平成30年4月1日 第1号発行
>>> バックナンバー 一覧 <<<
スポンサーリンク |
行政からの通知、取り締まり等
先週の行政の動き (5月18日~5月18日)
今週は特になし
健康食品ではありませんが
5月17日 医療用医薬品の広告活動監視モニター事業 30年度報告書 (厚生労働省)
平成30年度事業の報告書が公表されています。
平成30年度 概要
平成30年度 報告書
https://www.mhlw.go.jp/content/000509783.pdf |
健康食品の健康被害情報(5/12~5/18) 国立健康栄養研究所HPより
(外国のバイアグラ関係成分含有のサプリメントの注意喚起は掲載していません) 今週は特になし |
スポンサーリンク |
患者さんとの会話のための話題提供 LINK de DIETより
① グルコサミンサプリメントは心血管疾患リスク低減と関連する?!
グルコサミン摂取は、心血管疾患イベントのリスク低下と関連するようだ、という米国、テュレーン大学等からの報告。
今回の研究では、習慣的なグルコサミン摂取と心血管疾患イベントリスクとの関連を前向きに評価することを目的としたという。
対象者は、英国、バイオバンクの前向きコホートにおいて、グルコサミンを含むサプリメントの使用に関する質問票に回答し、ベースライン時CVDの既往のない者466,039名であり、2006年から2010年まで登録され、2016年までフォローアップした。アウトカムは、 (CVDによる死亡、冠状動脈性疾患、脳卒中などを含むCVDイベントとした。
追跡期間7年間(中央値)、10,204件のCVDイベントが認められた。 CVDによる死亡3,060人、冠状動脈性心臓病イベント 5,745人、脳卒中イベント3,263人である。
結果は、年齢、性別、BMI、人種、ライフスタイル要因、食事摂取量、薬物使用、その他のサプリメント使用で調整後、グルコサミンの摂取は、総CVDイベントのリスク低下と有意に関連していたとういう。グルコサミン摂取は、摂取なしと比し、CHD、脳卒中、CVDによる死亡リスクの9~22%低減と関連した。
「変形性関節症の痛み軽減のためにグルコサミンサプリメントを習慣的に摂取することは、
CVDイベントのリスク低下にも関連している可能性がある。この仮説を検証するために、臨床試験が必要である」と筆者は述べている。
(KC グルコサミンは膝関節の痛み軽減にも効果があるということでしょうか?) |
スポンサーリンク |
②魚介類の摂取は喘息を予防するかも
魚の摂取が喘息を予防したという、豪州ジェームズクック大学からの研究報告。
「世界中で約3億3400万人が喘息を患っており、毎年25万人が亡くなっている。オーストラリアでは、9人に1人が喘息(約270万人)であり、オーストラリアの先住民では2倍に昇る」と研究を行ったアンドレアス・ロパタ博士は述べている。
「喘息は、過去30年の間に2倍近く増えており、患者の半数は服薬の治療効果が得られない。だから、服薬のない治療の選択肢に関心が向いている」と博士は述べている。
近年の理論としては、喘息が増加した背景として、世界中の食事が劇的に変化したことが挙げられるという。n-6系多価不飽和脂肪酸が増えており、n-3系多価不飽和脂肪酸の摂取が減少している。これは、世界的に新鮮な魚よりファストフードが増加したことと対応している。
研究では、南アフリカの小さな村の魚加工工場で働く642人を対象に調査を行った。この地域では、社会経済的地位が低く魚の摂取量が多いため、n-3系多価不飽和脂肪酸の主な摂取源が、サプリメントではなく魚介類であると考えられるためである。
血清n-3系多価不飽和脂肪酸(魚油由来)は、喘息や喘息様症状のリスクの最大62%有意な低下と関連した。一方で、血清n-6系不飽和脂肪酸(植物性油由来)は、最大67%の増加と関連した。
ペパーミントオイルには、食道関連疾患の患者の嚥下困難や非心臓性胸痛などを含む症状を改善する効果があるかもしれない、という米国サウスカロライナ医科大学からの研究報告。
研究チームは、予備的な研究において38名の嚥下困難や非心臓性胸痛を訴える患者を対象にペパーミントの効果に関する検討を行った。
その結果、食事の前にペパーミントオイルのタブレットを摂取した患者は、摂取しなかった患者に比べて、食後の気分がより良好であったと回答した。嚥下困難、胸痛の両方の患者に効果が見られたが、嚥下困難者よりも胸痛患者の方により効果がみられた。特に食道のけいれん性障害のある患者でより良い結果がみられたという。
本研究は予備的研究であり、ランダム化プラセボ対照臨床試験で確認する必要があるとしながらも、「安全性、低価格、広く利用できることなどを考えれば、ペパーミントオイルの使用にリスクはないと考えられる」と筆頭研究者のモハメド・カラフ医師はコメントしている。
https://link.springer.com/article/10.1007%2Fs10620-019-05523-8 |
スポンサーリンク |
先週の健康・健康食品関連情報(5月12日~5月18日)
行政公表資料より
特定保健用食品に係る審議結果について<ヴァームスマートフィットウォーター>(食品安全委員会)
食品安全委員会より、特定保健用食品として申請されている「ヴァームスマートフィットウォーター」の特定保健用食品評価書が公表されました。
https://www.fsc.go.jp/fsciis/attachedFile/download?retrievalId=kai20190514fsc&fileId=400 |
大学・研究機関等公表資料より
妊娠・出産・授乳の前には骨密度検査を-出産後骨粗鬆症・椎体骨折の予防のために-(慶應大学)
妊娠や出産・授乳が原因で骨密度低下や骨折を起こすことは極めて稀であること(79名のうち、0名)、椎体骨折を起こしたケースでは、骨密度が顕著に低い状態から、産後に完全母乳育児を行うことで骨代謝状態に変化を及ぼし、そこに乳児を抱きかかえることなどによる身体的な負荷が加わることで骨折に至ったものと結論されました。
|
スポンサーリンク |
先週のトクホ・機能性表示食品情報(5月12日~5月18日)
特定保健用食品
5月15日 1件 許可
商品名
ペプシスペシャル ゼロ x 申請者 サントリー食品インターナショナル株式会社 関与する成分 難消化性デキストリン (食物繊維として)
許可を受けた表示内容
本品は、難消化性デキストリン(食物繊維)の働きにより、食事から摂取した脂肪の吸収を抑えて排出を増加させ、食後の血中中性脂肪の上昇をおだやかにするので、脂肪の多い食事を摂りがちな方、血中中性脂肪が気になる方の食生活の改善に役立ちます。 1日摂取目安量 1本(490ml) 区分 再許可等特保
許可日
R1.5.15 許可番号 1787
詳細は
機能性表示食品届出公表(5月12日~5月18日)
届出番号・届出日・商品名・届出者・食品の区分・機能性関与成分名・表示しようとする機能性 の順で記載。
D646
2019/3/19
プレマ株式会社
日本人の快眼
サプリ
ビルベリー由来アントシアニン、ルテイン
本品には、ビルベリー由来アントシアニン及びルテインが含まれます。ビルベリー由来アントシアニンはピント調整力を改善することで眼の疲労感を軽減する機能、ルテインはブルーライトなどの光の刺激から眼を保護するとされる網膜の黄斑色素量を補うことや、コントラスト感度(かすみやぼやけの解消によりはっきりものを見る力)を改善することが報告されています。
D647
2019/3/19
プレマ株式会社
日本人の快眠
サプリ
L-テアニン
本品にはL-テアニンが含まれます。L-テアニンには、夜間の良質な睡眠(起床時の疲労感や眠気を軽減)をサポートすることが報告されています。また、一過性の作業にともなうストレスをやわらげることが報告されています。
D648
2019/3/19
株式会社元気生活
ブルーベリー
サプリ
ビルベリー由来アントシアニン
本品にはビルベリー由来アントシアニンが含まれます。ビルベリー由来アントシアニンには健康な人の眼の潤いを保つことが報告されています。なお、本品はドライアイ(一般的に10秒間瞬きをせずにいられない方はドライアイと言われています。)を改善するものではありません。
D649
2019/3/20
ジャパンフリトレー株式会社
マイクポップコーン プラスファイバーうすしお味
その他加工
難消化性デキストリン(食物繊維)
本品には難消化性デキストリン(食物繊維)が含まれます。難消化性デキストリン(食物繊維)には、おなかの調子を整える機能があることが報告されています。
D650
2019/3/20
大正製薬株式会社
プリンケア 粉末スティック
その他加工
アンセリン
本品にはアンセリンが含まれます。アンセリンは、健康な方の高めの血清尿酸値(5.5~7.0mg/dL)を低下させる機能があることが報告されています。血清尿酸値が高めの方に適した食品です。
D651
2019/3/20
株式会社東洋新薬
ターミナリアベリリカタブレットTR(ティーアール)
サプリ
ターミナリアベリリカ由来没食子酸
本品には、ターミナリアベリリカ由来没食子酸が含まれます。ターミナリアベリリカ由来没食子酸には、食事の脂肪や糖の吸収を抑え、食後の中性脂肪や血糖値の上昇をおだやかにする機能、肥満気味な方の内臓脂肪とBMIを減らすのを助ける機能が報告されています。
D652
2019/3/22
株式会社三昧生活
緑のイチョウ葉粒
サプリ
イチョウ葉由来フラボノイド配糖体及びイチョウ葉由来テルペンラクトン
本品にはイチョウ葉由来フラボノイド配糖体及びイチョウ葉由来テルペンラクトンが含まれます。
イチョウ葉由来フラボノイド配糖体及びイチョウ葉由来テルペンラクトンは、中高年の方の認知機能の一部である記憶力(言葉や図形などを覚え、思い出す能力)を維持する機能があることが報告されています。
D653
2019/3/22
ホワイト食品工業株式会社
おなかにエール
その他加工
カゼイ菌(L.paracasei, DSM19465株)
本品にはカゼイ菌(L.paracasei, DSM19465株)が含まれ、腸内環境を改善し、おなかの調子を整えます。おなかの調子が気になる方へお勧めです。
D654
2019/3/22
株式会社SBS
サフランの恵み
サプリ
サフラン由来クロシン、サフラン由来サフラナール
本品にはサフラン由来クロシン、サフラン由来サフラナールが含まれるので、一時的なストレスや疲労感を軽減させる機能があります。
D655
2019/3/22
株式会社世田谷自然食品
目のぼやけを軽減 ルテイン+ゼアキサンチン
サプリ
ルテイン、ゼアキサンチン
本品にはルテイン、ゼアキサンチンが含まれています。ルテイン、ゼアキサンチンには目の黄斑色素密度を上昇させる働きがあり、紫外線・ブルーライトなどの光の刺激からの保護や、コントラスト感度(ぼやけの解消によりくっきり見る力)を改善する機能があることが報告されています。
D656
2019/3/22
株式会社ディーエイチシー
DHC(ディーエイチシー) カラダ対策ファイバー・イン・ミートソースW
その他加工
難消化性デキストリン(食物繊維)
本品には難消化性デキストリン(食物繊維)が含まれます。難消化性デキストリン(食物繊維)には、食事から摂取した脂肪の吸収を抑えて排出を増加させ、食後の血中中性脂肪の上昇をおだやかにする機能や、糖の吸収を抑え、食後の血糖値の上昇をおだやかにする機能が報告されています。本品は、食後の血中中性脂肪や血糖値が気になる方に適した食品です。
D657
2019/3/22
リブ・ラボラトリーズ株式会社
茶W(ダブル)
その他加工
難消化性デキストリン(食物繊維)
本品には、難消化性デキストリン(食物繊維)が含まれます。難消化性デキストリン(食物繊維)には、食事に含まれる脂肪や糖の吸収を抑え、食後に上がる中性脂肪や血糖値を抑える機能が報告されています。食後に上がる中性脂肪や血糖値が気になる方に適した食品です。
D658
2019/3/22
株式会社伊藤園
お~いお茶濃い茶 2L
その他加工
ガレート型カテキン
本品にはガレート型カテキンが含まれます。ガレート型カテキンには、体脂肪を減らす機能があることが報告されています。
D659
2019/3/22
株式会社伊藤園
お~いお茶濃い茶 1L
その他加工
ガレート型カテキン
本品にはガレート型カテキンが含まれます。ガレート型カテキンには、体脂肪を減らす機能があることが報告されています。
D660
2019/3/22
サントリーウエルネス株式会社
ラクフィット
サプリ
乳酸菌S-PT84、ビフィズス菌BB536
本品には、独自の乳酸菌S-PT84、ビフィズス菌BB536が含まれます。乳酸菌S-PT84は、おなかの脂肪を減らす機能があることが報告されています。ビフィズス菌BB536は、腸内フローラを良好にすることでおなかの調子を整える機能があることが報告されています。
D661
2019/3/23
株式会社オーガランド
SWIMIN(スイミン)
サプリ
L-テアニン
本品にはL-テアニンが含まれます。L-テアニンは、夜間の健やかな眠り(起床時の疲労感や眠気を軽減)をサポートすることが報告されています。また、L-テアニンには、一過性の作業にともなうストレスをやわらげることが報告されています。
D662
2019/3/25
岩下食品株式会社
岩下の新生姜
その他加工
ショウガ由来ポリフェノール
本品にはショウガ由来ポリフェノールが含まれます。ショウガ由来ポリフェノールには、寒い季節や冷房条件下において末梢(手の指先)の体温を維持する機能があることが報告されています。
D663
2019/3/25
株式会社ディーエイチシー
DHA(ディーエイチエー) w
サプリ
DHA・EPA
本品にはDHA・EPAが含まれます。DHA・EPAには血中の中性脂肪値を低下させる機能があることが報告されています。また、中高年の方の加齢に伴い低下する、認知機能の一部である記憶力を維持することが報告されています。
※記憶力とは、一時的に物事を記憶し、思い出す力をいいます。
D664
2019/3/25
ネスレ日本株式会社
アイソカルサポートファイバー7.2g×14
サプリ
グアーガム分解物(食物繊維)
本品にはグアーガム分解物(食物繊維)が含まれます。
グアーガム分解物(食物繊維)は腸に届いて有用菌(善玉菌)に働き、便秘気味の方の排便回数・排便量を増やし便通を改善することが報告されています。 グアーガム分解物(食物繊維)は、食後の血糖値の上昇を抑えることが報告されています。
便秘気味、または食後の血糖値が気になる健常者に適した食品です。
D665
2019/3/26
株式会社アルビータ
アルビータ アスタキサンチンアイ
サプリ
アスタキサンチン
本品にはアスタキサンチンが含まれます。アスタキサンチンには、パソコンやスマートフォンなどの使用による、目の疲労感や肩の負担を軽減する機能があることが報告されています。
D666
2019/3/26
日本ケフィア株式会社
HMB(エイチエムビー)チャレンジ
サプリ
カルシウム
ビス-3-ヒドロキシ-3-メチルブチレートモノハイドレート(HMBカルシウム)
本品には、カルシウム
ビス-3-ヒドロキシ-3-メチルブチレートモノハイドレート(HMBカルシウム)が含まれます。カルシウム ビス-3-ヒドロキシ-3-メチルブチレートモノハイドレート(HMBカルシウム)には、自立した日常生活を送る上で必要な筋肉量及び筋力の維持・低下抑制に役立つ機能が報告されています。また、この機能と共に運動との併用により腹部の脂肪の減少に役立つ機能が報告されています。
D667
2019/3/26
オリヒロプランデュ株式会社
ダイエタリーファイバー
その他加工
イソマルトデキストリン(食物繊維)
本品にはイソマルトデキストリン(食物繊維)が含まれます。イソマルトデキストリン(食物繊維)には、おなかの調子を整える機能があることが報告されています。
D668
2019/3/26
株式会社ファインアップ
シボリズム
サプリ
アフリカマンゴノキ由来エラグ酸
本品にはアフリカマンゴノキ由来エラグ酸が含まれています。アフリカマンゴノキ由来エラグ酸は肥満気味の方の体重・中性脂肪・体脂肪率・ウエスト周囲径を減らすことをサポートし、高めのBMI値の改善に役立つことが報告されています。
D669
2019/3/26
理研ビタミン株式会社
サポートプラス クロセチン
サプリ
クロセチン
本品にはクロセチンが含まれます。クロセチンは、良質な眠りをサポートする(睡眠の質(眠りの深さ)を高め、起床時の眠気や疲労感を和らげる)ことが報告されています。また、目のピント調節をサポートする(パソコン作業などにより生じる目の調節機能の低下を和らげる)ことが報告されています。
D670
2019/3/26
ホワイト食品工業株式会社
あなた想い乳酸菌飲料
その他加工
ローズヒップ由来ティリロサイド
本品にはローズヒップ由来ティリロサイドが含まれます。ローズヒップ由来ティリロサイドには、体脂肪を減らす機能があることが報告されています。
|
今週の注目の届出
D653
「おなかにエール」
ホワイト食品工業株式会社 ・・・・ カゼイ菌(L.paracasei,
DSM19465株)
機能性表示 「本品にはカゼイ菌(L.paracasei, DSM19465株)が含まれ、腸内環境を改善し、おなかの調子を整えます。おなかの調子が気になる方へお勧めです。」
新成分 臨床試験で評価
試験責任医師の判断により、摂取前検査の腸内フローラ検査でLactobacillales目の占有率が低く、排便回数が少ない成人日本人男女44名を選抜した。
被験飲料群、プラセボ群に22名ずつ割り付け、被験飲料またはプラセボ飲料を1日1本、2週間摂取させた。
摂取前、摂取1週間後、摂取2週間後に腸内細菌叢をterminal restriction fragment
length polymorphism(T-RFLP法)を用いて調査し、便秘の自覚症状はCAS-MTを用いて、便の形状は便形スケールを用いて評価しました。排便頻度については、排便があった際に日誌に記入させました。
結果:被験飲料摂取後の腸内細菌叢の占有率について、プラセボ群と比較して被験飲料群のProvotellaは優位に低値(p=0.042)、Clostridium subcluster 14aは優位に高値(p=0.042)を示し、自覚するお腹の張りが有意に軽減(p=0.015)した。
Jpn Pharmacol Ther(薬理と治療) 2017 ; 45: 1947-62
作用機序
カゼイ菌(L.puracusei. DSM19465株)は、生きて大腸に到達して機能性を発揮する可能性が期待出来る。
カゼイ菌(L.puracusei. DSM19465株)の摂取により、軟便の原因となるPrevotellaの占有率を低下させ、大腸炎抑制と関連するClostridi unsubclustor XIVの占有率を上昇させることで、腸内環境を改善し勝管機能を正常に保つとともに、腸内張境を整えると示唆される。
また、酸や酢酸などの短鎖脂肪酸を産生するBiffidobucteriumwを増加させ、産生された短鎖脂肪酸により腸管内のpH が低下し、腸内有害菌の増殖を抑制するとともに、腸の動運動を促進することにより、大腸粘膜の粘液分泌を高めることで糞便の通過をスムーズする。
D654
「サフランの恵み」
株式会社SBS ・・・・サフラン由来クロシン、サフラン由来サフラナール
機能性表示 「本品にはサフラン由来クロシン、サフラン由来サフラナールが含まれるので、一時的なストレスや疲労感を軽減させる機能があります。」
新機能 臨床試験で評価
健常者(18~77歳、128名の男女)を対象集団とし、3群(1日当たりサフラン抽出物アフロンとして28mg摂取群、22mg摂取群、プラセボ摂取群)に振り分けました。摂取前と摂取開始4週後の質問票をもとに、その改善を評価しました。
結果 広くその有効性が確認されている評価尺度(気分:POMS、PANAS、DASS-21、睡眠の質:PSQI)で評価した結果、気分の尺度では気分の落ち込み、疲労感、困惑感、不安感、ストレス、活気・活力の項目にて、28mg摂取群でプラセボ群と比較し有意な改善が認められた。
また、睡眠の質の尺度でも改善が認められたことを著者に確認している。
Complementary Therapies in Medicine 3(2017)58-64
作用機序
サフラン由来クロシンによる抗うつ作用は、海馬におけるCREB(cAMP応答配列結合タンパク)・ BDNF(脳由来神経栄養因子)・VGF(神経成長因子) 発現の増加が関与していることが示唆され、また,mCPP(5-HT2C 受 容体アゴニスト)により誘発された強迫性障害様行動を抑制することから、セロトニン神経系が関与していることが示唆される。
一方で、サフラン由来クロシンはドパミンとノルエピネフリンの再取込、サフラン由来サ
フラナールがセロトニンの再取込を阻害する作用も有している。セロトニン神経系の活動はストレスと密接な関係があり、特に精神的ストレスに強く影響を及ぼすことが知られている。
さらに,サフラン由来サフラナールは抗不安作用および催眠作用を示すこと、サフラン由来クロシン投与が慢性ストレス負荷による血中コルチコステロン(ストレスホルモン)濃度上昇を抑制する。
一時的な疲労感の軽減は、サフラン由来クロシン、サフラン由来サフラナールによるストレス軽減作用によるものであると考えられる。
(KC 株式会社SBSは、サフラン由来クロシン、サフラン由来サフラナールで、3つ目の機能性の届出です。
①
D517 サフランのリズム、D597 サフラ眠
「睡眠の質が低いと感じている方の活動時の眠気を軽減させ物事をやり遂げるのに必要な意欲を維持させる」
②
D549 サフランの和み
「一時的な不安感、気分の落ち込み、困惑感を軽減させ、一時的な活気・活力の低下を軽減させる」
③
D654 サフランの恵み
「一時的なストレスや疲労感を軽減させる」
関与成分の一日摂取目安量は、①がサフラン由来クロシン0.6mg、サフラン由来サフラナール6?、②と3が、各々0.9mg、9?。)
D669 「サポートプラス クロセチン」
理研ビタミン株式会社 ・・・・クロセチン
「本品にはクロセチンが含まれます。クロセチンは、良質な眠りをサポートする(睡眠の質(眠りの深さ)を高め、起床時の眠気や疲労感を和らげる)ことが報告されています。また、目のピント調節をサポートする(パソコン作業などにより生じる目の調節機能の低下を和らげる)ことが報告されています。」
新機能 SR(2報)で評価
試験1
眠りに軽度の不満を感じる25歳以上59歳以下の健常な男性対象
ランダム化二重盲検プラセボ対照クロスオーバー試験
2週間(14日間)摂取
睡眠時の中途覚醒回数がクロセチン摂取後でプラセボ摂取後と比較して有意に減少した。
群内比較においてクロセチン摂取後は摂取前と比較して「熟眠感」および「目覚めの爽快感」が改善傾向(p<1.0)を示した
Phytomedicine, 2010, 17, 840843.
試験2
眠りに軽度の不 満を感じる35歳以上60歳以下の健常な男性および閉経後の女性対象
ランダム化二重盲検プラセボ対照クロスオーバー試験
2週間(14日間)摂取
第 1 睡眠周期におけるデタパワーがプラセボ摂取後と比較してクロセチン摂取後 有意に増加した。
OSA 睡眠質問票 MA 版を用いた評価で、プラセボ摂取後と比較してクロセチン摂取後
において、「起床時の眠気」および「疲労回復」の因子において有意なスコア上昇(睡眠感の向上)が認められた。
Complement. Thera. Med. 2018, 41, 47-51.
作用機序
クロセチンがヒスタミンによる覚醒系(ヒスタミン神経系)の調節に関与することで、ノンレム睡眠(深い眠り)が増強したと考えられる。また、これらの作用により睡眠感も向上したと考えられる。
(KC 従来は、目のピント調節、目の疲労感と、睡眠は、「健康な睡眠(睡眠時の中途覚醒回数を減らす)をサポートする」機能でしたが、今回のものは、「良質な眠りをサポートする(睡眠の質(眠りの深さ)を高め、起床時の眠気や疲労感を和らげる)」とされています。)
https://www.fld.caa.go.jp/caaks/cssc01/機能性表示食品の届出一覧は、情報検索のデータベースで確認できます。 |
今週も最後まで、お付き合いいただき有難うございました。
今週は、GW10連休明も過去のものとなり、情報量が増えるかと思いましたが、GW期間中の仕事量が減っていることが原因か情報が少なくなっています。
さて、秋の学会シーズン向けの学会発表用の応募締め切りがバタバタとあり、その抄録を書くのに右往左往しています。皆さんも、学会抄録を発表の半年前位には書いておられると思いますが、その時点で発表の内容というのはまとまっているものなのでしょうか?
半年後の状況も考えながら抄録まとめるというのはなかなか大変な作業です。
せめて1か月前に投稿ということにして欲しいものです。
それでは、素敵な週末を。(KC) |
平成30年4月1日 第1号発行
0 件のコメント:
コメントを投稿