平成30年4月1日 第1号発行
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行政からの通知、取り締まり等 |
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先週の行政の動き (8月22日~8月28日) 8月25日 栄養機能食品等の摂取状況等に関する調査事業 報告書 消費者庁から、8月25日に、栄養機能食品等の摂取状況等に関する調査事業 報告書 (未成年者におけるビタミンDを含む加工食品の摂取状況等)が公表されました。 報告書 https://www.caa.go.jp/policies/policy/ food_labeling/information/research/2020/ assets/food_labeling_cms206_20210825_01.pdf 報告書概要 https://www.caa.go.jp/policies/policy/ food_labeling/information/research/2020/ assets/food_labeling_cms206_20210825_03.pdf 調査結果を踏まえた専門家からの意見等 ・3~17 歳の未成年者において、ビタミンD摂取量が耐容上限量を超える者の摂取状況をみると、「サプリメント類」からの摂取が多かった一方、多くの事業者において「ビタミンDを含むサプリメント類」は、未成年者をターゲットとしていないことから、保護者が、食品関連事業者が成人をターゲットに製造している製品を未成年者に摂取させていることが考えられる。 ・未成年者の「ビタミンDを含むサプリメント類」の摂取は、形状の観点から過剰摂取となりやすい可能性があることの情報発信が必要である。 ・本調査の結果により、未成年者におけるビタミンDを含む加工食品の摂取量及び1日のビタミンD摂取総量を正確かつ定量的に把握することは困難であり、ビタミンDの摂取状況をより正確に把握する場合には、詳細な調査が必要であると考えられる。 (KC 今後の栄養素等表示基準値変更の要否の検討のための基礎資料を得ることを目的とした調査事業の報告書です。) |
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健康食品の健康被害情報(8/22~8/28) 国立健康栄養研究所HPより (外国のバイアグラ関係成分含有のサプリメントの注意喚起、米国FDA/FTCの新型コロナウイルス対策に関連した虚偽宣伝に関する注意喚起は、掲載していません) 8月27日 オーストラリアTGAが医薬品成分 (シブトラミン) を含む製品に注意喚起 ■注意喚起および勧告内容 2021年8月24日、オーストラリアTGA (Therapeutic Goods Administration) が医薬品成分 (シブトラミン) を含む製品「AB SLIM Slim-cellulose capsule」に注意喚起。オーストラリアTGAは当該製品を使用しないように、また、使用して体調に不安を感じている場合は医療機関を受診するように勧告。 ■解説 当該製品を分析したところ、医薬品成分であるシブトラミンが検出された。現在のところ、当該製品との因果関係が疑われる健康被害については不明。 https://www.tga.gov.au/alert/ ab-slim-slim-cellulose-capsule 8月27日 アイルランド食品安全局が酸化エチレン (エチレンオキシド) を含む製品の自主回収情報を公表 ■注意喚起および勧告内容 2021年8月25日、アイルランド食品安全局 (Food Safety Authority of Ireland (FSAI) ) が酸化エチレン (エチレンオキシド) を含む製品「Pukka Organic Food Supplements」の自主回収情報を公表。 ■解説 当該製品において、EUでは食品への使用が許可されていない殺菌・殺虫剤の酸化エチレンが検出された。このため、上記の賞味期限の製品を対象に、業者 (Pukka Herbs UK) による自主回収が実施されている。当該製品の摂取による急性毒性のリスクはないが、長期的な摂取による健康影響の可能性がある。現在のところ、当該製品との因果関係が疑われる健康被害については不明。 https://www.fsai.ie/news_centre/ food_alerts/pukka_supplements_recall.html |
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#1 ①筋力強化+有酸素運動は、がんの死亡リスクを減らす |
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筋力強化+有酸素運動は、がんの死亡リスクを減らす 定期的な筋力トレーニングと有酸素運動の組み合わせはがんの死亡リスクを下げることができるかもしれない、というブラジル・サンパウロ連邦大学からのレビュー報告。 スクワット、ローイング、プランク、ウェイトトレーニングなどは、がんによる死亡リスクを13%減らすことができるという。そしてこれらの運動に有酸素運動を組み合わせると、効果はより高まり、死亡リスクは28%下げることができるという。 研究チームは、選択基準に合致した、1,297,620名の参加者、32,196件のがん症例、31,939件の死亡例を含み6-25年の追跡期間をもつ、12件の疫学研究(11件のコホート研究、1件の症例対照研究)を発見した。 筋力トレーニングは、腎臓がんの発症リスクを26%低下させたが、その他12種類のがんの発症リスクには影響がみられなかった。 「身体活動がいくつかの種類のがんのリスクを低減と関連づけられていたが、どのような種類の運動が最良の結果をもたらすかは不明確だった。我々の研究において、筋力トレーニングががんの発症リスクと死亡リスクを減らすだけでなく、ウォーキング、水泳、自転車のような有酸素運動との組み合わせでより良好な効果をもたらすことが明らかになった」と研究者はコメントしている。 https://ijbnpa.biomedcentral.com/articles/ 10.1186/s12966-021-01142-7 |
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#2 ②1日30分歩く脳卒中の人、死亡リスクが54%低い可能性 |
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1日30分歩く脳卒中の人、死亡リスクが54%低い可能性 少なくとも週3-4時間歩く脳卒中生存者は、すべての死因による死亡リスクが54%低いかもしれない、というカナダ・カルガリー大学からの研究報告。 研究チームは、以前に脳卒中を起こした平均年齢72歳の895人(脳卒中群)と、脳卒中を一度も経験したことがない平均年齢63歳の97,805人(対照群)を対象とした。 毎週の平均的な身体活動は、ウォーキング、ランニング、ガーデニング、ウェイトトレーニング、サイクリング、水泳などの活動に関する質問票から評価された。 研究チームは平均して約4年半の間参加者を追跡した。年齢や喫煙など、死亡のリスクに影響を与える可能性のある他の要因を調整後、脳卒中群では、少なくとも週3-4時間のウォーキングに相当する身体活動をした人は、そうでなかった人に比べて、死亡リスクが54%低いことが明らかになった。同様に対照群では31%低かったという。 両群とも、身体活動量とリスク低下の間には、0-20METs時の範囲で用量作用的な関係が認められた。脳卒中群では、特に75歳未満のグループで強いリスク低下が認められたという。 「毎日わずか30分歩くことで最大の健康上の利益を得ることができるので、特に年齢が若い脳卒中生存者にこれを強調する必要があるだろう」と研究者はコメントしている。 https://n.neurology.org/content/early/ 2021/08/11/WNL.0000000000012535 |
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#3 ③運動不足と栄養不良が認知症リスクを高める? |
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運動不足と栄養不良が認知症リスクを高める? 食事と運動の両方が海馬の神経新生に影響して、後の認知機能低下と認知症のリスクに影響を及ぼす可能性があるようだ、という英国キングスカレッジロンドンからの研究報告。 この調査では、認知機能低下と認知症の有無にかかわらず、参加者の血液が実験室での海馬の神経新生にどのように影響するか、食事と運動が重要な要素であるかどうかを調査したという。具体的には、65歳以上のフランス人成人418人の血液サンプルを、認知機能低下および認知症の診断の12年前に収集し、ヒト海馬幹細胞で検査した。さらに、各参加者の社会人口統計、生活習慣、および臨床データに関する情報が収集され、認知機能と認知症が12年間にわたって2-3年ごとに検査された。 その結果、研究チームは、診断の12年前に、認知機能低下とアルツハイマー病の両方が神経幹細胞死のレベルに関連していることを立証したという。チームはまた、運動、栄養、ビタミンD、カロテノイド、脂質レベルがすべて、細胞が死滅する速度に関連していることを発見した。さらに、運動と栄養は、認知機能低下に関与するカギとなる因子でもあった。特に、運動の減少と栄養不良の上昇は共に、将来の認知機能低下につながる細胞死を上昇させることを発見した。 「食事と運動が海馬の神経新生をどのように調節するかを完全に理解するには、間違いなくさらなる研究が必要だが、我々の発見は認知機能低下と認知症に対する効果的な早期予防戦略を示唆するものかもしれない」と筆頭研究者のアンドレア・デュ・プリーズ博士はコメントしている。 https://alz-journals.onlinelibrary.wiley.com/ doi/10.1002/alz.12428 (KC 毎日しっかり食べて、その分身体を動かすということですね。) |
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#4 ④ハーブ成分がパーキンソン病を予防および治療する? |
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ハーブ成分がパーキンソン病を予防および治療する? ハーブやベリーその他のフルーツに自然に含まれる化合物ファルネソールが、パーキンソン病に関連する脳損傷を予防および回復させるという証拠を追加した、という米国ジョンズホプキンス大学による動物実験の報告。 香料や香水製造に使用されるこの化合物は、病気の進行に関与する重要なたんぱく質であるPARISを不活性化することにより、マウスの脳でドーパミンを生成するニューロンの喪失を防ぐことができるという。このようなニューロンの喪失は、運動と認知に影響を及ぼし、振戦、筋肉の硬直、錯乱、認知症などのパーキンソン病の特徴的な症状を引き起こす。PARISをブロックするファルネソールの能力は、このたんぱく質を特異的に標的とする新しいパーキンソン病治療薬の開発を導く可能性がある、と研究チームは言う。 この新しい報告では、PARISを阻害するものを見つけるために薬物の大規模なライブラリをスクリーニングすることにより、研究チームがファルネソールの可能性をどのように特定したかを詳述している。 パーキンソン病の人々の脳では、PARISの蓄積により、保護タンパク質PGC-1αの生成が遅くなる。このたんぱく質は、脳に蓄積する活性酸素分子の損傷から脳細胞を保護する。PGC-1αがないと、ドーパミンニューロンが消滅し、パーキンソン病に関連する認知的および身体的変化を引き起こす。 ファルネソールがPARIS蓄積の影響から脳を保護できるかどうかを研究するために、研究チームはマウスにファルネソール添加食または通常のマウス食を1週間与えた。次に、研究チームは、脳内のパーキンソン病に関連するたんぱく質α-シヌクレインの事前に形成されたフィブリルを投与した。 その結果、研究チームは、ファルネソール食を与えられたマウスが、パーキンソン病の症状の進行を検出するように設計された筋力と協調性のテストでより良いパフォーマンスを示したことを発見したという。平均して、このマウスは通常の食事を与えられてα-シヌクレインを注射されたマウスよりも100%優れたパフォーマンスを示したという。 その後、2つのグループのマウスの脳組織を調べると、ファルネソールを添加した食事を与えたマウスは、通常食のマウスの2倍の健康なドーパミンニューロンを持っていることがわかったという。ファルネソールを与えられたマウスはまた、通常食のマウスよりも脳内に約55%多くの保護たんぱく質PGC-1αを持っていた。 https://stm.sciencemag.org/content/ 13/604/eaax8891 (KC 動物実験の結果ではありますが、今後の研究に期待したいですね。) |
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⑤長過ぎる座位時間は脳卒中のリスクを高める? | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
長過ぎる座位時間は脳卒中のリスクを高める? 座位時間が長く身体活動が少ない60歳未満の人は、そうでない人に比べて脳卒中の発症リスクが高まるようだ、というカナダ・カルガリー大学からの研究報告。 研究チームは、2000年、2003年、2005年、2007-2012年に『カナダ地域保健調査』に参加した、脳卒中、心臓病、またはがんの既往のない143,000人の成人の健康と生活習慣のデータを解析した。研究チームは参加者を平均9.4年間(2017年12月31日まで)追跡し、病院の記録との関連を通じて脳卒中を同定した。 追跡期間中、2,965例の脳卒中が発生し、そのほぼ90%が虚血性脳卒中だった。全ての参加者の余暇の座位時間は平均4.08時間であり、60歳以下では3.9時間、60-79歳では4.4時間、80歳以上では4.3時間だった。 身体活動が少なく1日8時間以上の余暇の座位時間であった60歳以下のものは、4時間未満の余暇の座位時間であったものに比べて、脳卒中のリスクが4.2倍高かった。最も不活動のグループ(1日8時間以上の座位時間と低い身体活動)は、1日4時間未満の座位時間と高い身体活動の者に比べて、脳卒中のリスクが7倍高かった。 https://www.ahajournals.org/doi/10.1161/ STROKEAHA.121.034985 (KC そうは言われても、仕事の性質上、1日pcの前に10時間以上座っているのですが。今度、立ちながらキーボードたたく机を購入しようかな?) |
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先週の健康・健康食品関連情報(8月22日~8月28日) |
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複数の血中炎症関連マーカーと胃がん罹患との関連 (国立がん研究センター社会と健康研究センター) https://epi.ncc.go.jp/jphc/outcome/ 8778.html 73の炎症関連マーカーは、いずれも胃がんの罹患と関連なし 測定された血中マーカーのうち、CCL11、CCL20、IL17Cは胃がん罹患リスクの増加、CCL23、MMP1は胃がん罹患リスクの低下と関連していました(傾向性P値 < 0.05)。しかしながら、複数のマーカーを一度に調べているため統計学的に有意な関連が出やすいことを考慮した解析(false discovery rateで調整した解析)では、いずれのマーカーも統計学的に有意な関連はありませんでした。すでにがんが発生していることで炎症関連マーカーが変化している影響を除くため、胃がんの診断時期を研究開始から5年未満、5年以降に分けた解析、血中ピロリ菌抗体価が陽性だった方に限定した解析、胃がんができた部位別の解析でも、結果は変わりませんでした。 頭痛もちの方は COVID-19 ワクチン接種後に頭痛が生じやすい (慶応大) https://www.keio.ac.jp/ja/press-releases/ 2021/8/25/28-81856/ ワクチンを 2 回接種し有効な回答が得られた 171 名について解析しました。 普段から片頭痛、片頭痛以外の慢性頭痛がある方では、健常者と比較して、ワクチン接種後に頭痛が生じやすいことが明らかになりました(健常者 37.9%に対し、片頭痛 69.2%、片頭痛以外の頭痛 71.4%)。また、2 回目の接種時の方が 1 回目の接種時よりも頭痛が生じやすいこともわかりました(1 回目 20.5%、2 回目 45.6%)。 本邦における2型糖尿病患者に対して最初に投与される糖尿病薬に関する実態調査 大規模データベースNDBを用いた解析(国立国際医療研究センター研究所) 1990 年から高血圧患者数は 12 億 8 千万人に倍増 (国立健康栄養研究所) 骨折治療中は加熱式タバコでも禁煙を (大阪市立大) |
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特定保健用食品
特別用途食品 8月26日 1件 許可 番号:1 区分:個別評価型病者用食品 商品名:ブイ・クレスCP10(シーピーテン) ミックスフルーツ 申請者:ニュートリー株式会社 許可を受けた表示内容:本品は褥瘡を有する方の食事療法として使用できる食品です。 許可番号:第2021009号
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※【届出番号】【商品名】【届出者】【届出者】【食品の区分】【機能性関与成分名】【表示しようとする機能性】の順で掲載。 ※効率的に使用できるよう、外部サイトへのリンクを貼りました。 会社名のリンク::機能性表示食品まとめ一覧 ■制度開始から届出た商品を確認できます。 商品名のリンク:機能性表示食品リストとエビデンス ■エビデンス詳細・製造工場・摂取時の注意等を確認できます。 |
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届出撤回 2021年8月12日付け C217 「思言力」 西江 高之 ・・・・ イチョウ葉フラボノイド配糖体、イチョウ葉テルペンラクトン 撤回理由 「販売終了のため」 2021年8月17日付け E613 「プラセンタ100フォルテ」 銀座ステファニー化粧品株式会社 ・・・・ 豚プラセンタ由来ペプチド (グリシン-ロイシン、ロイシン-グリシン) 撤回理由 「商品を販売しないため」 今週の注目の届出 G350 「野菜生活100ケアプラス 柑橘mix(ミックス)」 カゴメ株式会社 ・・・・ β-カロテン 「本品には、β-カロテンが含まれます。本成分にはハウスダストやほこりなどによる鼻の不快感を軽減することが報告されています。鼻の不快感が気になる方に適しています。」 新機能 SR(2報)で評価 試験1 20 歳以上 59 歳以下で、通年性アレルギー性鼻炎の自覚症状があり、且つ血液のアレルギー検査で特異的 IgE(ダニまたはハウスダスト)陽性の、治療や投薬を受けていない健康な日本人成人男女 40 名を対象に、野菜・果実ミックスジュース(200 mL/本、β-カロテン 4.0 mg/200 mL)か、プラセボ飲料を 1 日 1本8 週間摂取させる二重盲検プラセボ対照の RCT。 最終的な解析対象者は 28 名(β-カロテン群 14 名、プラセボ群 14名)で、結果、主要アウトカムである鼻の不快感の指標として、「水っぱな」、「くしゃみ」、「鼻づまり」、「鼻のかゆみ」、「鼻症状」(いずれも JRQLQ)の評価項目、副次アウトカムである鼻目の不快感の指標および目の不快感の指標として「鼻目症状」、「目のかゆみ」、「涙目」、「目症状」(いずれも JRQLQ)が評価され、介入群において、プラセボ群に比べ優位に改善していた。 Jpn Pharmacol Ther(薬理と治療), 48(9),1629-39 (2020) 試験2 20 歳以上 59 歳以下で、通年性アレルギー性鼻炎の自覚症状があり、且つ血液のアレルギー検査で特異的 IgE(ダニまたはハウスダスト)陽性の、治療や投薬を受けていない健康な日本人成人男女 96 名を対象に、野菜・果実ミックスジュース(β-カロテン:4.7 mg/195 mL)、もしくはプラセボ飲料を 1 日 195 mL、8 週間摂取させる二重盲検プラセボ対照の RCT- 最終的な解析対象者は 80 名(β-カロテン群 41 名、プラセボ群 39 名)で、結果、主要アウトカムである鼻の不快感の指標として、「水っぱな」、「くしゃみ」、「鼻づまり」、「鼻のかゆみ」、「鼻症状」(いずれも JRQLQ)の評価項目、副次アウトカムである鼻目の不快感の指標および目の不快感の指標として「鼻目症状」、「目のかゆみ」、「涙目」、「目症状」(いずれも JRQLQ)が評価項目で、プラセボ群に比べ優位に改善していた。 Jpn Pharmacol Ther(薬理と治療), 48(10),1783-92 (2020) 作用機序 摂取したβ-カロテンは代謝を受けずβ-カロテンとして血液にのって目や鼻などの局所に到達し、局所おいてマスト細胞の脱顆粒を抑制することで鼻の不快感を軽減すると考えられる。 (KC 従来は、「抗酸化作用を持つベータカロテンは、紫外線刺激から肌を保護するのを助ける機能性がある」で届けられていましたが、今回は通年性の鼻炎対策です。) 「機能性表示食品届出情報 簡単動画解説」はこちらから YouTube チャンネル名 「機能性表示食品情報」 https://www.youtube.com/channel/ UCz0TQYw99ttqqQCmiKzxVww チャンネル登録をしてご覧いただければ幸いです。 |
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おはようございます。 一向に収まる気配を見せないコロナは、本当に困ったものです。東京は、少しだけPCR検査陽性者が減少傾向にあるような気がしますが、全国的には、拡大する一方ですね。 画期的な治療薬が早く開発されることを期待いたします。アビガンは、催奇形性の問題から使いにくいのですかね? 来週は9月に突入です。今年も夏休みをとらずに夏が過ぎ去っていきそうです。 今年は、まだスイカもトウモロコシもメロンも食べていない。鱧も食べなかった。どうも季節感がない。 では、素敵な週末を。 コロナの医療現場で働く皆さんの頑張りに改めてお礼を申し上げます。 (KC) |
平成30年4月1日 第1号発行