2021年5月8日土曜日

薬剤師さんのための健康食品情報第161号

薬剤師のための健康食品情報

平成30年4月1日 第1号発行
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【注目】


#1 血中EPA+DHAが高い人は早期死亡リスクが低い?

#2 葉物野菜を1日1カップ食べると心臓病のリスクが低下?

#3 -

#4 -

#5 大学・研究機関等公表資料より

#6 機能性表示食品届出公表一覧

行政からの通知、取り締まり等


先週の行政の動き (52日~58)
 

特になし


健康食品の健康被害情報 国立健康栄養研究所HPより



健康食品の健康被害情報(5/25/8) 国立健康栄養研究所HPより
(外国のバイアグラ関係成分含有のサプリメントの注意喚起、米国FDA/FTCの新型コロナウイルス対策に関連した虚偽宣伝に関する注意喚起は、掲載していません)
 
素材情報データベースから
 
新規収載
 
5月6日 「ハクトウスギ」
https://hfnet.nibiohn.go.jp/contents/
detail4609.html

 
5月6日 「プレバイオティクス」
https://hfnet.nibiohn.go.jp/contents/
detail4610.html

 
 
専門家コラム
【第1回】健康食品の利用に必要な情報とその解釈
https://hfnet.nibiohn.go.jp/contents/
detail4606.html

 
第1回は、昭和女子大学食健康科学部 教授 梅垣敬三先生が、健康食品の情報の見方について書かれています。


患者さんとの会話のための話題提供



LINK de DIETより


#1

血中EPA+DHAが高い人は早期死亡リスクが低い?


血中EPA+DHAが高い人は早期死亡リスクが低い?
  
血中EPA+DHAレベルが高い人は、低い人と比較して、早期に死亡する可能性が13%低いようだ、というFORCE(脂肪酸とアウトカム研究コンソーシアム)による研究報告。
研究チームは、世界中から17の別々のコホートからのプールされたデータの前向き分析を実施した。このデータには、平均16年間追跡された42,466人が含まれ、その間に15,720人が死亡した。参加者は、血液中のオメガ3系脂肪酸を測定された。
解析の結果、EPA+DHAレベルが最も高かった(90パーセンタイル以上)人々は、EPA+DHAレベルが最も低かった(10パーセンタイル以下)人々よりも死亡リスクが13%有意に低かった。心血管疾患、がん、及びすべての死因による死亡リスクは、それぞれ15%、11%、13%有意に低かった。
一方、植物性のオメガ3であるα-リノレン酸(ALA)の血中レベルには有意な影響がみられなかったという。
https://www.nature.com/articles/
s41467-021-22370-2

#2

葉物野菜を1日1カップ食べると心臓病のリスクが低下?


葉物野菜を11カップ食べると心臓病のリスクが低下?
  
硝酸塩が豊富な野菜を11カップ食べるだけで、心臓病のリスクを大幅に減らすことができるようだ、という豪州エディスコーワン大学からの研究報告。
研究チームは、23年間にわたって「デンマークの食事、がん、および健康」研究に参加しているデンマーク在住の53,150人からのデータを調査した。23年間の追跡期間中に、14,088件の心血管疾患の発症が記録された。
そして、野菜からの硝酸塩の摂取量が最も高かった(1141mg)上位5分の1の人は、最も低かった下位5分の1の人に比べて、収縮期血圧が約2.5 mmHg低く、心臓病のリスクが12-26パーセント低いことを発見したという。
 
「我々の結果は、硝酸塩が豊富な生野菜を毎日1カップ(または調理済み野菜半カップ)食べるだけで、心血管疾患のリスクを大幅に減らすことができる可能性があることを示している」と主任研究者のキャサリン・ボンドンノ博士はコメントしている。
ボンドンノ博士は、バナナやベリーのスムージーにほうれん草を入れるなどのハックは、我々の毎日の葉物野菜を補充する簡単な方法かもしれないと述べている。
葉物野菜をブレンドすることは問題ないが、それらをジュースにしてはいけない。野菜をジュースにすると、果肉と繊維が除去されるからだ」とボンドンノ博士は述べている。
https://link.springer.com/article/10.1007/
s10654-021-00747-3


先週の健康・健康食品関連情報

先週の健康・健康食品関連情報(52日~58)
 
行政公表資料より
 
我が国のこどもの数 (総務省)


 
こども(15歳未満)の数は1493万人、40年連続の減少
こどもの割合は11.9%、47年連続の低下
こどもの割合は諸外国と比べ最低水準
 
(KC このグラフを見ると、少子高齢化がとても早く進んだことがわかります。)


大学・研究機関等公表資料より



降圧薬の長期服用とその後のがん罹患リスクとの関連 (国立がん研究センター社会と健康研究センター)

 
降圧薬内服のないグループと比べて、10年以上内服グループでは、全部位、大腸、腎臓のがん罹患リスクと、5−10年内服グループでは、腎臓のがん罹患リスクの上昇と関連がみられました。
 
 
新型コロナウイルス感染症に伴う肺傷害を改善する治療薬開発
肺炎の重症化を防ぎ、後遺症の軽減を目指す (東北大)

 
血栓や炎症・線維化を改善する作用を有するPAI-1阻害薬TM5614は新型コロナウイルス感染症に伴う肺炎の重症化を防ぐ治療薬として有効である可能性
前期第II相医師主導治験が終了し、国内20医療機関での治験体制による後期第II相医師主導治験を実施
経口薬のため、外来で処方し自宅やホテルで療養中の患者にも投与でき、患者及び医療現場の負担軽減が期待される
 
(KC 血栓が、今回のウイルスの問題なのですかね。)
 
 
摂取エネルギーの不足は筋肉減少につながる
日本人高齢 2 型糖尿病患者の摂取エネルギーと筋肉量に関する論文掲載について (京都府立医大)

 
日本人2型糖尿病患者において摂取エネルギー量と筋肉量の変化について検討したところ、日本人2型糖尿病患者、特に高齢患者において摂取エネルギー量が少ないと筋肉量が減少することを明らかにしました。
 
 
日本初、後期高齢者のフレイル脱却因子を大規模かつ前向きに調査 (畿央大)
 
後期高齢者に対する大規模調査によってフレイルからの脱却因子が明らかになった。
フレイルから脱却した人は近隣者との交流が多く、地域に対する信頼が高いなどの特徴を有する事がわかった。
 
(KC フレイルから健常に戻るためにも、人との付き合いが重要ということですね。)


先週のトクホ・機能性表示食品情報

特定保健用食品

トクホ・機能性表示食品情報(5月2日~5月8日)
 
特定保健用食品
 
今週はなし


機能性表示食品届出公表

【届出番号】【商品名】【届出者】【届出者】【食品の区分】【機能性関与成分名】【表示しようとする機能性】の順で掲載。

効率的に使用できるよう、外部サイトへのリンクを貼りました。
会社名のリンク::機能性表示食品まとめ一覧
制度開始から届出た商品を確認できます。

商品名のリンク:機能性表示食品リストとエビデンス
エビデンス詳細・製造工場・摂取時の注意等を確認できます。

機能性表示食品届出公表(5月2日~5月8日)
 
今週はなし
 
機能性表示食品の届出一覧は、情報検索のデータベースで確認できます。
https://www.fld.caa.go.jp/caaks/cssc01/
 
 
「機能性表示食品届出情報 簡単動画解説」はこちらから
 
YouTube チャンネル名
「機能性表示食品情報」


https://www.youtube.com/channel/
UCz0TQYw99ttqqQCmiKzxVww

 
チャンネル登録をしてご覧いただければ幸いです。


あとがき



おはようございます。                                       
今週も最後まで、お付き合いいただき有難うございました。
 
今週は、実質2日間ということもあり、久しぶりの短いメルマガとなりました。
緊急事態宣言も伸びることになり、まだまだ不自由な生活が続きそうです。
現場の医療従事者の方には心から感謝申し上げるとともに、少しでも早く長期休暇がとれるようになることを願っております。
 
では、素敵な週末を。 (KC)

平成30年4月1日 第1号発行