2021年8月28日土曜日

薬剤師さんのための健康食品情報第177号

薬剤師のための健康食品情報

平成30年4月1日 第1号発行
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行政からの通知、取り締まり等


先週の行政の動き (822日~828)
 
8月25日 栄養機能食品等の摂取状況等に関する調査事業 報告書
 
消費者庁から、8月25日に、栄養機能食品等の摂取状況等に関する調査事業 報告書
(未成年者におけるビタミンDを含む加工食品の摂取状況等)が公表されました。
 
報告書

https://www.caa.go.jp/policies/policy/
food_labeling/information/research/2020/
assets/food_labeling_cms206_20210825_01.pdf

 
報告書概要

https://www.caa.go.jp/policies/policy/
food_labeling/information/research/2020/
assets/food_labeling_cms206_20210825_03.pdf

 
調査結果を踏まえた専門家からの意見等
・3~17 歳の未成年者において、ビタミンD摂取量が耐容上限量を超える者の摂取状況をみると、「サプリメント類」からの摂取が多かった一方、多くの事業者において「ビタミンDを含むサプリメント類」は、未成年者をターゲットとしていないことから、保護者が、食品関連事業者が成人をターゲットに製造している製品を未成年者に摂取させていることが考えられる。
・未成年者の「ビタミンDを含むサプリメント類」の摂取は、形状の観点から過剰摂取となりやすい可能性があることの情報発信が必要である。
・本調査の結果により、未成年者におけるビタミンDを含む加工食品の摂取量及び1日のビタミンD摂取総量を正確かつ定量的に把握することは困難であり、ビタミンDの摂取状況をより正確に把握する場合には、詳細な調査が必要であると考えられる。
 
(KC 今後の栄養素等表示基準値変更の要否の検討のための基礎資料を得ることを目的とした調査事業の報告書です。)


健康食品の健康被害情報 国立健康栄養研究所HPより



健康食品の健康被害情報(8/228/28) 国立健康栄養研究所HPより
(外国のバイアグラ関係成分含有のサプリメントの注意喚起、米国FDA/FTCの新型コロナウイルス対策に関連した虚偽宣伝に関する注意喚起は、掲載していません)
 
8月27日 オーストラリアTGAが医薬品成分 (シブトラミン) を含む製品に注意喚起
 
■注意喚起および勧告内容
2021824日、オーストラリアTGA (Therapeutic Goods Administration) が医薬品成分 (シブトラミン) を含む製品「AB SLIM Slim-cellulose capsule」に注意喚起。オーストラリアTGAは当該製品を使用しないように、また、使用して体調に不安を感じている場合は医療機関を受診するように勧告。
 
■解説
当該製品を分析したところ、医薬品成分であるシブトラミンが検出された。現在のところ、当該製品との因果関係が疑われる健康被害については不明。
https://www.tga.gov.au/alert/
ab-slim-slim-cellulose-capsule

 
 
 
8月27日 アイルランド食品安全局が酸化エチレン (エチレンオキシド) を含む製品の自主回収情報を公表

■注意喚起および勧告内容
2021825日、アイルランド食品安全局 (Food Safety Authority of Ireland (FSAI) ) が酸化エチレン (エチレンオキシド) を含む製品「Pukka Organic Food Supplements」の自主回収情報を公表。
 
■解説
当該製品において、EUでは食品への使用が許可されていない殺菌・殺虫剤の酸化エチレンが検出された。このため、上記の賞味期限の製品を対象に、業者 (Pukka Herbs UK) による自主回収が実施されている。当該製品の摂取による急性毒性のリスクはないが、長期的な摂取による健康影響の可能性がある。現在のところ、当該製品との因果関係が疑われる健康被害については不明。
https://www.fsai.ie/news_centre/
food_alerts/pukka_supplements_recall.html


患者さんとの会話のための話題提供



LINK de DIETより



#1

筋力強化+有酸素運動は、がんの死亡リスクを減らす


筋力強化+有酸素運動は、がんの死亡リスクを減らす
 
定期的な筋力トレーニングと有酸素運動の組み合わせはがんの死亡リスクを下げることができるかもしれない、というブラジル・サンパウロ連邦大学からのレビュー報告。
スクワット、ローイング、プランク、ウェイトトレーニングなどは、がんによる死亡リスクを13%減らすことができるという。そしてこれらの運動に有酸素運動を組み合わせると、効果はより高まり、死亡リスクは28%下げることができるという。
 
研究チームは、選択基準に合致した、1,297,620名の参加者、32,196件のがん症例、31,939件の死亡例を含み6-25年の追跡期間をもつ、12件の疫学研究(11件のコホート研究、1件の症例対照研究)を発見した。
筋力トレーニングは、腎臓がんの発症リスクを26%低下させたが、その他12種類のがんの発症リスクには影響がみられなかった。
 
「身体活動がいくつかの種類のがんのリスクを低減と関連づけられていたが、どのような種類の運動が最良の結果をもたらすかは不明確だった。我々の研究において、筋力トレーニングががんの発症リスクと死亡リスクを減らすだけでなく、ウォーキング、水泳、自転車のような有酸素運動との組み合わせでより良好な効果をもたらすことが明らかになった」と研究者はコメントしている。
https://ijbnpa.biomedcentral.com/articles/
10.1186/s12966-021-01142-7

#2

1日30分歩く脳卒中の人、死亡リスクが54%低い可能性


130分歩く脳卒中の人、死亡リスクが54%低い可能性
  
少なくとも週3-4時間歩く脳卒中生存者は、すべての死因による死亡リスクが54%低いかもしれない、というカナダ・カルガリー大学からの研究報告。
研究チームは、以前に脳卒中を起こした平均年齢72歳の895人(脳卒中群)と、脳卒中を一度も経験したことがない平均年齢63歳の97,805人(対照群)を対象とした。
毎週の平均的な身体活動は、ウォーキング、ランニング、ガーデニング、ウェイトトレーニング、サイクリング、水泳などの活動に関する質問票から評価された。
研究チームは平均して約4年半の間参加者を追跡した。年齢や喫煙など、死亡のリスクに影響を与える可能性のある他の要因を調整後、脳卒中群では、少なくとも週3-4時間のウォーキングに相当する身体活動をした人は、そうでなかった人に比べて、死亡リスクが54%低いことが明らかになった。同様に対照群では31%低かったという。
 
両群とも、身体活動量とリスク低下の間には、0-20METs時の範囲で用量作用的な関係が認められた。脳卒中群では、特に75歳未満のグループで強いリスク低下が認められたという。
「毎日わずか30分歩くことで最大の健康上の利益を得ることができるので、特に年齢が若い脳卒中生存者にこれを強調する必要があるだろう」と研究者はコメントしている。
https://n.neurology.org/content/early/
2021/08/11/WNL.0000000000012535
#3
運動不足と栄養不良が認知症リスクを高める?


運動不足と栄養不良が認知症リスクを高める?
  
食事と運動の両方が海馬の神経新生に影響して、後の認知機能低下と認知症のリスクに影響を及ぼす可能性があるようだ、という英国キングスカレッジロンドンからの研究報告。
この調査では、認知機能低下と認知症の有無にかかわらず、参加者の血液が実験室での海馬の神経新生にどのように影響するか、食事と運動が重要な要素であるかどうかを調査したという。具体的には、65歳以上のフランス人成人418人の血液サンプルを、認知機能低下および認知症の診断の12年前に収集し、ヒト海馬幹細胞で検査した。さらに、各参加者の社会人口統計、生活習慣、および臨床データに関する情報が収集され、認知機能と認知症が12年間にわたって2-3年ごとに検査された。
その結果、研究チームは、診断の12年前に、認知機能低下とアルツハイマー病の両方が神経幹細胞死のレベルに関連していることを立証したという。チームはまた、運動、栄養、ビタミンD、カロテノイド、脂質レベルがすべて、細胞が死滅する速度に関連していることを発見した。さらに、運動と栄養は、認知機能低下に関与するカギとなる因子でもあった。特に、運動の減少と栄養不良の上昇は共に、将来の認知機能低下につながる細胞死を上昇させることを発見した。
 
「食事と運動が海馬の神経新生をどのように調節するかを完全に理解するには、間違いなくさらなる研究が必要だが、我々の発見は認知機能低下と認知症に対する効果的な早期予防戦略を示唆するものかもしれない」と筆頭研究者のアンドレア・デュ・プリーズ博士はコメントしている。
https://alz-journals.onlinelibrary.wiley.com/
doi/10.1002/alz.12428

 
(KC
毎日しっかり食べて、その分身体を動かすということですね。)

#4

ハーブ成分がパーキンソン病を予防および治療する?


ハーブ成分がパーキンソン病を予防および治療する?
  
ハーブやベリーその他のフルーツに自然に含まれる化合物ファルネソールが、パーキンソン病に関連する脳損傷を予防および回復させるという証拠を追加した、という米国ジョンズホプキンス大学による動物実験の報告。
香料や香水製造に使用されるこの化合物は、病気の進行に関与する重要なたんぱく質であるPARISを不活性化することにより、マウスの脳でドーパミンを生成するニューロンの喪失を防ぐことができるという。このようなニューロンの喪失は、運動と認知に影響を及ぼし、振戦、筋肉の硬直、錯乱、認知症などのパーキンソン病の特徴的な症状を引き起こす。PARISをブロックするファルネソールの能力は、このたんぱく質を特異的に標的とする新しいパーキンソン病治療薬の開発を導く可能性がある、と研究チームは言う。
この新しい報告では、PARISを阻害するものを見つけるために薬物の大規模なライブラリをスクリーニングすることにより、研究チームがファルネソールの可能性をどのように特定したかを詳述している。
 
パーキンソン病の人々の脳では、PARISの蓄積により、保護タンパク質PGC-1αの生成が遅くなる。このたんぱく質は、脳に蓄積する活性酸素分子の損傷から脳細胞を保護する。PGC-1αがないと、ドーパミンニューロンが消滅し、パーキンソン病に関連する認知的および身体的変化を引き起こす。
ファルネソールがPARIS蓄積の影響から脳を保護できるかどうかを研究するために、研究チームはマウスにファルネソール添加食または通常のマウス食を1週間与えた。次に、研究チームは、脳内のパーキンソン病に関連するたんぱく質α-シヌクレインの事前に形成されたフィブリルを投与した。
その結果、研究チームは、ファルネソール食を与えられたマウスが、パーキンソン病の症状の進行を検出するように設計された筋力と協調性のテストでより良いパフォーマンスを示したことを発見したという。平均して、このマウスは通常の食事を与えられてα-シヌクレインを注射されたマウスよりも100%優れたパフォーマンスを示したという。
その後、2つのグループのマウスの脳組織を調べると、ファルネソールを添加した食事を与えたマウスは、通常食のマウスの2倍の健康なドーパミンニューロンを持っていることがわかったという。ファルネソールを与えられたマウスはまた、通常食のマウスよりも脳内に約55%多くの保護たんぱく質PGC-1αを持っていた。
https://stm.sciencemag.org/content/
13/604/eaax8891

 
(KC
動物実験の結果ではありますが、今後の研究に期待したいですね。)
長過ぎる座位時間は脳卒中のリスクを高める?

 
長過ぎる座位時間は脳卒中のリスクを高める?

  
座位時間が長く身体活動が少ない60歳未満の人は、そうでない人に比べて脳卒中の発症リスクが高まるようだ、というカナダ・カルガリー大学からの研究報告。
研究チームは、2000年、2003年、2005年、2007-2012年に『カナダ地域保健調査』に参加した、脳卒中、心臓病、またはがんの既往のない143,000人の成人の健康と生活習慣のデータを解析した。研究チームは参加者を平均9.4年間(20171231日まで)追跡し、病院の記録との関連を通じて脳卒中を同定した。
追跡期間中、2,965例の脳卒中が発生し、そのほぼ90%が虚血性脳卒中だった。全ての参加者の余暇の座位時間は平均4.08時間であり、60歳以下では3.9時間、60-79歳では4.4時間、80歳以上では4.3時間だった。
 
身体活動が少なく18時間以上の余暇の座位時間であった60歳以下のものは、4時間未満の余暇の座位時間であったものに比べて、脳卒中のリスクが4.2倍高かった最も不活動のグループ(18時間以上の座位時間と低い身体活動)は、14時間未満の座位時間と高い身体活動の者に比べて、脳卒中のリスクが7倍高かった
https://www.ahajournals.org/doi/10.1161/
STROKEAHA.121.034985

 
(KC そうは言われても、仕事の性質上、1日pcの前に10時間以上座っているのですが。今度、立ちながらキーボードたたく机を購入しようかな?)


先週の健康・健康食品関連情報

先週の健康・健康食品関連情報(822日~828)

 
行政公表資料より
 
特になし


大学・研究機関等公表資料より



複数の血中炎症関連マーカーと胃がん罹患との関連 (国立がん研究センター社会と健康研究センター)

https://epi.ncc.go.jp/jphc/outcome/
8778.html

 
73の炎症関連マーカーは、いずれも胃がんの罹患と関連なし
測定された血中マーカーのうち、CCL11CCL20IL17Cは胃がん罹患リスクの増加、CCL23MMP1は胃がん罹患リスクの低下と関連していました(傾向性P < 0.05)。しかしながら、複数のマーカーを一度に調べているため統計学的に有意な関連が出やすいことを考慮した解析(false discovery rateで調整した解析)では、いずれのマーカーも統計学的に有意な関連はありませんでした。すでにがんが発生していることで炎症関連マーカーが変化している影響を除くため、胃がんの診断時期を研究開始から5年未満、5年以降に分けた解析、血中ピロリ菌抗体価が陽性だった方に限定した解析、胃がんができた部位別の解析でも、結果は変わりませんでした。
 
 
頭痛もちの方は COVID-19 ワクチン接種後に頭痛が生じやすい (慶応大)

https://www.keio.ac.jp/ja/press-releases/
2021/8/25/28-81856/

 
ワクチンを 2 回接種し有効な回答が得られた 171 名について解析しました。
普段から片頭痛、片頭痛以外の慢性頭痛がある方では、健常者と比較して、ワクチン接種後に頭痛が生じやすいことが明らかになりました(健常者 37.9%に対し、片頭痛 69.2%、片頭痛以外の頭痛 71.4%)。また、2 回目の接種時の方が 1 回目の接種時よりも頭痛が生じやすいこともわかりました(1 回目 20.5%2 回目 45.6%)。
 
 
本邦における2型糖尿病患者に対して最初に投与される糖尿病薬に関する実態調査

大規模データベースNDBを用いた解析(国立国際医療研究センター研究所)

http://www.ri.ncgm.go.jp/topics/release/
2021/20210823.html

 
全体ではBG薬、DPP-4阻害薬、SGLT2阻害薬、スルホニル尿素(SU)薬、α−グルコシダーゼ阻害薬、チアゾリジン薬、グリニド薬、GLP-1受動体作動薬が最初に投与された糖尿病薬に占める割合は、それぞれ15.9%, 65.1%, 7.6%, 4.1%, 4.9%, 1.6%, 0.7%, 0.2%でした。2014年度(下半期のみ)から2017年度まで、年度毎の割合は、BG薬が経年的に増加、SGLT2阻害薬が著しく増加したのに対し、DPP-4阻害薬およびSU薬は減少傾向を示しました。都道府県別では、BG薬が最大 33.3%(沖縄県)、最小 8.7%(香川県)、DPP-4阻害薬が最大 71.9%(福井県)、最小 47.2%(沖縄県)と大きな違いを認めました。
 
 
世界の 7 億人以上の高血圧患者が未治療

1990 年から高血圧患者数は 12 8 千万人に倍増 (国立健康栄養研究所)

https://www.nibiohn.go.jp/eiken/info/pdf/
press20210825.pdf

 
世界の3079歳の高血圧患者数は1990年の65千万人から2019年の128千万人に倍増し、7億人以上が治療を受けていないと推定されました。今後、特に低所得国と中所得国を中心に高血圧患者数の増加が予想され、国際社会で低費用の薬物治療による高血圧管理を支援する必要性が指摘されました。
 
(KC この治療を受けていない7億人が、どうなるのか、どうなったのかが知りたいですね。治療を受けた人との最終的な予後等の差についても知りたいですね。)
 
 
紅茶ポリフェノールテアフラビンは腸管での胆汁酸再吸収を抑制し、体内コレステロール排泄を促す (東京大)

https://www.a.u-tokyo.ac.jp/topics/
topics_20210826-1.html

 
腸管から胆汁酸を再吸収するトランスポーター(Apical sodium-dependent bile acid transporter, ASBT)の吸収特性を明らかにし、これを阻害するポリフェノールとして、紅茶に含まれるテアフラビンを見出しました。テアフラビンの中でもteaflavin-3-gallate (TF2A) およびtheaflavin-3'-gallate (TF2B)が高い阻害活性を示し、これらは中性緩衝液中で酸化構造に変化し、速やかにASBTに作用し効果を発揮することが考えられました。本研究で示された紅茶テアフラビンのASBT阻害機構は、食品ポリフェノール摂取が高コレステロール血症を予防する可能性を示す新たな知見といえます。
 
 
香りでスピード感が変わることを発見
レモンは遅い、バニラは速い (情報通信研究機構)

https://www.nict.go.jp/press/
2021/08/19-1.html

 
心理物理実験とfMRI実験によって、香りで映像のスピード感が変わる新しいクロスモーダル現象を発見しました。今回発見したのは、ヒトはレモンの香りが伴う時は、映像が遅く、バニラの香りが伴う時は、映像が速く見えるという現象です。また、香りで感情や記憶といった高次の脳機能ではなく、低次の感覚(映像のスピード感)が変わることを発見したことは世界で初めての成果です。
 
(KC こんなことがあるのですね。ビックリです。)
 
 
加熱式タバコ(電子タバコ)「も」骨折治癒に悪影響

骨折治療中は加熱式タバコでも禁煙を (大阪市立大)

https://www.osaka-cu.ac.jp/ja/news/
2021/210823

 
加熱式タバコ(電子タバコ)も燃焼式タバコと同様に細胞生存率を低下させ、骨分化、骨癒合の阻害をもたらすことが明らかに。
骨折治療中や骨癒合を必要とする手術に際しては、燃焼式タバコだけではなく加熱式タバコの禁煙も勧めるべき。
 
 
国立大学の学生の自殺率が昨年度、過去6年で最多に (茨城大)

https://www.ibaraki.ac.jp/news/
2021/08/23011330.html

 
今回調査に参加した国立大学82校から、当該年度に死亡した学生の性別・死因などの情報提供を求めた結果、433,032人(男性273,308人、女性159,724人)のうち、76人(男性58人、女性18人)が自殺あるいは自殺と思われる死因で死亡していることがわかりました。これは、10万人あたりで17.6人(男性21.2人、女性11.3人)となります。
全体及び男性の自殺率については、2020年度が過去6年で最多となっており、女性に限っては過去8年で最多となっています。


先週のトクホ・機能性表示食品情報

特定保健用食品

特別用途食品
 
8月26日 1件 許可

番号:1
区分:個別評価型病者用食品
商品名:ブイ・クレスCP10(シーピーテン) ミックスフルーツ
申請者:ニュートリー株式会社
許可を受けた表示内容:本品は褥瘡を有する方の食事療法として使用できる食品です。
許可番号:第2021009

 
詳細

https://www.caa.go.jp/notice/assets/
food_labeling_cms206_20210826_03.pdf


機能性表示食品届出公表

【届出番号】【商品名】【届出者】【届出者】【食品の区分】【機能性関与成分名】【表示しようとする機能性】の順で掲載。

効率的に使用できるよう、外部サイトへのリンクを貼りました。
会社名のリンク::機能性表示食品まとめ一覧
制度開始から届出た商品を確認できます。

商品名のリンク:機能性表示食品リストとエビデンス
エビデンス詳細・製造工場・摂取時の注意等を確認できます。




動画で見る機能性表示食品と成分の解説一覧



G332
2021/7/6
藤井修一
岩手県釜石市只越町3-9-13
甲子柿
生鮮食品
β-クリプトキサンチン

本品にはβ-クリプトキサンチンが含まれ、β-クリプトキサンチンを3mg/日摂取すると、骨代謝の働きを助けることにより骨の健康維持に役立つことが報告されています。
本品を130g/(約1個)食べると機能性が報告されている1日当たりの機能性関与成分(β-クリプトキサンチン)の量の50%を摂取できます。


G333
2021/7/6
2290001079235
日本堂製薬株式会社
福岡県福岡市博多区博多駅前1丁目9-3
ヨイネムリα(アルファ)
加工食品(サプリメント形状)
ラフマ由来ヒペロシド、ラフマ由来イソクエルシトリン

本品にはラフマ由来ヒペロシド、ラフマ由来イソクエルシトリンが含まれます。
ラフマ由来ヒペロシド、ラフマ由来イソクエルシトリンには睡眠の質(眠りの深さ・起床時の睡眠に対する満足感)の向上に役立つことが報告されています。


G334
2021/7/6
6120901036703
株式会社イワミズ
大阪府大阪市淀川区西中島四丁目13-24 花原第3ビル301号室
飲むプロテオグリカン リフリーラ
加工食品(サプリメント形状)
サケ鼻軟骨由来プロテオグリカン

本品にはサケ鼻軟骨由来プロテオグリカンが含まれます。
サケ鼻軟骨由来プロテオグリカンには、膝関節の不快感を持つ方の軟骨成分の分解を抑え、関節軟骨の保護に役立ち、膝関節の可動性、日常生活における膝の動き(階段の上り下り、歩く、立ち上がる、落ちたものを拾う、座っている)の改善に役立ち、起床時の膝の違和感を軽減することが報告されています。


G335
2021/7/6
4240001040001
株式会社やまみ
広島県三原市沼田西町小原字袖掛73-5
お腹の脂肪を減らしたい方のおからパウダー
加工食品(その他)
ブラックジンジャー由来ポリメトキシフラボン

本品にはブラックジンジャー由来ポリメトキシフラボンが含まれます。
ブラックジンジャー由来ポリメトキシフラボンは、BMIが高め(BMI24以上30未満)の方の腹部の脂肪(内臓脂肪及び皮下脂肪)を減らす機能があることが報告されています。
また、日常活動時のエネルギー代謝において、脂肪を消費しやすくする機能があることが報告されています。


G336
2021/7/6
4120001010890
プリセプト株式会社

大阪府大阪市東住吉区南田辺1-8-20
カテキン減肥粒

加工食品(サプリメント形状)
茶カテキン(ガレート型カテキンとして)

本品には茶カテキン(ガレート型カテキンとして)が含まれます。
茶カテキン(ガレート型カテキンとして)には、肥満気味の方のお腹まわりの脂肪(内臓脂肪、皮下脂肪)を減少させ、体重の減少をサポートし、高めのBMIを低下させる機能があることが報告されています。

生鮮食品の機能性表示食品

免疫維持に効果の機能性表示食品




G337
2021/7/7
9080401017651
株式会社石川園
静岡県周智郡森町問詰626-5
ファイバー抹茶TEACARE(ティーケア)
加工食品(その他)
イソマルトデキストリン(食物繊維)

本品にはイソマルトデキストリン(食物繊維)が含まれます。
イソマルトデキストリン(食物繊維)は、食後に血糖値が上昇しやすい健常者の食後の血糖値の上昇や、食後に血中中性脂肪が高めになる健常者の食後の血中中性脂肪の上昇を穏やかにする機能があることが報告されており、食後の血糖値や血中中性脂肪が気になる方に適しています。
また、お腹の調子を整える機能があることが報告されており、お腹の調子が気になる方に適しています。


G338
2021/7/7
5011501019804
株式会社基理
東京都豊島区東池袋三丁目1番1号
ロングヴィーダ400
加工食品(サプリメント形状)
クルクミン

本品にはクルクミンが含まれます。
クルクミンには、年齢とともに低下する認知機能の一部である記憶力(見聞きした情報を覚え、思い出す力)、注意力(注意を維持しつつ、行動を正確に続ける力)及び空間認識力(物体の位置や方向、色、形状をすばやく正確に把握する力)を維持する機能が報告されています。


G339
2021/7/7
9340002023139
有限会社肉のまるかつ
鹿児島県出水市上知識町
プリッとミート若鶏むね肉切り落とし
加工食品(その他)
イミダゾールジペプチド、アンセリン

本品には、イミダゾールジペプチドとアンセリンが含まれます。
イミダゾールジペプチド400 ㎎(本品100g)には、日常生活での一時的な疲労感を軽減する機能がある事が報告されています。
また、アンセリン50 ㎎(本品20g)には尿酸値が高め(尿酸値5.5~7.0 ㎎/dL)の方の尿酸値を低下させるのに役立つ機能がある事が報告されています。


G340
2021/7/7
5070001009046オリヒロプランデュ株式会社群馬県高崎市下大島町613ぷるんと蒟蒻Plus(プラス) ミックスベリー味加工食品(その他)こんにゃく由来グルコシルセラミド本品には、こんにゃく由来グルコシルセラミドが含まれています。こんにゃく由来グルコシルセラミドは、肌のバリア機能(保湿力)を高めることが報告されています。肌の乾燥が気になる方に適した食品です。

10
G341
2021/7/7
4011401003330
株式会社シェフコ
東京都板橋区西台二丁目12番12号
恵みの桑の葉青汁
加工食品(その他)
桑の葉由来イミノシュガー

本品には桑の葉由来イミノシュガーが含まれます。
桑の葉由来イミノシュガーには、食事に含まれる糖の吸収を抑えて、食後に上がる血糖値を抑える機能が報告されています。

鼻の不快感(花粉症)に効果のある機能性表示食品

痛風の発作を回避、尿酸値を下げる機能性表示食品



11
G342
2021/7/8
3010401111607
株式会社ビタブリッドジャパン
東京都港区赤坂4-15-1
ホワイトポリフェノールC プロフェッショナル

加工食品(サプリメント形状)
アスタキサンチン、ロダンテノンB

本品にはアスタキサンチンが含まれます。
アスタキサンチンは、肌の保湿力(バリア機能)を高め、乾燥を緩和する機能が報告されています。
また、抗酸化作用を持つアスタキサンチンは、紫外線刺激から肌を保護するのを助ける機能性、紫外線を浴びた肌を乾燥から守り、肌のうるおいを守る機能が報告されています。
本品はロダンテノンBを含みます。
ロダンテノンBは、糖化ストレスを軽減することにより肌の潤いを保持する機能が報告されています。

12
G343
2021/7/8
3010401111607
株式会社ビタブリッドジャパン
東京都港区赤坂4-15-1
ホワイト プレミアム
加工食品(サプリメント形状)
アスタキサンチン、ロダンテノンB

本品にはアスタキサンチンが含まれます。
アスタキサンチンは、肌の保湿力(バリア機能)を高め、乾燥を緩和する機能が報告されています。
また、抗酸化作用を持つアスタキサンチンは、紫外線刺激から肌を保護するのを助ける機能性、紫外線を浴びた肌を乾燥から守り、肌のうるおいを守る機能が報告されています。
本品はロダンテノンBを含みます。
ロダンテノンBは、糖化ストレスを軽減することにより肌の潤いを保持する機能が報告されています。

13
G344
2021/7/8
4013301006867
大正製薬株式会社
東京都豊島区高田三丁目24番1号
おなかの脂肪が気になる方のタブレット(粒タイプ)a

加工食品(サプリメント形状)
葛の花由来イソフラボン(テクトリゲニン類として)

本品には、葛の花由来イソフラボン(テクトリゲニン類として)が含まれます。
葛の花由来イソフラボン(テクトリゲニン類として)には、日常生活活動時や軽度な運動時のエネルギー消費(カロリー消費)を高める機能があることが報告されています。
また、肥満気味な方の、体重やおなかの脂肪(内臓脂肪と皮下脂肪)やウエスト周囲径(ウエストサイズ)を減らすのを助ける機能があることが報告されています。

14
G345
2021/7/8
9040001057028
イオントップバリュ株式会社
千葉県千葉市美浜区中瀬1-4
L(エル)-テアニン
加工食品(サプリメント形状)
L-テアニン

本品にはL-テアニンが含まれます。
L-テアニンには、夜間の良質な睡眠(起床時の疲労感や眠気を軽減)をサポートすることが報告されています。
また、L-テアニンには、一過性の作業にともなうストレスをやわらげることが報告されています。

15
G346
2021/7/8
9040001057028
イオントップバリュ株式会社

千葉県千葉市美浜区中瀬1-4
ブルーベリーアントシアニン
加工食品(サプリメント形状)
ビルベリー由来アントシアニン

本品にはビルベリー由来アントシアニンが含まれます。
ビルベリー由来アントシアニンは、スマートフォンやパソコン等の使用により低下するピント調節力を維持することで、スマートフォンやパソコン等を使用することによる眼の疲労感を緩和する機能が報告されています。


16
G347
2021/7/8
8010001211521
日本ヘルスケア製薬株式会社

東京都中央区日本橋人形町2丁目13番9号
ツクルチカラHMB(エイチエムビー)プラス

加工食品(その他)
3-ヒドロキシ-3-メチル酪酸カルシウム水和物(HMBカルシウム)

本品には3-ヒドロキシ-3-メチル酪酸カルシウム水和物(HMBカルシウム)が含まれます。
HMBカルシウムには、自立した日常生活を送る上で必要な筋肉量及び筋力・筋持久力の維持に役立つ機能、歩行能力の維持に役立つ機能が報告されています。

17
G348
2021/7/8
8010001211521
日本ヘルスケア製薬株式会社
東京都中央区日本橋人形町2丁目13番9号
ススムチカラHMB(エイチエムビー)プラス
加工食品(その他)
3-ヒドロキシ-3-メチル酪酸カルシウム水和物(HMBカルシウム)

本品には3-ヒドロキシ-3-メチル酪酸カルシウム水和物(HMBカルシウム)が含まれます。
HMBカルシウムには、自立した日常生活を送る上で必要な筋肉量及び筋力・筋持久力の維持に役立つ機能、歩行能力の維持に役立つ機能が報告されています。

18
G349
2021/7/8
8040001029531
株式会社インシップ
千葉県浦安市高洲2丁目4番10号
還元型コエンザイムQ10
加工食品(サプリメント形状)
還元型コエンザイムQ10

本品には還元型コエンザイムQ10が含まれます。
還元型コエンザイムQ10にはお口の潤いに役立つ機能があることが報告されています。
年齢とともにお口の潤いが不足がちと感じる方に適した食品です。

19
G350
2021/7/9
2180001035109
カゴメ株式会社
愛知県名古屋市中区錦3丁目14番15号
野菜生活100ケアプラス 柑橘mix(ミックス)
加工食品(その他)
β-カロテン

本品には、β-カロテンが含まれます。
本成分にはハウスダストやほこりなどによる鼻の不快感を軽減することが報告されています。
鼻の不快感が気になる方に適しています。

20
G351
2021/7/9
6120901036703
株式会社イワミズ
大阪府大阪市淀川区西中島四丁目13-24 花原第3ビル301号室
飲むルテオリン リフリーラ
加工食品(サプリメント形状)
菊の花由来ルテオリン

本品には、菊の花由来ルテオリンが含まれます。
菊の花由来ルテオリンには尿酸値が高め(5.5mg/dL超~7.0mg/dL未満)な方の尿酸値を下げる機能があることが報告されています。


21
G352
2021/7/9
1430005003061
サツラク農業協同組合
北海道札幌市東区丘珠町573番地27
ハミン
加工食品(その他)
カゼイ菌(L.paracasei, DSM19465株)

本品にはカゼイ菌(L.paracasei, DSM19465株)が含まれ、腸内環境を改善し、おなかの調子を整えます。
おなかの調子が気になる方へお勧めです。

22
G353
2021/7/12
8010401080079
サントリー食品インターナショナル株式会社
東京都港区芝浦三丁目1番1号
伊右衛門+(プラス)325コレステロール対策
加工食品(その他)
プロシアニジンB1及びB3

本品にはプロシアニジンB1及びB3が含まれます。
プロシアニジンB1及びB3には悪玉(LDL)コレステロールを下げる機能があることが報告されています。
また、加齢とともに低下する血管のしなやかさ(血管を締め付けた後の血管の拡張度)の維持に役立つ機能があることが報告されています。

23
G354
2021/7/12
9011001017684株式会社ニップン東京都千代田区麹町4-8たまねぎドレッシング アマニ油入り加工食品(その他)α-リノレン酸本品にはα-リノレン酸が含まれます。α-リノレン酸は血中の悪玉(LDL)コレステロール値を低下させる機能があることが報告されています。

24
G355
2021/7/12
3070001006474
株式会社カインズ
埼玉県本庄市早稲田の杜1丁目2番1号
瞳アシスト
加工食品(サプリメント形状)
アスタキサンチン

本品にはアスタキサンチンが含まれます。
アスタキサンチンは目のピント調節機能の維持、一時的な目の疲労感を緩和、目の使用による腰や肩の負担を和らげる機能があることが報告されています。

25
G356
2021/7/13
4010001024786
株式会社ドール
東京都千代田区三番町6番地2
スウィーティオパイナップル
生鮮食品
パイナップル由来グルコシルセラミド

本品にはパイナップル由来グルコシルセラミドが含まれます。
パイナップル由来グルコシルセラミドは、肌の保湿力(バリア機能)を高めることが報告されています。
肌の乾燥が気になる方に適した食品です。


26
G357
2021/7/13
4010001024786
株式会社ドール
東京都千代田区三番町6番地2
スウィーティオパイナップル ゴールド
生鮮食品
パイナップル由来グルコシルセラミド

本品にはパイナップル由来グルコシルセラミドが含まれます。
パイナップル由来グルコシルセラミドは、肌の保湿力(バリア機能)を高めることが報告されています。
肌の乾燥が気になる方に適した食品です。

27
G358
2021/7/13
8010001141743
イマジン・グローバル・ケア株式会社
東京都港区六本木三丁目16番12号六本木KSビル8F
ココフローラ
加工食品(サプリメント形状)
グアーガム分解物(食物繊維)

本品にはグアーガム分解物(食物繊維)が含まれます。
グアーガム分解物(食物繊維)は①腸でビフィズス菌を増やして腸内環境を良好にする機能、②便秘気味の方の排便回数・排便量を増やし便通を改善する機能、③やや軟らかめの便の方のおなかの調子を整える機能、④食後の血糖値のピークを抑える機能が報告されています。

28
G359
2021/7/13
1010001105234
株式会社ファーマインド
東京都千代田区神田和泉町1番地
ばなな屋さんの逸品
生鮮食品
GABA
本品にはGABAが含まれ、GABAを12.3mg/日摂取すると、血圧が高めの方の血圧を下げる機能があることが報告されています。
本品を可食部120g(1~3本)食べると、機能性が報告されている1日当たりの機能性関与成分の量の50%を摂取できます。

29
G360
2021/7/13
6120001202420
株式会社プレステージ(旧社名:株式会社Precious)
東京都中央区八重洲2丁目6番21号
Bomen(ぼうめん)
加工食品(サプリメント形状)
モノグルコシルヘスペリジン

本品にはモノグルコシルヘスペリジンが含まれています。
モノグルコシルヘスペリジンには、寒い季節や夏の冷房などで気温や室温が低い時に、冷えにより低下した手先の血流量(末梢血流)を改善し、手先の体温を維持する機能があることが報告されています。

30
G361
2021/7/13
5230001004848
富士化学工業株式会社
富山県中新川郡上市町横法音寺55番地
アスタリールチョコ a
加工食品(その他)
アスタキサンチン

本品にはアスタキサンチンが含まれます。
抗酸化作用を持つアスタキサンチンは、紫外線の刺激から肌を保護することを助ける機能と肌の水分量と肌の弾力を維持することで、肌の乾燥を緩和し肌の健康を守るのを助ける機能があることが報告されています。


31
G362
2021/7/13
5230001004848
富士化学工業株式会社
富山県中新川郡上市町横法音寺55番地
アスタリールチョコ b

加工食品(その他)
アスタキサンチン

本品にはアスタキサンチンが含まれます。
アスタキサンチンは、目のピント調節機能を維持し、日常的なパソコンなどによる目の疲労感を軽減し、目の使用による肩や腰の負担を軽減することが報告されています。

届出撤回
 
2021812日付け
C217 「思言力」
西江 高之 ・・・・ イチョウ葉フラボノイド配糖体、イチョウ葉テルペンラクトン
撤回理由 「販売終了のため」
 
2021817日付け
E613 「プラセンタ100フォルテ」        
銀座ステファニー化粧品株式会社 ・・・・ 豚プラセンタ由来ペプチド (グリシン-ロイシン、ロイシン-グリシン)
撤回理由 「商品を販売しないため」
 

今週の注目の届出

 
G350 「野菜生活100ケアプラス 柑橘mix(ミックス)」
カゴメ株式会社 ・・・・ β-カロテン
「本品には、β-カロテンが含まれます。本成分にはハウスダストやほこりなどによる鼻の不快感を軽減することが報告されています。鼻の不快感が気になる方に適しています。」
 
新機能 SR(2)で評価
 
試験1
20 歳以上 59 歳以下で、通年性アレルギー性鼻炎の自覚症状があり、且つ血液のアレルギー検査で特異的 IgE(ダニまたはハウスダスト)陽性の、治療や投薬を受けていない健康な日本人成人男女 40 名を対象に、野菜・果実ミックスジュース(200 mL/本、β-カロテン 4.0 mg/200 mL)か、プラセボ飲料を 1 日 1本8 週間摂取させる二重盲検プラセボ対照の RCT
最終的な解析対象者は 28 名(β-カロテン群 14 名、プラセボ群 14名)で、結果、主要アウトカムである鼻の不快感の指標として、「水っぱな」、「くしゃみ」、「鼻づまり」、「鼻のかゆみ」、「鼻症状」(いずれも JRQLQ)の評価項目、副次アウトカムである鼻目の不快感の指標および目の不快感の指標として「鼻目症状」、「目のかゆみ」、「涙目」、「目症状」(いずれも JRQLQ)が評価され、介入群において、プラセボ群に比べ優位に改善していた。
Jpn Pharmacol Ther(薬理と治療), 48(9),1629-39 (2020)
 
試験2
20 歳以上 59 歳以下で、通年性アレルギー性鼻炎の自覚症状があり、且つ血液のアレルギー検査で特異的 IgE(ダニまたはハウスダスト)陽性の、治療や投薬を受けていない健康な日本人成人男女 96 名を対象に、野菜・果実ミックスジュース(β-カロテン:4.7 mg/195 mL)、もしくはプラセボ飲料を 1 195 mL8 週間摂取させる二重盲検プラセボ対照の RCT-
最終的な解析対象者は 80 名(β-カロテン群 41 名、プラセボ群 39 名)で、結果、主要アウトカムである鼻の不快感の指標として、「水っぱな」、「くしゃみ」、「鼻づまり」、「鼻のかゆみ」、「鼻症状」(いずれも JRQLQ)の評価項目、副次アウトカムである鼻目の不快感の指標および目の不快感の指標として「鼻目症状」、「目のかゆみ」、「涙目」、「目症状」(いずれも JRQLQ)が評価項目で、プラセボ群に比べ優位に改善していた。
Jpn Pharmacol Ther(薬理と治療), 48(10),1783-92 (2020)
 
作用機序
摂取したβ-カロテンは代謝を受けずβ-カロテンとして血液にのって目や鼻などの局所に到達し、局所おいてマスト細胞の脱顆粒を抑制することで鼻の不快感を軽減すると考えられる。
 
(KC 従来は、「抗酸化作用を持つベータカロテンは、紫外線刺激から肌を保護するのを助ける機能性がある」で届けられていましたが、今回は通年性の鼻炎対策です。)
 
 
「機能性表示食品届出情報 簡単動画解説」はこちらから
 
YouTube チャンネル名
「機能性表示食品情報」


https://www.youtube.com/channel/
UCz0TQYw99ttqqQCmiKzxVww

 
チャンネル登録をしてご覧いただければ幸いです。


あとがき



おはようございます。
 
一向に収まる気配を見せないコロナは、本当に困ったものです。東京は、少しだけPCR検査陽性者が減少傾向にあるような気がしますが、全国的には、拡大する一方ですね。
画期的な治療薬が早く開発されることを期待いたします。アビガンは、催奇形性の問題から使いにくいのですかね?
 
来週は9月に突入です。今年も夏休みをとらずに夏が過ぎ去っていきそうです。
今年は、まだスイカもトウモロコシもメロンも食べていない。鱧も食べなかった。どうも季節感がない。
 
では、素敵な週末を。

コロナの医療現場で働く皆さんの頑張りに改めてお礼を申し上げます。 (KC)

平成30年4月1日 第1号発行