平成30年4月1日 第1号発行
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【注目】 #1 植物抽出物コンボは二日酔いの症状を緩和する可能性があります #5 大学・研究機関等公表資料より #6 機能性表示食品届出公表一覧 |
行政からの通知、取り締まり等 |
先週の行政の動き (5月3日~5月9日) 4月30日 CBD(カンナビジオール)を含む電子タバコや健康食品等は大麻成分THCが含まれているおそれがあるため、ご注意ください (東京都) https://www.shouhiseikatu.metro.tokyo.jp/ sodan/kinkyu/documents/200430.pdf 現在日本国内では、CBD(カンナビジオール)は医薬品成分ではなく、健康食品等に用いられているものです。しかし、精製が不十分だと THC(テトラヒドロカンナビノール)という麻薬に指定される成分が含まれる可能性もあり、健康被害が発生するおそれがあります。 (KC 先週、掲載し忘れました。) 4月24日 有毒植物による食中毒の発生について~スイセンによる食中毒~ (東京都) https://www.metro.tokyo.lg.jp/tosei/ hodohappyo/press/2020/04/27/01.html 自宅の庭に植えていたスイセンをニラと誤って採取し、調理して喫食したことにより食中毒が発生しました。 食用として植えた植物以外のものは、食べないでください。 例年、特に春先から夏にかけて、全国的に有毒植物を誤食して食中毒となる事例が発生しています。明らかに食用と鑑定できるもの以外は、絶対に食べないでください。 (KC こちらも遅くなりましたが、掲載しておきます。) |
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健康食品の健康被害情報(5/3~5/9) 国立健康栄養研究所HPより (外国のバイアグラ関係成分含有のサプリメントの注意喚起は掲載していません) 5月7日 オーストラリアTGAがビタミンB6 (ピリドキシン) に関連した有害事象に注意喚起 ■注意喚起および勧告内容 2020年5月5日、オーストラリアTGA (Therapeutic Goods Administration) がビタミンB6 (ピリドキシン) に関連した有害事象に注意喚起。 ■解説 ビタミンB6 (ピリドキシン) は、一般的にマルチビタミン・ミネラル製品やB群ビタミンの製品、またはマグネシウムとの組み合わせで製品に含まれている。近年の報告では、一日当たりのビタミンB6摂取目安量が50 mg/日未満の製品の利用や、複数のビタミンB6含有製品を利用する者で、ビタミンB6の有害事象である末梢神経障害が認められることから、オーストラリアTGAは消費者に対し、手や足のチクチク感やヒリヒリ感、しびれなどの症状がある場合は医療機関に相談するよう、また摂取しているB群ビタミン製品やマルチビタミン等の含有量を確認するように注意喚起をしている。なお、通常の食事から摂取されるビタミンB6と末梢神経障害との関連は認められない。 https://www.tga.gov.au/alert/ vitamin-b6-pyridoxine 5月7日 オーストラリアTGAが医薬品成分 (シブトラミンなど) を含む製品に注意喚起 ■注意喚起および勧告内容 2020年5月6日、7日、オーストラリアTGA (Therapeutic Goods Administration) が医薬品成分 (シブトラミンなど) を含む2製品に注意喚起。オーストラリアTGAは当該製品を使用しないように、また、使用して体調に不安を感じている場合は医療機関を受診するように勧告。 製品名:Muses Coffee (Magic Thin) sachets 検出された医薬品成分:シブトラミン、フェノールフタレイン 製品名:Chinese Family in Hong Kong tablets 検出された医薬品成分:シルデナフィル ■解説 当該製品を分析したところ、医薬品成分であるシブトラミン、フェノールフタレイン、シルデナフィルが検出された。現在のところ、当該製品との因果関係が疑われる健康被害については不明。 https://www.tga.gov.au/alert/ muses-coffee-magic-thin-sachets https://www.tga.gov.au/alert/ chinese-family-hong-kong-tablets 5月7日 米国FDAとFTCが新型コロナウイルス対策に関連した虚偽の宣伝を行う製品に注意喚起 ■注意喚起および勧告内容 2020年5月4日、米国FDA (U.S. Food and Drug Administration) とFTC (Federal Trade Commission)が新型コロナウイルス感染症 (COVID-19) を予防または治療するなど虚偽の宣伝を行う2製品に注意喚起。業者に改善するよう警告した。 ブランド名:Dr. Dhole's Sushanti Homeopathy Clinic 製品:ホメオパシー製品 ブランド名:Honey Colony LLC 製品:銀などを含む複数製品 ■解説 当該製品は新型コロナウイルス感染症 (COVID-19) を予防または治療するなど虚偽に謳って販売されていた。現在のところ、COVID-19の予防や治療に対する有効性が確認、承認された製品はなく、こうした表示は違法として、業者に販売停止するよう警告した。 ホメオパシー製品については、以前カナダ保健省から感染症予防や治療効果に関する根拠はないと注意喚起されている。 現在のところ、当該製品摂取との因果関係が疑われる健康被害については不明であるが、FDAは消費者に対して、健康被害を受ける可能性があることから、COVID-19の予防や治療、症状緩和などを標榜する製品には十分に注意するよう注意喚起している。 https://www.fda.gov/consumers/ health-fraud-scams/fraudulent-coronavirus -disease-2019-covid-19-products 新型コロナウイルス 感染予防に効果ある? https://hfnet.nibiohn.go.jp/notes/ detail.php?no=2142 5月7日 17. ラクトフェリン ラクトフェリンが新型コロナウイルス感染症 (COVID-19) に対しても効果があるように謳う宣伝が見受けられますが、現時点ではそのような効果は確認されていません。 同じウイルス性感染症であるインフルエンザの予防に対する効果を検討した論文を検索したところ、論文は見つかりませんでした。 ラクトフェリンは風邪に良いと言われていることから、風邪や上気道感染症への効果を調べたところ、風邪にかかりやすい成人においては、ラクトフェリンと乳清タンパク質の摂取により風邪の発症率低下が認められた論文が1報ありました。しかし、同論文中で症状の持続期間や重さには影響がありませんでした。 また、乳児においては、ラクトフェリンを含む調整乳を与えた場合、ラクトフェリンを含まない調整乳に比べ、呼吸器感染症の罹患や鼻水、咳、喘鳴の発症、下痢が少なかったという論文が1報ありましたが、母乳との比較では影響がなく、現時点においてその効果は限定的と言えそうです。 5月8日 18. エルダーベリー 現時点においてインフルエンザに対する予防効果を検討した報告は見当たりませんでした。 新型コロナウイルスに対しては、手洗いなど、正しい予防を心掛けましょう。 |
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#1 ①植物抽出物コンボは二日酔いの症状を緩和する可能性があります |
植物の果実、葉、根からの抽出混合物が二日酔いの症状を緩和するかもしれない、という独ヨハネスグーテンベルク大学マインツからの研究報告。 研究チームは、18-65歳の健康な214名を対象に、ランダムに3群に分け、香り付けされた水溶性サプリメント7.5gを飲酒(ビール、白ワインまたは白ワインシュプリッツァー)の45分前と終了直後に摂取した。植物抽出物には、アセロラ、ウチワサボテン、イチョウ葉、ヤナギ、ショウガ根が含まれていた。 第1群(69名)は、植物抽出物、ビタミン、ミネラル、抗酸化物質としてステビオール配糖体、イヌリンを含むサプリメント、第2群(76名)は、第1群のものから植物抽出物を除いたもの、第3群(69名)は、グルコースのみ含むもの(プラセボ)とした。 その結果、プラセボと比較して植物抽出物入りサプリ摂取者は、二日酔いの症状が軽減されたことが明らかになったという。頭痛が34%減少し、悪心が42%減少、無関心が27%減少、情緒不安が41%減少した。それ以外の症状については有意差が見られなかった。 サプリメントから植物抽出物を差し引いたものでは、症状に有意差が報告されなかったことから、植物抽出物が変化の要因であることが示唆されたとしている。 5つの植物抽出物に含まれるポリフェノールやフラボノイド化合物は、以前に報告された実験的研究においてアルコールの生理学的影響を抑制することが示唆されている、と研究チームは述べている。 https://nutrition.bmj.com/content/early/ 2020/04/01/bmjnph-2019-000042 |
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睡眠時間と死亡リスクとの関連 (国立がん研究センター社会と健康研究センター) https://epi.ncc.go.jp/jphc/outcome/ 8490.html 平均睡眠時間は男性で7.4時間、女性で7.1時間でした。男女とも睡眠時間が10時間以上のグループでは、年齢が高く、コーヒーを摂取している割合が少なく、余暇の運動頻度が多く、心理的ストレスがあると感じている人が多い傾向でした。一方で、睡眠時間が5時間以下の人は、男性では、BMIが大きく、心理的ストレスがあると感じている人が多く、喫煙習慣や飲酒習慣がなく、独居の人が多い傾向でした。女性では、飲酒習慣がなく、健診を受診し、心理的ストレスを感じ、現在または過去喫煙のあった人が多い傾向でした。 睡眠時間が7時間のグループと比べて、10時間以上では、死亡全体のリスクが男性で1.8倍、女性で1.7倍高くなりました。循環器疾患死亡については、男性で、7時間のグループと比べて、9時間以上でリスクが高い関連が示されました(図1中央)。睡眠時間とがん死亡リスクとの関連はみられませんでした。 (KC 1日平均10時間以上寝られる成人がどれほどいるのかと、不満も覚えますが、寝すぎも、寝不足も、寿命が短くなるらしいです。基準を7時間に設定していますが、7時間寝ている人はどの程度いるのか、それも興味があるところです。) 高齢者のポリファーマシー(多剤併用)は通院中の医療機関数と関連する つくば市でのアンケート調査を分析 (筑波大学) http://www.tsukuba.ac.jp/wp-content/ uploads/p202004301402-2.pdf 医療機関に1施設だけ通院している人に比べて、2施設、3施設以上の医療機関に通院している人では、かかっている病気の数や種類を統計学的に考慮した上でも、ポリファーマシーの調整後オッズ比がそれぞれ約1.5倍、約3.3倍と高いことが示されました。ここでの調整後オッズ比は、1施設に通院している人に比べて、2施設、3施設以上通院している人が何倍、ポリファーマシーの可能性が高いかを示しています。 |
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特定保健用食品
今週はなし |
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※【届出番号】【商品名】【届出者】【届出者】【食品の区分】【機能性関与成分名】【表示しようとする機能性】の順で掲載。 |
機能性表示食品届出公表(5月3日~5月9日) 今週はなし 機能性表示食品の届出一覧は、情報検索のデータベースで確認できます。 |
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今週も最後まで、お付き合いいただき有難うございました。 今週は、GWもあり実質2日しかなく、情報量が少なくなっています。 たまには、こういうときもあります。 新型コロナウイルス肺炎対策も、少しずつ先が見えつつあります。 いつもの日常に戻るまで、もう少しです。 それまで、STAY HOMEを楽しみます。 では、素敵な週末を。 (KC) |
平成30年4月1日 第1号発行