更新:2019年4月21日
平成30年4月1日 第1号発行
平成30年4月1日 第1号発行
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行政からの通知、取り締まり等
先週の行政の動き (3月10日~3月16日)
都では、危険ドラッグによる健康被害の発生を未然に防止するため、都内等で流通、販売される危険ドラッグを入手し、成分検査を行っています。
インターネット試買した物品について、検査を行ったところ、以下の8物品から「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律」で規定される「指定薬物」を検出しました。
このため、危険性について都民に広く注意喚起するとともに、当該物品を所持している方に対して、違法であることを警告し、任意提出を促すものです。
3月15日 「機能性表示食品に関する質疑応答集」の一部改正 (消費者庁)
消費者庁から、本日(3月15日)、「機能性表示食品に関する質疑応答集」の一部改正が公表されました。
都では、危険ドラッグによる健康被害の発生を未然に防止するため、危険ドラッグの試買調査を実施し、試験検査を行っています。
今般、インターネットの販売サイトから入手した下記2物品の試験検査を行ったところ、専ら医薬品成分である「GBL」が検出されました。
当該品には、人体摂取を示唆する表示はありませんが、販売サイトの表示には「アダルト用芳香剤」等と当該品の人体への作用を暗示する表現があり、都の立入調査において販売者は経口等で摂取する目的で販売していたと述べています。
GBL(ガンマ―ブチロラクトン)
国内では、GBLを配合した医薬品は承認されていない。
摂取すると、嘔吐、意識障害、こん睡などの症状が出ることがある。
健康食品ではないですが
近年、まつ毛美容液に関する相談件数が急増しており、その中には「かゆみを感じた」「ヒリヒリした」「かぶれた」など皮膚障害を訴えるものが見られます。
まつ毛美容液は、目の周囲という敏感な部分に塗布する化粧品です。化粧品は、使用者の体調によっては強い刺激を皮膚に与え、皮膚障害をおこすことがあります。また、特定の物質によるアレルギーで皮膚が炎症を起こし、腫れやかゆみなどを発症することがあります。
異常を感じた場合は直ちに使用を止めて、症状が治まらない場合は医師の診断を受けましょう。
なお、商品を購入する際には、成分表示をよく見て、自分にとってのアレルギー物質が含まれていないかどうか、確認することが必要です。初めて使用する際は、サンプルなどで試してみて皮膚に腫れやかゆみなど異常が生じないことを確かめてから使用しましょう。 |
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健康食品の健康被害情報(3/10~3/16) 国立健康栄養研究所HPより
3月11日 シンガポールHSAが医薬品成分 (クロロキン) を含む製品の自主回収情報を公表
■注意喚起および勧告内容
2019年3月1日、シンガポールHSA (Health Science Authority) が医薬品成分 (クロロキン) を含む製品「NATURE'S ESSENCE GlucoAid
」 (バッチ No. 949678、使用期限:2020年8月) の自主回収情報を公表。
■解説
WIL HARRISONS (I/E) & ASSOCIATESが販売していた当該製品を分析したところ、抗マラリア薬のクロロキン (chloroquine) が検出された。このため、当該バッチの製品を対象に自主回収が実施されている。現在のところ、当該製品との因果関係が疑われる健康被害は不明。
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患者さんとの会話のための話題提供 LINK de DIETより ①栄養補助食品摂取でうつ病を防げない?!
栄養補助食品を毎日摂取しても、うつ病発症を防げないようだ、というアムステルダム自由大学等から報告。一方、食事や食行動の改善に役立つ定期的なライフスタイル指導は、より効果的な方法である可能性があるようだ。
研究では、1年間、対象者の半数は、毎日、マルチサプリメント(オメガ3系脂肪酸1412 mg、セレニウム30μg、葉酸400μg、ビタミンD 320μg、カルシウム100 mg)、残りの半数は、プラセボを摂取した。また、対象者の半数は、21回の個別療法セッション、集団療法セッションを受け、残りの半数は、治療なしであった。ライフスタイル指導は、習慣的な食行動や食パターン変容に役立つようデザインされた心理・行動療法であり、気分の落ち込みに対処、間食を減らす、健康的な地中海式食事の増加する学習内容となっている。対象者の詳細は、①治療なし+プラセボ(n = 257)、②治療あり+プラセボ(n = 256)、③治療なし+サプリメント(n = 256)、④治療あり+サプリメント(n = 256)である。アウトカムは、3カ月、6カ月、12カ月時に国際神経精神病学面接により調査し、1年間の累積MDD発症とした。
結果は、どの治療法もMDD発症に影響を及ぼさなかったという。対象者1025名中、779 (76%)が治療を完了した。12カ月のフォローアップ中、105名(10%)がMDDを発症した(①治療なし+プラセボ25人(9.7%)、②治療あり+プラセボで26人(10.2%)、③治療なし+サプリメントの32(12.5%)、④治療あり+サプリメントで22人(8.6%))。
「食関連の行動や食事を変えることは、うつ病の予防に役立つ可能性が示されていたが、さらなる調査が必要である」とエドワトキンス教授は述べている。
https://jamanetwork.com/journals/jama/article-abstract/2726983 |
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②① 赤ラズベリーは糖尿病前症の血糖制御に役立つかも?
赤ラズべリーを食事に含めることは糖尿病前症やインスリン抵抗性のある患者の血糖値コントロールに有用であるかもしれない、という米国イリノイ工科大学の研究報告。
研究チームは、20-60歳の32名の成人を対象にランダム化対照試験を実施した。3日の各々独立した日を選び、朝食後24時間の血糖値をモニタリングした。参加者はランダムに、凍結赤ラズベリーなし、または1カップ、2カップのついた朝食を各々の朝食として摂取した。朝食は、カロリーと三大栄養素の組成を同じにした。
その結果、赤ラズベリーを2カップ摂取すると、摂取しなかった場合に比べて、食後血糖値の上昇が抑えられることが明らかになったという。
② ファストフードの30年:多様化したが、塩分、サイズ、カロリーが増えた
いくつかの健康的な品目が加わったにも関わらず、ファストフードは、30年前に比べてますます不健康なものになっているようだ、という米国ボストン大学からの研究報告。
研究チームは、米国内の10のファストフードレストランについて、1986年、1991年、2016年のメニューを分析した。
その結果、アントレー(主料理)、サイドディッシュ、デザートでカロリーと塩分の有意な増加が、アントレーとデザートでポーションサイズの増加が証明されたという。
アントレー、サイドディッシュ、デザートのオプションは226%増加(年あたり22.9品目)し、新規メニューおよび中止メニューは、調査期間を通じて利用できるメニューに比べて不健康の度合いが高いことも明らかになった。
「我々は人々がファストフード・レストランでカロリーと塩分の摂取を減らす助けになるより良い方法を見つける必要がある。まずはメニューにカロリー表示を付けることを要求する。さらに我々は、ポーションサイズを小さくして価格も安くするようにレストランに働き掛ける必要がある」と研究チームは結論付けている。
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先週の健康・健康食品関連情報(3月10日~3月16日)
行政公表資料より
あなたの歯科インプラントは大丈夫ですか-なくならない歯科インプラントにかかわる相談」 (国民生活センター)
危害を生じたという相談の概要
2013年度以降の約5年間に409件(2018年12月31日迄の登録分)寄せられており、毎年60~80件程度寄せられています。
契約購入金額の回答があった相談240件のうち70.4%(169件)は50万円以上の契約であり、46.3%(111件)は100万円以上の契約でした。
部位のほとんどは「口・口腔(こうくう)・歯」であり、その内容を分析したところ、痛み、インプラントのぐらつき・脱落・要撤去、腫れ、化膿(かのう)等が多くみられました。
身体症状が継続した期間について記載があった相談211件のうち、身体症状が1年以上継続したという相談は48.3%(102件)で、さらに20.9%(44件)は3年を超えて身体症状が継続したという相談でした。91.9%(194件)は、相談受付時に痛み等の身体症状若しくは身体症状に対する治療が継続しているというものでした。 |
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大学・研究機関等公表資料より
女性生殖関連要因とリンパ腫罹患リスクとの関連
(国立がん研究センター社会と健康研究センター)
リンパ腫罹患に関連する他の要因の影響を統計学的に調整した分析の結果、出産経験がない女性と比較すると、出産経験がある女性ではリンパ腫罹患リスクが高くなっていました。月経に関連して、初潮年齢が低いグループに比べて、初潮年齢が高いグループではリンパ腫罹患リスクが高い傾向がみられました。月経周期が平均の長さのグループに比べて、月経周期が短いグループではリンパ腫罹患リスクが高くなっていました。
労働時間と急性心筋梗塞・脳卒中発症リスクとの関連 (国立がん研究センター社会と健康研究センター)
1日の労働時間が7時間以上9時間未満(基準)のグループと比べて、11時間以上のグループは、急性心筋梗塞の発症リスクが1.63倍高いことが確認されました。一方で脳卒中の発症リスクとの関連はみられませんでした。「勤務者」では、基準のグループと比べて、11時間以上の長時間労働で、急性心筋梗塞の発症リスクが2.11倍高いことが明らかになりました。また、「追跡開始時点の年齢が40~49歳」では関連がみられませんでしたが、「追跡開始時点の年齢が50~59歳」では、同様に急性心筋梗塞の発症リスクが2.60倍高いことが明らかになりました。
(KC 労働時間が問題なのですかね?それとも仕事量ですかね? どんな仕事でも、楽しくできれば、答えは違ってくるように思います。仕事をやっていると感じるのか、やらされていると感じるので、解析してくれると、また違う結果が出たのかもしれません。)
うつ病予防には仕事満足、うつ病からの回復には職場ストレスの管理が重要 (富山大学)
働く人の抑うつ症状の発生と抑うつ症状の回復について一年間の追跡調査を行った結果、一年後の抑うつ症状の発生には仕事への不満足が、また一年後の抑うつ症状からの回復には仕事の裁量度や要求度と言った職務ストレスが強く影響していることを明らかにしました。
歯周病が慢性閉塞性肺疾患(COPD)の引き金に
~歯周病が重度な人はCOPDを発症するリスクが約4倍~ (九州大学)
福岡県久山町の60歳以上成人900名の追跡調査データを分析し、COPD発症との関連を検討した結果、喫煙などの影響を加味した上でも、歯茎が健康な人や歯周病が軽度の人に比べ、歯周病が重度な人はCOPDを5年以内に発症する割合が3.5倍も高く、COPD患者の約4人に1人は中等度以上の歯周病が原因である可能性が示されました。このことは、歯周病の予防のために普段から自宅や歯科医院で口内環境を健康に保つことはもちろん、歯周病になっても適切な歯周病治療を受けて重症化を未然に防ぐことで、COPD発症のリスクが下がる可能性を示しています。
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先週のトクホ・機能性表示食品情報(3月10日~3月16日)
特定保健用食品
3月12日 6件 許可
詳細は
機能性表示食品届出公表(3月10日~3月16日)
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今週の注目の届出
D472
「藻類ドナリエラベータカロチンカプセル」
株式会社日健総本社 ・・・・ ドナリエラバーダウィル由来ベータカロテン
機能性表示 「本品にはドナリエラバーダウィル由来ベータカロテンが含まれます。ドナリエラバーダウィル由来ベータカロテンは目のピント調節機能の向上を助けます。」
新規成分 臨床試験で評価
日常的にパソコンやスマートフォン、携帯電話を使用したり運転をしたりすることで目をよく使う健康な日本人成人60名を、無作為にドナリエラβ-カロテン摂取群またはプラセボカプセル群に振り分けられ摂取した。
カプセルを30日間摂取させ目の諸症状をアンケート項目ごとにVAS法にて評価し、ランドルフ環による視力の測定結果については眼科学的に一般的に視力評価の指標として用いられているLogMAR値に変換して解析を行った。
結果 ドナリエラバーダウィル由来ベータカロテン10mg含有食品を 1日1カプセルを4週間摂取した結果、おもに視力が改善されたことから、目のピント調節機能を向上することが示唆された。
(Jpn Pharmacol Ther(薬理と治療) 2018 ; 46 : 1579-90)
作用機序
ドナリエラベータカロテンの視力改善などを助ける直接的な作用機序として、ビタミンA への未変化体である9-シス型ベータカロテンを多く含有するベータカロテンの抗酸化および過酸化脂質の産生抑制、ならびにレチノイドサイクルの維持への関与が、日常生活の中での目の酸化ストレス暴露下において、水晶体や網膜・脈絡膜の細胞と機能を保護し改善するものと推察される
(KC β-カロテンとしては、乳酸菌との組み合わせで、おなかの調子を整えるという物が出ていますが、ドナリエラバーダウィル由来ベータカロテンは初であり、機能性も、今回は眼に対する機能です。)
D475
「「健美麺」食後の血糖値上昇を抑えるうどん」
D477
「「健美麺」食後の血糖値上昇を抑える中華めん」
D478
「「健美麺」食後の血糖値上昇を抑えるそば」
シマダヤ株式会社 ・・・・ アルギン酸Ca
機能性表示 「本品にはアルギン酸Caが含まれるので、食後の血糖値上昇を抑える機能があります。」
新規成分 臨床試験で評価
「うどん」「中華麺」「そば」それぞれについて臨床試練をして評価しています。
① 「うどん」
空腹時血糖値が126mg/dl未満の健康な20歳以上の男女15名を対象にランダム化二重盲検クロスオーバー比較試験
結果 アルギン酸Caを含むうどん(試験うどん①、試験うどん②)を摂食した場合、アルギン酸Caを含まない通常のうどんを摂食した場合と比較して有意な血糖値上昇抑制効果が認められました。
Biol. Pharm. Bull. 41, 1367?1371 (2018)
② 「中華麺」
健康な35歳以上の男女22名を対象にランダム化二重盲検クロスオーバー比較試験
結果 22名のうち、朝食を食べてきた等の試験基準違反の4名を除外し、有効性解析対象者は18名でした。試験食を摂食した場合、対照食を摂食した場合と比較して有意な血糖値上昇抑制効果が認められました。
Jpn Pharmacol Ther(薬理と治療)vol. 46 no. 12 2083?9 (2018)
③ 「そば」
健康な35歳以上の男女22名を対象にランダム化二重盲検クロスオーバー比較試験
結果 22名のうち、空腹時血糖値が高いまたは、朝食を食べてきた等の試験基準違反の6名を除外し、有効性解析対象者は16名でした。試験食を摂食した場合、対照食を摂食した場合と比較して有意な血糖値上昇抑制効果が認められました。
Jpn Pharmacol Ther(薬理と治療)vol. 46 no. 12 2075?82 (2018)
作用機序
機能性関与成分アルギン酸 Ca が α-グルコシダーゼ活性を阻害することにより食後血糖値上昇を抑制していると考えられる。
(KC
3種類の麺で各々試験するより、何か代表的なものを使ってやった方が効率的な気もしますが・・・)
D483
「イチオシキムチゴールド」
株式会社美山 ・・・・ ミヤビスLB (Lactobacillus brevis
LB27)
機能性表示 「本品にはミヤビスLB (Lactobacillus brevis
LB27)が含まれます。ミヤビスLB (Lactobacillus brevis LB27)は、肌の潤いを守るのを助ける機能があることが報告されています。」
新規成分 SR(2報)で評価
①
年齢が22歳から48歳の乾燥肌を自覚し、排便回数が週3 ~5回程度の成人女性10名を対象者として、介入前値を対称にオープン前後比較試験。1日1回8週間。
結果、ミヤビス LB の菌体 400 億個を含む粉末を 1 日 1 回、継続して 8 週間摂取させた結果、左前腕の経表皮水分蒸散量は摂取後において有意に改善(p<0.05)した。
薬理と治療 2014 3,42: 811-816
②
腕の経表皮水分蒸散量が高めの、年齢20歳以上59歳以下の男女(男性34名、女性92名)を対象者として、RCT。1日1回12週間。
SBL88TM( Lactobacillus brevis SBC8803)(ミヤビス LB と同等性が認められた乳酸菌)の菌体 25mg または 50mg、またはプラゼボを 1 日 1 回、継続して 12 週間摂取させた結果、25mg/日の 8 週間の摂取により、頸部の経表皮水分蒸散量は介入群で有意に改善し(p<0.05)、対照群と比較して改善傾向(p=0.05)であった。
Experimental and Therapeutic Medicine;
12(6): 3863-3872, 2016
作用機序
ミヤビス LB は、菌体の構造を維持した状態で摂取されることにより免疫応答に関与し、これにより産生した IgA 産生細胞のホーミング現象により皮膚での sIgA(分泌型免疫グロブリン A) 産生が高められ、皮膚のバリア機能を維持することで、肌の潤いを守るのを助けていると考えられる。
(KC 2報で評価と言っても、1報はオープン試験であり、使用前後での比較であり、科学的根拠はかなり低いと思われ、実質1報の評価と判断した方が良いかと思われる。また、用量相関性も見られていない。継続期間による相関性もない。後々疑義が出てきてもおかしくない内容である。)
D492
「発酵コエンザイムQ10EX(キューテンイーエックス)」
協和発酵バイオ株式会社 ・・・・ コエンザイムQ10
機能性表示 「本品にはコエンザイムQ10が含まれます。コエンザイムQ10は、細胞のエネルギー産生を助け、日常の生活で生じる疲労感を軽減する機能が報告されています。」
新規成分 SR(3報)で評価
2報は日本で実施された研究であり、健常成人男女を対象としている。残る1報は実施国がトルコ(成年が18歳以上と定義されている)であり、日本人を対象とした研究ではない。
肯定的な根拠となった文献2報はいずれも日本で実施された研究であり、健常な成人男女を対象としていることから、健康な日本人への外挿性はあると考えられる。文献中の1日当たりの摂取量は、作業負荷によるパフォーマンス(ATMT)、または、自律神経(加速度脈波)において180 mgであった。
Journal of Strength & Conditioning
Research. 24(1) 97-102. 2010
Nutrition. 24(4) 293-299. 2008
Japan Pharmacology & Therapeutics(薬理と治療). 36(2) 141-152. 2008
作用機序
コエンザイムQ10はミトコンドリア電子伝達系の補酵素として、ヒトを含むすべての動物を構成する真核細胞において、エネルギー(ATP)の合成に関わることが知られている。また、運動やストレスなどによる一過性の疲労時に、体内で不足した ATP を補うため、その生合成が促進されると考えられることから、コエンザイムQ10は一過性の疲労時において重要な役割を果たすと考えられる。
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3月も、半分過ぎてしまいました。
今年度も、残すところ2週間、本当にライストスパートです。
街を歩いても、卒業生のいでたちをした若人を多く見ます。
自分もあの年齢の時に、どんなことを思い、将来の夢を見ていたのかと思うと、恥ずかしいやらうらやましいやら、複雑な思いになります。
ただ言えることは、今からあの年齢に戻り、やり直しはきかないということ。
また、明日から、努力をしなさいということですね。
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平成30年4月1日 第1号発行