2022年5月1日日曜日

薬剤師さんのための健康食品情報第211号

薬剤師さんのための健康食品情報第211号


平成30年4月1日 第1号発行
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行政からの通知、取り締まり等


先週の行政の動き (4月24日~4月30日)
 
427日 インターネット販売における食品表示の情報提供に関するガイドブック案等に関する意見募集(消費者庁)
 
消費者庁では、「インターネット販売における食品表示の情報提供に関するガイドブックガイドブック案」及び「インターネット販売における食品表示の情報提供に関するガイドブック(別冊)食品表示情報の入手方法と管理方法案」を作成いたしました。つきましては、下記のとおり、広く国民の皆様の御意見を募集いたします。お寄せいただいた御意見につきましては、内容を検討の上、本案作成の参考とさせていただきます。
 
インターネット販売における食品表示の情報提供に関するガイドブック()

https://public-comment.e-gov.go.jp/
servlet/PcmFileDownload?seqNo=
0000235132

 
インターネット販売における食品表示の情報提供に関するガイドブック(別冊)食品表示情報の入手方法と管理方法()

https://public-comment.e-gov.go.jp/
servlet/PcmFileDownload?seqNo=
0000235133

 
意見募集について
https://public-comment.e-gov.go.jp/servlet/
Public?CLASSNAME=PCMMSTDETAIL&id=
235080064&Mode=0


健康食品の健康被害情報 国立健康栄養研究所HPより

健康食品の健康被害情報(/24~4/30) 国立健康栄養研究所HPより

(外国のバイアグラ関係成分含有のサプリメントの注意喚起、米国FDA/FTCの新型コロナウイルス対策に関連した虚偽宣伝に関する注意喚起は、掲載していません)
 
 
素材情報より
 
「ルイボス」安全性:危険情報
36歳女性 (日本) が、妊娠前からルイボス茶を約1 L/ (推定ポリフェノール200400 mg/日含有) 、毎日摂取していたところ、妊娠28週に胎児の心拡大、妊娠30週に動脈管早期収縮、三尖弁逆流が認められ、妊娠31週でルイボス茶の摂取を中止したところ改善し、妊娠38週で吸引分娩にて出産。新生児に動脈管収縮の所見は認められず、その後の1ヶ月健診においても心機能に異常は認められなかった。
周産期医学. 2020;50(7):1143-1146.
 
 
動画「確かな健康情報の見分け方のコツ」の公開

https://www.youtube.com/
watch?v=E6JTCwu6_VQ&t=5s

 
動画「いっしょに空の旅をたのしもう」の公開

https://www.youtube.com/
watch?v=VHRJsPmsgYQ


患者さんとの会話のための話題提供


LINK de DIETより



新研究はヒトに驚くべき栄養知能があることを示唆?

新研究はヒトに驚くべき栄養知能があることを示唆?
  
ヒトの食品に対する嗜好は、カロリーだけでなく、特定の栄養素の影響を受けている可能性がある、という英国ブリストル大学などからの研究報告。
先行研究で、ヒト以外の動物が微量栄養素の組成に基づいて食物を選択する能力を持っていることが示唆されているが、ヒトにもこの能力があるかどうかは不明だった。
 
研究チームは、食品画像の選択パターンから証拠を引き出すアプローチを開発した。2つの研究(参加者は研究145人、研究283人の成人)で、果物と野菜の2つのペアのうち1つを選択する一連の試験(n=210)を実施した。
その結果、参加者は「単調な」ペアよりも「バラエティに富む」ペアを好んだという。「明示的な栄養知識」と「食物エネルギー密度」を調整後も、次にようなペアを選択する傾向が有意に見られた。(1)微量栄養素の総摂取量が多い、(2)「微量栄養素の相補性」が大きい。
 
別の分析で、英国の全国栄養調査(1,086レコード)から抽出された2つの食品を組み合わせた食事(例:ステーキとフレンチフライ)でも同様のパターンが観察された。
「これまでの研究によると、動物は必要なビタミンやミネラルのガイドとしてフレーバーを使用しています。フレーバーが人間でも同様の役割を果たすとしたら、ポテトチップスや炭酸飲料などのジャンクフードにフレーバーを追加することで、誤った栄養の「輝き」を吹き込んでいる可能性があります」 と共同研究者のマーク・シャッツカー氏はコメントしている。
https://www.sciencedirect.com/science/
article/pii/S0195666322001465


心臓弁膜症の高齢者の早期死亡に関連するカルシウムサプリ


心臓弁膜症の高齢者の早期死亡に関連するカルシウムサプリ

  
骨粗鬆症や骨折リスク軽減に高齢者に投与されるカルシウムサプリメントは、大動脈弁狭窄症の患者の死亡リスクの上昇に関連しているようだ、という米国クリーブランドクリニックなどからの研究報告。
研究チームは、2008年から2018年の間に軽度から中等度の大動脈弁狭窄症を発症した2,657人の患者(平均年齢74; 42%が女性)の心臓の健康状態を追跡した。平均追跡期間は5.5年以上だった。
参加者は、サプリメントを摂取していない人(1,292; 49%)、ビタミンDのみを摂取した人(332; 12%)、ビタミンD有りまたは無しのカルシウムを摂取した人(1,033; 39%)に分けられた。
追跡期間中に540人(20.5%)が死亡した。150人が心血管疾患、155人がその他の死因、235人が原因不明だった。774人(29%)の人々が大動脈弁を交換した。
 
データ解析の結果、ビタミンDの補給は生存に影響しなかった。けれども、カルシウム(ビタミンD有りと無し)の補給は、サプリメントを摂取しない人と比べて、総死亡リスクが31%高く、心血管疾患の死亡リスクが2倍に、大動脈弁置換術のリスクが48%高くなることに関連した
 
高齢の軽度から中度の大動脈弁狭窄症患者において、ビタミンD有りまたは無しのカルシウムの補給は、より低い生存率とより高い大動脈弁置換術に関連するようだ、と研究チームは結論付けた。
https://heart.bmj.com/content/early/
2022/03/23/heartjnl-2021-320672



先週の健康・健康食品関連情報


先週の健康・健康食品関連情報(4月24日~4月30日)

 
行政公表資料より
 
特になし


大学・研究機関等公表資料より



大気汚染(PM2.5)と死亡との関連 (国立がん研究センター)


https://epi.ncc.go.jp/jphc/
outcome/8912.html

 
本研究の対象地域における年間平均PM2.5濃度は11.6μg/m3でした。また、追跡期間中(1990-2013年)に、17,838人の死亡(そのうち、がん死亡7,285人、循環器疾患死亡4,537人、呼吸器疾患死亡1,743人)が確認されました。
今回の研究では、1998年から2013年の年間平均PM2.5濃度と、全死亡との関連は見られませんでしたが、PM2.5濃度が1μg/m3上昇するごとの循環器疾患死亡のハザード比(95%信頼区間)は、1.231.08-1.40)であり、PM2.5濃度が上昇すると循環器疾患死亡リスクが統計学的有意に高いという関連がみられました。肺がん死亡や呼吸器疾患死亡との関連は見られませんでした。
 
 
肥満と歯周病の関連性について、動物実験で解明 (岡山大)

http://www.okayama-u.ac.jp/tp/release/
release_id957.html

 
今回の動物実験では、肥満ラットに特徴的な血液中のmicroRNAと歯周組織中のmRNAを網羅的に解析し、肥満と歯周病の関連性について解明しました。
歯を失う主な原因である歯周病を予防するためには、肥満の予防に心がけることも大切です。
 
 
オンライン型運動指導を対面型に続けて提供することで
減量や体力をさらに高める可能性があることを発見 (佐賀大)


https://www.saga-u.ac.jp/koho/press/
2022042224588

 
運動指導は対面型での実施が多いもののコロナ禍もありオンライン(通信)型も増えています。従来は、対面とオンラインのどちらが効果的か比較する研究がなされてきました。今回の研究では対面型の後にオンライン型を続けることで、行動変容や健康状態の改善が見られ、指標によってはその効果がさらに高まる可能性を発見しました。
 
 
「食べやすさ」の定量的評価法を開発
嚥下患者用食品の安全性数値化に期待北海道大)


https://www.hokudai.ac.jp/news/
2022/04/post-1032.html

 
経時変化する嚥下補助食品の流動物性評価に成功。
各種嚥下補助食品の機能性を定量的に裏付け。



先週のトクホ・機能性表示食品情報

特定保健用食品

先週のトクホ・機能性表示食品情報(4月24日~4月30日)
 
特定保健用食品
 
今週はなし


機能性表示食品届出公表


効率的に使用できるよう、外部サイトへのリンクを貼りました。
会社名のリンク::機能性表示食品まとめ一覧
制度開始から届出た商品を確認できます。

商品名のリンク:機能性表示食品リストとエビデンス
エビデンス詳細・製造工場・摂取時の注意等を確認できます。
4月30日公表分
G1344 ホクレン農業協同組合連合会 北海道こめ油
G1345 明治薬品株式会社 膝若丸
G1346 株式会社あすなろわかさ ひとみのみやびRich(リッチ) a
G1347 株式会社常磐植物化学研究所 健康経営サプリ 茶カテキンプレミアム
G1348 新甲賀漢方株式会社 血糖減粒
G1349 株式会社ハナミヤ トウピタ
G1350 株式会社天真堂 エクサスリムファイバープラス
G1351 株式会社メディワン 記憶力対策サプリイチョウ葉プラス
G1352 株式会社たらみ Tarami(タラミ) 体脂肪を減らす おいしい果実 ぶどう&(アンド)アロエ
G1353 森永乳業株式会社 アロエのサプリα(アルファ)
G1354 株式会社タケイ 楽らく ひざ関節
G1355 日本ケフィア株式会社 はずむエラスチン
G1356 株式会社ファクトリージャパングループ KA・RA・DA(カラダ) 目&(アンド)肩サプリメント
G1357 株式会社ジョヴィ 恵みのルテイン
G1358 小林製薬株式会社 梅丹 はちみつ梅肉エキス
G1359 株式会社静岡茶通信直販センター 糖脂コントロール緑茶
G1360 新大和漢方株式会社 むくみ減粒
G1361 株式会社ニップン ニップン アマニ油効果
G1362 三和酒類株式会社 リフティングGABA(ギャバ)b
G1363 株式会社NatuRise Spicafe(スピカフェ)
G1364 ロンザ株式会社 UC-Ⅱ(ユーシーツー)ハードカプセル b
G1365 株式会社ZERO PLUS Style Shift Fire(スタイルシフトファイア)
G1366 新大和漢方株式会社 黒の腹部減粒
G1367 株式会社美高商事 セラミド
G1368 日本盛株式会社 グルコサミン歩活
G1369 プライム製薬合同会社 Silky Conceal(シルキーコンシール)
G1370 株式会社ほほえみキラリ HELENE’S TERMINALIA(へレネーズターミナリア)
G1371 株式会社TBC ソシエ DB(ディービー)カプセル
G1372 株式会社明治 明治脂肪対策ヨーグルトドリンクタイプ

届出撤回情報

届出撤回日届出番号・製品名・届出会社・機能性関与成分・撤回理由

2022/4/11
C50
DESK RAKU(デスクラーク) ~デスクラーク~
日本ケフィア株式会社
ルテイン
販売の見込みがなくなったため

2022/4/11
E802
糖脂ガードW
株式会社エルベ・プランズ
セイタカミロバラン果実由来没食子酸
商品終売のため、届出撤回致します。

2022/4/11
F194
飲む冷え取り温サプリ
株式会社エルベ・プランズ
ヒハツ由来ピペリン類
商品終売のため、届出撤回致します。

2022/4/11
F985
White Recipi(ホワイトレシピ)
日本ケフィア株式会社
赤パプリカ由来キサントフィル
販売の見込みがないため

2022/4/14
E123
やずやの歩行能力維持サプリ すこやかウォーク
株式会社やずや
ブラックジンジャー由来ポリメトキシフラボン
商品の販売を終了したため。
2022/4/19

E359
matsukiyoLAB(マツキヨラボ) イチョウ葉
リブ・ラボラトリーズ株式会社
イチョウ葉由来フラボノイド配糖体及びイチョウ葉由来テルペンラクトン
販売予定がなくなった為。

2022/4/22
D547
おいしく解けるショコラ キューブ
アサヒグループ食品株式会社
ラクトノナデカペプチド(NIPPLTQTPVVVPPFLQPE
販売終了のため

2022/4/22
E265
おいしく解けるショコラ カカオ70 キューブ
アサヒグループ食品株式会社
ラクトノナデカペプチド(NIPPLTQTPVVVPPFLQPE
販売終了のため

2022/4/22
E598
おいしく解けるショコラ 箱
アサヒグループ食品株式会社
ラクトノナデカペプチド(NIPPLTQTPVVVPPFLQPE
販売終了のため

2022/4/22
E599
おいしく解けるショコラ カカオ70 箱
アサヒグループ食品株式会社
ラクトノナデカペプチド(NIPPLTQTPVVVPPFLQPE
販売終了のため

2022/4/22
F866
ディアナチュラゴールド ビルベリー
アサヒグループ食品株式会社
ビルベリー由来アントシアニン
商品発売の予定がなくなったため

2022/4/25
F250
オラフティ―チコロン
DKSHジャパン株式会社
チコリ根由来イヌリン
販売予定が無くなったため


今週の注目の届出

G1372 「明治脂肪対策ヨーグルトドリンクタイプ」                
株式会社明治 ・・・・ Lactobacillus plantarum OLL2712株(MI-2乳酸菌)
「本品にはLactobacillus plantarum OLL2712株(MI-2乳酸菌)が含まれます。MI-2乳酸菌は、肥満気味の方のお腹の脂肪(腹部総脂肪)を減らす機能が報告されています。」
 
新規成分 SR(1)で評価
は肥満気味(BMI 25 以上 30kg/m2未満)の健常成人を対象としたランダム化二重盲検プラセボ対照並行群間比較試験。主要アウトカムは腹部総脂肪面積であった。被験食品(MI-2 乳酸菌50億個を含むヨーグルト)またはプラセボを1日1個、摂取期間は 12 週間であった。
MI-2 乳酸菌群では、プラセボ群と比較して 12 週間摂取後の腹部総脂肪面積が有意に低下した。
作用機序
MI-2 乳酸菌が、腸管免疫系の IL-10 産生を誘導することで内臓脂肪組織の慢性炎症を抑制し、その結果としてインスリン抵抗性(インスリン受容体がインスリンのシグナルを効率的に伝達できていない状態、すなわちインスリンが働きにくい状態)の増悪を抑制することで糖・脂質代謝を改善し、脂肪の合成を正常化した結果であると考えられる。
 
(KC 新しい乳酸菌の届出です。)
 
 
「機能性表示食品届出情報 簡単動画解説」はこちらから
 
YouTube チャンネル名
「機能性表示食品情報」

https://www.youtube.com/channel/
UCz0TQYw99ttqqQCmiKzxVww

 
チャンネル登録をしてご覧いただければ幸いです。


あとがき


こんにちは


GWは、いかがお過ごしですか。

1日遅れで今週もお届けいたします。

 
GWということもあり、情報も多くありませんが、休刊すると、休み癖が付きそうですので、いつもどおりお届けいたします。

 
では、もう少し頑張って素敵なGWをたましみましょう。 (KC)