更新:2019年4月21日
薬剤師がぜひ知っておきたい「健康食品」に関する情報
(2018/5/27~6/2)
薬剤師がぜひ知っておきたい「健康食品」に関する情報
(2018/5/27~6/2)
平成30年4月1日 第1号発行
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行政からの通知、取り締まり等
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行政からの通知、取り締まり等
5月30日 平成29年度特定保健用食品の有効性・安全性に係る情報公開の拡充に向けた調査事業結果の公表 (消費者庁)
平成29年度特定保健用食品の有効性・安全性に係る情報公開の拡充に向けた調査事業 全体報告書
平成29年度特定保健用食品の有効性・安全性に係る情報公開の拡充に向けた調査事業 ~一般消費者を対象としたグループインタビュー
平成29年度特定保健用食品の有効性・安全性に係る情報公開の拡充に向けた調査事業 ~専門的知識を有する者を対象としたヒアリング
(KC この報告書を受けて、特定保健用食品の(トクホ)データベースができることになります。国立栄研のトクホの製品情報を拡充させて、データベース化する方向らしいです。)
消費者庁より、平成 29 年度食品表示に関する消費者意向調査報告書が公表されました。
(KC 食品表示の栄養成分表示完全義務化まで2年を切り、消費者庁も少し焦ってきたようですね。それにしても、消費者の関心が薄すぎます。「食品表示制度」が新しくなったことを知っていた者の割合は 16.9%、機能性表示食品の届出情報を確認できること知っていた人は11.8%とのことです。)
・健康増進法施行令第3条第2号の規定に基づき内閣総理大臣が定める区分、項目及び額の一部改正(案)に関する意見募集
・「特別用途食品の表示許可等について」の改正案についての意見募集
(KC 年内には、乳児用液状ミルクの特別用途食品の許可申請がスタートしそうです。来年には、市場にも出てきそうですが、当面は、外国製品のようです。)
健康食品の健康被害情報(5/27~6/2) 国立健康栄養研究所HPより
今週は特にありません。
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患者さんとの会話のための話題提供
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de DIETの記事より
① ビタミン、ミネラルサプリメントは、心臓病リスクを低下させない?!
ビタミン、ミネラルサプリメントは、心疾患の予防、治療に有益であるという十分なエビデンスは示唆されなかったようだ、というカナダ・トロント大学等からのレビュー報告。例外として、葉酸は脳卒中リスク軽減傾向を示唆した。植物性由来の食品に重みを置き、健康的な食事を取り入れるという現在の推奨事項が強化されるべきであるという。
今回のレビューでは、ビタミンやミネラルサプリメントの使用による有益性の有無を調査した179件(2012年1月から2017年10月までに出版)の無作為化比較試験を検討した。この期間には、米国予防医学専門委員会(The U.S. Preventive Services Task Force(USPSTF))が、2013年、心臓血管疾患、がんの一次予防に対するビタミン、ミネラル、マルチビタミンの使用について発行したガイドライン前後に発表された論文が含まれている。
結果は、最も一般的に使用されるサプリメント4つ(マルチビタミン、ビタミンD、カルシウム、ビタミンC )に関するデータは、心血管疾患、心筋梗塞、脳卒中の予防に一貫した利益は認められず、全死因死亡率に対する利益も認められなかったという。葉酸単独成分、葉酸が成分として含まれるビタミンB複合体は、脳卒中の減少を示唆した。しかしながら、ナイアシン(ビタミンB3)、酸化防止剤は、全死因死亡率のリスク増加に関連した。
今回の調査結果は、2014年の最新のUSPSTFの推奨を裏付けるもので、「今回のエビデンスは、心血管疾患やがんの予防に、単独、複合の栄養補助剤の有益性と有害性のバランスを評価するには不十分である」としている。
http://www.onlinejacc.org/content/71/22/2570
② 毎日の卵摂取は心血管疾患を減らすかも?!
卵を食べない者と比し、1日に卵を摂取する者は、心臓血管疾患のリスクを有意に低下させることができるようだ、という北京大学健康科学センター等からの報告。
先行研究では、卵摂取と健康への影響との関連を調査しているが、一貫していない。多くは、卵摂取と冠状動脈性心疾患、脳卒中とに有意な関連がないことが示唆されている。
今回の研究では、China Kadoorie Biobank(CKB)調査(中国の10の異なる地域)のデータを使用し、成人50万人(512,891人、30-79歳)を対象とし、前向き研究を行なった。2004年から2008年に募集され、卵摂取の頻度を調査した。追跡調査し、罹患率、死亡率を決定した。がん、心臓血管疾患(CVD)、糖尿病の既往のない416,213名を対象とした。8.9年(中央値)のフォローアップ後、CVD 83,977例、CVDからの死亡 9,985例、主要な冠状動脈イベント 5,103例が認められた。
結果は、卵を食べない者と比し、毎日の卵摂取はCVD全体のリスク低下と関連していたという。毎日の卵摂取は、出血性脳卒中のリスクが26%低下、出血性脳卒中による死亡リスクが28%低下、CVD死亡リスクが18%低下した。さらに、 毎日卵を食べている者(推定量5.32卵/週)は、「決して食べない、稀に食べる」摂取カテゴリーの(2.03卵/週)と比し、虚血性心疾患のリスクが12%減少した。
http://heart.bmj.com/content/early/2018/04/17/heartjnl-2017-312651
知っておきたい関連情報(5月26日~6月2日)
行政公表資料より
健康スコアリングの詳細設計に関するワーキング・グループ報告書の公表 (日本健康会議)
健康スコアリング活用ガイドライン
(KC 企業と一緒に健康づくりに取り組んでいこうと思っている薬局は、必読です。)
医療等分野情報連携基盤技術ワーキンググループ資料から (厚生労働省)
全国保健医療情報ネットワークと保健医療記録共有サービスの課題と対応(案)
(KC いますぐには、必要ありませんが、将来的には、これも知らないといけなくなりますね。)
禁煙支援マニュアル(第二版)増補改訂版の公表
このサイトから、下記資料が、ダウンロード可能です。
禁煙支援マニュアル(第二版)増補改訂版
禁煙支援に役立つ教材や資料
・喫煙・受動喫煙に関する質問票[66KB]
・喫煙者用リーフレット(短時間支援用)[884KB]
・喫煙者用ワークシート(標準的支援用)[820KB]
動画もアップされています。
大学・研究機関等公表資料より
急に暑くなる日の熱中症リスク増大を科学的に立証~梅雨の合間、梅雨明けの熱中症リスクへの注意喚起~(名古屋工業大学)
暑熱順化前に運動した場合、順化後に比べて必要な活動代謝量が多く、このことが高い体温上昇につながることもわかりました。
脳梗塞患者への抗凝固療法:2年間の追跡結果を公表~SAMURAI-NVAF研究~ (国立循環器病研究センター)
脳梗塞発症2年後までに、脳卒中ないし全身塞栓症をおこした割合は、ワルファリン群で10.5%、DOAC群で8.4%です。患者のもともとの特徴を補正する統計解析を行った後に、DOAC群はワルファリン群に対して1.07倍(95%信頼区間0.66~1.72倍)の危険を有していることが分かります。同じように大出血(国際血栓止血学会分類)の危険は0.51倍(0.22~1.08倍)、頭蓋内出血の危険は0.32倍(0.09~0.97倍)になります。
DOAC 直接作用型経口抗凝固薬(direct
oral anticoagulant)
成人期の体格と子宮体がん罹患との関連 (国立がん研究センター)
BMI23.0-24.9のグループと比較してBMI27.0以上のグループで、統計学的有意に子宮体がん全体のリスクが上昇していた。また、I型子宮体がんでも同様の関連性が認められたが、II型子宮体がんでは、BMIとの関連性は認められなかった。
世界的には、BMI30.0kg/m2を超えるグループでは、基準となったグループと比較してII型子宮体がんのリスクが上昇している報告も出ている。
(日本人は、BMIが30以上の人が少なく、結果が得られないということですかね。
どちらにしても、成人期に太っていると、子宮体癌になりやすいかもということだと思います。)
トクホ・機能性表示食品情報(5月27日~6月2日)
特定保健用食品の許可
今週は、許可の公表なし
機能性表示食品届出公表(5月27日~6月2日)
届出番号
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届出日
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商品名
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届出者
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食品の区分
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機能性関与成分名
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表示しようとする機能性
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C451
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2018/3/30
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ウィルキンソン タンサン エクストラ
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アサヒ飲料株式会社
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その他加工
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難消化性デキストリン(食物繊維として)
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本品は、難消化性デキストリン(食物繊維として)が含まれます。難消化性デキストリン(食物繊維として)には、食事から摂取した脂肪の吸収を抑えて排出を増加させ、食後の血中中性脂肪の上昇をおだやかにすることが報告されています。
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C452
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2018/3/30
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ゆめみんプラス
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株式会社しまのや
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サプリメント
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L-テアニン
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本品には「L-テアニン」が含まれます。
L-テアニンには、夜間の睡眠の質を高める(起床時の疲労感や眠気を軽減)ことが報告されています。 |
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D1
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2018/4/2
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ララ ウォーク
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株式会社キャネット
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サプリメント
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3-ヒドロキシ-3-メチルブチレート(HMB)
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本品には、3-ヒドロキシ-3-メチルブチレート(HMB)が含まれます。3-ヒドロキシ-3-メチルブチレート(HMB)には、自立した日常生活を送る上で必要な筋肉量及び筋力の維持・低下抑制に役立つ機能、歩行能力の改善に役立つ機能が報告されています。
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今週は、新規成分がありません。
平成29年度は、452品目の届出で終了です。今週から平成30年度の届出がスタートです。
機能性表示食品の届出一覧は、情報検索のデータベースで確認できます。
機能性表示食品の届出一覧は、情報検索のデータベースで確認できます。
平成30年4月1日 第1号発行
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