更新:2019年4月21日
薬剤師がぜひ知っておきたい「健康食品」に関する情報
(2018/6/10~6/16)
薬剤師がぜひ知っておきたい「健康食品」に関する情報
(2018/6/10~6/16)
平成30年4月1日 第1号発行
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行政からの通知、取り締まり等
(KC アイルランドでは、クルクミンのADIを指定して、その量以上含有のサプリは、販売してはいけないことになっているのですね)
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行政からの通知、取り締まり等
過去のメールマガジンは、こちらのサイトから閲覧可能です。
行政からの通知、取り締まり等
6月13日 スポーツにおけるドーピングの防止活動の推進に関する法律案が成立(国会)
概要
6月14日 ビワの種子を使用した健康茶等に含まれるシアン化合物に関する情報提供
―体内で分解して青酸を発生するおそれがあるため過剰な摂取に注意!― (国民生活センター)
国民生活センターから、本日、ビワの種子を使用した健康茶等についての注意喚起が出されました。
今回調査したビワの種子を原材料とした健康茶では、飲用する状態ではシアン化合物が10ppmを下回ったものの、コップ 1 杯程度の量を飲んだ場合、健康に悪影響を示すおそれがないとされる値超えるものがありました。また、ウメエキスでは、一日摂取目安量以内であれば健康影響が現れる可能性は低いと考えられましたが、10ppm を超えてシアン化合物が検出されたものがありました。
(KC これをもとに、今後、厚労省や消費者庁が何らかの対応をとるものと思います。)
6月15日 消費者の特性に応じた栄養成分表示活用のためのリーフレット活用のポイントを公表 (消費者庁)
消費者の特性に応じた栄養成分表示活用のためのリーフレットの活用ポイント
消費者一人ひとりの健康課題の解決や適切な食品選択につながるよう、そして、消費者の特性に応じて、栄養成分表示の活用が進むことを目的とした、消費者向けリーフレット
①
栄養成分表示を活用してみませんか? [基本媒体]
②
栄養成分表示を活用して、バランスのよい食事を心がけましょう! [若年女性向け]
③
栄養成分表示を活用して、メタボ予防に役立てましょう! [中高年者向け]
④ いつまでも元気でいきいきと!栄養成分表示を活用して、日々の食事のパワーアップ!![高齢者向け] http://www.caa.go.jp/policies/policy/food_labeling/health_promotion/pdf/health_promotion_180615_0004.pdf
⑤ 表示を確認して、保健機能食品を適切に利用しましょう [保健機能食品]
(KC ①~⑤のリーフレットを印刷して、待合室に置いておいて、説明に際しては、活用ポイントを一度読んでおいて解説してあげるというのが良いと思います。)
健康食品の健康被害情報(6/10~6/16) 国立健康栄養研究所HPより
6月14日 アイルランド食品安全局が表示されていない亜硫酸塩を含む製品に注意喚起
■注意喚起および勧告内容
2018年6月13日、アイルランド食品安全局 (FSAI:Food Safety Authority of Ireland) が表示されていない亜硫酸塩を製品に注意喚起。
■解説
Nutrisure Ltdが販売していたクロレラ、スピルリナの粉末製品を検査したところ、15~89 ppm (平均38 ppm) の亜硫酸塩が検出された。当該製品の製造工程で亜硫酸塩は使用されていない。また、原材料の供給業者や原材料原産地の異なる検体から亜硫酸塩が検出されていることから、FSAIは、いかなるクロレラまたはスピルリナ製品も、亜硫酸塩アレルギーまたは不耐症のある者にとって有害事象を生じるリスクがあると勧告している。現在のところ、当該業者の製品との因果関係が疑われる健康被害については不明。
https://www.fsai.ie/news_centre/allergen_alerts/chlorella_spirulina.html
(KC 日本で流通しているスピルリナ、クロレラ製品にはこのようなことはないとは思うのですが、製品の規格で亜硫酸塩が設定されているかはわかりません。スピルリナ、クロレラに原因があるようなので、少し注意が必要かもしれません。)
6月14日 アイルランド食品安全局が高濃度のクルクミンを含む製品に注意喚起
■注意喚起および勧告内容
2018年6月13日、アイルランド食品安全局 (FSAI:Food Safety Authority of Ireland) が高濃度のクルクミンを含む製品「Natures Aid Standardised Turmeric」に注意喚起。
■解説
当該製品はクルクミン95%含有のウコンサプリメントとして販売されていたが、1カプセルに含まれるクルクミンの量が一日摂取許容量(ADI)を超過していたため、全バッチを対象に業者 (Natures Aid) による自主回収が実施されている。現在のところ、当該製品との因果関係が疑われる健康被害については不明。
https://www.fsai.ie/news_centre/food_alerts/Turmeric_curcumin.html
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患者さんとの会話のための話題提供
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de DIETの記事より
① 健康的な食生活のためにはBGMの音量を下げるべし?!
BGMの音量は顧客の食品選択を左右し、ヘルシーなサラダを食べたくさせたり、脂肪分たっぷりのチーズバーガーを選ばせたりすることができるようだという。米国南フロリダ大学の研究。
音楽は究極のムードメーカーになりえる。速いビートは興奮に火を着け、ゆったりした曲はリラックスに一役買う。そしてそれは、レストランでのメニュー注文に大きな違いを生むという。
BGMの音量は、顧客が健康的なメニューまたは不健康なメニューのどちらを選ぶのかに対する全身的作用があることが明らかになった。その理由は、音量が直接、心拍数と興奮度に影響を与えるからだという。
より穏やかな音楽には鎮静効果があり、我々が注文したものを忘れにくくしてくれる。このことは、たとえばサラダのような健康的な選択につながる。一方で音量が大きいと顧客の刺激やストレスが増加し、脂肪分たっぷりのチーズバーガーや揚げ物を欲するようになってしまうという。
「レストランやスーパーは、顧客の購買行動に影響するように戦略的にBGMを使用することが可能です」とは研究者のビスワス教授。今回の研究は、スウェーデン・ストックホルムのカフェにおいて実施され、店内に様々なジャンルの音楽をループで、2種類の音量(55Db、70Db)によって流した。
複数の日程で何時間にもわたり行った実験で、BGMがより静かな音量の時間帯にいた顧客に比べて大きな音量の時間帯にいた顧客は、20%以上が不健康なメニューを選んだことがわかった。
https://link.springer.com/article/10.1007%2Fs11747-018-0583-8
② ビタミンDは栄養不良児の体重増加と脳の発達を改善
高用量ビタミンDサプリメントは、栄養不良の子供の体重増加、言語能力、運動能力を改善するようだ、という英国ロンドン大学クイーンメアリーからの研究報告。
研究チームは、パキスタンで重度の急性栄養不良になった6-58ヵ月齢の子供185名を8週間にわたって後エネルギー密度食で治療した際、ランダムに2群に分け、1群に20万国際単位(5mg)のビタミンD3を1日2回、別の1群にはプラセボ(偽薬)を治療開始後2週間目と4週間目に摂取させた。
その結果、ビタミンDの補給を受けた群では、対照群に比べて、身長に対する体重の増加が有意に高かった。
またビタミンDの補給は、運動能力と言語運用能力の遅延を有意に減少させた。
③ ナッツの定期的な摂取は心房細動リスクを低下
毎週数サービングのナッツを食べる人は、心房細動の発症リスクが低めであるようだ、というスウェーデン・カロリンスカ研究所からの研究報告。
研究チームはまた、それほど確かではないが心不全のリスクも低下することを発見したという。
先行研究では、ナッツの定期的な摂取は心疾患/脳卒中と、その関連死のリスクの低下に関連することが示唆されていたが、どういう心血管疾患に有効なのかハッキリしていなかったという。
研究チームは、45-83歳の61,000人以上の人々に生じ摂取頻度調査を実施し、その後平均17年にわたって追跡調査した。
ナッツを食べる人は、食べない人に比べてより学歴が高く健康的な生活習慣である傾向がみられた。喫煙率は低めで血圧も低めだった。さらには、より痩せていて、活動的で、アルコールを良く飲み、野菜と果物も良く食べた。
追跡期間中に、4,983例の心筋梗塞があり、うち917例は致死的だった。3,160例の心不全、7,550例の心房細動、972例の大動脈弁狭窄、983例の腹部動脈瘤、3,782例の脳梗塞、543例の脳出血があった。
性年齢を調整した結果、ナッツの摂取は、心筋梗塞、心不全、心房細動、腹部動脈瘤の低下と関連がみられた。けれども、生活習慣、普段の食事、糖尿病の有無と家族的などを調整すると、心房細動と心不全のリスクだけが関連付けられたという。
ナッツは、健康的な脂肪、ミネラル、抗酸化物質が豊富であり、これらすべてが心血管系の健康に寄与しているのだろう、と研究チームは説明している。
http://heart.bmj.com/content/early/2018/03/21/heartjnl-2017-312819
知っておきたい関連情報(6月10日~6月16日)
行政公表資料より
今週は特になし
大学・研究機関等公表資料より
アブラナ科野菜と全死亡および疾患別死亡との関連(国立がん研究センター
がん予防・検診研究センター)
男性、女性ともにアブラナ科野菜の摂取量が多いほど全死亡リスクが減少し、男性でがん、女性で心疾患、脳血管疾患、外因による死亡リスクも減少
全死亡リスクは、アブラナ科野菜摂取が一番少ないグループと比較して、一番多いグループで、男性では14% 、女性では11%低くなっていました。
続いて、アブラナ科野菜摂取と疾患別死亡との関連を検討したところ、男性ではアブラナ科野菜摂取が一番多いグループでがん死亡リスクが統計学的有意に低下していました。女性では、アブラナ科野菜摂取量が一番多いグループで心疾患、外因による死亡リスクが統計学的有意に低くなっており、脳血管疾患による死亡リスクも統計学的有意ではありませんが、同様の関連がみられました。個別のアブラナ科野菜と全死亡リスクの関連についても調べてみたところ、男性ではブロッコリー、たくあん摂取量が一番多いグループで、女性では大根、ブロッコリー摂取量が一番多いグループで死亡リスクの減少が見られました。
現代女性の肌状態はわずか1日で大きく変動することを発見
(ポーララ・オルビスホールディングス )
実際に毛穴の目立ちや肌表面の凹凸などの肌の見た目が、わずか1日で大きく変動していることが分かりました。
30 代女性は 50 代女性と比較して約 2.5 倍も肌変化のバラつきが大きいことが分かりました 。つまり、30 代女性の肌状態は、日々悪くなったり良くなったりと移ろいやすい特徴をもつということが言えます。
妊娠中の女性に薬剤使用による児への影響など適切な医療情報を提供することが、
不必要な人工妊娠中絶・妊娠中の不安払しょくに貢献することを明らかに(国立成育医療研究センター)
妊婦は妊娠中の薬剤曝露による児の先天異常のリスクを過剰に認識しており、カウンセリングによりリスク認識が低下・妊娠継続意思が増加したことから、カウンセリングを通じた適切な医療情報の提供と不安の払しょくの有用性が明らかとなった
681人の妊婦のうち、児に先天異常が起こるリスク認識の中央値は、カウンセリング前は33.0%(四分位範囲16.0-50.0%)、カウンセリング後は5.0%(2.0-11.0%)であった(P<0.01)。
カウンセリング後、妊娠を継続する意思の中央値は86.0%から100.0%に有意に増加した(P<0.01)。実際の調査ではほとんどの対象妊婦(97.1%)が妊娠を継続していることが明らかになった。
トクホ・機能性表示食品情報(6月10日~6月16日)
特定保健用食品の許可
今週は、許可の公表なし
機能性表示食品届出公表(6月10日~6月16日)
届出番号
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届出日
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商品名
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届出者
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食品の区分
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機能性関与成分名
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表示しようとする機能性
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D4
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2018/4/16
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遊歩のチカラ
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株式会社ラッシャーマン
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サプリメント
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3-ヒドロキシ-3-メチルブチレート(HMB)
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本品には、3-ヒドロキシ-3-メチルブチレート(HMB)が含まれます。3-ヒドロキシ-3-メチルブチレート(HMB)には、自立した日常生活を送る上で必要な筋肉量及び筋力の維持・低下抑制に役立つ機能、歩行能力の改善に役立つ機能が報告されています。
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D5
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2018/4/16
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ニッスイごま豆乳仕立てのみんなのみかたDHA(ディーエイチエー)
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日本水産株式会社
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その他加工
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EPA・DHA
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本品にはEPA・DHAが含まれます。EPA・DHAには、中高年の方の加齢に伴い低下する、認知機能の一部である記憶力を維持することが報告されています。
※記憶力とは、一時的に物事を記憶し、思い出す力をいいます。 |
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D6
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2018/4/17
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プレスケ
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株式会社ファーマフーズ
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サプリメント
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γ-アミノ酪酸(GABA)
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本品にはγ-アミノ酪酸(GABA)が含まれています。γ-アミノ酪酸(GABA)は、血圧が高めの方の血圧を下げる機能や、仕事や勉強などによる一過性の精神的ストレスを緩和する機能が報告されています。
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D7
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2018/4/20
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記憶プロ
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ダイドードリンコ株式会社
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サプリメント
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イチョウ葉由来フラボノイド配糖体、イチョウ葉由来テルペンラクトン、GABA
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本品にはイチョウ葉由来フラボノイド配糖体、イチョウ葉由来テルペンラクトン、GABAが含まれます。イチョウ葉由来フラボノイド配糖体、イチョウ葉由来テルペンラクトンには加齢によって低下した脳の血流を改善し、認知機能の一部である記憶力(日常生活で見聞きした言葉や図形などを覚え、思い出す力)を維持することが報告されています。GABAには事務的作業による一時的な心理的ストレスを緩和する機能があることが報告されています。
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今週は、新規成分がありません。
機能性表示食品の届出一覧は、情報検索のデータベースで確認できます。
過去のメールマガジンは、こちらのサイトから閲覧可能です。
http://kc1104.blogspot.com/2018/機能性表示食品の届出一覧は、情報検索のデータベースで確認できます。
平成30年4月1日 第1号発行
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