薬剤師さんのための健康食品情報第225号
平成30年4月1日 第1号発行
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行政からの通知、取り締まり等 |
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①プルーンは閉経後女性の股関節骨密度の維持に役立つ? |
プルーンは閉経後女性の股関節骨密度の維持に役立つ? 閉経後女性は骨折リスクが上昇するが、毎日のプルーンの摂取で股関節の骨密度が維持され、骨折リスクが上昇しなかった、というペンシルベニア州立大学からの研究報告。 研究チームは、200人以上の閉経後女性を対象に、50g(プルーン5-6個) および 100g (プルーン10-12個)のプルーンを毎日摂取した場合の骨密度への影響をテストするために、12か月間のランダム化比較試験を実施した。 その結果、プルーンを1年間1日50g摂取した女性は股関節の骨密度を維持したのに対し、プルーンを食べなかった対照群の女性は股関節の骨量が大幅に減少したことが示された。さらに、対照群では股関節骨折のリスクが増加したのに対し、50gと100gのプルーンを摂取したグループではどちらも股関節骨折のリスクが増加しなかった。 https://academic.oup.com/ajcn/advance-article -abstract/doi/10.1093/ajcn/nqac189/6633654 |
②ビタミンDサプリで骨折リスクは低下せず |
ビタミンDサプリで骨折リスクは低下せず 健康な成人がビタミンDサプリメントを摂取しても、骨折予防に特段のメリットはみられなかったという。米ブリガム・アンド・ウイメンズ病院の研究。 ビタミンDサプリメントは骨の健康のためとして広く使用されているものの、一般的な人々の骨折リスクを軽減するかに関しては、信頼のおける一貫したデータが無い。 そこでブリガム・アンド・ウイメンズ病院の研究グループは、同病院の別の研究グループが行っている、25,000人以上の成人を対象とした臨床試験に付随する研究を実施した。追跡期間中(中央値5.3年)に骨折した参加者は1,551人、件数は1,991件だった。 プラセボ群と比較して、ビタミンD3(2000 IU /日)を摂取した群は、総骨折、非脊椎骨折、または股関節骨折の件数に差はみられなかった。分析ではまた、ビタミンD3サプリメントにより主要な骨粗鬆症性の骨折、および手首骨折、骨盤骨折についても効果が一切ないことが示された。これらの結果は、研究開始時の年齢、性別、人種、肥満度指数、研究開始時のビタミンDの血中濃度、およびカルシウムとビタミンDサプリメントの個人的な使用の有無により調整した後も変わらなかった。 「総合すると、この大規模な臨床試験の結果は、多くの健康な米国の男性と女性の骨折を減らすためのビタミンDサプリメントの利用を支持していません」と筆頭筆者のレボフ医師は述べている。「これらの調査結果は、ビタミンD欠乏症、低骨量、または骨粗鬆症の成人には当てはまりません。試験のほとんどの参加者はビタミンDが欠乏しておらず、骨の健康に必要なビタミンDレベルにはすでに達していた可能性があります。私たちの進行中の研究は、遊離ビタミンDレベルまたはビタミンDの吸収、代謝、または受容体機能の遺伝的変異が、筋骨格の健康にビタミンDを補給することで恩恵を受ける可能性のある人に関する情報を提供するかどうかに焦点を当てています。」 https://www.nejm.org/doi/10.1056/ NEJMoa2202106 |
③ピーナッツは減量、血圧低下、血糖値の改善を助ける? |
ピーナッツは減量、血圧低下、血糖値の改善を助ける? 1日2回、食事の前に薄塩味のピーナッツを摂取すると、体重が減少し、血圧が下がり、空腹時血糖値が改善されるようだ、という米国テキサス工科大学からの研究報告。 研究チームは、二群ランダム化対照試験を実施した。18歳以上でBMI26以上の豪州人成人をランダムに二群に分け、対照群50名は、ナッツやナッツバターを一切食べないように指示された. 介入群57名は、1日2回、食事の30分前に35gの軽く塩味をつけて乾煎りしたピーナッツを摂取した。 6か月後、研究者は次のことを発見した。 ●統計的に有意な減量:ピーナッツ群は、食事に合計70gのピーナッツを追加することで、1 日あたり400kcal余分に摂取したにもかかわらず、両群で同様の量の体重減少が観察された。ピーナッツ群は6.72kg減量した。一方、対照群は6.60kg減量した。 ●血圧の低下:対照群よりもピーナッツ群で、より大きな収縮期血圧の低下が見られた。ピーナッツ群は、収縮期血圧が 5mmHg低下した。これは、主要な心血管イベントのリスクが 10%低下したことと関連しているという。 ●血糖値の改善:両群とも、空腹時血糖とインスリンコントロールの改善、および長期的な血糖コントロールの尺度であるHbA1cの改善が見られた。 ピーナッツは薄塩味だったが、対照群よりも収縮期血圧が改善したのは、塩分が1食あたり90-100mgに過ぎないことや、血管拡張効果のあるアルギニンや血圧調節に役立つマグネシウムが豊富に含まれるからではないか、と研究チームでは考察している。 |
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特定保健用食品
特定保健用食品 今週はなし |
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届出撤回情報 2022年7月25日付け E636 「ポモドーロ」 E637 「アラビアータ」 日清フーズ株式会社 ・・・・ アスタキサンチン 撤回理由 「製品終売のため」 |
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特になし |
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