2020年1月19日日曜日

薬剤師さんのための健康食品情報第94号:(2020/1/12~2020/1/18)

平成30年4月1日 第1号発行
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行政からの通知、取り締まり等

先週の行政の動き (112日~118)

114日 平成30年「国民健康・栄養調査」の結果 (厚生労働省)

このたび、平成3011月に実施した「国民健康・栄養調査」の結果を取りまとめましたので、公表します。
平成30年調査では、毎年実施している基本項目に加え、所得等社会経済状況と生活習慣等に関する状況を重点項目とし、その状況を把握しました。

生活習慣等に関する状況を所得別に比較すると有意な差
・現在習慣的に喫煙している者の割合、健診未受診者の割合、歯の本数が20歯未満と回答した者の割合は、世帯の所得が600万円以上の世帯員に比較して、男女ともに200万円未満の世帯員で有意に高い。
・歩数の平均値は、世帯の所得が600万円以上の世帯員に比較して、男女ともに200万円未満の世帯員で有意に少ない。
就業時間が週に1~39時間の者は、男女ともに健診未受診者の割合が高い

・1週間の平均的な就業時間が週に1~39時間の者における健診未受診者の割合は、男性26.3%、女性29.4%と他の就業時間で働く者と比較して高い。

栄養バランスのとれた食事をしている者の割合は4割超だが、所得別では差がみられる

・主食・主菜・副菜を組み合わせた食事を1日2回以上食べることが、「ほとんど毎日」と回答した者の割合は、男性45.4%、女性49.0%。

・所得別でみると、「ほとんど毎日」と回答した者の割合は、世帯の所得が600万円以上の世帯員に比較して、男女ともに200万円未満の世帯員で有意に低い。

結果の概要は
https://www.mhlw.go.jp/content/
10900000/000584138.pdf


(KC 今回の調査では、所得や就業時間ともろもろの関係についても考察しています。)


115日「食品表示基準について」の一部改正について

18次改正(令和2115日消食表第8)が公表されました。

最新の「食品表示基準について」
https://www.caa.go.jp/policies/policy/
food_labeling/food_labeling_act/pdf/
food_labeling_cms201_200115_03.pdf


今回の改正の新旧対照表
https://www.caa.go.jp/policies/policy/
food_labeling/food_labeling_act/pdf/
food_labeling_cms201_200115_05.pdf



1月16日 機能性表示食品に対する食品表示等関係法令に基づく事後的規制(事後チェック)の透明性 の確保等に関する指針(案)の公表 (消費者庁)

本日(1月16日)、機能性表示事後チェック指針案が公表されました。パブリックコメントは、20200214日までです。

機能性表示食品に対する食品表示等関係法令に基づく事後的規制(事後チェック)の透明性 の確保等に関する指針(案)
https://search.e-gov.go.jp/servlet/
PcmFileDownload?seqNo=0000196910


指針作成の目的 
 〇 機能性表示を行う上で、科学的根拠として明らかに不適切であると判断される 事例等や広告その他の表示を規制する各法令上問題となるおそれのある事例 等を示すことにより、機能性表示食品に対する食品表示法、景品表示法及び健 康増進法に係る事後的規制の透明性を確保する。

〇 事業者の自主点検及び業界団体による自主規制等の取組の円滑化を図ることにより事業者の健全な広告活動等に資する。


〇 もって消費者の自主的かつ合理的な商品選択の機会を確保する。


指針の全体構成 

〇 機能性表示食品の科学的根拠に関する事項
・ 基本的な考え方 
・ 科学的根拠として明らかに適切とは考えられない具体例  

〇 広告その他の表示上の考え方  
・ 表示の要素  
・ 打消し表示  
・ 誤認される「表示」の判断  
・ 景品表示法上問題となるおそれのある主な表示の類型 

〇 届出資料の不備等における景品表示法上の取扱い

施行期日  令和2年4月1日(予定)  


1月 16 日 食品表示法に基づく食品表示基準の一部改正に係る消費者委員会への諮問
https://www.caa.go.jp/notice/assets/
food_labeling_cms101_200116_01.pdf


食品表示基準のいくつかの項目を変更するための、意見聴取の諮問です。

(KC 食品衛生法の指定成分の表示義務の取り扱いも含まれています。)


1月 16 日 特定商取引法違反の電話勧誘販売業者(株式会社Rarahira(ララヒラ))に対する業務停止命令(6か月)及び指示並びに当該業者の役員に対する業務禁止命令(6か月)https://www.caa.go.jp/notice/assets/
consumer_transaction_cms203_200116_01.pdf


取引類型:電話勧誘販売
取扱商品:「熟成自然派生酵素」と称する健康食品、及び「BIHA KU(ビハク)」と称する化粧品等

特定商取引法に違反する行為
(1)氏名等の明示義務に違反する行為(名称及び勧誘目的不明示)
(2)売買契約を締結しない旨の意思を表示した者に対する勧誘
(3)書面の交付義務に違反する行為(記載不備)
(4)売買契約の解除に関する事項につき故意に事実を告げない行為

KC ぜひ時間のあるかたは、URLの資料を最後まで読むと、どんな勧誘をしていたかわかります。ある意味、とっても、勉強になります。)


116日  医薬品成分を含有する製品の発見について (東京都)
http://www.metro.tokyo.jp/tosei/
hodohappyo/press/2020/01/16/21.html


都では、いわゆる健康食品による健康被害発生の未然防止のため、都内で販売等される製品の調査及び成分検査を行っています。
今般、以下の製品の成分検査を行ったところ、医薬品成分である「GBL」が検出されました。
なお、これまでに当該製品による健康被害発生の報告は受けていません。

製品表示内容
品名:smash(製品本体への記載なし)
販売者・製造者:記載なし
原材料名・内容量:記載なし
消費期限:記載なし

形状:無色透明の液体
検出成分:1本(11ミリリットル)中「GBL」を2.9グラム検出

GBL(ガンマブチロラクトン)
国内では、GBLを配合した医薬品は承認されていない。
摂取すると、嘔吐、意識障害、こん睡などの症状が出ることがある。


1月17日 食品表示基準等の一部改正案に関する意見募集

食品衛生法の改正に伴うものの他、いくつかの改正が出されている。パブリックコメントの募集期間は、215まで。

改正案
https://search.e-gov.go.jp/servlet/
PcmFileDownload?seqNo=0000196963


(KC 食品衛生法の指定成分を含んだ食品の食品表示についても書かれています。「健康危害を防ぐ上から、注意を要する旨」を書くことが義務付けられるようです。」)


健康食品の健康被害情報(1/12~1/18) 国立健康栄養研究所HPより


(外国のバイアグラ関係成分含有のサプリメントの注意喚起は掲載していません) 

114日 アイルランド食品安全局が医薬品成分 (ゾピクロン類似成分) を含む製品に注意喚起

■注意喚起および勧告内容
2020113日、アイルランド食品安全局 (Food Safety Authority of Ireland (FSAI)) が医薬品成分 (ゾピクロン類似成分) を含む2製品  に注意喚起。アイルランド食品安全局は当該製品を購入・使用しないように勧告。

製品名
U-Dream Full Night
U-Dream Lite

■解説
これは、アイルランド食品安全局による調査で判明した事例。睡眠改善を謳う当該製品を分析したところ、医薬品成分であるゾピクロン (催眠薬) 類似成分が検出された。現在のところ、当該製品との因果関係が疑われる健康被害については不明。なお、当該製品はアメリカ、カナダでも医薬品成分混入のため注意喚起が出されている。
https://www.fsai.ie/news_centre/
food_alerts/U-Dream_Full_Night_Lite.html


患者さんとの会話のための話題提供


LINK de DIETより

継続してお茶を飲むと健康的に長生きできる?!
  
1週間に少なくとも3回お茶を飲むと、健康的な生活がより長く続くようだ、という北京協和医学院等からの報告。
研究では、心臓発作、脳卒中、がんの既往歴のない中国PARプロジェクトに含まれる100,902名を分析した。対象者は、2グループ(①習慣的にお茶を飲む者(週に3回以上)、②ほとんど飲まない、習慣的に飲まない者(週に3回未満))に分類され、約7.3(中央値)フォローアップした。お茶には、緑茶、紅茶等が含まれる。
結果は、習慣的なお茶の摂取は、健康寿命の長さ、平均寿命の長さと関連したという。例として、習慣的にお茶を飲む者は、お茶を決して飲まない、めったに飲まない者と比し、1.41年遅くに冠状動脈性心臓病と脳卒中を発症、1.26年長生きする可能性が認められた決して飲まない、習慣的に飲まない者と比し、習慣的にお茶を摂取する者は、心臓病や脳卒中の発症リスクが20%低下、致命的な心臓病と脳卒中のリスクが22%低下、全死因のリスクが15%低下した

次に、2点で評価できた14,081名のサブセットで分析し、お茶の摂取行動の変化の影響を調査したという。2点の調査期間は8.2年、2回目の調査後のフォローアップ期間は約5.3年であった。2点両方の調査時において、習慣的なお茶の摂取を維持していた者は、お茶を決して飲まない、習慣的に飲まない者と比し、心臓病や脳卒中の発症リスクが39%低く、致命的な心臓病と脳卒中のリスクが56%低く、全死因のリスクが29%減少した。

お茶の種類毎に解析したところ、緑茶の摂取は、心臓病・脳卒中の発症、致命的な心臓病・脳卒中、全死因の約25%リスク低下と関連した。しかしながら、紅茶は、有意な関連性が認められなかったという。
https://journals.sagepub.com/doi/
10.1177/2047487319894685


(KC 紅茶を飲むより、緑茶が良いというデータです。)
不妊治療の男性に葉酸、亜鉛サプリは効果なし
  
毎日の葉酸と亜鉛のサプリメントは、不妊治療に有効ではなさそうだ、という臨床試験の報告。『JAMA』誌に発表された。
米国・国立小児健康人間発達研究所のエンリク・シスターマン博士らの研究チームは、2,370組の不妊治療を計画しているカップルを対象に、葉酸と亜鉛のサプリメントが精液の質と生産率に及ぼす影響を6か月に及ぶランダム化臨床試験で検証した
その結果、カップルの生産率は、介入群と対照群で、各々34%35%と差がみられず、精液の質にも変化がなかったという。

不妊治療を検討している一般的なカップルにおいて、葉酸と亜鉛のサプリメントを男性パートナーが使用することは、プラセボに比べて有意な精液の質の向上、カップルの生産率の向上には結びつかないようである、と研究チームは結論付けた。
https://jamanetwork.com/journals/
jama/fullarticle/2758450


先週の健康・健康食品関連情報(1月12日~1月18日)

行政公表資料より

東京栄養サミット2020について (厚労省)
https://www.mhlw.go.jp/content/
10904750/000584615.pdf


日程 202012
主催 日本政府
目的 世界的な栄養改善の現状と課題を確認し,栄養課題に向けた各国の今後 の国際的取組の促進を主導
主なテーマ
<![if !supportLists]>    <![endif]> 健康:栄養のユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)への統合
<![if !supportLists]>    <![endif]> 食:健康的で持続可能なフード・システムの構築
<![if !supportLists]>    <![endif]> 強靭性:脆弱な状況下における栄養不良対策
<![if !supportLists]>    <![endif]> 説明責任:データに基づくモニタリング
 財政:栄養改善のための財源確保


大学・研究機関等公表資料より


大学・研究機関等公表資料より

どんな薬のどんな副作用、効能でも予測できる人工知能(AI)を開発  (科学技術振興機構)
https://www.atr.jp/topics/press_200110.html

被験薬のヒトでの副作用・有害事象および効能を、薬の種類を問わずに予測できる、モダリティ・インディペンデントなAIシステムの開発に成功。
被験薬を投与したマウスの全身網羅的なトランスクリプトームのみを指標とし、被験薬の構造、標的等の情報を必要としない、バイアス・フリーなシステム。
学習データを層別化することで、性別、年齢層ごとの副作用の発生予測が可能。

(KC こんな時代になってきたのですね。)


慢性腎臓病により体内時計が乱れることを発見 (早稲田大学)
https://www.waseda.jp/top/news/67961

慢性腎臓病により体内時計の乱れが起き、結果として腎機能をさらに悪化させることを発見
生活習慣を整えることで体内時計の乱れを防ぎ、腎臓病悪化の予防に繋がる可能性がある
体内時計が乱れるメカニズムをさらに解明することで、新たな体内時計調節薬、腎臓病治療薬の開発につながることが期待される

(KC 動物実験の結果ですが、体内時計を動かす医薬品による治療などというのが、将来出てきそうですね。)


カンナビジオールは腫瘍性破骨細胞の誘導を抑制する (東京医科大学)
http://www.tmd.ac.jp/archive-tmdu/
kouhou/20200115_1.pdf


破骨細胞は破骨細胞誘導因子 RANKL によってマクロファージから分化しますが、破骨細胞前駆細胞から異なる機構で破骨細胞分化が起こりうることをつきとめました。
カンナビノイドの一種、カンナビジオールが、破骨細胞誘導をほぼ完全に阻害することを口腔扁平上皮癌の破骨細胞誘導系を用いて見出しました。
本研究の成果により、破骨細胞前駆細胞が癌の骨破壊に対する新たな治療標的になると期待されます。

(KC 何かとお騒がせ中のCBDですが、こんな効果もあるようです。)


先週のトクホ・機能性表示食品情報(1月12日~1月18日)

特定保健用食品

今週はなし


機能性表示食品届出公表(1月12日~1月18日)

【届出番号】【商品名】【届出者】【届出者】【食品の区分】【機能性関与成分名】【表示しようとする機能性】の順で掲載。

E553
さよなら中性生活プレミアムex(イーエックス)
株式会社プロモートアクト
サプリ
DHAEPA
本品にはDHAEPAが含まれます。DHAEPAには血中の中性脂肪を低下させる機能があることが報告されています。

E554
SOFINA iP(ソフィーナ アイピー)クロロゲン酸 飲料 C
花王株式会社
その他加工
コーヒー豆由来クロロゲン酸類
本品にはコーヒー豆由来クロロゲン酸類が含まれるので、気温や室温が低い時などの冷えにより低下した血流(末梢血流)を改善し、低下した皮膚温(末梢皮膚温)の回復を助ける機能があります。

E555
メンタルサポート ココカラケア
アサヒカルピスウェルネス株式会社
サプリ
CP2305ガセリ菌(L. gasseri CP2305
本品には、CP2305ガセリ菌(L. gasseri CP2305)が含まれており、健康な方の日常生活における不安感、気分の落ち込み、精神的ストレスを緩和し、睡眠の質(眠りの深さ)を高め、腸内環境を改善する機能があります。

E556
スリーダウンゼリー レモン味
メロディアン株式会社
その他加工
エノキタケ由来脂肪酸(リノール酸、α-リノレン酸)
本品にはエノキタケ由来脂肪酸(リノール酸、α-リノレン酸)が含まれます。エノキタケ由来脂肪酸(リノール酸、α-リノレン酸)には、肥満気味な方の、内臓脂肪・体重・BMIを減少させる機能があることが報告されています。肥満気味で内臓脂肪が気になる方、BMIが高めの方に適しています。

E557
濃ーいブルーベリー アイプラス
アサヒグループ食品株式会社
その他加工
ルテイン、ゼアキサンチン
本品にはルテイン、ゼアキサンチンが含まれます。ルテイン、ゼアキサンチンには眼の黄斑色素量を増加する働きがあり、くっきりと見る力(色コントラスト感度)の改善やスマートフォンやパソコンなどから発せられるブルーライトなどの光刺激からの保護により、眼の調子を整えることが報告されています。

E558
クロスタニン ひざガード
株式会社日健総本社
サプリ
グルコサミン塩酸塩
本品にはグルコサミン塩酸塩が含まれます。グルコサミン塩酸塩は、運動における軟骨成分の過剰な分解を抑えることで、関節軟骨の正常な代謝を促すのに役立つことが報告されています。関節負荷の少ない方に適しています。

E559
アップルフェノン
株式会社元気生活
サプリ
りんご由来プロシアニジン
本品には、りんご由来プロシアニジンが含まれます。りんご由来プロシアニジンには内臓脂肪を減らす機能が報告されています。

E560
スリーダウンゼリー りんご味
メロディアン株式会社
その他加工
エノキタケ由来脂肪酸(リノール酸、α-リノレン酸)
本品にはエノキタケ由来脂肪酸(リノール酸、α-リノレン酸)が含まれます。エノキタケ由来脂肪酸(リノール酸、α-リノレン酸)には、肥満気味な方の、内臓脂肪・体重・BMIを減少させる機能があることが報告されています。肥満気味で内臓脂肪が気になる方、BMIが高めの方に適しています。

E561
筋快(きんかい)サポーター
株式会社健美舎
その他加工
3-ヒドロキシ-3-メチル酪酸カルシウム水和物(HMBカルシウム)
本品には3-ヒドロキシ-3-メチル酪酸カルシウム水和物(HMBカルシウム)が含まれます。HMBカルシウムには、自立した日常生活を送るうえで必要な筋肉量及び筋力・筋持久力の維持に役立つ機能、歩行能力の維持に役立つ機能が報告されています。

E562
3品目の芽ぐみ ナムルサラダ
株式会社サラダコスモ
その他加工
GABA
本品にはGABAが含まれます。GABAには血圧が高めの方の血圧を下げる機能があることが報告されています。

E563
JOINT GUARDIAN(ジョイントガーディアン)
日本新薬株式会社
サプリ
非変性Ⅱ型コラーゲン
本品には非変性Ⅱ型コラーゲンが含まれます。非変性Ⅱ型コラーゲンにはひざ関節の柔軟性、可動性をサポートすることが報告されています。

E564
養命酒製造 生姜黒酢
養命酒製造株式会社
その他加工
GABA
本品にはGABAが含まれます。GABAには、血圧が高めの方の血圧を低下させる機能があることが報告されています。血圧が高めの方に適した食品です。

E565
きおく元気
ティーライフ株式会社
サプリ
イチョウ葉フラボノイド配糖体 イチョウ葉テルペンラクトン
本品に含まれるイチョウ葉フラボノイド配糖体、イチョウ葉テルペンラクトンは、加齢により低下した脳内の血の巡りを良くし(血流改善)、健常なご年配の方の記憶力(言葉や見た物を忘れずに思い出す力:認知機能の一部)を維持する機能が報告されています。

E566
天使の健康 おいしいコラーゲンドリンク<ピーチ味>
森永製菓株式会社
その他加工
コラーゲンペプチド
本品はコラーゲンペプチドを含みますので、肌の水分を逃しにくくし、潤いを守るのを助ける機能、膝関節の違和感で制限される普段の活動をサポートする機能、骨をつくるはたらきをサポートする機能があります。

E567
天使の健康 おいしいコラーゲンドリンク<レモン味>
森永製菓株式会社
その他加工
コラーゲンペプチド
本品はコラーゲンペプチドを含みます。 コラーゲンペプチドには肌の水分を逃しにくくし、潤いを守るのを助ける機能や、膝関節の違和感で制限される普段の活動をサポートする機能が報告されています。また本品は、骨をつくるはたらきをサポートする機能があります。

E568
セイユーDHA&EPA(ディーエイチエーアンドイーピーエー)
株式会社セイユーコーポレーション
サプリ
DHAEPA
本品には DHAEPAが含まれます。DHAには、中高年の認知機能の一部である、日常生活における数に関する情報の記憶と数・ことばに関する情報の判断や読み書きをサポートする機能があることが報告されています。DHAEPAには中性脂肪を低下させる機能があることが報告されています。

E569
エクストラファイバー極繊
株式会社リードヘルスケア
その他加工
イソマルトデキストリン(食物繊維)
本品にはイソマルトデキストリン(食物繊維)が含まれます。イソマルトデキストリン(食物繊維)は、食後の血糖値が上がりやすい方の食後の血糖値や、食後の血中中性脂肪が高めの方の食後の血中中性脂肪の上昇をおだやかにする機能が報告されています。また、おなかの調子を整える機能があることが報告されています。食後の血糖値の上昇や血中中性脂肪の高さが気になる方、おなかの調子を整えたい方に適しています。

E570
「ウィルキンソン タンサン」エクストラ ピンクグレープフルーツ
アサヒ飲料株式会社
その他加工
難消化性デキストリン(食物繊維として)
本品には難消化性デキストリン(食物繊維として)が含まれます。難消化性デキストリン(食物繊維として)には、食事の脂肪の吸収を抑える機能があることが報告されています。

E571
INNER(インナー) Heat(ヒート) 30000
株式会社ECスタジオ
サプリ
モノグルコシルヘスペリジン
本品にはモノグルコシルヘスペリジンが含まれます。モノグルコシルヘスペリジンには、冬期や冷房などで気温の低い時に血流(末梢血流)を維持する機能があり、体温(手足)を保つ機能が報告されています。

E572
ロートV5粒ACT‐VISION(アクトビジョン)
ロート製薬株式会社
サプリ
ルテイン、ゼアキサンチン
本品にはルテイン、ゼアキサンチンが含まれます。ルテイン、ゼアキサンチンは、加齢とともに減少することが知られている網膜の黄斑色素を増やすことで、色コントラスト感度を改善することが報告されています。色コントラスト感度とは、加齢とともにぼやけて見えがちな、色の濃淡(物の輪郭)をはっきり識別する力(見る力)です。

E573
低分子化ライチポリフェノール配合飲料
大和製罐株式会社
その他加工
ライチおよびチャ由来フラバノール単量体ならびに二量体
本品にはライチおよびチャ由来フラバノール単量体ならびに二量体が含まれます。ライチおよびチャ由来フラバノール単量体ならびに二量体は運動による一過性の身体的疲労感を軽減する機能が報告されています。運動による身体的な疲労感を自覚している方に適した食品です。

E574
ワンダー ブルーベリー&ルテイン
株式会社セイユーコーポレーション
サプリ
ビルベリー由来アントシアニン ルテイン・ゼアキサンチン
本品にはビルベリー由来アントシアニンおよびルテイン・ゼアキサンチンが含まれます。ビルベリー由来アントシアニンにはピント調節機能をサポートし、目の疲労感を緩和することが報告されています。 ルテイン・ゼアキサンチンには眼の黄斑部の色素量を増加させ、ブルーライト光などの光ストレスから保護し、コントラスト感度(ぼやけの解消によりものをくっきり見る力)を改善する機能が報告されています。

E575
活き活きアイベリー
薬糧開発株式会社
サプリ
ビルベリー由来アントシアニン
本品にはビルベリー由来アントシアニンが含まれます。ビルベリー由来アントシアニンを43.2/日摂取するとピント調節機能をサポートし、目の疲労感を緩和すること、さらに、57.6/日摂取すると目の使用による一時的な首・肩の負担を軽減することが報告されています。
撤回情報

2020110日付け

C161 「HMB(エイチエムビー)100」

株式会社ファヴールマルシェ ・・・・3-ヒドロキシー3-メチルブチレート(HMB

撤回理由 「商品終売のため」


今週の注目の届出

E554 SOFINA iP(ソフィーナ アイピー)クロロゲン酸 飲料 C」
花王株式会社・・・・コーヒー豆由来クロロゲン酸類
「本品にはコーヒー豆由来クロロゲン酸類が含まれるので、気温や室温が低い時などの冷えにより低下した血流(末梢血流)を改善し、低下した皮膚温(末梢皮膚温)の回復を助ける機能があります。」

新機能 臨床試験で評価
ランダム化二重盲検プラセボ対照クロスオーバー比較試験で行った。成人健常女性24名を12名ずつランダムに2群に分け、試験食品コーヒー豆由来クロロゲン酸類を270mg含む飲料)あるいは対照食品(コーヒー豆由来クロロゲン酸類を含まない飲料)を単回摂取させ、寒冷刺激(冷水負荷)後の手指先(末梢)の皮膚血流と皮膚温の変化を測定した。この測定の1週間後に、前回摂取した食品(試験食品または対照食品)と異なる食品を単回摂取させて同様の測定を行った。

主な結果、試験完遂者21名(2035歳)を最終解析対象者とした。試験食品は対照食品と比較して寒冷刺激(冷水負荷)後の皮膚血流の回復(p=0.004)および皮膚温の回復(p=0.041)が有意に早かった。以上より、コーヒー豆由来クロロゲン酸類を含む試験食品摂取は、寒冷刺激により低下した末梢の皮膚血流および皮膚温の回復を早めることが示された。
Jpn.J.iometeor. 56(2)89-99,2019

作用機序
<![if !supportLists]>    <![endif]>低下した血流(末梢血流)の改善作用
クロロゲン酸は植物に広く含まれるポリフェノールで、経口摂取することによって消化管から吸収され、その抗酸化作用によって血中の酸化ストレスを低下させることが報告されている。抗酸化作用を持つコーヒー豆由来クロロ ゲン酸類は、血管内皮細胞から分泌されるNO の生物学的利用能を改善し、血管の拡張を促進することが報告されている 以上のことから、コーヒー豆由来クロロゲン酸類を経口摂取することにより、寒冷刺激後の皮膚血流(末梢血流)回復時の NO の生物学的利用能を高めて皮膚血流(末梢血流)回復を促進すると推測される。 

<![if !supportLists]>    <![endif]>低下した皮膚温(末梢皮膚温)の回復作用 
コーヒー豆由来クロロゲン酸類の皮膚温の回復作用は、上記のメカニズムにより血管が拡張し、皮膚血流(末梢血流)量が増加することで皮膚温を改善させると推測される。

(KC コーヒー豆由来クロロゲン酸類は、従来の機能性は、高めの血圧を下げる機能、食後に上がる血糖値を抑える機能、肌の水分量を高め乾燥を緩和する機能に加え、今回、抹消皮膚音の改善機能が追加されました。)




E566 「天使の健康 おいしいコラーゲンドリンク<ピーチ味>」
森永製菓株式会社 ・・・・コラーゲンペプチド
「本品はコラーゲンペプチドを含みますので、肌の水分を逃しにくくし、潤いを守るのを助ける機能、膝関節の違和感で制限される普段の活動をサポートする機能、骨をつくるはたらきをサポートする機能があります。」

新機能 臨床試験で評価
肌の乾燥に悩みはあるが皮膚疾患を含む慢性身体疾患がないと試験責任医師が判断した健常な30歳以上60歳未満の男女36名を試験の対象者とした。角質水分量と経皮水分蒸散量を基準に偏りがないようランダムに15名ずつの2群に分け、一方は試験飲料(機能性関与成分としてコラーゲンペプチドを10 g含む)を、もう一方はコラーゲンペプチドを含まない以外は同一の成分を含むプラセボ飲料を11本(125ml)、毎日8週間摂取した。有効性解析対象者30名の経皮水分蒸散量について摂取前、摂取8週目に測定し、2群間で比較した。

摂取前から摂取8週後の経皮水分蒸散量の変化量について、群間比較した結果、10gのコラーゲンペプチド含有飲料摂取群ではプラセボ飲料摂取群と比べて有意に蒸散量の上昇が改善された。
Jpn Pharmacol Ther(薬理と治療) 2018 ; 46 : 849-55

作用機序
コラーゲンペプチドは、摂取することによって体内に取り込まれ、骨芽細胞を活性化する
ことで骨基質たんぱく質の合成を促し、骨密度を上昇させることから、骨をつくるはたらきをサポートする。

(KC 従来の、肌の水分を逃しにくくし、潤いを守るのを助ける機能、膝関節の違和感で制限される普段の活動をサポートする機能に加え、骨をつくるはたらきをサポートする機能が追加されました。)


機能性表示食品の届出一覧は、情報検索のデータベースで確認できます。
https://www.fld.caa.go.jp/caaks/cssc01/


あとがき


今週も最後まで、お付き合いいただき有難うございました。

今週は、なんといっても、機能性表示食品の事後チェック指針()の公表と、食品衛生法の指定成分を含む食品の食品表示の記載事項追加による食品表示基準()の公表です。

これから、数か月これらの説明会が多くあり、参加費だけでも大変ですが、聴講のスケジュールを入れるのも大変です。
 
では、素敵な週末を
!
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平成30年4月1日 第1号発行