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【注目】 #1 ワインとチーズが認知機能の低下を抑える役に立つ? #2 砂糖が若者の空腹抑制ホルモンに影響を与える #3 ビタミンD摂り過ぎ、高齢者の転倒リスクに #4 褐色脂肪をもつ成人は慢性疾患のリスクが低い? #4-1 逆流性食道炎、大幅に軽減する5つの生活習慣 #5 大学・研究機関等公表資料より #6 機能性表示食品届出公表一覧 |
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行政からの通知、取り締まり等 |
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12月28日 令和元年国民健康・栄養調査報告の公表 (厚生労働省) https://www.mhlw.go.jp/content/ 000710991.pdf 最終的な、 令和元年国民健康・栄養調査の報告書が公表されました。 |
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健康食品の健康被害情報(2020/12/27~2021/1/9) 国立健康栄養研究所HPより (外国のバイアグラ関係成分含有のサプリメントの注意喚起、米国FDA/FTCの新型コロナウイルス対策に関連した虚偽宣伝に関する注意喚起は、掲載していません) 感染予防によいと話題になっている食品・素材について 1月7日 エルダーベリー(更新) エルダーベリーが新型コロナウイルス感染症 (COVID-19) に対して効果があるようにうたう宣伝が見受けられますが、現時点ではそのような効果は確認されていません。 同じウイルス性感染症であるインフルエンザの予防に対する効果を検討した論文を検索したところ、論文は見つかりませんでした。 エルダーベリーは風邪に良いと言われていることから、風邪や上気道感染症への効果を調べたところ、インフルエンザで見られる症状の軽減や、改善するまでの日数の減少が認められた論文が2報見つかりました。また、風邪への効果でみると、海外旅行者で風邪症状の軽減が認められましたが、累積罹患率 (注) 、罹患日数に影響は認められなかったという論文が1報ありました。 https://hfnet.nibiohn.go.jp/notes/ detail.php?no=2282 1月7日 まとめ一覧表 https://hfnet.nibiohn.go.jp/usr/ summary_ver2_20210106.pdf |
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#1 ①ワインとチーズが認知機能の低下を抑える役に立つ? |
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ワインとチーズが認知機能の低下を抑える役に立つ? 赤ワインとチーズを多く含む食事をしている人は、認知機能の低下が少ないようだ、という米国アイオワ州立大学からの研究報告。 研究チームは、英国バイオバンクから抽出した高齢者1,787人のデータを解析した。バイオバンクは50万人の英国人が遺伝子情報など医学情報を登録している世界最大のデータベースである。 解析の結果、チーズの摂取が、加齢に伴う認知問題に対して最も保護的に作用する食品であることが示唆されたという。またアルコール、特に赤ワインの毎日の摂取が認知機能の改善に関連していた。 さらに、仔羊肉の毎週の摂取は(他の赤肉は不可)長期的な認知能力の改善する効果があった。 アルツハイマー病のリスクが高い個人には塩分添加が、認知リスクを高めたという。 https://content.iospress.com/articles/ journal-of-alzheimers-disease/jad201058 (KC チーズと赤ワインを毎日摂取することが、認知機能の維持に役立つかは、介入試験の結果を待たないと何とも言えないところである。) |
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#2 ②砂糖が若者の空腹抑制ホルモンに影響を与える |
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砂糖が若者の空腹抑制ホルモンに影響を与える 同量のブドウ糖(血糖)に比べて、ショ糖(砂糖)は、空腹感を抑制するホルモンを減らす効果が強いようだ、という米国サザンカリフォルニア大学ケック医学校からの研究報告。 研究チームは、18-35歳の69名を対象に、ショ糖またはブドウ糖を含む飲料を、別々の日に摂取してもらって、体内のホルモン変化を測定した。 実験の結果、若年成人がショ糖を含む飲料を摂取したとき、同量のブドウ糖を含む飲料を摂取した時と比べて、空腹感を抑えるホルモンの分泌量が少なくなることが明らかになった。同時に、参加者の体重や性別などの個々の特性が、糖に対するホルモン反応に影響を与えることも明らかになったという。 advance-article-abstract/doi/10.1210/clinem/ dgaa865/6017471?redirectedFrom=fulltext |
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#3 ③ビタミンD摂り過ぎ、高齢者の転倒リスクに |
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ビタミンD摂り過ぎ、高齢者の転倒リスクに |
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#4 ④褐色脂肪をもつ成人は慢性疾患のリスクが低い? |
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褐色脂肪をもつ成人は慢性疾患のリスクが低い? 約1割の成人が、検出可能な褐色脂肪細胞を保持しており、肥満の有害影響から保護され、2型糖尿病、心臓病などのリスクが低い傾向があるようだ、という米国ロックフェラー大学病院からの研究報告。 過剰なエネルギーを貯蔵する白色脂肪とは対照的に、褐色脂肪およびベージュ脂肪は、エネルギーを燃焼して熱産生する脂肪細胞である。 研究チームは、52,487名の患者の134,529件の18F-FDG(フルオロデオキシグルコース)PET-CTスキャン画像を解析した結果、約10%の患者に検出可能な褐色脂肪が存在することを発見した。 患者は、寒冷曝露、運動、カフェインなど褐色脂肪活性を高めるものを止めるように指導されている可能性があるため、この数字は過小評価の可能性が高いという。 褐色脂肪細胞が検出された患者は、されなかった患者に比べて、2型糖尿病が少なく(4.6%対9.5%)、異常コレステロールが少なかった(18.9%対22.2%)。 さらに、褐色脂肪が検出された患者は、高血圧、うっ血性心不全、冠動脈疾患のリスクが低めであることが明らかになったという。この観察結果は、先行研究では知られていなかったものである。 褐色脂肪は、肥満のネガティブな健康影響を打ち消すように働くことも明らかになったという。一般的に、肥満者は、心臓および代謝系の疾患リスクが上昇するが、研究チームは褐色脂肪が検出された肥満者は、非肥満者と同程度の有病率であることを見出したという。 https://www.nature.com/articles/ s41591-020-1126-7 |
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#4-1 ⑤逆流性食道炎、大幅に軽減する5つの生活習慣 |
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逆流性食道炎、大幅に軽減する5つの生活習慣 中~高強度の運動や適正な食生活など、5つの生活習慣を順守することで、多くの人が悩む逆流性食道炎をかなり抑制できそうだという。米・マサチューセッツ総合病院の研究。 女性の健康に関する研究のうち、最も長期に渡るものの1つとして知られるNurses'Health Studyの結果から、運動など5つの生活習慣によって逆流性食道炎の症状に著しい効果のある可能性が示された。 逆流性食道炎を持つ人は多く、米国では人口の約3分の1にも上るとされる。主な症状は胸焼けであり、多くの場合は投薬治療が行われる。しかし、この新しい研究は、5つの生活習慣の順守により症状が大幅に改善され、一部の患者では投薬が不要になる可能性が示唆されている。 <5つの生活習慣> ・標準体重の維持 ・禁煙 ・中~高強度の身体活動を1日30分以上 ・コーヒー、紅茶、炭酸飲料は1日2杯まで ・「賢明」な食事 Nurses'Health Study IIは、11万6千人以上を対象として1989年に開始された米国の全国的な調査であり、参加者は年に2回の詳細な健康アンケートに回答することとなっている。本研究では、2005~2017年に42歳から62歳の約43,000人の女性を対象に逆流性食道炎または胸焼けの症状について質問した際のデータを解析している。 研究者らは、5つの生活習慣についてそれぞれ、逆流性食道炎の症状が出るリスクを低下させる可能性を推定したが、5つすべてを順守することで、症状を全体的に37%減らせることを発見した。順守する数が多いほど、症状が出るリスクは低くなったという。一般的な胸焼け治療(プロトンポンプ阻害薬とH2受容体拮抗薬)を受けている人では、5つの生活習慣の順守により症状が軽減された。 https://jamanetwork.com/journals/ jamainternalmedicine/article-abstract/ 2774728 (KC 難しく言う必要はなく、健康なための生活を送るということですね。) |
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先週の健康・健康食品関連情報(2020年12月27日~2021年1月9日) |
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日中に烏龍茶を飲むと睡眠時の脂肪燃焼が促進される (筑波大) https://www.tsukuba.ac.jp/journal/pdf/ 201223tokuyama.pdf 烏龍茶の習慣的な摂取が24時間のエネルギー代謝と睡眠に及ぼす効果を、プラセボおよびカフェインのみを含有した飲料と比較して検証しました。被験者に2週間にわたり朝食と昼食時に烏龍茶あるいはカフェインを飲んでもらい、2週間後にエネルギー代謝と睡眠を測定しました。これをプラセボ飲料の効果と比較したところ、烏龍茶やカフェイン飲料350mlを朝昼2回飲んだ場合、睡眠を妨げずに1日の脂肪燃焼が促進されていました。特に、烏龍茶の脂肪燃焼は、睡眠時に、より大きな効果がみられました。日中は、食事摂取に伴う血糖とインスリンの上昇によって脂肪燃焼が強く抑えられるため、烏龍茶の脂肪燃焼刺激作用が睡眠時に現れたと考えられ、睡眠時エネルギー代謝の測定は食品素材の効果を検証する際にも重要であることが示唆されました。 中学生のインターネット依存 4.6% 学校生活や家庭生活の充実が予防に重要か (富山大) https://www.u-toyama.ac.jp/outline/ publicity/pdf/2020/20201224.pdf ネット依存度テストで「高依存」と判断された中学生は、全体の 4.6%(男子 5.4%、女子3.6%)でした。学年が上がるほど、「高依存」の割合が高くなる傾向にありました。ネット依存度が高くなるほど、ネット時間が長く、就寝時刻が遅く、睡眠時間が短い傾向にあり、「集中思考困難」、「だるさ」、「意欲低下」、「活力低下」、「ねむけ」、「身体違和感」などの自覚症状があることがわかりました。また、「学校の勉強がよくわかる」、「家族団らんが楽しい」と回答した人に、ネット依存の人は少ないことも分かりました。 朝食・夕食を食べない女性は蛋白尿のリスクが高いことが明らかに 大阪大学職員 1 万人の定期健康診断データを用いた疫学研究 (大阪大) https://resou.osaka-u.ac.jp/ja/research/ 2020/20201222_3 大阪大学職員の定期健康診断において、朝食・夕食をほぼ毎日食べると回答した女性と比較して、そうでないと回答した女性の蛋白尿のリスクは、1.3〜1.5倍上昇していた。 朝食を食べないことは、メタボリック症候群、糖尿病、心血管系疾患などの生活習慣病のリスクであるが、腎臓病との関係は明らかではなかった。また、昼食・夕食の摂取頻度と生活習慣病・腎臓病の関係はこれまでほとんど報告されていない。 朝食と夕食をしっかり食べる生活リズムを維持することが腎臓病の予防につながる可能性があることを示唆する。 発酵大豆食品摂取と乳がん罹患との関連 (国立がん研究センター社会と健康研究センター) https://epi.ncc.go.jp/jphc/ outcome/8647.html がんの進展度別では、進行していない乳がんの罹患リスクは大豆食品の摂取量との関連がみられませんでした。一方、進行乳がん(リンパ節転移や隣接・遠隔臓器への転移あり)では、発酵大豆食品の摂取量が多いほど、進行乳がんの罹患リスクの低下と関連がみられました。非発酵大豆食品では関連がみられませんでした。 肉類摂取と死亡リスクとの関連 (国立がん研究センター社会と健康研究センター) https://epi.ncc.go.jp/jphc/ outcome/8648.html 男性では、肉類全体および赤肉の摂取量が最も多いグループにおいて、総死亡および心疾患死亡リスクが高くなっていました。この結果は、これまでの欧米や中国からの疫学研究をまとめた、メタアナリシス研究において、赤肉の摂取量が多いと総死亡リスクが高いことが報告されている結果と一致しています。これまでの研究でも、肉類に多く含まれる飽和脂肪酸を多く摂取すると、心疾患のリスクが増加することが報告されていることから、本研究でも同様の関連がみられたと考えられました。一方、鶏肉の摂取量が多いと、がんの死亡リスク低下との関連がみられましたが、メカニズムはよくわかっておらず、さらなる研究が必要です。 女性では、肉類全体および赤肉の摂取量の多いグループで、脳血管疾患死亡リスクの低下と関連がみられました。肉類は主要なたんぱく源であり、適量のたんぱく質摂取は血圧を適正に保ち、脳卒中を予防すると報告されています。さらに女性は男性に比べ、肉類全体の摂取量が少ないため、過剰摂取の影響が出にくいことが考えられました。 コロナの環境におけるチョコレートに関する調査 (明治) https://www.meiji.co.jp/corporate/ pressrelease/2021/0108_01/index.html 2020年11月に、10~60代の男女600名を対象に、当社がコロナ禍における菓子と健康観について調査をしたところ、次の結果となりました。 (1)コロナでお菓子を食べる頻度が増え、2人に1人はおやつ時間を楽しんでいる (2)食べるおやつ第1位は「チョコレート」。3割が2日に1回以上チョコレートを食べている (3)コロナで健康意識が高まった人が6割。健康意識が高まった人の4人に1人はチョコレート喫食頻度もup! (4)コロナで健康意識が高まった人は、そうでない人に比べ、「高カカオチョコレート」を食べている (KC もし、お菓子業界が、このコロナ禍でボーナスが下がっているとすれば、経営陣の陰謀に過ぎないということにもなりますね。) 楽器訓練で高齢者の認知機能が向上することを確認 訓練による脳活動の変化を高齢者で初報告 (京都大) https://www.kyoto-u.ac.jp/ja/ research-news/2020-12-24-0 平均年齢73歳の健常高齢者66人をランダムに2群に分け、一方には楽器(鍵盤ハーモニカ)のグループレッスンを4か月受けてもらい(介入群)、もう一方はその期間に待機し(統制群)、4か月後に両群間にどのような違いが生じるかを調べました。その結果、楽器訓練によって言語記憶の成績が向上し、平易な課題をしているときの脳活動に「神経処理効率化」がみられました (KC 兎に角、何かをやっていることが大事ということだと思います。このコロナ禍、家にじっとしている方々には何かをさせるということが必要になっているのだと思います。) 二重課題運動は高齢者の身体機能や認知機能を向上させる可能性がある (筑波大) https://www.tsukuba.ac.jp/journal/ medicine-health/20201228145157.html 平均年齢70.6歳(65~77歳)の高齢者24名を、二重課題運動を実施するグループ(実施群)と実施 しないグループ(対照群)とに無作為に分け、実施群には二重課題運動を8週間にわたって、週2回(60 分/回)実施した結果、参加者の身体機能評価項目である TUG (timed-up-and-go)と、認知機能評 価項目である25-hole trail-making peg testおよび血液中の酸化ストレス(d-ROMS)が維持・ 向上されました。一方、運動を実施しなかった対照群は、これらの評価項目の有意な向上は見られませんでした。 |
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※【届出番号】【商品名】【届出者】【届出者】【食品の区分】【機能性関与成分名】【表示しようとする機能性】の順で掲載。 ※効率的に使用できるよう、外部サイトへのリンクを貼りました。 会社名のリンク::機能性表示食品まとめ一覧 ■制度開始から届出た商品を確認できます。 商品名のリンク:機能性表示食品リストとエビデンス ■エビデンス詳細・製造工場・摂取時の注意等を確認できます。 |
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届出撤回情報 2020年12月25日付け F537 「さっと飲めるN-アセチルグルコサミン」 F538 「かんで食べるN-アセチルグルコサミン」 日本水産株式会社 ・・・・ N-アセチルグルコサミン 撤回理由「商品発売の予定がなくなったため」 (KC システマティック・レビュー(SR)に基づくものにもかかわらず、「報告されている」ではなく、「~の維持に役立つ機能があります」とストレートな表現を用いた機能性表示をしていたが、混乱を招くとして取り下げ) |
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F646 「マルトビオン酸Caゼリー」 |
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あけましておめでとうございます。 今年も、一年間、このメルマガの配信をいたしますので、お付き合いいただければ幸いです。 2021年第1号は、緊急事態宣言の中での配信です。ネット社会の中では、緊急事態宣言は関係ないのでしょうが、閉塞感は否めない感じがします。 このコロナかはどこまで続くかはわかりませんが、来月からワクチンの接種がスタートして、桜が咲くころにはマスクをせずに大手を振って歩けるようになることを願ってなりません。 さて、機能性表示食品の撤回が今回2件届けられていますが、1ヶ月ほど前に、今後「報告されています」という機能性文言が無くなる事態になるかもしれませんとお伝えしたものです。やはり、届出撤回となりました。メーカーさんは、改めて機能性の届出文言を「機能があることが報告されています。」と訂正して届出し直すとのことです。このようになったのは、メーカーさんの不注意なのか(意図的な行動なのか)、消費者庁担当官のチェックミスなのかはわかりませんが、今も、届出受理までに数か月かかっている現状を考えると、なんとも不可解でなりません。 それでは、ステイホームで3連休をエンジョイしてください。 (KC) |
平成30年4月1日 第1号発行
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