニジンB1及びB3
本品にはプロシアニジンB1及びB3が含まれます。プロシアニジンB1及びB3には悪玉(LDL)コレステロールを下げる機能があることが報告されています。そのため、悪玉(LDL)コレステロールが気になる方に適した飲料です。
E51
葛花+(プラス)クエン酸スポーツドリンクR
株式会社東洋新薬
加工食品(その他)
葛の花由来イソフラボン(テクトリゲニン類として)、クエン酸
本品には、葛の花由来イソフラボン(テクトリゲニン類として)、クエン酸が含まれます。葛の花由来イソフラボン(テクトリゲニン類として)には、肥満気味な方の、体重やお腹の脂肪(内臓脂肪と皮下脂肪)やウエスト周囲径を減らすのを助ける機能があることが報告されています。クエン酸には、日常生活や運動後の疲労感を緩和させる機能が報告されています。
E52
睡眠渼潤
日本ケフィア株式会社
サプリ
GABA、ヒアルロン酸Na
本品にはGABA、ヒアルロン酸Naが含まれます。GABAには睡眠の質(眠りの深さ、起床時の眠気)の改善に役立つ機能があることが報告されています。ヒアルロン酸Naは肌の水分を保持する機能があることが報告されています。
E53
PURARICO(プラリコ) クリルオイル
シャルーヌ化粧品株式会社
サプリ
クリルオイル由来EPADHA
本品にはクリルオイル由来EPADHAが含まれますので、靴下をはいたり脱いだりする時の膝の違和感を軽減する機能があります。
E54
肌のうるおいサプリメント
株式会社エフアイコーポレイション
サプリ
パイナップル由来グルコシルセラミド
本品には、パイナップル由来グルコシルセラミドが含まれます。パイナップル由来グルコシルセラミドには、肌の潤い(水分)を逃がしにくくする機能があることが報告されています。肌が乾燥しがちな人に適しています。
E55
ロコアタックEX(イーエックス) a
新日本製薬株式会社
サプリ
サケ軟骨由来プロテオグリカン・非変性II型コラーゲン
本品にはサケ軟骨由来プロテオグリカン・非変性Ⅱ型コラーゲンが含まれます。サケ軟骨由来プロテオグリカン・非変性Ⅱ型コラーゲンには日常のひざの動き(正座などの曲げ伸ばし、階段の昇り降り、しゃがむ、立つ、歩くなど)の改善をサポートすることが報告されています。本品はひざ関節の違和感を改善したい方に適した食品です。
E56
葛の花茶
株式会社日本薬健
その他加工
葛の花由来イソフラボン(テクトリゲニン類として)
本品には、葛の花由来イソフラボン(テクトリゲニン類として)が含まれます。葛の花由来イソフラボン(テクトリゲニン類として)には、肥満気味な方の、体重やお腹の脂肪(内臓脂肪と皮下脂肪)やウエスト周囲径を減らすのを助ける機能があることが報告されています。肥満気味な方、BMIが高めの方、肥満気味でお腹の脂肪やウエスト周囲径が気になる方に適した食品です。
E57
葛花茶
株式会社日本薬健
その他加工
葛の花由来イソフラボン(テクトリゲニン類として)
本品には、葛の花由来イソフラボン(テクトリゲニン類として)が含まれます。葛の花由来イソフラボン(テクトリゲニン類として)には、肥満気味な方の、体重やお腹の脂肪(内臓脂肪と皮下脂肪)やウエスト周囲径を減らすのを助ける機能があることが報告されています。肥満気味な方、BMIが高めの方、肥満気味でお腹の脂肪やウエスト周囲径が気になる方に適した食品です。
E58
ダイエタリーF(エフ)乳酸菌5000億個
エム・フーズ株式会社
その他加工
乳酸菌エンテロコッカス・フェカリス菌(EC-BabyM)、難消化性デキストリン(食物繊維)
本品には乳酸菌エンテロコッカス・フェカリス菌(EC-BabyM)と難消化性デキストリン(食物繊維)が含まれ、腸内環境と便通を改善します。
E59
ベリエストZ のむDHA+EPA(ディーエイチエーイーピーエー)500
株式会社ノーベル
その他加工
EPADHA
本品にはEPADHAが含まれます。EPADHAは、中高年の方の加齢に伴い低下する、認知機能の一部である記憶力を維持することが報告されています。 ※記憶力とは、一時的に物事を記憶し、思い出す力をいいます。
E60
アミノエールゼリータイプ ロイシン40
味の素株式会社
その他加工
ロイシン 40 % 配合必須アミノ酸〔ロイシン、リジン(塩酸塩として)、バリン、イソロイシン、スレオニン、フェニルアラニン、メチオニン、ヒスチジン(塩酸塩として)、トリプトファン〕
本品にはロイシン40%配合必須アミノ酸※が含まれます。ロイシン40%配合必須アミノ酸※は、足の曲げ伸ばしなどの筋肉に軽い負荷がかかる運動との併用で、加齢によって衰える筋肉の合成をサポートすることにより、歩行機能の向上に役立つことが報告されています。※ロイシン40%配合必須アミノ酸には、ロイシン、リジン(塩酸塩として)、バリン、イソロイシン、スレオニン、フェニルアラニン、メチオニン、ヒスチジン(塩酸塩として)、トリプトファンが含まれます。
E61
クリルオイルEX(イーエックス)
三生医薬株式会社
サプリ
クリルオイル由来EPADHA
本品にはクリルオイル由来EPADHAが含まれますので、靴下をはいたり脱いだりする時の膝の違和感を軽減する機能があります。
E62
森永ビースリー カプセル
森永乳業株式会社
サプリ
ビフィズス菌B-3B. breve
本品にはビフィズス菌B-3B. breve)が含まれます。ビフィズス菌B-3B. breve)には、BMIが高めの方のウエスト周囲径を減らす機能が報告されています。
E63
A・E・D(エーイーディ)クリルオイル
グランドサン株式会社
サプリ
クリルオイル由来EPADHA
本品にはクリルオイル由来EPADHAが含まれますので、靴下をはいたり脱いだりする時の膝の違和感を軽減する機能があります。
E64
クランチチョコレート GABA(ギャバ)
日本生活協同組合連合会
その他加工
GABA
本品にはGABAが含まれます。GABAには、仕事や勉強による一時的な精神的ストレスを緩和する機能があると報告されています。
E65
記憶のみかた
フォーデイズ株式会社
サプリ
イチョウ葉由来フラボノイド配糖体及びイチョウ葉由来テルペンラクトン
本品にはイチョウ葉由来フラボノイド配糖体及びイチョウ葉由来テルペンラクトンが含まれます。イチョウ葉由来フラボノイド配糖体及びイチョウ葉由来テルペンラクトンは、健常な中高年者の加齢によって低下する脳の血流や活動性を改善し、認知機能の一部である記憶力(日常生活で見聞きした情報を覚え、思い出す力)の精度や判断の正確さを向上させることが報告されています。
E66
キョーリック セラミド
湧永製薬株式会社
サプリ
パイナップル由来グルコシルセラミド
本品にはパイナップル由来グルコシルセラミドが含まれます。パイナップル由来グルコシルセラミドは、肌の保湿力を高めることが報告されています。肌の乾燥が気になる方に適した食品です。
E67
やすらぎ生活
ゼリアヘルスウエイ株式会社
サプリ
SOD(スーパーオキシドジスムターゼ)
本品にはSOD(スーパーオキシドジスムターゼ)が含まれます。SOD(スーパーオキシドジスムターゼ)は、日常生活で自覚するストレスを減少させ、精神的・肉体的疲労感を軽減することが報告されています。
E68
LUTEIN&ME(ルテインアンドミー) ドリップコーヒー
株式会社メニコンネクト
その他加工
ルテインエステル(ルテインとして)
本品にはルテインエステル(ルテインとして)が含まれます。ルテインエステル(ルテインとして)には長時間のコンピューター作業などによって低下した目のコントラスト感度(ぼやけの解消によってはっきりと見る力)を改善する機能があると報告されています。
E69
LUTEIN&ME(ルテインアンドミー) ドリップコーヒー デカフェ
株式会社メニコンネクト
その他加工
ルテインエステル(ルテインとして)
本品にはルテインエステル(ルテインとして)が含まれます。ルテインエステル(ルテインとして)には長時間のコンピューター作業などによって低下した目のコントラスト感度(ぼやけの解消によってはっきりと見る力)を改善する機能があると報告されています。
E70
ぱぱゼリーAミックス(30個入)
伊那食品工業株式会社
その他加工
難消化性デキストリン(食物繊維)
本品には難消化性デキストリン(食物繊維)が含まれます。難消化性デキストリン(食物繊維)には、食事から摂取した糖や脂肪の吸収を抑えることで、食後の血糖値や血中中性脂肪の上昇を抑える機能があることが報告されています。食後の血中中性脂肪が気になる方、食後の血糖値が気になる方に適した食品です。
E71
皇潤 歩
株式会社エバーライフ
サプリ
HMBカルシウム(別名として、カルシウム ビス-3-ヒドロキシ-3-メチルブチレート モノハイドレート)
本品には、HMBカルシウムが含まれます。HMBカルシウムには、自立した日常生活に必要な筋肉量と筋力を維持し低下を抑えること、健常者の歩く力を助けることが報告されています。
E72
ショコラワーク ヒスチジン
株式会社ロッテ
その他加工
ヒスチジン
本品にはヒスチジンが含まれます。ヒスチジンは日常生活で疲労を感じる方の疲労感を軽減し、頭が冴えない・注意力低下といった疲労に伴う感覚の緩和、単純な記憶や判断を必要とする作業の効率(パフォーマンス)向上に役立つ機能があることが報告されています。
E73
キューサイHMB(エイチエムビー)タブレット
小林香料株式会社
サプリ
カルシウム ビス-3-ヒドロキシ-3-メチルブチレートモノハイドレート(HMBカルシウム)
本品には、カルシウム ビス-3-ヒドロキシ-3-メチルブチレートモノハイドレート(HMBカルシウム)が含まれます。カルシウム ビス-3-ヒドロキシ-3-メチルブチレートモノハイドレート(HMBカルシウム)は、筋肉の維持に働きかけ、運動との併用で、自立した日常生活を送る上で必要な筋力の維持・低下抑制に役立つ機能が報告されています。
E74
ggNEMURI(ジージーネムリ)
江崎グリコ株式会社
サプリ
γ-アミノ酪酸(GABA
本品にはγ-アミノ酪酸(GABA)が含まれます。γ-アミノ酪酸(GABA)には、睡眠の質(眠りの深さ)の改善に役立つ機能があることが報告されています。
E75
伊右衛門プラス おいしい糖質対策a
サントリー食品インターナショナル株式会社
その他加工
難消化性デキストリン(食物繊維)
本品には難消化性デキストリン(食物繊維)が含まれます。 難消化性デキストリン(食物繊維)には、食事から摂取した糖質の吸収を抑える機能があることが報告されています。
E76
葛花サプリ
株式会社東洋新薬
サプリ
葛の花由来イソフラボン(テクトリゲニン類として)
本品には、葛の花由来イソフラボン(テクトリゲニン類として)が含まれます。葛の花由来イソフラボン(テクトリゲニン類として)には、肥満気味な方の、体重やお腹の脂肪(内臓脂肪と皮下脂肪)やウエスト周囲径を減らすのを助ける機能があることが報告されています。
E77
葛花巡サプリメント
株式会社東洋新薬
サプリ
葛の花由来イソフラボン(テクトリゲニン類として)
本品には、葛の花由来イソフラボン(テクトリゲニン類として)が含まれます。葛の花由来イソフラボン(テクトリゲニン類として)には、肥満気味な方の、体重やお腹の脂肪(内臓脂肪と皮下脂肪)やウエスト周囲径を減らすのを助ける機能があることが報告されています。
E78
大人のカロリミット 烏龍茶プラス
ダイドードリンコ株式会社
その他加工
難消化性デキストリン(食物繊維として)
本品には難消化性デキストリン(食物繊維として)が含まれます。難消化性デキストリン(食物繊維として)は、食事から摂取した糖や脂肪の吸収を抑えるので、食後の血糖値や血中中性脂肪の上昇を抑える機能があることが報告されています。
E79
KUZUHANA(クズハナ)
株式会社東洋新薬
サプリ
葛の花由来イソフラボン(テクトリゲニン類として)
本品には、葛の花由来イソフラボン(テクトリゲニン類として)が含まれます。葛の花由来イソフラボン(テクトリゲニン類として)には、肥満気味な方の、体重やお腹の脂肪(内臓脂肪と皮下脂肪)やウエスト周囲径を減らすのを助ける機能があることが報告されています。
E80
KUZUsupplement(クズサプリメント)
株式会社東洋新薬
サプリ
葛の花由来イソフラボン(テクトリゲニン類として)
本品には、葛の花由来イソフラボン(テクトリゲニン類として)が含まれます。葛の花由来イソフラボン(テクトリゲニン類として)には、肥満気味な方の、体重やお腹の脂肪(内臓脂肪と皮下脂肪)やウエスト周囲径を減らすのを助ける機能があることが報告されています。
E81
アスタキサンチン肌潤い
株式会社元気生活
サプリ
アスタキサンチン
本品にはアスタキサンチンが含まれます。アスタキサンチンは肌の水分保持に役立ち、肌の潤いを守るのを助ける機能があることが報告されています。
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今週の注目の届出
E41「サプリメント」
株式会社日本薬健 ・・・・セイタカミロバラン果実由来没食子酸

E45「ターミナリア」
株式会社東洋新薬・・・・ターミナリアベリリカ由来没食子酸

(KC 関与成分名が違いますが、セイタカミロバランもターミナリアベリリカも、同じものです。消費者には違うものに見えると思います。)

E49 「伊右衛門プラス325コレステロール対策」

E50 「伊右衛門プラス500コレステロール対策」

サントリー食品インターナショナル株式会社 ・・・・プロシアニジンB1及びB3

機能性表示 「本品にはプロシアニジンB1及びB3が含まれます。プロシアニジンB1及びB3には悪玉(LDL)コレステロールを下げる機能があることが報告されています。そのため、悪玉(LDL)コレステロールが気になる方に適した飲料です。」

新規成分? SR1報)で評価
ランダム化比較試験で、LDLコレステロールが140 mg/dL未満の健常成人男女を対象に、プロシアニジンB1として2.46 mg/日又はプラセボを摂取させていた。摂取12週後のLDLコレステロール値(平均±標準偏差)は、プロシアニジン群107.4±12.5 mg/dL、プラセボ群127.5±26.1 mg/dLで、プロシアニジンの摂取によりLDLコレステロールが有意に低下していた(p <0.05)。プロシアニジンの組成について著者に問い合わせたところ、プロシアニジンB1及びB3が含まれていたことを確認した。
応用薬理, 93, 7-11, 2017.

(KC  従来は、「松樹皮由来プロシアニジン(プロシアニジンB1として)」とされて届けられていたものだと思いますが、消費者庁から、プロシアニジンB1以外は、関与していないのか質問を受けて、B3も追加したのかもしれません。)


E58 「ダイエタリーF(エフ)乳酸菌5000億個」
エム・フーズ株式会社 ・・・・乳酸菌エンテロコッカス・フェカリス菌(EC-BabyM)、難消化性デキストリン(食物繊維)
機能性表示 「本品には乳酸菌エンテロコッカス・フェカリス菌(EC-BabyM)と難消化性デキストリン(食物繊維)が含まれ、腸内環境と便通を改善します。」

臨床試験で評価
20-60歳の健常な日本人ボランティア50名を対象としたランダム化プラセボ対照二重盲検試験。摂取期間は12週間。
最終的な解析対象は介入群15名、プラセボ群12名でした(半数以上の脱落)
主要アウトカムに関して、排便回数、排便日数、腸内細菌であるビフィドバクテリウム属の項目で、12週後に群間の有意差を認められました。また、ビフィドバクテリウムと同じく乳酸菌の一種であるラクトバチルス属は、介入群では菌数が維持されていたのに対し、プラセボ群では低下傾向を確認しました。
診療と新薬 2018; 55: 115-123

(KC  乳酸菌と難消化性デキストリンということで、目新しくはないですが、乳酸菌の菌種としては初めてのものです。それにしても、ドロップアウトが半数以上いるような試験は、信憑性ありと言えるのでしょうか?)


E60 「アミノエールゼリータイプ ロイシン40」
味の素株式会社 ・・・・ロイシン 40 %配合必須アミノ酸〔ロイシン、リジン(塩酸塩として)、バリン、イソロイシン、スレオニン、フェニルアラニン、メチオニン、ヒスチジン(塩酸塩として)、トリプトファン〕
機能性表示 「本品にはロイシン40%配合必須アミノ酸※が含まれます。ロイシン40%配合必須アミノ酸※は、足の曲げ伸ばしなどの筋肉に軽い負荷がかかる運動との併用で、加齢によって衰える筋肉の合成をサポートすることにより、歩行機能の向上に役立つことが報告されています。」

(KC  2019331日に「歩行能力の改善」が医薬品的な標榜にあたるとして撤回したB513の代替えのものです。「歩行能力の改善」を「歩行機能の向上」と置き換えています。)


E67 「やすらぎ生活」
ゼリアヘルスウエイ株式会社 ・・・・ SOD(スーパーオキシドジスムターゼ)
機能性表示 「本品にはSOD(スーパーオキシドジスムターゼ)が含まれます。SOD(スーパーオキシドジスムターゼ)は、日常生活で自覚するストレスを減少させ、精神的・肉体的疲労感を軽減することが報告されています。」

新規成分 SR(2)で評価

①プラセボ対照ランダム化二重盲検群間比較試験のプロトコールで、ストレスや疲労を感じている 70 人の健常成人(30 歳から 55 歳)を二群に分けて、28 日間投与した。知覚ストレス・スケール、 エプワーススケールといった心理学的評価スケールを用いて投与前、投与後 7 日、投与後 28 日に評価をした。
結果として、機能性関与成分の補充はプラセボに比べて自覚されたストレスや疲労感に対する改善効果を示し、睡眠障害に対する効果もあるが、過度の日中の眠気を生じないことが明らかにされた。
Nutr J 2009; 8: 40-46

②プラセボ対照ランダム化二重盲検群間比較試験のプロトコールで、ストレスや疲労を感じている 61 人の健常成人(29 歳から 60 歳)を二群に分けて、84 日間投与した。知覚ストレス・スケール、ストループテスト、プレボスト主観的疲労スケールといった心理学的評価スケールを用いて投与前、投与後 28 日、投与後 84 日に評価をした。結果として、機能性関与成分の補充はプラセボに比べて自覚ストレスを減少させ、身体的・精神的疲労感を減少させることが明らかにされた。
Nutrients 2014; 6: 2348-2359

作用機序
投与された SOD(スーパーオキシドジスムターゼ)は経口的に服用された後、 胃液等により不活化されるのを保護し活性を維持するため被覆されている。機能性関与成分の補充は生体内の SOD を増加させ、神経細胞における酸化ストレスに対する防御機構を強化することにより、ストレスやストレスによる疲労を改善する作用をもたらすと考えられる。 

(KC  久々の大物商品になるかもしれませんね。ストレス緩和による疲労の改善は、ヒットしそうです。)


機能性表示食品の届出一覧は、情報検索のデータベースで確認できます。
https://www.fld.caa.go.jp/caaks/cssc01/
あとがき
今週も最後まで、お付き合いいただき有難うございました。

梅雨に入り、ずっとどんよりとした天気が続いております。
そんな中、風邪をひいてしまい、発熱と喉痛に苦しんでおります。
みなさんも、風邪などひかぬようご自愛ください。

さて、今週は、人のサプリメントではなく、馬のサプリメントでビックリニュースが飛び込んできました。
今週末に行なわれる競馬に出走予定だった150頭以上の馬が、出走出来なくなったようです。
禁止薬物「テオブロミン」の入ったサプリメントをえさに混ぜて与えていたとのことです。

あるスポーツ新聞の記事の中に、こんな記載ありました。
競走馬に与えるカイバに混ぜるサプリメント「グリーンカル」から禁止薬物「テオブロミン(カカオやチョコレートに入っているカフェイン)」が検出されたことが競走馬理化学研究所の調査で判明・・・・

カフェインとテオブロミンは、違う物ですと連絡してあげたくなったのは、私一人だけではなかったのではないでしょうか()

では、素敵な週末を。 (KC)

平成30年4月1日 第1号発行