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【注目】 #1 ペスコ地中海食と間欠断食は心臓病リスクを下げるかも #2 健康的な食事は肥満の悪影響に対抗しますか? #3 適正なビタミンDはCOVID-19患者の死亡リスクと関連? #4 女子の課外スポーツに健康効果。男子にはなし? #5 大学・研究機関等公表資料より #6 機能性表示食品届出公表一覧 |
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行政からの通知、取り締まり等 |
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先週の行政の動き (10月4日~10月10日) 10月1日 令和2年度医薬品等広告講習会 WEB配信 (東京都) http://www.tokyo-eiken.go.jp/ webkousyuukai/other/#other01 医薬品、化粧品、健康食品の広告等に関する違反についての解説です。 (KC 10月中のみの公開もあるようなので、早めにチェックしてください。自分の薬局のPOP広告等が違反していないか、確認してください。) |
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健康食品の健康被害情報(10/4~10/10) 国立健康栄養研究所HPより (外国のバイアグラ関係成分含有のサプリメントの注意喚起は掲載していません) 10月5日 いわゆる健康食品との因果関係が疑われる健康被害 (症例報告) ■症例 ・慢性心房細動、冠動脈ステント治療、僧帽弁狭窄症、糖尿病、脂質異常症のためワルファリン (抗凝固薬:CYP1A2、CYP2C9、CYP3A4、P糖タンパク質基質) 2.75 mg/日服用中の62歳男性 (日本) が、「減糖茶」を1ヶ月間併用したところ、INR低下を認め、減糖茶の摂取中止によりINRは治療域に改善した。 心臓 2018;50(2):197-202. 10月6日 米国FDAとFTCが新型コロナウイルス対策に関連した虚偽の宣伝に注意喚起 ■注意喚起および勧告内容 2020年9月29日、米国FDA (U.S. Food and Drug Administration) とFTC (Federal Trade Commission) が新型コロナウイルス感染症 (COVID-19) を予防または治療するなど虚偽の宣伝を行ってハーブ製品などを販売していた業者に是正措置を要請。 ■解説 Tonic Therapeutic Herb Shop & Elixir Barは、同社のウェブサイトにおいて、新型コロナウイルス感染症 (COVID-19) を予防、治療するなどとうたって「Buhner’s Active Infection Protocol」などのハーブ製品を販売していた。米国ではFDAの承認なくCOVID-19への有効性を表示して販売することは違法として、米国FDAは同社に改善するよう警告した。 現在のところ、当該製品摂取との因果関係が疑われる健康被害については不明であるが、FDAは消費者に対して、COVID-19の予防や治療、症状緩和などを標榜する製品には十分に注意するよう注意喚起している。 https://www.fda.gov/consumers/ health-fraud-scams/fraudulent-coronavirus -disease-2019-covid-19-products 10月9日 米国FDAが新型コロナウイルス対策に関連した虚偽の宣伝に注意喚起 ■注意喚起および勧告内容 2020年9月11日、米国FDA (U.S. Food and Drug Administration) が新型コロナウイルス感染症 (COVID-19) を予防または治療するなど虚偽の宣伝を行ってビタミン製品などを販売していた業者に再発防止の徹底を要請。 ■解説 米国FDAが監視したところ、業者 (KetoKerri LLC) は、インターネットやソーシャルメディアにおいて、新型コロナウイルス感染症 (COVID-19) を予防または治療するなどとうたって、ビタミン、ミネラルなどを含む製品 (「KKBlackSeed Oil」、「KK Breakthrough Vitamin D with Chondroitin&Oleic」、「Stonebreaker」、「KK EDTA with Selenium and Minerals」、「Zeolite」、「Ultra Liquid Zeolite」、「DR. FITT FIRE FIGHTERS」) を販売していた。既にCOVID-19に関連した広告文は削除されているが、米国ではFDAの承認なくCOVID-19への有効性を表示して販売することは違法として、FDAは同社に再発防止の徹底を要請した。 現在のところ、当該製品摂取との因果関係が疑われる健康被害については不明であるが、FDAは消費者に対して、COVID-19の予防や治療、症状緩和などを標榜する製品には十分に注意するよう注意喚起している。 https://www.fda.gov/consumers/ health-fraud-scams/fraudulent-coronavirus -disease-2019-covid-19-products 10月9日 カナダ保健省がウェブサイトで販売されている未承認製品に注意喚起 ■注意喚起および勧告内容 2020年9月18日、カナダ保健省 (Health Canada) が「Steroid Hub Canada」のウェブサイトで販売されている未承認製品に注意喚起。 ■解説 当該ウェブサイトでは、ボディビル用製品としてアナボリックステロイド、成長ホルモン、選択的アンドロゲン受容体調節薬、ソマトロピンが、また、医薬品成分や規制物質を含む表示をした痩身、性機能改善などをうたう未承認製品が販売されていたため、カナダ保健省は消費者に注意喚起をしている。現在のところ、製品との因果関係が疑われる健康被害については不明。 カナダ保健省は消費者に対し、未承認の表示をした製品の摂取により健康被害を受ける可能性があることから、こちらのウェブサイトから購入した製品を使用しないように、使用して体調に不安を感じている場合は、医療機関を受診するように注意を促している。 https://healthycanadians.gc.ca/ recall-alert-rappel-avis/hc-sc/ 2020/73955a-eng.php |
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#1 ①ペスコ地中海食と間欠断食は心臓病リスクを下げるかも |
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ペスコ地中海食と間欠断食は心臓病リスクを下げるかも 植物、ナッツ、全粒穀物、エクストラバージンオリーブ湯、魚介類を豊富に含むペスコ地中海食は、心血管系の健康を最適化するのに理想的かもしれないという。一緒に間欠的断食をすればなお良いそうだ。米国ミズーリ大学などによる報告。 研究チームは心血管系に良い食事を検討した結果、飽和脂肪を過剰に摂取する動物性食品を下げることが望ましいが、完全な菜食主義には栄養不足のリスクがあることから、動物性食品の主要な供給源を魚介類にする植物性食品中心の食生活である、ペスコ地中海食に注目した。 複数の研究とランダム化臨床試験により、この食事は、心臓病、糖尿病、認知機能低下、うつ病、一部のがんのリスク低下に関連していることが示されている。 |
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#2 ②健康的な食事は肥満の悪影響に対抗しますか? |
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健康的な食事は肥満の悪影響に対抗しますか? 健康的な地中海風の食事をする人は、太っていても普通体重者と同様の死亡リスクであるようだ、というスウェーデン・ウプサラ大学からの研究報告。 研究チームは、スウェーデンのコホートに登録した79,003人の成人のBMI、食事と死亡率の関連を検討した。特に、食事の地中海風食(mMED)にどれほど近づいているか(順守度)が0-8の点数化されて評価された。 21年間の追跡調査期間中に38%にあたる30,389人が死亡した。mMEDが高い肥満者は、mMEDが高い普通体重者と比べて死亡率は有意に高くなかったが、mMEDが低い普通体重者は、mMEDが高い普通体重者に比べて、死亡率が高かった(ハザード比1.60) 心血管系疾患による死亡率については各群に有意差はみられなかったが、肥満者の高い心血管系死亡率は、mMEDが高くなることで軽減された。ただし完全には打ち消されなかった。 https://journals.plos.org/plosmedicine/ article?id=10.1371/journal.pmed.1003331 |
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#3 ③適正なビタミンDはCOVID-19患者の死亡リスクと関連? |
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適正なビタミンDはCOVID-19患者の死亡リスクと関連? ビタミンDが十分で、血中レベルが25-ヒドロキシビタミンD(25(OH)D、ビタミンD状態の指標)で少なくとも30 ng/mLである入院中のCOVID-19患者は、意識障害、低酸素症および死亡を含む有害な臨床転帰のリスクが大幅に少なかったようだ、という米国ボストン大学の研究。 COVID-19で入院した235人の患者のビタミンDの状態(血清25(OH)Dレベル)が測定された。患者は、感染の臨床的重症度、意識障害、呼吸困難を伴う低酸素症および死亡を含む臨床転帰について追跡された。 データ解析の結果、40歳以上の患者において、ビタミンD状態が十分だった患者で死亡したのは9.7%に過ぎなかったのに対し、25(OH)Dが30 ng/ml未満の患者は20%が死亡したという。 一般集団におけるビタミンD状態を改善することは、COVID-19患者の重症化を防ぐ上で有効かもしれない、と研究チームは結論付けた。 https://journals.plos.org/plosone/ article?id=10.1371/journal.pone.0239799 |
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#4 ④女子の課外スポーツに健康効果。男子にはなし? |
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女子の課外スポーツに健康効果。男子にはなし? 積極的に運動する女子小学生は早期思春期の行動・注意力に改善がみられるようだ、というカナダ・モントリオール大学からの研究報告。 研究チームは、ケベック州小児発育縦断研究の参加者で、1997年と1998年生まれの小児を対象に検討を行った。 991名の女子と1,006名の男子の両親は、子供が6-10歳の時に、コーチまたはインストラクターのいる課外スポーツ活動に参加したかどうかを回答した。12歳の時点で、教師は、子供たちの行動をクラスメートと比較して採点した。 データ解析の結果、6-10歳の時に課外スポーツ活動に定期的に参加していた女子は、ほどんど参加しなかった女子に比べて、12歳の時に、注意欠陥多動障害(ADHD)の症候がより少ない傾向にあることが明らかになった。男子にはそのような関連はみられなかった。 article/abs/pii/S0091743520302802 |
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先週の健康・健康食品関連情報(10月4日~10月10日) |
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アクリルアミドの摂取量と肺がんとの関連 (国立がん研究センター社会と健康研究センター) https://epi.ncc.go.jp/jphc/outcome/ 8513.html 男女とも、アクリルアミドの摂取量と肺がんの罹患リスクとの関連はみられませんでした。 フィンランドで行われた先行研究では、男性の喫煙者では、肺がんリスクと関連がみられたことや、オランダで行われた先行研究では、女性では、アクリルアミドの摂取量が多いと肺がんのリスク低下と関連がみられたという報告がありました。本研究では関連がみられなかった理由として、日本人のアクリルアミドの摂取量は、欧米に比べて少ないことが報告されており、関連が見られなかった可能性が考えられました。 大豆食品・イソフラボン摂取と前立腺がん死亡との関連 (国立がん研究センター社会と健康研究センター) https://epi.ncc.go.jp/jphc/outcome/ 8514.html 総大豆食品・イソフラボン摂取量が多ければ多いほど、前立腺がん死亡リスクが高いという関連がみられました。また、総大豆食品の摂取量が最も低いグループと比較して、最も多いグループでは、前立腺がんの死亡リスクが1.76倍高いという関連がみられ、大豆食品別にみると、みそでも同様の関連がみられました。 (KC この結果だけが独り歩きをしてはいけないとおもっているとみられ、ずいぶんとこの結果だけで、大豆が悪いと言えないことが強調されているように思います。) ヒトの皮膚上に存在する新型コロナウイルスの生存期間を解明 (京都府立医科大学大) https://www.kpu-m.ac.jp/doc/news/ 2020/20201005.html ヒト皮膚表面上の新型コロナウイルスとインフルエンザウイルスの生存時間は、ステンレススチール・耐熱ガラス・ポリスチレンの表面の生存時間より大幅に短くなり、ヒト皮膚の表面はウイルスの生存には不向きであることが明らかになった。 新型コロナウイルスは皮膚表面上で9時間程度生存し、1.8時間程度で不活化されるインフルエンザウイルスに比して大幅に生存時間が長くなった。 皮膚表面上の新型コロナウイルスは、80%エタノールによる15秒間の消毒にて完全に不活化された。 (KC テレビ等でも取り上げられていたので、アップしておきます。) 新型コロナウイルスの感染しやすさは年齢によらない 3カ国間比較により死亡や重症が高齢者に偏る現象の仕組みを検証 (北海道大) https://www.hokudai.ac.jp/news/ 2020/10/3-15.html 新型コロナウイルス感染症の重症者及び死亡者は世界共通で高齢者に偏っている。 感染のしやすさ(感染に対する感受性)は年齢によらないと判明。 感染成立後の病状の進行の進みやすさが年齢によって異なると判明。 (KC 誰でもかかるから、重症化をどう予防するかということかと思います。) 亜硝酸塩は口腔疾患や循環器疾患などの予防に寄与 https://www.tohoku.ac.jp/japanese/ 2020/10/press20201007-02-kouku.html 亜硝酸塩は、抗菌作用・血管拡張作用があり、う蝕などの口腔疾患や循環器疾患などの予防効果をもたらすとされています。 口腔内の亜硝酸塩産生活性は、全体として個人差が大きいこと、また舌苔よりも歯垢において高いことがわかりました。 口腔内の亜硝酸塩産生に関わる菌を新たな手法で分離同定したところ、口腔アクチノマイセス属、シャーリア属、ベイヨネラ属、ナイセリア属、ロシア属などの口腔常在菌であることが明らかになりました。 (KC 食品としては指定添加物なので、使用できる製品が限られるので、健康食品にはなりにくいけど、食品以外なら可能性ありそうですね。) 天然アミノ酸の1つである「5-アミノレブリン酸」には疲労感を低減化させる効果があることを実証 (広島大) https://www.hiroshima-u.ac.jp/ news/60472 日常的に身体的疲労を感じている男女70人(20~64歳)を2群に分けて、35人については一日当たり5-ALAP 30mgを含む錠剤を、残りの35人はこの物質を含まない錠剤(プラセボ群として)を8週間、毎日、経口摂取してもらいました。そして、4週ごとに、「全体的な疲労感」、「仕事による疲労感」、「仕事の捗り具合」及び「朝起きた時の疲労感」の4項目について、及び、その時の気分をスコア化しました。 その結果、プラセボ群と比較すると、5-ALAP摂取群では、「全体的な疲労感」、「仕事による疲労感」及び「怒り-敵意」の項目で、有意減化が認められました。すなわち、5-ALAPの経口摂取は日常的に感ずる身体の疲労感とネガティブな気分の両者を改善することが判明しました。 (KC ALAはすでに機能性表示食品として血糖値、睡眠、運動量の増量の3つの機能で届けられていますが、新たな機能が追加されそうですね。この広島大の発表、簡単な動画による発表が添付されているのが、とても斬新です。) |
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※【届出番号】【商品名】【届出者】【届出者】【食品の区分】【機能性関与成分名】【表示しようとする機能性】の順で掲載。 ※効率的に使用できるよう、外部サイトへのリンクを貼りました。 会社名のリンク::機能性表示食品まとめ一覧 ■制度開始から届出た商品を確認できます。 商品名のリンク:機能性表示食品リストとエビデンス ■エビデンス詳細・製造工場・摂取時の注意等を確認できます。 |
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届出撤回情報 |
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F388 「飲むパラソル」 |
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こんにちは。 今週も最後まで、お付き合いいただき有難うございました。 台風もそれて一安心ですが、明日まで雨が抜けないみたいです。 のんびりWEBの研修会や学会を聞くしかないですね。 WEBでの配信が増えると、どうしても欲張って色々な学会に参加したくなる。結局参加しても、期間内に聴講できないということが出そうである。なんとも情けない話である。 では、素敵な週末を。 (KC) |
平成30年4月1日 第1号発行
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