平成30年4月1日 第1号発行
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行政からの通知、取り締まり等 |
先週の行政の動き (7月14日~7月20日) 今週も特になし |
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健康食品の健康被害情報(7/14~7/20) 国立健康栄養研究所HPより |
(外国のバイアグラ関係成分含有のサプリメントの注意喚起は掲載していません) 特になし
健康食品の素材データベースへの追加情報から
●「セイヨウオトギリソウ 、セントジョーンズワート、ヒペリクムソウ」安全性:医薬品との相互作用 ・健康な成人男女14名 (37±10歳、ドイツ) を対象としたオープンラベル試験において、マシテンタン (肺高血圧症治療薬:CYP3A4基質) 30 mgを単回、続いて10 mg/日を16日間摂取させ、最後の13日間にセイヨウオトギリソウ300 mg×3回/日を併用、最終日にリバーロキサバン (抗凝固薬:CYP3A4、P糖タンパク質基質) 20 mgおよびミダゾラム (CYP3A4基質) 30μgを単回摂取させたところ、セイヨウオトギリソウを摂取させていない条件下に比較し、ミダゾラムの部分クリアランス、マシテンタンおよびリバーロキサバンの経口クリアランスが上昇し、マシテンタンおよびリバーロキサバンの血中濃度 (Cmax、AUC) が低下、マシテンタンの薬効が減弱した。 Br J Clin Pharmacol. 2018 Dec;84(12):2903-2913. KC このような試験をするということは、ヨーロッパでは、セントジョーンズワートを医薬品のように普通に使われているということですかね?) 健康食品の素材データベースへの新規収載 ●「寒天」 https://hfnet.nibiohn.go.jp/contents/detail4004.html |
患者さんとの会話のための話題提供 LINK de DIETより |
①男性ホルモン増強サプリは効きそうにありません 「Tブースター」は男性がテストステロンレベルを高めるための人気の「天然」サプリメントであるが、実際には全く効果がないようだ、という米国サザンカリフォルニア大学からの研究報告。 男性がリビドーを改善したり筋肉を増強したいと思っても、テストステロン増強サプリメント(Tブースター)に手を出すのはよくよく考えてからにしたほうがよさそうだという。これら、伝統的なテストステロン代替療法への代案として現れた製品には、謳い文句を実現できるような成分は一切入っていないことを、マリー・サンプラスキ医師ら研究チームは発見した。 「多くのサプリメントは単にビタミンやミネラルが入っているだけで、テストステロンを改善するような何物も添加されていない」とサンプラスキ医師は語っている。「しばしば、人々は製品の宣伝文句にうっかり騙される。なにが神話で、なにが事実か区別するのが困難だからだ。」 研究チームは、構造化レビューのアプローチを用いて、50種類のTブースターサプリの活性成分について検討した。 「Testosterone Booster」という検索語句を用いてGoogle検索を実施し、結果の上位50製品を検討対象とした。そして、テストステロンと製品に含まれた109成分について科学文献をレビューした。亜鉛、フェヌグリーク抽出物、ビタミンB6の3種類は最も一般的な成分だったという。 研究チームはまた、各サプリメントの成分含有量をFDAの一日摂取許容量(RDA)と許容上限摂取量(UL)と比較した。 Tブースターサプリの90%が、テストステロンを増強することを謳っていたが、研究チームは、それらサプリの25%未満に、そのような主張を裏付けるデータのないことを発見したという。また多くの製品でビタミンとミネラルが大量に含まれており、許容上限摂取量を超えるものさえあったという。 https://wjmh.org/DOIx.php?id=10.5534/ wjmh.190043 (KC 日本の研究報告ではないですが、日本でもこのような調査研究をしてみて欲しいと思います。) |
②牛乳:唐辛子の火傷を軽減するのに最適な飲み物 唐辛子が辛すぎてつらいときは、牛乳を飲むとよいようだ、という米国ペンシルバニア州立大学からの研究報告。全乳でもスキムミルクでもいいという。 研究チームは、42名の女性と30名の男性を対象に種々の飲料の効果を検証した。参加者は、カプサイシンを含むスパイシーなブラディマリーミックスを飲み込んでその辛さを評価し、次に飲料を飲んで、10秒ごとに2分間の辛さの知覚変化を記録した。 飲料は、純水、コーラ、チェリー味のクールエイド、セルツァー(炭酸水)、ノンアルコールビール、スキムミルク、全乳とした。トライアルは8回行われ、1回は飲料なしとした。 スパイシーなブラディマリーに対する参加者の平均的な辛さの評価は「強い」未満「中程度」以上で、その後2分間で「弱い」に変化した。すべての飲料が、有意にブラディマリーの辛さを弱める作用を持っていたが、最大の効果は、全乳、スキムミルク、クールエイドで観察された。 これらの飲料が刺激を和らげる方法を明らかにするためにはさらなる研究が必要である、と筆頭研究者で大学院生だった現在は助教授のアリッサ・ノルデン博士は語っている。博士によれば、カプサイシンが、脂肪、たんぱく質、糖分と相互作用することが考えられるという。 「牛乳がベストチョイスであることは驚かなかったが、スキムミルクが全乳同様に効果的であることは予想していなかった」と博士は語っている。「それはつまり、明らかに脂肪が必須ではないということだ。おそらく脂肪以上にたんぱく質が重要なのだろう。」 「ビール、ソーダ、セルツァー水などの炭酸飲料は十分な効果をもっていなかった」と博士は語っている。「クールエイドの場合、それがカプサイシンを除去するとは思えないので、甘味が辛味を圧倒するためだろう。」 https://www.sciencedirect.com/science/article/ abs/pii/S0031938419301453 |
③ビタミンDのサプリメントは心血管系疾患のリスク低下と関連しない!? ビタミンDのサプリメントを摂取しても、心血管系疾患のリスクの低下にはつながらないようだ、という米国ミシガン州立大学からの研究報告。 研究チームは、83,000人以上の対象者を含む21件の臨床試験をレビューした。臨床試験のデザインは、ランダムに2群に分け、一方にはビタミンDサプリを、もう一方にはプラセボ(偽薬)を摂取させるものだった。 メタ分析の結果、両群の間には、心血管系事象または全死因による死亡の発生率に差異がみられなかったという。 ビタミンの血中濃度が低いことと、有害な心血管系事象のリスク増加の間に関連性を発見した研究もあるが、今回の研究は、屋外の身体活動や栄養状態などの他の要因で説明できる可能性を示唆している。 「心血管系疾患のリスクを減らすためにビタミンDを摂取することは推奨できない」と研究者はコメントしている。 https://jamanetwork.com/journals/ jamacardiology/fullarticle/2735646 (KC また、従来の言われている結果と違う答えが出たみたいです。) |
④低炭水化物食は体重減少とは無関係に糖尿病リスクを減らす
低炭水化物ダイエットは、2型糖尿病の発症リスクが高い人々にとって、体重が減らなくても有益であるようだ、という米国オハイオ州立大学からの研究報告。 研究チームは、メタボリックシンドローム(代謝症候群、メタボ)の男女16名を対象に検討を行った。4週間ずつ、間に2週間の洗い出し期間をはさんで、3種類(低炭水化物、中程度炭水化物、高炭水化物)の体重を維持するダイエットを摂取してもらった。食べる順番はランダムに割り当てられた。たんぱく質量は一定っていとし、カロリーは脂肪量を変化させることで調整した。 低炭水化物ダイエットは、脂質酸化を促進し、メタボの症状を解消するうえで最も効果的であったという。特に、高中性脂肪、低HDL-コレステロール、スモールLDLサブクラスに改善がみられた。 さらに炭水化物の摂取制限は、異常脂肪酸組成を改善した。高炭水化物食に比べて、低炭水化物食は2.5倍の飽和脂肪酸を含んでいたが、血漿総飽和脂肪酸とパルミトオレイン酸が減少し、アラキドン酸が上昇した。 https://insight.jci.org/articles/view/128308 |
先週の健康・健康食品関連情報(7月14日~7月20日) |
行政公表資料より
特になし |
大学・研究機関等公表資料より |
母から子へのビフィズス菌の伝搬経路の一つとして出生児の口腔内液関与の可能性(森永乳業)
https://www.morinagamilk.co.jp/archives/ 007/201907/190719.pdf 出生時の赤ちゃんの口腔を満たしている口腔内液には、ビフィズス菌が含まれており、出生時の口腔内液の一部を赤ちゃんが飲み込むことで、おなかにそれら菌群が到着し、その後、母乳等による取捨選択を経て、赤ちゃん特有のビフィズス菌の多い腸内細菌叢が形成される可能性を示しております。 健康寿命に関わる遺伝子が明らかに (沖縄技術大学大学院大学) https://www.oist.jp/ja/news-center/ press-releases/34082 線虫の老化に伴い、elpc-2という遺伝子が健康寿命の維持に重要な役割を果たしていることを発見しました。elpc-2はヒトにも保存されている遺伝子です。この遺伝子に欠陥がある線虫は、老化と共に運動機能の低下を示すようになりました。ヒトにおいても線虫においても、老齢期の運動機能は健康寿命の指標となります。 前立腺がんの「ゲノム医療」に貢献 日本人での原因遺伝子・発症リスク・臨床的特徴の大規模解析 (日本医療研究開発機構) https://www.amed.go.jp/news/ release_20190717-01.html 世界最大規模となる約2万人のDNAを解析して、日本人遺伝性前立腺がんの原因遺伝子・発症リスク・臨床的特徴について明らかにしました。 気象データを使って熱中症搬送者数を予測 高齢者の熱中症リスク、連続3日間の熱の蓄積が影響していることを科学的に証明 (名古屋工業大学) https://www.nitech.ac.jp/news/press/ 2019/7579.html 気象データと計算科学を併用することにより、熱中症搬送者予測ができる 高齢者の熱中症リスクは、当日の暑さだけではなく連続した3日間の気象条件が影響 梅雨明け後の熱中症リスクは、夏場に比べて2倍以上であることを立証 |
先週のトクホ・機能性表示食品情報(7月14日~7月20日) |
特定保健用食品
今週はなし |
機能性表示食品届出公表(7月14日~7月20日) |
※【届出番号】【商品名】【届出者】【届出者】【食品の区分】【機能性関与成分名】【表示しようとする機能性】の順で掲載。 |
E123
やずやの歩行能力維持サプリ すこやかウォーク 株式会社やずや サプリ ブラックジンジャー由来ポリメトキシフラボン 本品にはブラックジンジャー由来ポリメトキシフラボンが含まれます。ブラックジンジャー由来ポリメトキシフラボンは、中高年齢者の加齢により衰える歩行能力維持に役立つことが報告されています。 E124 瞳ケア カプセル 大正製薬株式会社 サプリ アスタキサンチン 本品にはアスタキサンチンが含まれます。アスタキサンチンは目のピント調節機能を助け、パソコンやスマートフォンなどの使用による一時的な目の疲労感を軽減し、目の使用による肩や腰の負担を軽減する機能があることが報告されています。目のピント調節、疲労感、肩や腰の負担が気になる方に適した食品です。 E125 リセヨーグルト オハヨー乳業株式会社 その他加工 葛の花由来イソフラボン(テクトリゲニン類として) 本品には、葛の花由来イソフラボン(テクトリゲニン類として)が含まれます。葛の花由来イソフラボン(テクトリゲニン類として)には、肥満気味な方の、体重やおなかの脂肪(内臓脂肪と皮下脂肪)やウエスト周囲径を減らすのを助ける機能があることが報告されています。 E126 オリゴの王様 日新製糖株式会社 その他加工 ガラクトオリゴ糖 本品にはガラクトオリゴ糖が含まれます。ガラクトオリゴ糖は、ビフィズス菌を増やして、腸内環境を良好に保つことが報告されています。 E127 GABA(ギャバ)配合ポット用ルイボスティー 株式会社国太楼 その他加工 GABA 本品にはGABAが含まれています。GABAには血圧が高めの方に適した機能があることが報告されています。 E128 GABA(ギャバ)配合ポット用掛川茶 株式会社国太楼 その他加工 GABA 本品にはGABAが含まれています。GABAには血圧が高めの方に適した機能があることが報告されています。 E129 アイサポートプラス 日清ファルマ株式会社 サプリ クロセチン、ルテイン、ゼアキサンチン 本品にはクロセチンとルテイン・ゼアキサンチンが含まれます。クロセチンは目のピント調節をサポートする(パソコン作業などにより生じる目の調節機能の低下を和らげる)ことが報告されています。ルテイン・ゼアキサンチンは黄斑部の色素量を維持し、光刺激によるストレスから目を保護する機能が報告されています。 E130 ターミナリアタブレット ブラック 株式会社東洋新薬 サプリ ターミナリアベリリカ由来没食子酸 本品には、ターミナリアベリリカ由来没食子酸が含まれます。ターミナリアベリリカ由来没食子酸には、食事に含まれる脂肪や糖の吸収を抑えて、食後の中性脂肪や血糖値の上昇をおだやかにする機能が報告されています。食後の中性脂肪や血糖値が気になる方に適した食品です。 E131 葛の花タブレット ブラック 株式会社東洋新薬 サプリ 葛の花由来イソフラボン(テクトリゲニン類として) 本品には、葛の花由来イソフラボン(テクトリゲニン類として)が含まれます。葛の花由来イソフラボン(テクトリゲニン類として)には、肥満気味な方の、体重やお腹の脂肪(内臓脂肪と皮下脂肪)やウエスト周囲径を減らすのを助ける機能があることが報告されています。 E132 ターミナリアベリリカ タブレットW 株式会社東洋新薬 サプリ ターミナリアベリリカ由来没食子酸 本品には、ターミナリアベリリカ由来没食子酸が含まれます。ターミナリアベリリカ由来没食子酸には、食事に含まれる脂肪や糖の吸収を抑えて、食後の中性脂肪や血糖値の上昇をおだやかにする機能が報告されています。食後の中性脂肪や血糖値が気になる方に適した食品です。 E133 ターミナリアベリリカ サプリ 株式会社東洋新薬 サプリ ターミナリアベリリカ由来没食子酸 本品には、ターミナリアベリリカ由来没食子酸が含まれます。ターミナリアベリリカ由来没食子酸には、食事に含まれる脂肪や糖の吸収を抑えて、食後の中性脂肪や血糖値の上昇をおだやかにする機能が報告されています。食後の中性脂肪や血糖値が気になる方に適した食品です。 E134 わたしケア血圧 株式会社エルベ・プランズ サプリ GABA 本品にはGABAが含まれます。GABAには血圧が高めの方の血圧を低下させる機能があることが報告されています。血圧が高めの方に適した食品です。 E135 やすらかナイト プリセプト株式会社 サプリ ラフマ由来ヒペロシド、ラフマ由来イソクエルシトリン 本品にはラフマ由来ヒペロシド、ラフマ由来イソクエルシトリンが含まれます。ラフマ由来ヒペロシド、ラフマ由来イソクエルシトリンには睡眠の質(眠りの深さ・起床時の睡眠に対する満足感)の向上に役立つことが報告されています。 E136 スローカロリーシュガー 三井製糖株式会社 その他加工 パラチノース 本品にはパラチノースが含まれますので、軽食から摂取した糖の吸収速度を抑え、食後の血糖値の上昇を抑える機能があります。 E137 RAYDEL Policosanol10(レイデル ポリコサノール10) 株式会社レインボーアンドネイチャージャパン サプリ キューバ産サトウキビ由来ポリコサノール 本品には、キューバ産サトウキビ由来ポリコサノールが含まれます。キューバ産サトウキビ由来ポリコサノールは、血中総コレステロールやLDL(悪玉)コレステロールを低下させ、LDL(悪玉)コレステロールとHDL(善玉)コレステロール値の比率を改善することが報告されています。総コレステロールや悪玉(LDL)コレステロールが高めの方に適した食品です。 E138 北の国から届いた ブルーベリー 八幡物産株式会社 サプリ ビルベリー由来アントシアニン 本品にはビルベリー由来アントシアニンが含まれるので、目の疲労感の緩和やピント調節力を改善することで、目の調子を整える機能があります。 E139 イチョウ葉エキス マルマンH&B株式会社 サプリ イチョウ葉フラボノイド配糖体、イチョウ葉テルペンラクトン 本品にはイチョウ葉フラボノイド配糖体、イチョウ葉テルペンラクトンが含まれます。イチョウ葉フラボノイド配糖体、イチョウ葉テルペンラクトンには加齢により認知機能の一部である記憶機能(情報を記憶し、これをスムーズに思い出して判断する機能)が低下することを緩和する働きがあると報告されています。 E140 菊芋のイヌリン メロディアン株式会社 その他加工 イヌリン 本品にはイヌリンが含まれます。イヌリンには食後の血糖値の上昇を抑える機能があることが報告されています。 |
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今週の注目の届出 |
E136
「スローカロリーシュガー」
三井製糖株式会社 ・・・・ パラチノース 機能性表示 「本品にはパラチノースが含まれますので、軽食から摂取した糖の吸収速度を抑え、食後の血糖値の上昇を抑える機能があります。」 新成分 臨床試験で評価 糖尿病でない35-69歳の日本人男女41名に、マーガリン6gを付けた食パン60gと、コーヒー190mlに①通常の砂糖10gまたは15g、②パラチノース配合糖10gまたは15gを入れたものを摂取させ、血糖値を食後30分、60分、120分と測定した(無作為化二重盲検クロスオーバー試験)。試験開始時点でBMI 30以上、LDLコレステロール160 mg/dl以上 、中性脂肪200 mg/dl以上、収縮期血圧160 mmHg以上、拡張期血圧100 mmHg以上の、いずれか一つ以上を示す被験者は除外した。 主な結果 ①と②の10g摂取グループ間に有意差が無かったが、①の15g摂取グループに対して②の15g摂取グループは食後60分の血糖値が有意に低値を示した。15g摂取グループの朝食中に含まれるパラチノースは糖質中約18%であった。 Pharmacometrics 91 (3/4) 55-60 (2016) (特別掲載) 作用機序 パラチノースは食品や飲料に混ぜて摂取することで、摂取した糖の 吸収速度を抑え、血糖上昇を抑制する作用があると考えられる。 (KC トクホでは、虫歯にならない甘味料として、許可されていますが、糖の吸収をおだやかにするというのはありません。) E137 「RAYDEL Policosanol 10(レイデル ポリコサノール10)」 株式会社レインボーアンドネイチャージャパン ・・・・ キューバ産サトウキビ由来ポリコサノール 機能性表示 「本品には、キューバ産サトウキビ由来ポリコサノールが含まれます。キューバ産サトウキビ由来ポリコサノールは、血中総コレステロールやLDL(悪玉)コレステロールを低下させ、LDL(悪玉)コレステロールとHDL(善玉)コレステロール値の比率を改善することが報告されています。総コレステロールや悪玉(LDL)コレステロールが高めの方に適した食品です。」 新規成分 SR(6報)で評価 ① 健常な成人69名に対し、キューバ産サトウキビ 由来ポリコサノール5mg/日介入群(24名、男性/女性:11/13、年齢:38±10歳)、10mg/日介入群(22名、男性/女性:8/14、年齢:40±11歳)およびプラセボ群(23 名、男性/女性:9/14、年齢:40±10歳)に8週間継続的に経口摂取させた。血中TC、LDL-CおよびTGについて、両介入群ともプラセボ群と比べ有意な減少が認められた。また、HDLについて、両介入群とも有意な上昇が確認された。 Br J Clin Pharmacol. 50(3):255-262 (2000) ② 男女成人健常者38名(男性:16名,女性:22名;年齢:24~50) に対し、キューバ産サトウキビ由来ポリコサノール10mg/日(15名)、20mg/日(10名)およびプラセボ(13名)に4週間継続的に経口摂取させた。その結果、血中TCについて、プラセボ群と比較して両摂取群とも有意な減少が認められた。 LDL-Cについて、プラセボ群と比較して10mg/日摂取群では減少傾向が示されたものの、有意差はなかった。20mg/日摂取群では有意な減少が認められた。HDLCについて、プラセボ群は摂取前後の比較において、有意な変化がみられなかったのに対し、20mg/日摂取群では摂取後HDL-Cを有意に上昇させた。TGについて、 プラセボ群と比較して10mg/日摂取群では有意な減少が示された。20mg/日摂取群では有意な変化がみられなかった。また、LDL-C/HDL-C比率について、プラセボ群は摂取前後の比較において、有意な変化がみられなかったのに対し、20mg/ 日摂取群では4週間摂取後LDL-C/HDL-C比率を有意に減少させた。 Curr Ther Res. 51(4):568-575 (1992) ③ 健常な成人90名(男性/女性:29/61、年齢:37~75歳)に対し、キューバ産サトウキビ由来ポリコサノール5mg/日介入群(30名、男性/女性:9/21、年齢:58±10歳)、10mg/日介入群(30名、男性/女性:10/20、年齢:54±10歳)およびプラセボ群(30名、男性/女性:10/20、年齢:59±10歳)に12週間継続的に経口摂取させた結果、血中TC、LDL-Cについて、両介入群ともプラセボ群と比較して有意な減少が認められた。また、HDLについて、両介入群とも有意な上昇がみられた。TGについては、プラセボ群に比べ有意な変化がみられなかった。 Int J Pharm Sci Rev Res. 22(2): 303 ‐309 (2013) ④ 男女成人健常者100名(男性/女性:29/71、年齢:52±10歳)に対し、キューバ産サトウキビ由来ポリコサノール5mg/日(50名、男性/女性:13/37、年齢:52±9歳)またはプラセボ(50名、男性/女性:16/34、年齢:52±11歳)を8週間継続的に経口摂取させた。その結果、プラセボ群と比べ、血中TC、LDL-CおよびTGの有意な減少、HDL-Cの有意な上昇が認められた。 Curr Ther Res Clin Exp. 64(8): 522‐537 (2003) ⑤ 男女健常者84名に対し、キューバ産サトウキビ由来ポリコサノール10mg/日介入群(29名、男性/女性:21/8、年齢:34±16歳)、20mg/日介入群(32名、男性/女性:23/9、年齢:31±12歳)およびプラセボ群(24名、男性 /女性:14/10、年齢:32±14歳)に24週間継続的に経口摂取させた。群間比較を行わなかったものの、摂取前後の比較において、プラセボ群は血中各パラメーター(TC、LDL-C、HDL-C、TG)に有意な変化がみられなかったのに対し、介入群(10mg/日と20mg/日)での有意なTCの減少、HDL-Cの上昇および介入群20mg/日での有意なLDL-Cの減少が認められた。また、摂取量依存的なTCとLDL-Cの減少傾向およびHDL-Cの上昇傾向が示された。TGについては、プラセボ群と同じく有意 な変化がみられなかった。 Frontiers in physiology. 9: Article 412 (2018) ⑥ 男女成人健常者55名(男性/女性:17/38、 年齢:25~70)に対し、キューバ産サトウキビ由来ポリコサノール10mg/日(27 名、男性/女性:20/7、年齢:64±6歳)またはプラセボ(28名、男性/女性:18/10、 年齢:61±11歳)を12週間継続的に経口摂取させた。その結果、プラセボ群と比較して、血中TC、LDL-C、LDL-C/HDL-C比率の有意な減少およびHDL-C の有意な上昇が認められた。TGについては有意な変化がみられなかった。 Revista CENIC Ciencias Biológicas. 2010, 41(1), 31-37. (KC 6報とも、日本人のデータではないようです。日本人への外挿性については、キューバ産サトウキビ由来 ポリコサノールの血中脂質パラメーターに対する作用に人種差があるという報告は確認されていないとされ、CHOLERAの論文で評価されています。) (先週の報告忘れ) E119 「SUNKINOU(サンキノウ) ルテイン」 三生医薬株式会社 ・・・・ ルテイン、ゼアキサンチン 機能性表示 「本品にはルテインおよびゼアキサンチンが含まれています。ルテインおよびゼアキサンチンには、高齢者の加齢に伴い低下する、認知機能の一部である注意力(一つの事に集中したり、複数の物事に注意を向けられる能力)や思考の柔軟性(変化する身の回りの状況に応じて適切に考え方を修正し対処する能力)を維持する機能があることが報告されています。」 新機能 SR(2報)で評価 ① 健常な若年男女 76 名を対象に、ルテイン 10mg およびゼアキサンチン 2mg 含有錠剤を 1 日 1 回 1 錠、12 ヶ月間経口摂取させていた(二重盲検プラセボ対照無作為化試験)。 対象者は白人、黒人、アジア系、ラテン系と幅広く組み入れていた。 結果 試験食群で12 ヵ月後の MPOD が摂取前と比較して有意に上昇した(P< 0.001)が、プラセボ群では有意差はなかった。認知機能検査は CNS Vital Signs で評価を行い、12 ヶ月目にプラセボ群と比較して試験食群では、Visual Memory(P<0.04) のスコア変化量で有意な改善が見られた。 また、試験食群、プラセボ群を問わず、12 ヵ月後の MPOD の変化量が 0.10 未満と 0.10 以上の被験者に群分けして解析したところ、0.10 未満の群に対して 0.10 以上の群では、Visual Memory(P<0.05)、Complex Attention(P<0.04)、Reasoning Ability(P <0.05)が有意に改善していた。 Nutrients. 2017 Nov 14;9(11). pii: E1246. ②健常な高齢男女 62 名を 対象に、ルテイン 10mg およびゼアキサンチン 2mg 含有錠剤を 1 日 1 回 1 錠、 12 ヶ月間経口摂取させていた(二重盲検プラセボ対照無作為化試験)。対象者 は非ヒスパニック系白人であった。 結果 試験食群で 12 ヵ月後の MPOD が摂取前と比較して有意に上昇した(P< 0.03)が、プラセボ群では有意差はなかった。しかし、試験食群では 8 ヶ月目にプラセボと比較して有意差が確認された(P<0.05)。認知機能検査はCNS Vital Signs で評価を行い、12ヶ月目にプラセボ群と比較して試験食群では、Complex Attention (P<0.02)および Cognitive Flexibility(P<0.04)のスコア変化量で有 意な改善が見られた。Executive Function では改善傾向が見られた(P= 0.07)。 Front Aging Neurosci. 2017 Aug 3;9:254. 作用機序 ルテインおよびゼアキサンチンは、脳保護作用と神経再生 作用、神経間シグナル伝達の向上作用によって脳機能の改善に役立っているものと考えられる。特に、ルテインおよびゼアキサンチンは、左背外側前頭前皮質を賦活化させることによって、この部位が司る注意力と認知的柔軟性の低下を抑制しているものと考えられる。 (KC 目の機能性に関する訴求ではなく、認知機能に対する訴求です。ルテインの新たな機能性です。たたせ、試験結果は12か月のものです。1年間飲み続けると、効果があったという物です。) 機能性表示食品の届出一覧は、情報検索のデータベースで確認できます。 https://www.fld.caa.go.jp/caaks/cssc01/ 過去のメールマガジンは、こちらのサイトから閲覧可能です。 http://kc1104.blogspot.com/2018/ |
あとがき |
今週も最後まで、お付き合いいただき有難うございました。
では、素敵な週末を。 (KC)ついに、来週は、梅雨が明けそうですね。機能も、今日も、陽ざしはまだ夏のものではないですが、気温が夏の気温になってきたような気がします。今週末からは、小中学校も夏休みのようで、金曜日には、たくさんの荷物を持ちながら元気よく小学生が岐路についているのを目にしました。 夏休みと言えば、朝からのセミの声ですが、私は、この夏まだ一度もセミの鳴き声を聞いていません。一方で、トンボが飛んでいるのは、何度も目にしています。なんか変な7月です。 さて、先週に続き、ミス・グランド・インターナショナルの日本大会の最終選考に残った方々と、今週もお会いしてきました。 ミス・グランド・ジャパン世界代表の選考会の応援に行ってきました。選考会後のアフターパーティーにも参加させていただき、彼女たちの輝く表情を見てきました。今年の夏の良い思い出が、夏休み前にできてしまいました。 |
平成30年4月1日 第1号発行