2018年8月4日土曜日

薬剤師さんのための健康食品情報(2018/7/29~8/4)

更新:2019年4月21日
薬剤師がぜひ知っておきたい「健康食品」に関する情報 
(2018/7/29~8/4)

平成30年4月1日 第1号発行
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行政からの通知、取り締まり等

先週の行政の動き (729日~84)

730日 株式会社GLORIAに対する景品表示法に基づく措置命令

スマホ用の自社ウェブサイト、PC用のサイトでサプリメント『pinky plus』の広告において、「ツイッターやfacebookで話題のバストアップサプリ!」、「『プエラリア』で満足できなかった女性」、「94%が2カップ以上UPを実感」などと表記、科学的根拠なしとされ、優良誤認。


730日 臨床研究法の施行等に関するQAについて(その4)の公表 (厚労省)

厚生労働省から、臨床研究法の施行等に関するQAの追補が出されれました。
60~問62に、健康食品の取り扱いが一部掲載されています。

「食品」として販売されている物又はその成分を含有する物であっても、疾病の治療等 に使用されることが目的とされている場合には「医薬品」に該当する。このため、これ を患者等に投与することにより、疾病の治療等に対する有効性や安全性を評価すること を目的とした研究は、未承認の医薬品を用いた臨床研究として、法に規定する臨床研究 に該当する可能性があるため、留意が必要である。


8月1日 医薬品成分を含有する製品の発見について (東京都)

東京都から、医薬品成分である「コウボク」及び「ジフェンヒドラミン」を検出した製品について公表がありました。
1
表示内容
品名
magnoliabark20EX
名称
記載なし
輸入者
記載なし
原材料
記載なし
形状
植物粉末
検出成分
コウボク(ホオノキの樹皮)
備考
人が経口により摂取する製品においては、コウボク(ホオノキの樹皮)は、専ら医薬品として使用される成分本質(原材料)として扱われる。
販売サイト等の表示には「人体摂取厳禁です。」との記載があるが、「これを煮て抽出物をごく少量から飲む人はアメリカにいます。」等、当該品を経口で摂取することを暗示する記載がある。
2
表示内容
品名
セイヨウメハジキ(マリファニリャ)
名称
記載なし
輸入者
記載なし
原材料
記載なし
形状
植物粉末
検出成分
ジフェンヒドラミン(1包(18グラム)中 ジフェンヒドラミン120ミリグラム含有)
備考
国内ではジフェンヒドラミンの塩酸塩を有効成分とする医薬品(抗アレルギー薬)が承認されている。
販売サイト等には、「お香」と標ぼうしているが「THCに似た作用にあるアルカロイドが含まれる。」旨の記載があり、乱用薬物の一つである大麻の含有成分であるTHC(Δ9-テトラヒドロカンナビノール)に言及することにより、当該品は人が摂取する目的の製品であることを暗示する記載がある。


健康食品の健康被害情報(7/298/4) 国立健康栄養研究所HPより

素材データベースの更新より
国内の事例ではありませんが、下記2件が追加になっています。

「アミグダリン」
・前立腺がん寛解期の67歳男性 (オーストラリア) が、自己判断でアミグダリン含有製品(3錠/) と自作のアプリコットカーネルエキス (ティースプーン2杯/) を5年間摂取していたところ (推定シアン化物摂取量17.32 mg/) 、膀胱鏡検査のための麻酔導入前に経皮的動脈血酸素飽和度 (SpO2) が低値を示し、血中シアン化物、チオシアン酸塩濃度の上昇が認められた。慢性シアン中毒と診断され、摂取中止により改善した。
BMJ Case Reports 2017; doi:10.1136/bcr-2017-220814

「カロテン」
29歳女性 (中国) が、β-カロテンサプリメント (β-カロテン1.8 mg含有) 2/日、6ヶ月間摂取したところ、柑皮症を発症。サプリメントの摂取を中止し、β-カロテンを多く含む食品を控えることにより改善した
JAMA. 2017 Apr 18;317(15):1574-1575.
今週は、特にありません。

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患者さんとの会話のための話題提供

LINK de DIETより

 
マルチ(総合)ビタミンやミネラルのサプリメントを摂取しても、心臓発作や脳卒中、心血管関連死の予防効果は期待できないという研究報告が、米国心臓協会の学術誌で発表された。
この研究を行った米国アラバマ大学のキム准教授は、関連する18の研究の結果を再解析した。これらの中には、無作為比較試験、前向きコホート研究などがあり、対象者はのべ200万人以上、追跡期間は平均12年であった。結果、マルチビタミンやミネラルのサプリメントの服用と心血管疾患による死亡リスクの低下には関連性が全く見出だされなかった

「マルチビタミンやミネラルのサプリメントが心血管疾患を予防できないということを、栄養の研究者も含めて人々に周知するのは、非常に難しいことです。私たちの研究結果が、マルチビタミンやミネラルサプリメントに関わる売り文句を少なくし、心血管疾患のリスクを低下させるための立証された方法―つまり果物・野菜の摂取量を増やし、運動をし、喫煙しない―を実践する人々を励ますことに役立てばと期待しています」とキム准教授。

マルチビタミンやミネラルサプリメントを利用する米国人は30%に上り、世界のサプリメント市場規模は2024年までに278億ドルに到達すると予想されている。これらのサプリメントに心血管疾患の予防効果がないことを示唆する、信頼性の高い研究が複数存在したにも関わらず、その効果についての論争がここ何年も続いていた。

米国心臓協会は、心血管疾患予防を目的としたマルチビタミンやミネラルのサプリメント利用を推奨しないという。協会の首席予防医務官であるサンチェス医師は「健康な心臓のために健康的な食事を摂り、長く健全な人生を。果物や野菜をより多く摂り、過剰なカロリー、飽和脂肪、トランス脂肪酸、塩分、砂糖と食事性コレステロールを制限する、という、バランスのとれた栄養豊富な食事に代わるものはないのです」としている。


(KC 最近、数年に一度は、この手の報告が発表されています。しかし、ビタミン、ミネラルのサプリメントの使用は、減ることはなく、逆ら伸びているように感じています。)




   ビタミンDが妊娠中の高血圧を予防するという証拠はない
  
ビタミンDが妊娠高血圧や子癇前症を予防するという強い根拠は存在しないようだ、という英国ブリストル大学などからの研究報告。
一般的に妊婦の血中ビタミンDが低レベルであり、それが血圧を制御するホルモンの分泌を抑制する結果、高血圧と子癇前症のリスクが高まる。

これまでの集団ベースの研究でビタミンDが低レベルの女性は子癇前症のリスクが高いことが報告され、ビタミンDサプリメントの介入試験では潜在的有効性が示唆されていたが、低ビタミンDが子癇前症の原因かどうかは依然として不明なままである。

今回研究チームは、ビタミンDが妊娠糖尿病や子癇前症に影響を及ぼすかどうかを検討した。

研究チームは、ビタミンDの生産と代謝に影響を及ぼす遺伝子変異が、妊娠高血圧と子癇前症のリスクに影響を及ぼすかどうかを、エイボン親子縦断研究と世代R研究という2大疫学研究の参加者から7,389名の妊婦(うち751名が妊娠高血圧、135名が子癇前症)のデータを、メンデリアン・ランダム化という方法を用いて解析した。

研究チームはまた、別のメンデリアン・ランダム化分析を3,388名の子癇前症患者と6,059名の対照妊婦について実施した。

メンデリアン・ランダム化解析の結果、ビタミンDレベルが妊娠高血圧と子癇前症には直接的な(因果的な)関連を持つことを支持する根拠はないことが明らかになったという。

本研究には幾つかの限界があるという。例えば、この分析は妊婦に限定されているが、そもそもビタミンDが受胎率に影響するのであれば、選択バイアスが存在する可能性がある。
研究チームは、より大規模でのさらなる検討の必要性を強調している。「充分な検出力をもった臨床試験との組み合わせによって、妊娠の高血圧に対するビタミンD状態の役割が最終的に確立されるだろう」と研究チームはまとめている。
https://www.bmj.com/content/361/bmj.k2167




先週の健康・健康食品関連情報(729日~84)

行政公表資料より

今週は、特にありません


大学・研究機関等公表資料より

2018年「全国たばこ喫煙者率調査」(JTグループ)

2018年「全国たばこ喫煙者率調査」の結果、男女計で17.9%、男性27.8%、女性8.7%だった。
推定喫煙者としては、1,880万人で、昨年度よりマイナス37万人という結果だったようです。


コラーゲンペプチドが皮膚に届くことを確認 (ファンケル)
特定のコラーゲン(トリペプチドが多い) 経口摂取することにより、特有のペプチドが体内に吸収されるだけでなく、皮膚にまで到達することが確認された。これらペプチドの機能性については数多く報告されており、コラーゲンを摂取することで、体内で様々な作用を発揮する可能性が期待できる。

(KC 経口摂取されたコラーゲンペプチドが、皮膚まで届くのかというのは、昔から疑義として多いところですが、少しは解決の方向に向かいますかね?)


簡便な体力テストによる2型糖尿病のリスク評価
握力や片足バランスの成績が悪いと2型糖尿病リスクは高くなる(東北大学)

体重当たりの握力の成績が悪ければ悪いほど、2型糖尿病の発症リスクは高かった。
閉眼片足立ちの成績が良い群と比較して、成績が悪かった群の2型糖尿病の発症リスクは高い値を示した。


先週のトクホ・機能性表示食品情報(729日~84)

特定保健用食品の許可

今週は、許可の公表なし


機能性表示食品届出公表(729日~84)

届出番号
届出日
商品名
届出者
食品の区分
機能性関与成分名
表示しようとする機能性
D31
2018/6/7
ヤクルトのおつとめGABA(ギャバ)
ヤクルトヘルスフーズ株式会社
サプリ
GABA
本品にはGABAが含まれます。GABAには、オフィスワークに伴う一時的な精神的ストレスや疲労感を緩和する機能があることが報告されています。
D32
2018/6/7
黒酢飲料 ゆず味
メロディアン株式会社
その他加工
酢酸
本品には食酢の主成分である酢酸が含まれます。酢酸には、肥満気味の方の内臓脂肪を減少させる機能があることが報告されています。本品は、健常人で内臓脂肪が気になる方に適した食品です。
D33
2018/6/8
GOLDAY(ゴールデイ)
日水製薬医薬品販売株式会社
サプリ
ローズヒップ由来ティリロサイド
本品にはローズヒップ由来ティリロサイドが含まれます。ローズヒップ由来ティリロサイドにはBMIが高めの方の体脂肪を減らす機能があることが報告されています。
2018/6/11
KAGOME(カゴメ)ラブレα(アルファ)プレーン
カゴメ株式会社
その他加工
ラブレ菌(Lactobacillus brevis KB290)
本品にはラブレ菌(Lactobacillus brevis KB290)が含まれます。ラブレ菌(Lactobacillus brevis KB290)は生きて腸まで届き、お通じと腸内環境を改善することが報告されています。おなかの調子をすっきり整えたい方にお勧めです。
D35
2018/6/12
骨の健康サポート
株式会社自然舘
サプリ
大豆イソフラボン
本品には大豆イソフラボンが含まれます。大豆イソフラボンには、骨の成分の維持に役立つ機能があることが報告されています。本品は丈夫な骨を維持したい方に適した食品です。
D36
2018/6/13
起床サポート
株式会社自然舘
サプリ
L-テアニン
本品にはL-テアニンが含まれます。L-テアニンには、起床時の疲労感や眠気を軽減することが報告されています。また、L-テアニンには、一過性の作業にともなうストレスをやわらげることが報告されています。
D37
2018/6/13
健康体 ヘスペリジン
株式会社伊藤園
サプリ
モノグルコシルヘスペリジン
本品にはモノグルコシルヘスペリジンが含まれます。モノグルコシルヘスペリジンには、気温や室内温度が低い時などの血流(末梢血流)を改善し、体温(末梢体温)を維持する機能が報告されています。

今週は、新規成分が一つ届けられています。
D34       KAGOME ラブレα プレーン  (カゴメ株式会社)
関与成分 ラブレ菌(Lactobacillus brevis KB290)
機能性表示 「本品にはラブレ菌(Lactobacillus brevis KB290)が含まれます。ラブレ菌(Lactobacillus brevis KB290)生きて腸まで届き、お通じと腸内環境を改善することが報告されています。おなかの調子をすっきり整えたい方にお勧めです。」

ラブレ菌(Lactobacillus brevis KB290)1(130ml)あたり、21億個含む乳酸菌飲料の製品です。ラブレ菌は、「すぐき菜」由来の植物性乳酸菌です。
機能性の評価は、SR2(3試験)をメタ分析して評価されています。
ラブレ菌の摂取は排便日数を改善すること、糞便中のプロピオン酸濃度を上昇させることが明らかになった。またメタ分析を行えなかった糞便中の乳酸菌数、糞便中の総有機酸濃度、酢酸濃度も、定性的な評価より、ラブレ菌の摂取で増加することが明らかになった。各試験でのラブレ菌の摂取量及び摂取期間を踏まえ、1日に21億個のラブレ菌を2週間摂取することで、健康な人のお通じや腸内環境を改善することが考えられたとされています。
作用機序としては、ラブレ菌は生きて腸まで届くことで、腸内で乳酸菌や有機酸(酢酸やプロピオン酸などの短鎖脂肪酸)を増やし、腸内環境やお通じ、排便後の感覚を改善したものと考えると、説明されています。

機能性表示食品の届出一覧は、情報検索のデータベースで確認できます。
https://www.fld.caa.go.jp/caaks/cssc01/

平成30年4月1日 第1号発行

2018年7月28日土曜日

薬剤師さんのための健康食品情報(2018/7/22~7/28)

更新:2019年4月21日
薬剤師がぜひ知っておきたい「健康食品」に関する情報 
(2018/7/22~7/28)

平成30年4月1日 第1号発行
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行政からの通知、取り締まり等

725日 株式会社Life Leafに対する景品表示法に基づく措置命令
自社ウェブサイト及び自社商品同梱チラシに、「太れない体質だとあきらめた くない!」、「女性らしい美ボディに!健康的にふっくらしたい」、本件 商品の容器包装の写真と共に、「3ヶ月で5.1kg増えた『7つの秘訣』プレゼント!」等と記載する。
当該表示の裏付けとなる合理的な根拠を示すものとは認められなかったとして、優良誤認として措置命令が出されました。

(KC この措置命令の出る数日前に、日経新聞に謝罪広告が掲載されていましたので、課徴金の対象となるだけ、販売額はあったと思います。それにしても、「太るサプリ」というのも、売れるのですね。)


727日 電話勧誘販売業者【健楽園(株)】に対する行政処分
http://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_transaction/release/2018/pdf/release_180727_0001.pdf
電話勧誘販売業者「健楽園(株)」に対する業務停止命令(3か月)及び指示
並びに当該業者の使用人「同社部長である春藤隆」に対する業務禁止命令(3か月)
・契約書面の交付義務違反
・商品の効能に関する事項についての不実告知
勧誘をするに際し、「ガンにならないためにはこれを飲んでいたらいいです。」、「認知症に も効果があります。」等と、あたかも本件商品を摂取することで、認知症やガンの予防若しくは治療又は症状の改善に効果があるかのように告げていた。


(おまけ)

7月5日、7月25日開催の医薬品医療機器制度部会の資料

厚生労働省から説明の際に使用された「薬局・薬剤師のあり方」の資料が掲載されています。

(KC 時間のある時に、目を通されるとよいかと思います。)


健康食品の健康被害情報(7/157/21) 国立健康栄養研究所HPより

今週は、特にありません。

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患者さんとの会話のための話題提供

LINK de DIETより

   大規模国際研究が血中ビタミンDと大腸がんリスクの関係を確認

血中ビタミンD濃度が高いことと、大腸がんのリスクが低いことには関連がみられるようだ、という米国がん学会、ハーバード大学他多数の研究機関による国際共同研究。
本研究は、これまでのまだ決定的でないと思われていた両者の保護的関係に関するエビデンスをさらに強化するものであるという。大腸がん予防に最適な血中ビタミンD濃度は、骨健康のために設定された国立医学アカデミーの現行の推奨値よりも高いと思われた。

研究チームは、17件のコホート研究から、5,706名の大腸がん患者と7,107名の対照者のデータをプールして解析した。全体の3割に当たる参加者の血中25(OH) ビタミンD濃度は新たに測定した。

骨健康に充分と思われる最低ライン(50-62.5nmol/L)の者に比べて、30nmol/L未満の欠乏者は、大腸がんの発症リスクが31%高かった。

逆に血中25(OH) ビタミンD濃度が高い者(75-87.5nmol/Lおよび87.7-100nmol/L)では、大腸がんの発症リスクが各々19%27%低かった。

(KC 大腸がんの予防のためにも、日光浴ですね。)




マンゴは腸の健康を促進するのに役立ちます
  
マンゴを食べることは同量の食物繊維を食べるよりも、便秘の解消と腸内の炎症抑制に効果的であるかもしれない、という米国テキサスA&M大学からの研究報告。
研究チームは、36名の慢性便秘症の成人男女を対象にランダムに2群に分け、1群には1300gのマンゴ(約1個)を、別の1群には1300gのマンゴに含まれる量の食物繊維(サイリウムサプリメント5g)を4週間にわたって摂取してもらった。食事全体のカロリー、炭水化物、食物繊維、たんぱく質、脂質の量は同等になるように調整した。

便秘の重症度を開始時と終了時に測定したところ、両群とも終了時には重症度が低下したことが明らかになったが、マンゴ群の方が、症状の低下の度合いがより大きかったという。

またマンゴは、便秘を緩和しただけでなく、腸内の短鎖脂肪酸レベルを高め、エンドトキシンと炎症マーカーのインターロイキン-6のレベルも低下させた

「マンゴにはただの食物繊維以上の利点があるようだ。おそらくポリフェノールなどによる効果であろう」と研究者はコメントしている。

(KC マンゴに限らず、食物繊維のみを摂るのではなく、ホールフルーツやホールベジタブルを摂ることが有益ということだと思います。)



先週の健康・健康食品関連情報(722日~728)

行政公表資料より

「健康と生活に関する社会実験プロジェクト―平成29年度アンケート調査結果報告書―」 (消費者庁)
報告書
概要

(KC 消費者庁の徳島移転に伴うプロジェクトの一環です。
徳島生協会員へのアンケート調査で、以前行った全国のアンケート調査の結果との比較を行っている。食品表示の確認有無や保健機能食品を知っているか等についても質問しています。)


大学・研究機関等公表資料より

妊娠期喫煙および出生後の受動喫煙が子の聴覚発達に与える影響 -乳幼児健診情報による大規模疫学研究- (京都大学)
妊娠期に喫煙のない母親の子どもに比べ、妊娠期に喫煙のある母親の子どもは聴覚障害疑いの判定を1.75倍受けやすくなること、さらに、妊娠期の母親の喫煙にくわえて出生後4ヶ月に目前で喫煙する同居者がいる場合、子どもは2.35倍、聴覚障害疑いの判定を受けやすくなることがわかりました。


りんごから抽出したポリフェノールで 変形性膝関節症の症状を抑制  (千葉大学)

りんごポリフェノールは、軟骨細胞においてミトコンドリアの新生を促し、軟骨の構成成分であるプロテオグリカンの産出を促進することが示唆されました。また、変形性膝関節症モデルマウスでは、りんごポリフェノールがその症状悪化を抑制することが確認されました。


高齢期の社会的孤立と閉じこもり傾向による死亡リスク約2倍 (東京都健康長寿医療センター)
日常の生活に問題のない健康な高齢者であっても、社会的な孤立と閉じこもり傾向が重積している者では 6年後の死亡率が、どちらも該当しない者に比べて 2.2倍高まる。

(KC  コミュニケーション、社会活動が必要ということですね。)


先週のトクホ・機能性表示食品情報(722日~728)

特定保健用食品の許可

今週は、許可の公表なし

機能性表示食品届出公表(722日~728)
届出番号
届出日
商品名
届出者
食品の区分
機能性関与成分名
表示しようとする機能性
D30
2018/6/5
AFRICAN MANGO(アフリカンマンゴ)
株式会社天真堂
サプリ
アフリカマンゴノキ由来エラグ酸
本品にはアフリカマンゴノキ由来エラグ酸が含まれます。アフリカマンゴノキ由来エラグ酸には、肥満気味の方の体脂肪、中性脂肪を減らすことをサポートし、高めのBMI値の改善に役立つことが報告されています。

今週は、新しい成分はありません。

届出撤回

724日付け
B291 「おぼえ」
株式会社ニッセン ・・・・ DHA
撤回理由「商品化、取りやめのため。」

B326 「うるうるセラミドキャンディ」
パイン株式会社 ・・・・ 米由来グルコシルセラミド
撤回理由「販売終了」

B366 「おぼえ 極み」
株式会社ニッセン ・・・・ DHA
撤回理由「商品化、取りやめのため。」

B367 「おぼえ+サラリ」
株式会社ニッセン ・・・・ DHAEPAB367
撤回理由「商品化、取りやめのため。」

機能性表示食品の届出一覧は、情報検索のデータベースで確認できます。
https://www.fld.caa.go.jp/caaks/cssc01/


平成30年4月1日 第1号発行