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【注目】 #1 ビタミンCが筋肉量を維持? #2 40歳までに体重を減らせば早死リスクを下げられる? #5 大学・研究機関等公表資料より #6 機能性表示食品届出公表一覧 |
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行政からの通知、取り締まり等 |
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先週の行政の動き (8月30日~9月5日) 9月1日【トクホ】特定保健用食品の審査手順の明確化および特定保健用食品の申請に係る処理状況フローの活用について (日本健康・栄養食品協会) http://www.jhnfa.org/topic361.pdf 特定保健用食品の申請書受領から許可書発行に至るまでの省庁内手続きの「見える化」 に取組み、消費者庁食品表示企画課へ照会した結果、審査手順は別添「特定保健用食品の申請に係る処理状況フロー」(以下 フロー)であることを確認いたしました。 9月3日 自宅で完結?手軽に痩せられる?痩身をうたうオンライン美容医療にご注意!-糖尿病治療薬を痩身目的で消費者に自己注射させるケースがみられます- (国民生活センター) 美容医療をオンライン診療で行うクリニックに関する相談が2017年頃から寄せられており、近年増加しています。これらの相談では痩身目的の治療について、オンライン上で初診、薬剤の処方やその後の継続的な診療が行われています。また、国内では2型糖尿病治療薬として承認されているGLP-1受容体作動薬を痩身目的で消費者に自己注射させるケースがみられます。 報告書 http://www.kokusen.go.jp/pdf/ n-20200903_1.pdf (KC ぜひ報告書を一読いただき、注意喚起を促していただきたく、お願いいたします。こんなこと、合ってはいけないことです。オンライン診療を悪用した最たるものです。) 9月3日 PIO-NETにみる2019年度の危害・危険情報の概要 (国民生活センター) 「危害・危険情報」は16,406件で、対前年度比でみると19.2%増となっています。 「危害情報」は14,032件で、上位3商品・役務等は「健康食品」、「化粧品」、「医療サービス」でした。 「危害情報」は、「健康食品」が2,111件、「化粧品」が1,048件、それぞれ大きく増加したため、前年度より3,038件増加しました。 報告書 http://www.kokusen.go.jp/pdf/ n-20200903_2.pdf (KC 健康食品の危害情報が2018年度の倍に増加しています。 要因の一つは、定期購入の契約トラブルにより、返品できず体調不良を訴えたものも一部あるのではとも言われています。ただし、定期購入の中には100円モニターとして誘引して、1回目の6日分が送られてきた後、すぐに4か月分送られてきて40000円請求をされるというトラブルの製品では、朝鮮人参が含有しており、返品できず長期間摂取して健康被害が実際に出ているものもあるようです。) (少し遅くなりましたが) 令和2年度第1回 東京都食品安全情報評価委員会 資料の公表 (東京都) 令和2年7月28日~7月31日まで、持ち回りで開催された令和2年度第1回 東京都食品安全情報評価委員会の資料が公表された。 「健康食品」による健康被害事例専門委員会報告の中から 令和元年12月 1 日から令和2年5月31日までの間に都医師会、都薬剤師会、都消費生活総合センターを通じて収集した5事例について検討を行った。 5事例の検討の結果、情報提供することとなった2事例(皮膚障害、水様性下痢・低血圧)について、都医師会、都薬剤師会を通じて協力を依頼した。 なお、3事例(急性肝炎、便秘、頻尿増悪)については、経緯について詳細な情報が得られなかったことや因果関係が不明であることから事例として蓄積していくという結論になった。 今回の事例について事前に精査した結果、緊急調査等が必要な事例は無かった。 「健康食品」による健康被害事例専門委員会からの報告資料 https://www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp/ shokuhin/hyouka/files/r2/hyouka1/ 05_shiryou3.pdf |
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健康食品の健康被害情報(8/30~9/5) 国立健康栄養研究所HPより (外国のバイアグラ関係成分含有のサプリメントの注意喚起は掲載していません) 9月1日 アイルランド食品安全局がテトラヒドロカンナビノール (THC) を含む製品の自主回収情報を公表 ■注意喚起および勧告内容 2020年8月28日、アイルランド食品安全局 (FSAI:Food Safety Authority of Ireland) がテトラヒドロカンナビノール (THC) を含む製品「CBD One Oil」(右記写真:FSAIウェブページより加工転載)の自主回収情報を公表。 ■解説 当該製品は、悪影響を示さないと推定される一日当たりの摂取量である急性参照用量(ARfD )を超える未承認成分デルタ-9-テトラヒドロカンナビノール(THC:大麻の主要成分で幻覚作用を有する)が含まれているため、バッチNo. 1/19/154-250、賞味期限が2020年10月の10mlの製品を対象に、業者による自主回収が行われている。現在のところ当該製品との因果関係が疑われる健康被害については不明。FSAIは販売店に対し、販売を停止するように勧告している。 なお、日本ではTHCは大麻成分に該当し大麻取締法により、輸出入、所持、譲受・譲渡等は原則禁止されている。 https://www.fsai.ie/news_centre/ food_alerts/cbd_one_oil_thc.html 9月4日 米国FDAとFTCが新型コロナウイルス対策に関連した虚偽の宣伝を行う製品に注意喚起 ■注意喚起および勧告内容 2020年9月1日、米国FDA (U.S. Food and Drug Administration) とFTC (Federal Trade Commission) が新型コロナウイルス感染症 (COVID-19) を予防または治療するなど虚偽の宣伝を行う製品「BetterFly」に注意喚起。業者に対して、販売停止を警告した。 ■解説 当該製品は、ナイアシンを含む製品で、新型コロナウイルス感染症 (COVID-19) を予防または治療するなど虚偽にうたってインターネットを介して販売されていた。米国ではFDAの承認なくCOVID-19への有効性を表示して販売することは違法として、業者 (1 Party At A Time) に対して、販売停止を警告した。 現在のところ、当該製品摂取との因果関係が疑われる健康被害については不明であるが、FDAは消費者に対して、COVID-19の予防や治療、症状緩和などを標榜する製品には十分に注意するよう注意喚起している。 |
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#1 ①ビタミンCが筋肉量を維持? |
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ビタミンCが筋肉量を維持? ビタミンCの摂取量の多さ、また血中濃度の高い人は高い骨格筋量を維持していることが明らかに。英イーストアングリア大学が中高年を対象に行った研究。 たっぷりとビタミンCを摂取する中高年は骨格筋量がベストの状態になっている、という。ビタミンCは柑橘類やベリー類、野菜などに豊富に含まれる栄養素だ。 加齢につれて骨格筋量が減少し、サルコペニア(筋肉量が減少し、筋力や身体機能が低下した状態)やフレイル、QOLの低下がみられることから、今回の結果は重要なものといえる。 研究主任でイーストアングリア大学のウェルチ教授は次のように話している。 「歳を重ねると、骨格筋量や筋力が低下します。50歳を過ぎると、1年ごとに1%ずつ骨格筋量が減少し、この損失は世界中で5千万人以上に影響すると考えられています。フレイルやサルコペニア、身体障害、2型糖尿病、QOLの低下、死亡などの残念な結果を招きかねないことから、大きな問題といえます」 「ビタミンCの摂取が骨格筋量と関連していることはわかっています。潜在的に有害なフリーラジカルから体を構成する細胞や組織を守るのに役立つためです。これらのフリーラジカルは筋肉を失わせ、加齢による衰えを加速させます」 これまで、高齢者にとってのビタミンC摂取の重要性を調査した研究はほとんどなかったことから、教授らは、摂取量の多い人とそうでない人の筋肉量を比較することにしたという。 今回、ノーフォーク研究と呼ばれる調査に参加している人の中から42-82歳の男女13,000人あまりを対象に骨格筋量を計算、またビタミンC摂取量を7日間の食事記録より分析したほか、血中ビタミン濃度についても調べた。 結果、食事および血中ビタミンCの多かった人々は少なかった人々に比べて、推定される骨格筋量が多いことがわかった。ビタミンCの摂取は中高年の筋肉の健康状態に重要であり、加齢に伴う筋肉減少を防ぐのに役立つ可能性が示唆された。 https://academic.oup.com/jn/advance-article/ doi/10.1093/jn/nxaa221/5897318 |
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#2 ②40歳までに体重を減らせば早死リスクを下げられる? |
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40歳までに体重を減らせば早死リスクを下げられる? 若年期から中年期にかけて体重が減少することと、早期死亡のリスクが低下することには関連がみられるようだ、という米国ボストン大学公衆衛生学校からの研究報告。 研究チームは、米国の国民健康・栄養調査(NHANES)の1999年から2015年までの24,205名のデータを解析した。参加者の研究開始時の年齢は40-74歳で、データには、参加者が25歳の時と研究開始時のBMIが含まれていた。 BMIの年齢による変化と死亡リスクの関係を、性別、喫煙の有無、学歴など関連因子を調整して解析した。 その結果、25歳の時に「肥満」(BMIが30以上)していたが、中年期には「過体重」(BMIが25-30未満)に減量した者は、ずっと「肥満」だった者に比べて、早期死亡リスクが54%低いことが明らかになったという。「過体重」に減量した者の死亡リスクは、ずっと「過体重」だった者のそれに極めて近かった。 研究チームでは、25歳の時に「肥満」だった者の全員が、「過体重」に減量していれば、総死亡の3.2%を避けることができただろうと推定している。だが、実際には、「肥満」から「過体重」に減少した者は、全「肥満」者の0.8%に過ぎなかった。 研究チームはまた、より後年に体重を減らしたものには死亡リスクの低下はみられなかったとしている。おそらく、高齢者の体重低下は加齢に伴う健康悪化と強く結びついているためだろう、と研究チームでは考察している。 jamanetworkopen/fullarticle/ 2769426?resultClick=3 |
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大学・研究機関等公表資料より 緑茶を1日4杯以上飲んでいる人で約1.6本の歯が多かった 特に1か月に会う友人の数が少ない人に効果大 (東北大) https://www.tohoku.ac.jp/japanese/ 2020/09/press20200902-01-tooth.html 1か月に10人以上の友人に会う高齢者は、友人に会わない高齢者に比べ、約2.6本多く歯が残っていました。また、緑茶を1日に4杯以上飲む高齢者は、緑茶を飲まない高齢者に比べ、約1.6本多く歯が残っていました。この効果は、特に1か月に合う友人の数が少ない高齢者で顕著に認められました。 新型コロナウイルスに対する消毒薬の効果を検証 日常生活におけるSARS-CoV-2感染予防に有用な製品を評価 (北里大) https://www.kitasato.ac.jp/jp/albums/ abm.php?f=abm00033248.pdf&n=20200901_ プレスリリース_新型コロナウイルスに対する 消毒薬の効果を検証.pdf 市販のアルコール系消毒剤は、アルコール濃度 50%以上の製品であれば 30,000 個の新型コロナウイルスを完全に消毒することが可能でした。またハンドソープ系、台所洗剤類、お掃除並びにふき取り系製品においても、製品の使用方法に従って使用すれば、新型コロナウイルスを完全に消毒することが可能であることが明らかになりました。 一方、二酸化塩素系、次亜塩素酸水系の製品は、製品の劣化がないことを確認してから、試験を実施しましたが、30,000 個の新型コロナウイルスを完全に消毒することができないことが明らかになりました。 虚弱高齢者のフレイル対策に遠赤外線低温サウナが有効 https://www.tmghig.jp/research/ release/2020/0901-2.html 病状や症状、低体力の為、運動を行う事が出来ないプレフレイルを含むフレイル高齢者を対象に行われました。週2回3カ月間に渡る遠赤外線低温サウナプログラム(15分間のサウナ浴と30分の安静保温)を実施し、老年症候群やフレイルの改善の有無を検証しました。結果、遠赤外線低温サウナプログラムは「運動を行うことが困難な高齢者」の、冷え・浮腫み・慢性的な痛み・息切れ・尿漏れ・皮疹といった老年症候群の程度を改善し、加えて、体重や歩行速度、活動量の改善を通してフレイルの程度を改善することも確認されました。 日本人高齢者全体のフレイル割合は8.7% (東京都健康長寿医療センター研究所) https://www.tmghig.jp/research/ release/2020/0903.html 全国の地域在住日本人高齢者のフレイル割合けんとうしたところ、8.7%の人がフレイルに該当していました。この割合は、諸外国に比べると低いものです。なお、プレフレイルは40.8%、健常は50.5%でした。また、女性、高齢、社会経済的状態が低い、健康状態が悪いほど、フレイル割合は高い傾向がありました。地域ブロック別では、概ね、西日本で高く、東日本で低い「西高東低」の傾向がみられました。 (KC フレイルの人が少ないことにびっくりするとともに、プレフレイルの人が多いのにもビックリ) "ナトカリ比測定"が集団に対する高血圧対策に有効な可能性を確認 塩と野菜の摂取バランスと血圧との関連を確認 (東北大) https://www.tohoku.ac.jp/japanese/ 2020/09/press20200903-01-Nak.html 宮城県登米市の特定健康診査に尿中のナトリウム・カリウム比(以下、尿ナトカリ比)測定を2017年度から2年間導入し、両年度にわたる約1.3万人の参加者について収縮期血圧のデータと共に解析しました。 尿ナトカリ比値の低下は、体格や飲酒量の変化と独立して収縮期血圧の低下と関連することが明らかになりました。 2年目に尿ナトカリ比と収縮期血圧値が低下したことから、尿ナトカリ比の測定が住民全体の血圧に好影響を与える可能性が示されました。 |
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特定保健用食品
特低保健用食品 今週はなし |
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※【届出番号】【商品名】【届出者】【届出者】【食品の区分】【機能性関与成分名】【表示しようとする機能性】の順で掲載。 ※効率的に使用できるよう、外部サイトへのリンクを貼りました。 会社名のリンク::機能性表示食品まとめ一覧 ■制度開始から届出た商品を確認できます。 商品名のリンク:機能性表示食品リストとエビデンス ■エビデンス詳細・製造工場・摂取時の注意等を確認できます。 |
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平成30年4月1日 第1号発行 |
2020年9月5日土曜日
薬剤師さんのための健康食品情報第127号:(2020/8/30~9/5)
平成30年4月1日 第1号発行
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