2021年1月9日土曜日

薬剤師さんのための健康食品情報第144号:(2020/12/27~2021/1/9)

平成30年4月1日 第1号発行
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【注目】


#1 ワインとチーズが認知機能の低下を抑える役に立つ?

#2 砂糖が若者の空腹抑制ホルモンに影響を与える

#3 ビタミンD摂り過ぎ、高齢者の転倒リスクに

#4 褐色脂肪をもつ成人は慢性疾患のリスクが低い?

#4-1 逆流性食道炎、大幅に軽減する5つの生活習慣

#5 大学・研究機関等公表資料より

#6 機能性表示食品届出公表一覧

行政からの通知、取り締まり等


12月28日 令和元年国民健康・栄養調査報告の公表 (厚生労働省)
https://www.mhlw.go.jp/content/
000710991.pdf

 

最終的な、 令和元年国民健康・栄養調査の報告書が公表されました。


健康食品の健康被害情報 国立健康栄養研究所HPより



健康食品の健康被害情報(2020/12/272021/1/9) 国立健康栄養研究所HPより
(外国のバイアグラ関係成分含有のサプリメントの注意喚起、米国FDA/FTCの新型コロナウイルス対策に関連した虚偽宣伝に関する注意喚起は、掲載していません)
 
 
感染予防によいと話題になっている食品・素材について
 
1月7日 エルダーベリー(更新)
 
エルダーベリーが新型コロナウイルス感染症 (COVID-19) に対して効果があるようにうたう宣伝が見受けられますが、現時点ではそのような効果は確認されていません。
 
同じウイルス性感染症であるインフルエンザの予防に対する効果を検討した論文を検索したところ、論文は見つかりませんでした。
 
エルダーベリーは風邪に良いと言われていることから、風邪や上気道感染症への効果を調べたところ、インフルエンザで見られる症状の軽減や、改善するまでの日数の減少が認められた論文が2報見つかりました。また、風邪への効果でみると、海外旅行者で風邪症状の軽減が認められましたが、累積罹患率 () 、罹患日数に影響は認められなかったという論文が1報ありました。
https://hfnet.nibiohn.go.jp/notes/
detail.php?no=2282

 
 
1月7日 まとめ一覧表
https://hfnet.nibiohn.go.jp/usr/
summary_ver2_20210106.pdf


患者さんとの会話のための話題提供



LINK de DIETより

#1
ワインとチーズが認知機能の低下を抑える役に立つ?



ワインとチーズが認知機能の低下を抑える役に立つ?
  
赤ワインとチーズを多く含む食事をしている人は、認知機能の低下が少ないようだ、という米国アイオワ州立大学からの研究報告。
研究チームは、英国バイオバンクから抽出した高齢者1,787人のデータを解析した。バイオバンクは50万人の英国人が遺伝子情報など医学情報を登録している世界最大のデータベースである。
解析の結果、チーズの摂取が、加齢に伴う認知問題に対して最も保護的に作用する食品であることが示唆されたという。またアルコール、特に赤ワインの毎日の摂取が認知機能の改善に関連していた
さらに、仔羊肉の毎週の摂取は(他の赤肉は不可)長期的な認知能力の改善する効果があった
アルツハイマー病のリスクが高い個人には塩分添加が、認知リスクを高めたという。
https://content.iospress.com/articles/
journal-of-alzheimers-disease/jad201058

 
KC チーズと赤ワインを毎日摂取することが、認知機能の維持に役立つかは、介入試験の結果を待たないと何とも言えないところである。)

#2

砂糖が若者の空腹抑制ホルモンに影響を与える


砂糖が若者の空腹抑制ホルモンに影響を与える
  
同量のブドウ糖(血糖)に比べて、ショ糖(砂糖)は、空腹感を抑制するホルモンを減らす効果が強いようだ、という米国サザンカリフォルニア大学ケック医学校からの研究報告。
研究チームは、18-35歳の69名を対象に、ショ糖またはブドウ糖を含む飲料を、別々の日に摂取してもらって、体内のホルモン変化を測定した。
実験の結果、若年成人がショ糖を含む飲料を摂取したとき、同量のブドウ糖を含む飲料を摂取した時と比べて、空腹感を抑えるホルモンの分泌量が少なくなることが明らかになった。同時に、参加者の体重や性別などの個々の特性が、糖に対するホルモン反応に影響を与えることも明らかになったという。https://academic.oup.com/jcem/
advance-article-abstract/doi/10.1210/clinem/
dgaa865/6017471?redirectedFrom=fulltext

#3

ビタミンD摂り過ぎ、高齢者の転倒リスクに


ビタミンD摂り過ぎ、高齢者の転倒リスクに
  
ビタミンDは健康な骨の形成に役立つことで知られるほか、筋力を高める可能性も示されているが、サプリメントによって摂り過ぎると、高齢者の転倒リスクが高まってしまうという。米・ジョンズホプキンズ大学の研究。
 
予備研究では、ビタミンDが筋力を高め、バランスを改善する可能性があることが示されている。アペル教授は、STURDY(転倒の減少とビタミンDを理解するための研究)と呼ばれる自身の研究で、ビタミンDサプリメントの投与量が2,000および4,000 IU /日という高用量の場合、米国で割り合い一般的な、サプリメントによるビタミンD服用量である1,000 IU /日と比べて転倒のリスクを高めるようであったという。また、1,000IU /日以上の方が200IU /日よりも深刻な転倒や転倒による入院例が多かった。
 
本試験は2段階で行った。まず第1段階として、参加者(70歳以上)は、ビタミンD4つの用量(200 IU /日(対照量)、1,000 IU /日、2,000 IU /日、および4,000 IU /日)のいずれかに割り当てた。3つの高用量群の転倒率を比較すると、1,000 IU /日群は、2,000 IU /日および4,000IU /日群よりも転倒率が低かった。そのため、1000 IU /日を、確認段階とも呼ばれる第2段階で試験する用量とした。

確認段階では、高用量群(1,000 IU /日)と対照群(200 IU /日)との転倒率を比較したところ、1,000 IU /日群の方が200IU /日群よりも転倒率が高いことを発見した。
https://www.acpjournals.org/doi/
10.7326/M20-3812


(KC 4000IU/日は1000/日ですが、さすがに量が多いような気がします。日本の食事摂取基準では、成人では男女ともに8.5/(個人的には少なすぎると思っていますが)となっています。)


#4

褐色脂肪をもつ成人は慢性疾患のリスクが低い?



褐色脂肪をもつ成人は慢性疾患のリスクが低い?
  
1割の成人が、検出可能な褐色脂肪細胞を保持しており、肥満の有害影響から保護され、2型糖尿病、心臓病などのリスクが低い傾向があるようだ、という米国ロックフェラー大学病院からの研究報告。
過剰なエネルギーを貯蔵する白色脂肪とは対照的に、褐色脂肪およびベージュ脂肪は、エネルギーを燃焼して熱産生する脂肪細胞である。
 
研究チームは、52,487名の患者の134,529件の18F-FDG(フルオロデオキシグルコース)PET-CTスキャン画像を解析した結果、約10%の患者に検出可能な褐色脂肪が存在することを発見した。
患者は、寒冷曝露、運動、カフェインなど褐色脂肪活性を高めるものを止めるように指導されている可能性があるため、この数字は過小評価の可能性が高いという。
褐色脂肪細胞が検出された患者は、されなかった患者に比べて、2型糖尿病が少なく(4.6%9.5%)、異常コレステロールが少なかった(18.9%22.2%)。
さらに、褐色脂肪が検出された患者は、高血圧、うっ血性心不全、冠動脈疾患のリスクが低めであることが明らかになったという。この観察結果は、先行研究では知られていなかったものである。
 
褐色脂肪は、肥満のネガティブな健康影響を打ち消すように働くことも明らかになったという。一般的に、肥満者は、心臓および代謝系の疾患リスクが上昇するが、研究チームは褐色脂肪が検出された肥満者は、非肥満者と同程度の有病率であることを見出したという。
https://www.nature.com/articles/
s41591-020-1126-7

#4-1

逆流性食道炎、大幅に軽減する5つの生活習慣


逆流性食道炎、大幅に軽減する5つの生活習慣
  
中~高強度の運動や適正な食生活など、5つの生活習慣を順守することで、多くの人が悩む逆流性食道炎をかなり抑制できそうだという。米・マサチューセッツ総合病院の研究。
女性の健康に関する研究のうち、最も長期に渡るものの1つとして知られるNurses'Health Studyの結果から、運動など5つの生活習慣によって逆流性食道炎の症状に著しい効果のある可能性が示された。
 
逆流性食道炎を持つ人は多く、米国では人口の約3分の1にも上るとされる。主な症状は胸焼けであり、多くの場合は投薬治療が行われる。しかし、この新しい研究は、5つの生活習慣の順守により症状が大幅に改善され、一部の患者では投薬が不要になる可能性が示唆されている
 
5つの生活習慣>
・標準体重の維持
・禁煙
・中~高強度の身体活動を130分以上
・コーヒー、紅茶、炭酸飲料は12杯まで
・「賢明」な食事
 
Nurses'Health Study IIは、116千人以上を対象として1989年に開始された米国の全国的な調査であり、参加者は年に2回の詳細な健康アンケートに回答することとなっている。本研究では、20052017年に42歳から62歳の約43,000人の女性を対象に逆流性食道炎または胸焼けの症状について質問した際のデータを解析している。

研究者らは、5つの生活習慣についてそれぞれ、逆流性食道炎の症状が出るリスクを低下させる可能性を推定したが5つすべてを順守することで、症状を全体的に37%減らせることを発見した。順守する数が多いほど、症状が出るリスクは低くなったという。一般的な胸焼け治療(プロトンポンプ阻害薬とH2受容体拮抗薬)を受けている人では、5つの生活習慣の順守により症状が軽減された。
https://jamanetwork.com/journals/
jamainternalmedicine/article-abstract/
2774728

 
(KC 難しく言う必要はなく、健康なための生活を送るということですね。)


先週の健康・健康食品関連情報

先週の健康・健康食品関連情報(20201227日~202119)
 
行政公表資料より
 
新型コロナウイルス感染症の“いま”についての10の知識 (厚生労働省)
https://www.mhlw.go.jp/content/
000712224.pdf

 
1.日本では、どれくらいの人が新型コロナウイルス感染症と診断されていますか。
2.新型コロナウイルス感染症と診断された人のうち、重症化する人や死亡する人はどれくらいですか。
3.新型コロナウイルス感染症と診断された人のうち、重症化しやすいのはどんな人ですか。
4.海外と比べて、日本で新型コロナウイルス感染症と診断された人の数は多いのですか。
5.新型コロナウイルスに感染した人が、他の人に感染させる可能性がある期間はいつまでですか。
6.新型コロナウイルス感染症と診断された人のうち、どれくらいの人が他の人に感染させていますか。
7.新型コロナウイルス感染症を拡げないためには、どのような場面に注意する必要がありますか。
8.新型コロナウイルス感染症を診断するための検査にはどのようなものがありますか。
9.新型コロナウイルス感染症はどのようにして治療するのですか。
10. 新型コロナウイルスのワクチンはありますか。いつから打てるようになりますか。

(KC わかりやすくまとめられています。)


大学・研究機関等公表資料より



日中に烏龍茶を飲むと睡眠時の脂肪燃焼が促進される (筑波大)
https://www.tsukuba.ac.jp/journal/pdf/
201223tokuyama.pdf

 
烏龍茶の習慣的な摂取が24時間のエネルギー代謝と睡眠に及ぼす効果を、プラセボおよびカフェインのみを含有した飲料と比較して検証しました。被験者に2週間にわたり朝食と昼食時に烏龍茶あるいはカフェインを飲んでもらい、2週間後にエネルギー代謝と睡眠を測定しました。これをプラセボ飲料の効果と比較したところ、烏龍茶やカフェイン飲料350mlを朝昼2回飲んだ場合、睡眠を妨げずに1日の脂肪燃焼が促進されていました。特に、烏龍茶の脂肪燃焼は、睡眠時に、より大きな効果がみられました。日中は、食事摂取に伴う血糖とインスリンの上昇によって脂肪燃焼が強く抑えられるため、烏龍茶の脂肪燃焼刺激作用が睡眠時に現れたと考えられ、睡眠時エネルギー代謝の測定は食品素材の効果を検証する際にも重要であることが示唆されました。
 
 
中学生のインターネット依存 4.6%  学校生活や家庭生活の充実が予防に重要か (富山大)
https://www.u-toyama.ac.jp/outline/
publicity/pdf/2020/20201224.pdf

 
ネット依存度テストで「高依存」と判断された中学生は、全体の 4.6%(男子 5.4%、女子3.6%)でした。学年が上がるほど、「高依存」の割合が高くなる傾向にありました。ネット依存度が高くなるほど、ネット時間が長く、就寝時刻が遅く、睡眠時間が短い傾向にあり、「集中思考困難」、「だるさ」、「意欲低下」、「活力低下」、「ねむけ」、「身体違和感」などの自覚症状があることがわかりました。また、「学校の勉強がよくわかる」、「家族団らんが楽しい」と回答した人に、ネット依存の人は少ないことも分かりました。 
 
 
朝食・夕食を食べない女性は蛋白尿のリスクが高いことが明らかに
大阪大学職員 1 万人の定期健康診断データを用いた疫学研究 (大阪大)
https://resou.osaka-u.ac.jp/ja/research/
2020/20201222_3

 
大阪大学職員の定期健康診断において、朝食・夕食をほぼ毎日食べると回答した女性と比較して、そうでないと回答した女性の蛋白尿のリスクは、1.31.5倍上昇していた。

朝食を食べないことは、メタボリック症候群、糖尿病、心血管系疾患などの生活習慣病のリスクであるが、腎臓病との関係は明らかではなかった。また、昼食・夕食の摂取頻度と生活習慣病・腎臓病の関係はこれまでほとんど報告されていない。
朝食と夕食をしっかり食べる生活リズムを維持することが腎臓病の予防につながる可能性があることを示唆する。 
 
 
発酵大豆食品摂取と乳がん罹患との関連 (国立がん研究センター社会と健康研究センター)
https://epi.ncc.go.jp/jphc/
outcome/8647.html

 
がんの進展度別では、進行していない乳がんの罹患リスクは大豆食品の摂取量との関連がみられませんでした。一方、進行乳がん(リンパ節転移や隣接・遠隔臓器への転移あり)では、発酵大豆食品の摂取量が多いほど、進行乳がんの罹患リスクの低下と関連がみられました。非発酵大豆食品では関連がみられませんでした。
 
 
肉類摂取と死亡リスクとの関連  (国立がん研究センター社会と健康研究センター)
https://epi.ncc.go.jp/jphc/
outcome/8648.html

 
男性では、肉類全体および赤肉の摂取量が最も多いグループにおいて、総死亡および心疾患死亡リスクが高くなっていました。この結果は、これまでの欧米や中国からの疫学研究をまとめた、メタアナリシス研究において、赤肉の摂取量が多いと総死亡リスクが高いことが報告されている結果と一致しています。これまでの研究でも、肉類に多く含まれる飽和脂肪酸を多く摂取すると、心疾患のリスクが増加することが報告されていることから、本研究でも同様の関連がみられたと考えられました。一方、鶏肉の摂取量が多いと、がんの死亡リスク低下との関連がみられましたが、メカニズムはよくわかっておらず、さらなる研究が必要です。

女性では、肉類全体および赤肉の摂取量の多いグループで、脳血管疾患死亡リスクの低下と関連がみられました。肉類は主要なたんぱく源であり、適量のたんぱく質摂取は血圧を適正に保ち、脳卒中を予防すると報告されています。さらに女性は男性に比べ、肉類全体の摂取量が少ないため、過剰摂取の影響が出にくいことが考えられました。
 
 
コロナの環境におけるチョコレートに関する調査 (明治)
https://www.meiji.co.jp/corporate/
pressrelease/2021/0108_01/index.html

 
202011月に、1060代の男女600名を対象に、当社がコロナ禍における菓子と健康観について調査をしたところ、次の結果となりました。
 
1)コロナでお菓子を食べる頻度が増え、2人に1人はおやつ時間を楽しんでいる
2)食べるおやつ第1位は「チョコレート」。3割が2日に1回以上チョコレートを食べている
3)コロナで健康意識が高まった人が6割。健康意識が高まった人の4人に1人はチョコレート喫食頻度もup
4)コロナで健康意識が高まった人は、そうでない人に比べ、「高カカオチョコレート」を食べている
 
(KC もし、お菓子業界が、このコロナ禍でボーナスが下がっているとすれば、経営陣の陰謀に過ぎないということにもなりますね。)
 
 
楽器訓練で高齢者の認知機能が向上することを確認
訓練による脳活動の変化を高齢者で初報告 (京都大)
https://www.kyoto-u.ac.jp/ja/
research-news/2020-12-24-0

 
平均年齢73歳の健常高齢者66人をランダムに2群に分け、一方には楽器(鍵盤ハーモニカ)のグループレッスンを4か月受けてもらい(介入群)、もう一方はその期間に待機し(統制群)、4か月後に両群間にどのような違いが生じるかを調べました。その結果、楽器訓練によって言語記憶の成績が向上し、平易な課題をしているときの脳活動に「神経処理効率化」がみられました
 
(KC 兎に角、何かをやっていることが大事ということだと思います。このコロナ禍、家にじっとしている方々には何かをさせるということが必要になっているのだと思います。)
 
 
二重課題運動は高齢者の身体機能や認知機能を向上させる可能性がある (筑波大)
https://www.tsukuba.ac.jp/journal/
medicine-health/20201228145157.html

 
平均年齢70.6(65~77)の高齢者24名を、二重課題運動を実施するグループ(実施群)と実施 しないグループ(対照群)とに無作為に分け、実施群には二重課題運動を8週間にわたって、週2(60 /)実施した結果、参加者の身体機能評価項目である TUG (timed-up-and-go)と、認知機能評 価項目である25-hole trail-making peg testおよび血液中の酸化ストレス(d-ROMS)が維持・ 向上されました。一方、運動を実施しなかった対照群は、これらの評価項目の有意な向上は見られませんでした。


先週のトクホ・機能性表示食品情報

特定保健用食品

先週のトクホ・機能性表示食品情報(12月27日~1月9日)
 
 
特定保健用食品
 
今週はなし


機能性表示食品届出公表

【届出番号】【商品名】【届出者】【届出者】【食品の区分】【機能性関与成分名】【表示しようとする機能性】の順で掲載。

効率的に使用できるよう、外部サイトへのリンクを貼りました。
会社名のリンク::機能性表示食品まとめ一覧
制度開始から届出た商品を確認できます。

商品名のリンク:機能性表示食品リストとエビデンス
エビデンス詳細・製造工場・摂取時の注意等を確認できます。




F640
2020/11/18
7011301005390
株式会社全日本通販
東京都杉並区成田東4-38-17
血糖セーブ菊芋粒
加工食品(サプリメント形状)
イヌリン

本品にはイヌリンが含まれます。
イヌリンには食後の血糖値の上昇を抑える機能があることが報告されています。


F641
2020/11/18
1010401095232
ピルボックスジャパン株式会社
東京都港区北青山3-11-7 Aoビル13F
onakaW(おなかダブル)
加工食品(サプリメント形状)
葛の花由来イソフラボン(テクトリゲニン類として)、植物性乳酸菌K-1(L.casei 327)

・本品には、葛の花由来イソフラボン(テクトリゲニン類として)が含まれます。
葛の花由来イソフラボン(テクトリゲニン類として)には、肥満気味な方の、体重やお腹の脂肪(内臓脂肪と皮下脂肪)やウエスト周囲径を減らすのを助ける機能があることが報告されています。
肥満気味な方、BMIが高めの方、肥満気味でお腹の脂肪が気になる方やウエスト周囲径が気になる方に適した食品です。

・本品には植物性乳酸菌 K-1(L. casei 327)が含まれます。
植物性乳酸菌 K-1(L. casei 327)には、便通を改善する機能があることが報告されています。


F642
2020/11/19
4010001034760
花王株式会社

東京都中央区日本橋茅場町一丁目14番10号
ヘルシア my(マイ)リズムa
加工食品(その他)
茶カテキン、クエン酸

本品は茶カテキンとクエン酸を含みます。
茶カテキンには、BMIが高めの方の体脂肪を減らす機能があることが報告されています。
クエン酸には、日常生活や運動後の一時的な疲労感を軽減する機能があることが報告されています。


F643
2020/11/19
4010001034760
花王株式会社
東京都中央区日本橋茅場町一丁目14番10号
ヘルシアW いいこと巡り茶
加工食品(その他)
コーヒー豆由来クロロゲン酸類

本品はコーヒー豆由来クロロゲン酸類を含みます。
コーヒー豆由来クロロゲン酸類には、BMIが高めの方の内臓脂肪を減らす機能と血圧が高めの方の血圧を下げる機能があることが報告されています。


F644
2020/11/19
1010601016863
ライオン株式会社
東京都墨田区本所一丁目3番7号
腸まで届ける ナイスリムエッセンス ラクトフェリン 葛の花プレミアム
加工食品(サプリメント形状)
ラクトフェリン、葛の花由来イソフラボン(テクトリゲニン類として)

本品にはラクトフェリン、葛の花由来イソフラボン(テクトリゲニン類として)が含まれます。
ラクトフェリンは、肥満気味な方の内臓脂肪を減らすのを助け、高めのBMIの改善に役立つことが報告されています。
葛の花由来イソフラボン(テクトリゲニン類として)は、肥満気味な方の、体重、内臓脂肪、腹部皮下脂肪、ウエストサイズを減らすのを助ける機能があることが報告されています。
BMIが高めの方、肥満気味でおなかの脂肪が気になる方やウエストサイズが気になる方に適した食品です。




F645
2020/11/19
2030001104638
インフィニティー株式会社
埼玉県北本市宮内6丁目22番
げんびプレミアム
加工食品(サプリメント形状)
ターミナリアベリリカ由来没食子酸、GABA(γ-アミノ酪酸)

本品には、ターミナリアベリリカ由来没食子酸とGABA(γ-アミノ酪酸)が含まれます。
ターミナリアベリリカ由来没食子酸には、食事に含まれる脂肪や糖の吸収を抑えて、食後の中性脂肪や血糖値の上昇をおだやかにする機能が報告されています。
食後の中性脂肪や血糖値が気になる方に適した食品です。
GABA(γ-アミノ酪酸)には、血圧が高めの方の血圧を下げる機能があることが報告されています。
血圧が高めの方に適した食品です。


F646
2020/11/20
7180001094703
サンエイ糖化株式会社
愛知県知多市北浜町24番地の5
マルトビオン酸Caゼリー
加工食品(その他)
マルトビオン酸

本品にはマルトビオン酸が含まれています。
マルトビオン酸には、食事に含まれる鉄、カルシウムやマグネシウムの吸収を促進する機能があることが報告されています。


F647
2020/11/20
3290001030576
キューサイ株式会社

福岡県福岡市中央区草香江一丁目7番16号
腰サポートEX(イーエックス)
加工食品(サプリメント形状)
アスタキサンチン、ヒハツ由来ピペリン類

本品には、アスタキサンチン、ヒハツ由来ピペリン類が含まれるため、日常生活中の中腰・前かがみ時に生じる腰の不快感を軽減する機能があります。


F648
2020/11/20
1180001075601
株式会社エースベーカリー
愛知県小牧市大字三ツ渕字南播洲1250番地の1
蒟蒻ゼリー プラス肌の潤いケア
加工食品(その他)
パイナップル由来グルコシルセラミド

本品には、パイナップル由来グルコシルセラミドが含まれています。
パイナップル由来グルコシルセラミドには、肌の潤い(水分)を逃がしにくくする機能があることが報告されています。
肌が乾燥しがちな人に適しています。

10
F649
2020/11/20
7120001077358
伊藤忠商事株式会社
東京都港区北青山2-5-1
EPA+DHA(イーピーエープラスディーエイチエー)
加工食品(サプリメント形状)
EPA・DHA

本品にはEPA・DHAが含まれます。
EPA・DHAには、中性脂肪値を下げる機能があることが報告されています。
また、EPA・DHAには、中高年の方の加齢に伴い低下する、認知機能の一部である記憶力を維持することが報告されています。
※記憶力とは、一時的に物事を記憶し、思い出す力をいいます。



11
F650
2020/11/20
4010401049607
薬糧開発株式会社
神奈川県横浜市西区みなとみらい2-3-5
善快
加工食品(サプリメント形状)
オリーブ由来ヒドロキシチロソール

本品にはオリーブ由来ヒドロキシチロソールが含まれています。
オリーブ由来ヒドロキシチロソールは抗酸化作用を持ち、血中のLDL-コレステロール(悪玉コレステロール)が酸化され酸化LDL-コレステロールになることを抑制させることが報告されています。
本品はLDL-コレステロール(悪玉コレステロール)が気になる方に適しています。

12
F651
2020/11/21
3010001212689
カゴメアグリフレッシュ株式会社
東京都中央区日本橋浜町三丁目21番1号Fタワー
高GABA(ギャバ)トマト
生鮮食品
GABA

本品にはGABAが含まれ、GABAを12.3mg/日摂取すると、血圧が高めの方の血圧を下げる機能があることが報告されています。
本品1~2個(可食部71g)を食べると機能性が報告されている一日当たりの機能性関与成分(GABA)の量の50%を摂取できます。

13
F652
2020/11/24
8100001021275
タカノ株式会社
長野県上伊那郡宮田村137
脳活ジオスゲニン
加工食品(サプリメント形状)
ジオスゲニン

本品には、ジオスゲニンが含まれます。
ジオスゲニンには、健常な中高年の方の加齢に伴い低下する認知機能を維持する機能があります。

14
F653
2020/11/24
3021001009653
株式会社ラメール
神奈川県鎌倉市七里ガ浜二丁目16番20号
快適ウォーク
加工食品(サプリメント形状)
ブラックジンジャー由来ポリメトキシフラボン

本品にはブラックジンジャー由来ポリメトキシフラボンが含まれます。
ブラックジンジャー由来ポリメトキシフラボンは年齢とともに低下する脚の筋力に作用することにより、中高年の方の歩く力を維持することが報告されています。

15
F654
2020/11/24
7180001094703
サンエイ糖化株式会社
愛知県知多市北浜町24番地の5
“難消化性オリゴ糖”マルトビオン酸ゼリー
加工食品(その他)
マルトビオン酸

本品には難消化性オリゴ糖「マルトビオン酸」が含まれています。
マルトビオン酸には、食事に含まれる鉄・カルシウム・マグネシウムの吸収を促進する機能や、おなかの調子を整える機能があることが報告されています。



16
F655
2020/11/25
7120001112412
株式会社セイユーコーポレーション
大阪府大阪市浪速区桜川4-11-4
ロコモG(ジー)ネット
加工食品(サプリメント形状)
サケ鼻軟骨由来プロテオグリカン
サケ鼻軟骨由来非変性Ⅱ型コラーゲン

本品にはサケ鼻軟骨由来プロテオグリカン・サケ鼻軟骨由来非変性Ⅱ型コラーゲンが含まれます。
サケ鼻軟骨由来プロテオグリカン・サケ鼻軟骨由来非変性Ⅱ型コラーゲンは、健常な中高年のひざの曲げ伸ばし・階段昇降・歩行をサポートすることが報告されています。
本品は日常生活(立つ、歩く、座る等)におけるひざ関節の違和感が気になる方に適しています。

17
F656
2020/11/25
2130001028125
桜華株式会社
滋賀県大津市皇子が丘二丁目1番5号
ウエストキュート
加工食品(サプリメント形状)
りんご由来プロシアニジン

本品には、りんご由来プロシアニジンが含まれます。
りんご由来プロシアニジンには肥満気味な方の、体脂肪・内臓脂肪・ウエストサイズを減らし、体重の減少をサポートし高めのBMIを低下させる機能が報告されています。
BMIが高めの方に適した食品です。

18
F657
2020/11/25
3021001009653
株式会社ラメール
神奈川県鎌倉市七里ガ浜二丁目16番20号
メタストップ
加工食品(サプリメント形状)
ブラックジンジャー由来ポリメトキシフラボン

本品にはブラックジンジャー由来ポリメトキシフラボンが含まれます。
ブラックジンジャー由来ポリメトキシフラボンは、BMIが高めの方の腹部の脂肪を減らす機能があることが報告されています。

19
F658
2020/11/25
2010001053507
日清ヨーク株式会社

東京都中央区東日本橋3丁目6番11号
十勝のむヨーグルト 白桃
加工食品(その他)
乳酸菌NY1301株

本品には乳酸菌NY1301株が含まれます。
乳酸菌NY1301株には腸内環境を改善し、おなかの調子を良好に保つ機能があることが報告されています。

20
F659
2020/11/25
7010601019092
アサヒ飲料株式会社
東京都墨田区吾妻橋一丁目23番1号
強炭酸水プラス 490ml
加工食品(その他)
イソマルトデキストリン(食物繊維)

本品にはイソマルトデキストリン(食物繊維)が含まれます。
イソマルトデキストリン(食物繊維)には、食事の脂肪の吸収や、血糖値が上昇しやすい健常者の食事の糖の吸収を抑える機能が報告されています。



届出撤回情報
 
20201225日付け
F537 「さっと飲めるN-アセチルグルコサミン」
F538 「かんで食べるN-アセチルグルコサミン」
日本水産株式会社 ・・・・ N-アセチルグルコサミン
撤回理由「商品発売の予定がなくなったため」
 
(KC システマティック・レビュー(SR)に基づくものにもかかわらず、「報告されている」ではなく、「~の維持に役立つ機能があります」とストレートな表現を用いた機能性表示をしていたが、混乱を招くとして取り下げ)


今週の注目の届出

F646 「マルトビオン酸Caゼリー」 
サンエイ糖化株式会社 ・・・・ マルトビオン酸
「本品にはマルトビオン酸が含まれています。マルトビオン酸には、食事に含まれる鉄、カルシウムやマグネシウムの吸収を促進する機能があることが報告されています。」
 
新機能 SR(2報 連動した一つの試験)で評価
 
ランダム化二重盲検プラセボ対照クロスオーバー試験。

年齢が2069歳の健常な日本人成人男性と、50歳~69歳の閉経後 1 年以上経過している健常な日本人成人女性を対象。

介入食品Ⅰ(論文①)マルトビオン酸を主成分とする水あめ(マルトビオン酸 0.81 g)、介入食品(論文②)はマルトビオン酸を主成分とする水あめ(マルトビオン酸 1.62 g)、対照群は対照食品としてマルトース水あめを試験食として、朝食(Ca: 264mgMg: 144 mgFe: 9 mgNa: 970 mg を含有)と一緒に摂取した後、その 4 時間後に昼食(Ca: 177 mgMg: 76 mgFe: 3 mgNa: 997 mg を含有)を規定量摂取し、ミネラル成分の吸収指標となるアウトカム評価は、朝食と試験食品を摂取した後 8 時間までの尿中ミネラル(CaMgFeNa)量の経時変化を評価。

結果

論文① 尿中ミネラル(CaMgFeNa)量が、摂取前と摂取後各時間の尿中変化量が、対照食品群と比較し介入食品群で有意に高い値であった。
Jpn Pharmacol Ther 2020. 48(4).643-653

論文② 尿中ミネラル(CaMg、)量が、摂取前と摂取後各時間の尿中変化量が、対照食品群と比較し介入食品群に高かったが、いずれも有意差は認められなかった。
Jpn Pharmacol Ther 2020. 48(4).655-663
 
作用機序
機能性関与成分であるマルトビオン酸を食事とともに摂取することによって、マルトビオン酸が腸管内においてミネラルの可溶化を持続的に維持することで、赤血球を作るのに必要な栄養素である鉄や、骨の形成に役立つ栄養素であるカルシウムやマグネシウムの腸からの吸収を持続的に促進する効果が期待されるものと考えられる。
 
(KC 鉄、カルシウムやマグネシウムの吸収を促進する機能は、初の届出。マルトビオン酸は、従来は、加齢とともに低下する「骨密度」の維持に役立つ機能が届出あり。)
 
 
F647 「腰サポートEX(イーエックス)」
キューサイ株式会社 ・・・・ アスタキサンチン、ヒハツ由来ピペリン類
「本品には、アスタキサンチン、ヒハツ由来ピペリン類が含まれるため、日常生活中の中腰・前かがみ時に生じる腰の不快感を軽減する機能があります。」
 
新配合による新機能 臨床試験で評価
腰の不快感を有する2060歳の男女70名に対し、無作為化プラセボ対照二重盲検試験
8週間連続摂取。

評価は、日本版腰痛症患者機能評価質問票(JLEQJapan Low Back Pain Evaluation Questionnaire)、VASアンケートを用い、摂取前、摂取4週後、摂取8週後の3回実施した。
試験を終了した70名のうち、腰の不快感に大きな変動があるもの(事前検査から0週目検査の期間にJLEQの「I 腰の痛みの程度」の差が、被験者70名全員の平均±SDを越える者)を除外した58名(「腰サポートEX」を摂取した30名、「プラセボ食品」を摂取した28名)の結果を解析した。JLEQの「腰の痛みの程度」について、「腰サポートEX」摂取グループは「プラセボ食品」摂取グループに比べ、摂取8週後で有意に低下し、腰の不快感を改善することが確認された。さらに、VASアンケートにて、中腰・前かがみの姿勢時に対し、顕著な改善が確認された。
Jpn Pharmacol Ther 2020 ; 48 : 1003-12
 
作用機序
アスタキサンチンによる腰の不快感軽減効果は、①抗炎症作用、②筋肉の合成促進・分解抑制、③エネルギー産生促進、筋肉疲労軽減、④血行促進の作用が腰回りへ複合的に働いたものと考察する。
ヒハツ由来ピペリン類を摂取することで、TRPV1 の活性化により腰まわりの血流量を増大させ、腰の不快感の軽減に関与していると考察する。
 
(KC アスタキサンチンに関しては、従来から目の疲労からくる腰の違和感の軽減等の機能性が届けられていたが、ヒハツ由来ピペリン類については、腰の違和感に関する訴求は初の届出。)
 
 
機能性表示食品の届出一覧は、情報検索のデータベースで確認できます。
https://www.fld.caa.go.jp/caaks/cssc01/
 
 
「機能性表示食品届出情報 簡単動画解説」はこちらから
 
YouTube チャンネル名
サプリ情報


https://www.youtube.com/channel/
UCz0TQYw99ttqqQCmiKzxVww

 
チャンネル登録をしてご覧いただければと思います。


あとがき



あけましておめでとうございます。
今年も、一年間、このメルマガの配信をいたしますので、お付き合いいただければ幸いです。
 
2021年第1号は、緊急事態宣言の中での配信です。ネット社会の中では、緊急事態宣言は関係ないのでしょうが、閉塞感は否めない感じがします。
このコロナかはどこまで続くかはわかりませんが、来月からワクチンの接種がスタートして、桜が咲くころにはマスクをせずに大手を振って歩けるようになることを願ってなりません。
 
さて、機能性表示食品の撤回が今回2件届けられていますが、1ヶ月ほど前に、今後「報告されています」という機能性文言が無くなる事態になるかもしれませんとお伝えしたものです。やはり、届出撤回となりました。メーカーさんは、改めて機能性の届出文言を「機能があることが報告されています。」と訂正して届出し直すとのことです。このようになったのは、メーカーさんの不注意なのか(意図的な行動なのか)、消費者庁担当官のチェックミスなのかはわかりませんが、今も、届出受理までに数か月かかっている現状を考えると、なんとも不可解でなりません。
 
それでは、ステイホームで3連休をエンジョイしてください。 (KC)

平成30年4月1日 第1号発行

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