更新:2019年4月21日
平成30年4月1日 第1号発行
平成30年4月1日 第1号発行
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お知らせ (私が主催する研究会の研修会のご案内)
2019年アドバイザリースタッフ研究会春期研修会(東京会場)
日時 5月25日(土) 13:00~16:30
場所 国立健康・栄養研究所 会議室
講演予定
第一部 「健康食品の健康被害情報に関して」(仮題)
国立研究開発法人 医薬基盤・健康・栄養研究所
国立健康・栄養研究所
食品保健機能研究部部長 千葉 剛 先生
第二部 「アドバイザリースタッフに必要な栄養学の基礎知識」(仮題)
大手前大学 健康栄養学部 准教授 吉澤
みな子 先生
参加の申し込みは、下記URLより、申込みページに入っていただき、
必要事項をご記入のうえ、送信してください。
行政からの通知、取り締まり等
先週の行政の動き (3月24日~3月30日)
3月22日 特定保健用食品広告審査会 審査結果公表 (日健栄協)
(公財)日本健康・栄養食品協会(JHNFA)の第 9 回 特定保健用食品広告審査会 審査結果が、公表されました。
A 判定(健康増進法等に抵触するもの、もしくは抵触するおそれのあるもの)とされたものが、テレビと雑誌の広告で各1件あったようです。
3月26日 機能性表示食品における軽症者データの取扱いに関する調査・検討事業
報告書 の公表 (消費者庁)
本日(3月26日)、消費者庁より、機能性表示食品における軽症者データの取扱いに関する調査・検討事業報告書が公表されました。
本報告書は、消費者庁の委託を受け、公益財団法人
日本健康・栄養食品協会が有識者による検討会及びワーキング・グループを設置し、取りまとめたものです。
報告書
(KC 機能性表示食品の評価データとして、「鼻目のアレルギー反応」、「中長期的な血清尿酸値」
及び「食後の血清尿酸値の上昇」についても、軽症者データも使えるようになりました。)
3月26日 特別用途食品に関する質疑応答集の公表
本日(3月26日)、消費者庁より、特別用途食品に関する質疑応答集が公表されました。
42問のQ&Aが公表されています。
特別用途食品に関する質疑応答
3月26日 機能性表示食品の届出データベース回収に伴う各種資料の変更 (消費者庁)
本日(3月26日)、消費者庁より、データベース改修後の機能性表示食品の届出等に関する各種資料の改訂が行われ、公表されました。
「機能性表示食品の届出等に関するガイドライン」
機能性表示食品の届出等に関するガイドライン(新旧対照表)
「機能性表示食品に関する質疑応答集」
機能性表示食品制度届出データベース
届出マニュアル(食品関連事業者向け)
機能性表示食品制度届出データベース
検索マニュアル
3月26日 平成30年度健康食品試買調査結果 (東京都)
表示・広告の検査結果
販売店で購入した製品では、44品目中29品目に不適正な表示・広告がみられました。
インターネット等の通信販売で購入した製品では、86品目中79品目に不適正な表示・広告がみられました。
不適正な事例
「アレルギー症状を緩和する」
「細胞の再生を促進する働きがある」
「白血球を活性化する」
3月27日 医薬品成分を含有する製品の発見について (東京都、厚生労働省)
都では、いわゆる健康食品による健康被害発生の未然防止のため、都内で販売等される
製品の調査及び成分検査を行っています。 今般、下記製品の成分検査を行ったところ、 「ノルカルボデナフィル」が検出されました。
平成31年3月26日、厚生労働省は当該成分を専ら医薬品として使用される成分本質
(原材料)として判断しました。
都民の皆様へ
当該品の摂取により健康被害を受ける可能性が否定できませんので、当該製品をお持ちの方は、直ちに使用を中止してください。また、健康被害が疑われる場合には、速やかに医療機関を受診してください。
3月27日 医薬品成分を含有する健康食品の発見について (千葉県、厚労省)
本県が買い上げ検査を実施している、いわゆる健康食品の中で、下記の製品に
ついて、県衛生研究所において分析した結果、ノルカルボデナフィル、ノルタダラ フィル及びプロポキシフェニルノルアセチルデナフィルが検出され、厚生労働省に照会したところ、今般、医薬品成分に該当することが判明しました。
これらの製品による健康被害事例は、現在のところ報告されていませんが、健康
被害のおそれが否定できないため、この製品を使用している方は直ちに使用を中止してください。 また、この製品が原因と疑われる症状がある場合には、速やかに医療機関を受診してください。
3月27日 医薬品成分が入った違法な健康食品が見つかりました (大阪府、厚労省)
大阪府では、健康食品安全対策の一環として、強壮効果やダイエット効果を標榜している健康食品の買い上げ調査を実施しています。今般、買い上げた健康食品を地方独立行政法人大阪健康安全基盤研究所で検査したところ、次の製品から医薬品成分が検出されましたのでお知らせします。
現在のところ、本府では当該製品に係る健康被害の報告はありませんが、健康被害を起こす可能性がありますので、使用しないでください。また、当該製品による健康被害が疑われる場合には、速やかに医療機関を受診してください。
製品名 恋するサプリメント
内容量 2粒/1箱
販売者 株式会社オンリーワン
製造者 株式会社玄聖
販売方法
インターネットによる通信販売
検出した医薬品成分
ノルカルボデナフィル
3月27日 「ゲノム編集技術を利用して得られた食品等の食品衛生上の取扱いについて」
(厚生労働省)
3月27日、厚生労働省から、薬事・食品衛生審議会食品衛生分科会
新開発食品調査部会 報告書 「ゲノム編集技術を利用して得られた食品等の食品衛生上の取扱いについて」が、公表されました。
報告書
3月28日 株式会社Growasに対する景品表示法に基づく措置命令
消費者庁は、本日(3月28日)、株式会社Growasに対し、同社が供給する「アルバニアSPホワイトニングクリーム」と称する商品、「クレンズスプラッシュ」と称する食品、「バブリアボディ」と称する商品、「ノンファットタイム」と称する食品及び「ウルトラシックス」と称するシャツに係る表示について、それぞれ、景品表示法に違反する行為(優良誤認) 又は (有利誤認)に該当が認められたことから、措置命令を行いました。
「アルバニアSPホワイトニングクリーム」 あたかも、使用するだけで、短期間で容易にシミを解消または軽減するとともに肌本来の色を白くする表示
「クレンズスプラッシュ」 あたかも、摂取するだけで、容易に著しい痩身効果が得られるかのように示す表示
「バブリアボディ」 あたかも使用することにより、容易に著しい痩身効果が得られるかのように示す表示
「ノンファットタイム」 あたかも摂取することにより、容易に著しい痩身効果が得られるかのように示す表示
「ウルトラシックス」 あたかも使用することにより、容易に著しい痩身効果が得られるかのように示す表示
詳細は、
(KC 景品表示法違反にデパートみたいな事例です。きっと、確信犯で、課徴金もとられても良いと思ってやっているものと思われます。まだまだ売ったもの勝ちなのだと思います。)
3月28日 「食品表示基準について」の一部改正について (消費者庁)
3月28日、消費者庁から、食品表示基準に係る通知「食品表示基準について」の第14次改正が公表されました。
食品表示基準について 最新版
新旧対照表
(KC 機能性表示食品の届出等に関するガイドラインが改正に伴う変更、遺伝子組み換え食品の検査法の変更が主だった変更です。)
3月28日 医薬品成分を含有する健康食品の発見について (福岡県、厚労省)
県では、いわゆる健康食品による県民の健康被害を未然に防止するため、平成14年度から買上げ検査を行っています。県がこれまで買上げ検査したいわゆる健康食品のうち、下記製品に含まれていた成分であるノルカルボデナフィルについて、平成31年3月26日、厚生労働省が医薬品成分と判断しました。
3月29日 機能性表示食品のデータベースが刷新 (消費者庁)
主な変更内容
届出番号も範囲で、検索できるようになりました。
届出年度も検索可能になりました。
機能性に関しては、2項目での検索が可能になりました。
販売されているものの検索が可能になりました。
「詳細」まで開かないでも、「機能性表示」が見れるように。
各項目でソートがかけられるようになりました。
最大の変更は、CSV dataでダウンロード可能になったこと。
3月29日 株式会アルトルイズムに対する景品表示法に基づく措置命令
消費者庁は、本日(3月29日)、株式会社アルトルイズムに対し、同社が供給する「黒フサ習慣
ブラックマックスS」と称する食品に係る表示について、消費者庁及び公正取引委員会事務総局九州事務所の調査の結果を踏まえ、景品表示法に違反する行為(優良誤認)が認められたことから、措置命令を行いました。
「黒フサ習慣 ブラックマックスS」と称する食品
自社ウェブサイトで広告
黒髪の人物の写真と共に、「白髪染めはしたくない!」、「ロマンスグレーはまだ早い!」
、「艶のある漆黒に憧れる世代の方に!!」及び「さあ!“黒活”をスタートしましょう!」等と記載するなど、あたかも、本件商品を摂取することで、白髪が艶のある黒髪となる効果が得られるかのように示す表示をして
いた。
(KC 髪が黒くなることを謳うサプリメントの優良誤認の景表法違反です。)
3月29日 酵素等の成分の作用による痩身効果を標ぼうする食品の販売事業者5社に対する景品表示法に基づく措置命令 (消費者庁)
消費者庁は、本日(3月29日)、酵素等の成分の作用による痩身効果を標ぼうする食品の販売事業者5社に対し、5社が供給する食品に係る表示について、それぞれ、景品表示法に違反する行為(優良誤認)が認められたことから、同法の規定に基づき、措置命令を行いました。
5社は、それぞれ、あたかも、本件商品を摂取するだけで、本件商品に含まれる成分の作用により、容易に痩身効果が得られるかのように示す表示をしていた。
(KC 今年度の景品表示法違反摘発の1つの目玉です。かなり売れていた商品もあり、課徴金がどの程度の額になるのか、今から興味津々です。)
3月29日 「特定保健用食品の表示許可等について」及び「特定保健用食品に関する質疑応答集」の一部改正 (消費者庁)
消費者庁は、本日(3月29日)付けにて、「特定保健用食品の表示許可等について」及び「特定保健用食品に関する質疑応答集」の一部改正を公表致しました。
「特定保健用食品の表示許可等について」の一部改正について 新旧対照表
「特定保健用食品に関する質疑応答集」
(KC 国立栄研で、トクホのデータベースを公表のするための、販売しているトクホ商品のパッケージ等の提出依頼に関するもの)
3月29日 「冠表示における原料原産地情報の提供に関するガイドライン」の策定 (消費者庁)
消費者庁から、食品関連事業者が冠表示の原料原産地情報を自ら提供することを推進する、「冠表示における原料原産地情報の提供に関するガイドライン」が公表されました。
冠表示における原料原産地情報の提供に関するガイドライン
https://www.caa.go.jp/policies/policy/food_labeling/quality/country_of_origin/pdf/country_of_origin_190329_0001.pdf |
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今週は特にありません。
健康食品素材データベースに新しく下記の成分が追加されました。
「カフェイン」
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患者さんとの会話のための話題提供 LINK de DIETより
今週は、該当のHPがうまく開けないため、掲載できません。
面白そうな記事のタイトルのみ
【妊娠中のビタミンD摂取と生まれた子供の6歳時の喘息状況とは関連ない?!】
妊娠中の母親が高用量のビタミンDを摂取しても、生まれた子供の喘息発症とは関連がないようだ、というヘルレフ・アンド・ゲントフテ大学病院からの報告。
【腸内細菌の不利な変化と炎症の引き金につながる高脂肪食】
高脂肪食は、望ましくない種類の腸内細菌を増やし、短鎖脂肪酸を生産する身体に有益な腸内細菌を減らすようだ、という中国・浙江大学からの研究報告。
【きのこの摂取は、認知機能低下リスクを減らすかも?!】
きのこを1週間に300g以上摂取した高齢者は、軽度認知障害を有するリスクが半減していた、というシンガポール国立大学等からの報告。
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【週末に思い切り寝ても平日の睡眠不足は解消されない】
平日の睡眠不足の健康への影響は、週末の長時間睡眠では解消されないようだ、という米国コロラド大学ボルダー校からの研究報告。
【地中海ダイエットはわずか数日でも持久力を高める!?】
地中海型ダイエットは、アスリートの持久運動能力を、わずか4日間で有意に高めてくれるようだ、という米国セントルイス大学からの研究報告。 |
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先週の健康・健康食品関連情報(3月24日~3月30日)
「厚生労働省版ストレスチェック実施プログラム」バージョンアッププログラム(Ver.3.2)を公開 (厚労省)
身体活動と腎がん・膀胱がん・腎盂尿管がん罹患との関連 (国立がん研究センター社会と健康研究センター)
日本人において、身体活動が腎がん・膀胱がん・腎盂尿管がんのリスクと関連があることは確認されませんでした。身体活動が適正体重の維持を促すことにより、がんの予防効果が報告されていますが、日本人は欧米人よりも肥満度が低いため、身体活動による予防効果が欧米人よりも少なかった可能性があります。また、日本人の喫煙率は欧米人よりも高いことが報告されており、喫煙による悪影響が身体活動の予防的な作用を打ち消した可能性も考えられます。
特定のビフィズス菌が乳児期から幼児期の間、腸内に長期定着していることを確認 (ヤクルト)
幅広い年齢層でヒト腸管から検出されるビフィズス菌( Bifidobacterium
longum subsp. longum )について、生後半年以内(以下、乳児期)から約 6 歳(以下、幼児期)まで追跡調査しました。その結果、次の 3 点が明らかになりました。
①
乳児期から幼児期までの間、腸内に定着し続ける菌株(以下、長期定着菌株)が存在すること
②
調査した乳児の中には腸内に母親と共通の菌株が存在し、その菌株が長期定着するケースもあること
③
長期定着菌株は、他のビフィズス菌と共存しながら腸内に定着し続けること
日本人一般集団における血圧と循環器疾患死亡の関係~薬を飲んで血圧が低くなったからといって一概には安心できません (筑波大学)
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先週のトクホ・機能性表示食品情報(3月24日~3月30日)
特定保健用食品
今週は無し
機能性表示食品届出公表(3月17日~3月23日)
機能性表示食品届出公表(3月24日~3月30日)
届出撤回情報
31年3月25日付け
D502 「イチョウ葉」
株式会社クレアル・ジャパン ・・・・ イチョウ葉由来フラボノイド配糖体及びイチョウ葉由来テルペンラクトン
撤回理由「会社合併により、法人番号が変更したため。撤回後、再度申請致します。」 |
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今週の注目の届出
D507
「難消化性α(アルファ)オリゴ糖」
株式会社コサナ ・・・・ α‐シクロデキストリン 機能性表示 「本品にはα‐シクロデキストリンが含まれます。α‐シクロデキストリンは食後の血糖値上昇を抑えることが報告されています。本品は食後の血糖値上昇を抑えたい方に適しています。」 新規成分 SR(3報)で評価 RCT 2 報及びシングルブラインド クロスオーバー試験 1 報。 それらのエビデンスを統合した結果、 健常人に対して糖質を含む食事とともにα‐シクロデキストリンを 5g または 10g 摂取した際、コントロール群と比べ、有意な食後血糖値上昇の抑制効果を示すことが確認された。 3報のうち、2報は、外国人のデータ。 Ann. Nutr. Metab. 2006, 50(2), 108-114. Int. J. Pharm. 2016, 6(3), 13-19. 作用機序 α‐シクロデキストリンは、α‐アミラーゼの活性部位付近に吸着することや酵素活性を阻害することが明らかにされており、この働きによってα‐シクロデキストリンはデンプンの分解を阻害することで糖の吸収を抑制し、結果的に食後の血糖値上昇抑制効果を発現していると考察されている。 また、αシクロデキストリンは胃排出遅延効果を持つことが明らかにされており、この働きによってα‐シクロデキストリンは糖質の消化管での移動速度を遅くすることで糖の吸収を穏やかにし、結果的に食後の血糖値上昇が穏やかになると考察されている。
D508
「梅エキス うめ効果」
中野BC株式会社 ・・・・ クエン酸
機能性表示 「本品にはクエン酸が含まれるので、肥満気味の方の高めの血圧(拡張期血圧)を下げる機能があります。」
新機能 臨床試験で評価
30歳~69歳の血圧が高めの男女80名を対象として、無作為化二重盲検プラセボ対照平行群間比較試験。12週間摂取。
試験結果、主要評価項目である来所時血圧については全体解析では有意な差は認められなかったものの、サブクラス解析ではⅠ度高血圧群の集団において被験食品摂取群で摂取12週後において有意に来所時拡張期血圧上昇を抑制しました。また、BMIが正常高値または肥満Ⅰ度の集団においても、被験食品摂取群で摂取12週後において有意に来所時拡張期血圧上昇を抑制しました。以上の結果から、本被験食品はⅠ度高血圧被験者またはBMIが高めの被験者において拡張期血圧上昇抑制作用を有する可能性が示唆された。
Functional Foods in Health and Disease
2017; 7(11); 873-888
作用機序
梅エキス中の機能性関与成分はクエン酸であり、クエン酸が血中のカルシウムイオンを補足することで血小板凝集を抑制し、このことにより血液の流動性が改善する。この血液流動性が高いことは、血液粘度を下げることに寄与する。一般に血圧は、血液粘度が高いと血管抵抗が増し高値となる。よって梅エキス中のクエン酸が、
血液流動性を改善させたことで、血圧(拡張期血圧)が低下したと考察される。
(KC 関与成分を「梅由来のクエン酸」とすれば、他社さんにマネされなくても済んだかもしれませんね。従来届出のクエン酸は、疲労感の軽減なので、全く別の機能性になっています。1日目安量も1.1gで、疲労感軽減の2.7~3.0gより少なくなっています。)
D513
「ピュアペリラ」
日農化学工業株式会社 ・・・・ 赤シソ由来ロスマリン酸
機能性表示 「本品には赤シソ由来ロスマリン酸が含まれます。赤シソ由来ロスマリン酸には目の不快感を軽減することが報告されています。」
新規成分 SR(1報)で評価
21歳~53歳(30名)
軽度アレルギー 性鼻炎症状を有する者。日本スギ花粉に対して特異IgE 抗体がClass2以上者対象。21日間摂取。プラセボ対照二重盲検無作為化比較試験。
結果 目や鼻の各症状スコアの改善例を評価した結果、赤シソ由来ロスマリン酸として1日50mg~200mgを21日間(3週間)摂取することで、プラセボ群と比較して50mgでは流涙や目のかゆみ、200mgでは目のかゆみにそれぞれ統計学的に有意な改善が認められた。
Experimental biology and medicine,229(3),2
47-254(2004)
作用機序 赤シソ由来ロスマリン酸は炎症性サイトカインやケモカインを介する PMNL の 浸潤に対する阻害作用をもたらし、その結果アレルゲン物質による目や鼻の炎症反応を抑制していることが考えられる。健常人に対しても、同様の作用機序で季節性の目の不快感が軽減することが考えられる。
(KC 機能性表示の文言では読み取れませんが、明らかに花粉症の目の不快感改善を狙った機能性表示食品です。試験対象者は、日本スギ花粉に対して特異IgE 抗体がClass2以上者を使っており、作用機序の中でも、しっかりと「季節性の目の不快感が軽減する」と謡っています。 )
D515
「記憶の維持にセラクルミン」株式会社セラバリューズ
関与成分 クルクミン
機能性表示 「本品には高吸収クルクミンが含まれます。本品に含まれているクルクミンは、脳の記憶や感情を司る部位の一部(視床下部)への、老化に伴うアミロイドベータやタウタンパク質の蓄積を抑え、加齢により低下する認知機能の一部である記憶力(言葉や図形を覚え思い出す能力)の維持に役立ちます。」
(KC 成分も機能性自体も新しくはありませんが、機能性表示の中に作用機序が謳いこまれていて、その作用機序が医薬品としても開発に成功していないような文言となっています。)
機能性表示食品の届出一覧は、情報検索のデータベースで確認できます。
過去のメールマガジンは、こちらのサイトから閲覧可能です。
http://kc1104.blogspot.com/2018/ |
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今週も最後まで、お付き合いいただき有難うございました。
今回で、本メルマガも、ちょうど1年間発行し続けたことになります。
当初は、自分の備忘録と、情報の共有が進めばと思いスタートいたしました。
ただただ、記事を羅列しているだけで、読み物的な要素は全くなく、無味簡素な内容になっていて非常に面白みのないメルマガとなっていますが、皆さんが何か気になることが一つでもあり、その先のURLを引いていただき、詳しく情報を得ていただければと思います。
来年度ももう1年、本メルマガを配信いたしますので、ご興味のあるかとはお付き合いください。
1年間お付き合い有難うございました。
そして、また一年よろしくお願い致します。
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平成30年4月1日 第1号発行