スポンサーリンク |
|||||||||||||||||||||||||
【注目】 #1 毎日の緑茶とコーヒーは糖尿病患者の死亡リスクを低下 #2 ビタミンDは医薬品?:専門家の認識が介護高齢者にリスクをもたらす? #3 ビタミンAは寒冷下での脂肪燃焼を促進する #4 - #5 大学・研究機関等公表資料より #6 機能性表示食品届出公表一覧 |
|||||||||||||||||||||||||
行政からの通知、取り締まり等 |
|||||||||||||||||||||||||
先週の行政の動き (10月25日~10月31日) 10月23日 医薬品成分を含有する製品の発見について(北海道) 今般、道内企業が販売している以下の製品から、医薬品成分である「シルデナフィル」、 「アセトアミノフェン」、「グリベンクラミド」が検出され、製品を販売した業者に対し、当該製品の販売・授与の中止及び回収を指示しました。 なお、現時点で当該製品による健康被害発生の報告は受けておりません。 製品名: 元気玉 販売業者: くすりの元気堂 旭川市末広東1条2丁目8-9 形状: カプセル 検出成分: シルデナフィル(検出量:30mg/カプセル) アセトアミノフェン(検出量:1.9mg/カプセル) グリベンクラミド(検出量:0.005mg/カプセル) |
|||||||||||||||||||||||||
|
|||||||||||||||||||||||||
健康食品の健康被害情報(10/25~10/31) 国立健康栄養研究所HPより (外国のバイアグラ関係成分含有のサプリメントの注意喚起は掲載していません) 10月26日 いわゆる健康食品との因果関係が疑われる健康被害 ・子宮筋腫のため子宮全摘出した63歳女性 (日本) が、閉経後症候群の症状緩和のためクチナシの果実を含む漢方薬 (カミショウヨウサン) を18年以上摂取したところ、便潜血検査にて腸間膜静脈硬化症を伴う上行結腸癌と診断された。 Intern Med. 2019 Feb 1;58(3):395-399 https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/30210129/ 10月30日 米国FDAとFTCが新型コロナウイルス対策に関連した虚偽の宣伝に注意喚起 ■注意喚起および勧告内容 2020年10月23日、米国FDA (U.S. Food and Drug Administration) とFTC (Federal Trade Commission) が新型コロナウイルス感染症 (COVID-19) を予防または治療するなど虚偽の宣伝を行ってビタミンC製品などを販売していた3業者に是正措置を要請。 ■解説 米国FDAとFTCが監視したところ、3業者 (Predator Nutrition、Peterson Research Laboratories LLC、Beepothecary LLC) は、インターネットやソーシャルメディアにおいて、新型コロナウイルス感染症 (COVID-19) を予防または治療するなどとうたって、植物成分、ビタミンC製品、ビタミンD製品、コロイド銀製品、プロポリスなどを含む製品を販売していた。米国ではFDAの承認なくCOVID-19への有効性を表示して販売することは違法として、米国FDAは3社に改善するよう警告した。 なお、コロイド銀の疾病への有効性は確認されておらず、米国FDAやカナダ保健省から安全性に関する注意喚起が出されている。また、オーストラリアでは、コロイド銀製品使用との因果関係が疑われる、複数の症例が報告されている。 現在のところ、当該製品摂取との因果関係が疑われる健康被害については不明であるが、FDAは消費者に対して、COVID-19の予防や治療、症状緩和などを標榜する製品には十分に注意するよう注意喚起している。 https://www.fda.gov/consumers/ health-fraud-scams/fraudulent-coronavirus -disease-2019-covid-19-products 健康食品の素材情報データベースより 新規収載 10月26日 「マルトビオン酸」 https://hfnet.nibiohn.go.jp/contents/ detail4414.html 10月29日 「マンゴスチン」 https://hfnet.nibiohn.go.jp/contents/ detail4418.html |
|||||||||||||||||||||||||
|
|||||||||||||||||||||||||
#1 ①毎日の緑茶とコーヒーは糖尿病患者の死亡リスクを低下 |
|||||||||||||||||||||||||
毎日の緑茶とコーヒーは糖尿病患者の死亡リスクを低下 毎日緑茶とコーヒーを飲むことは、糖尿病患者の死亡リスクの低下と関連するようだ、という九州大学からの研究報告。 研究チームは、福岡糖尿病レジストリに登録された4,923名の2型糖尿病患者(平均年齢66歳)を平均で5年をわずかに超える期間にわたって追跡調査した。 追跡期間中に、309人が死亡した。主要な死因はがん(114人)と心血管疾患(76人)だった。 データ解析の結果、毎日1杯の緑茶を飲むことは、死亡リスクの15%低下と関連することがわかったという。2-3杯飲むと27%、4杯以上飲むと40%低下した。 また、毎日1杯のコーヒーを飲むことは、死亡リスクの12%低下と関連していた。2杯以上飲むと41%の低下がみられたという。 緑茶とコーヒーを両方飲む人では、1日2-3杯の緑茶に加えて2杯以上のコーヒーを飲む人で51%の低下、4杯以上の緑茶に加えて1杯以上のコーヒーを飲む人で58%の低下、4杯以上の緑茶に加えて2杯以上のコーヒーを飲む人で63%の低下が観察された。 https://drc.bmj.com/content/8/1/e001252 (KC これだけでは、カフェインの効果なのか、コーヒーやお茶に入っている違う成分の効果なのか、飲み物を飲むという行為によるものなのか、判断が難しいですね。) |
|||||||||||||||||||||||||
#2 ②ビタミンDは医薬品?:専門家の認識が介護高齢者にリスクをもたらす? |
|||||||||||||||||||||||||
ビタミンDは医薬品?:専門家の認識が介護高齢者にリスクをもたらす? ビタミンDを栄養素ではなく医薬品と見る専門家の認識が、実践を制約し高齢者介護施設の入居者のリスクを高めているかもしれない、という英国ブライトン大学からの研究報告。 COVID-19の影響で高齢者介護施設入居者の脆弱性が指摘される中、ビタミンの使用に関する栄養ガイドラインや規制の早急な見直しが必要である、と研究者らは主張している。 ビタミンDの主な供給源は日光への曝露であり、高緯度の多くの国で冬の間にそのレベルが急落する。介護施設でのビタミンD欠乏症は、世界の多くの地域で蔓延していると研究者らは述べている。 https://nutrition.bmj.com/content/early/ 2020/09/20/bmjnph-2020-000129 (KC ビタミンDのサプリメントは、高価なものではないので、少なくても冬の期間は、日本でも積極的に摂取させるべきと思う。) |
|||||||||||||||||||||||||
#3 ③ビタミンAは寒冷下での脂肪燃焼を促進する |
|||||||||||||||||||||||||
ビタミンAは寒冷下での脂肪燃焼を促進する 周りの気温が低いとヒトとマウスでビタミンAレベルが上昇し、それが白色脂肪細胞をエネルギーを燃やす褐色脂肪細胞に変換するのに役立っているようだ、という墺ウィーン大学からの研究報告。 研究チームは、適度な寒冷条件下に置かれると、ヒトとマウスでビタミンAとそれを輸送するレチノール結合たんぱく質の血中レベルが上昇することを明らかにした。ビタミンAは、ほとんど肝臓に貯蔵されており、寒冷曝露によって、脂肪組織へのビタミンAの再分布を刺激するようだ。寒冷によるビタミンAの上昇は、白色脂肪細胞の褐色脂肪細胞への変換を促進し、脂肪燃焼の割合が上昇したという。 研究チームが、遺伝子操作によって、マウスにおけるレチノール結合たんぱく質をブロックすると、寒冷曝露によるビタミンAの上昇と白色脂肪の褐色化の両方が鈍化したという。 「その結果、脂肪の酸化と熱産生が低下したために、マウスはもはや寒さから身を守ることができなくなった」と主任研究者のフロリアン・キーファー准教授は述べている。 対照的に、ヒト白色脂肪細胞へのビタミンA添加は、代謝活性とエネルギー消費の増加を伴う褐色脂肪細胞への変化を促した。 「我々の結果は、ビタミンAが脂肪組織の機能に重要な役割を果たし、エネルギー代謝に影響を及ぼすことを示唆している。けれども、それはビタミンAのサプリメントを摂取しろということではない。重要なのは、ビタミンAを正しい時に正しい場所に運ぶための輸送たんぱく質であるからだ」とキーファー准教授はコメントしている。 https://www.sciencedirect.com/science/article/ pii/S2212877820301629?via%3Dihub |
|||||||||||||||||||||||||
|
|||||||||||||||||||||||||
先週の健康・健康食品関連情報(10月25日~10月31日) |
|||||||||||||||||||||||||
|
|||||||||||||||||||||||||
睡眠実態とナイトチョコレートに関する調査結果 (グリコ) |
|||||||||||||||||||||||||
|
|||||||||||||||||||||||||
特定保健用食品
先週のトクホ・機能性表示食品情報(10月25日~10月31日) 特定保健用食品 今週はなし |
|||||||||||||||||||||||||
|
|||||||||||||||||||||||||
※【届出番号】【商品名】【届出者】【届出者】【食品の区分】【機能性関与成分名】【表示しようとする機能性】の順で掲載。 ※効率的に使用できるよう、外部サイトへのリンクを貼りました。 会社名のリンク::機能性表示食品まとめ一覧 ■制度開始から届出た商品を確認できます。 商品名のリンク:機能性表示食品リストとエビデンス ■エビデンス詳細・製造工場・摂取時の注意等を確認できます。 |
|||||||||||||||||||||||||
届出撤回情報 2020年10月22日付け B280 「リラクケア」 日本アドバンストアグリ株式会社・・・・ L-テアニン 撤回理由 「販売しないため。」 B548 「明治のむヨーグルトGABA(ギャバ)で元気」 株式会社明治 ・・・・ GABA 撤回理由 「再販の計画が無いため。」 B583 「明治プチサプリ 目覚めの疲労感ケアブレンド茶」 株式会社明治 ・・・・ L-テアニン 撤回理由 「再販の計画が無いため。」 |
|||||||||||||||||||||||||
|
|||||||||||||||||||||||||
今週の注目の届出 |
|||||||||||||||||||||||||
|
|||||||||||||||||||||||||
こんにちは。 今週も最後まで、お付き合いいただき有難うございました。 10月も今日まで、明日からは11月。 政府は、正月休みを分散して長くとるようにとアナウンスしていますが、正月休みを分散ということ意味がよくわかりません。 あるグループは1月7日まで休ませて、あるグループは、1月3日まで休んだ後3日働いて、その後4日間正月休みの追加をとってくださいとかするのですかね? では、素敵な週末を。 (KC) |
平成30年4月1日 第1号発行