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【注目】 #1 ストレッチは歩くよりも高血圧を下げるのに効果的? #2 揚げ物の摂取が深刻な心臓病と脳卒中のリスクに関連? #3 グリーン地中海型食が非アルコール性脂肪肝を改善する #4 - #5 大学・研究機関等公表資料より #6 機能性表示食品届出公表一覧 |
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行政からの通知、取り締まり等 |
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先週の行政の動き (1月17日~1月23日) 1月22日 第2回特定保健用食品制度(疾病リスク低減表示)に関する検討会 (消費者庁) 日健栄協からの提案から 「120/80mmHg を超えた血圧は脳心血管病のリスクが高くなります。本品は△△を含むので、血圧が高めの方に適した食品です。※ 140/90mmHg 以上の方は医療機関への受診をお勧めします。」 資料は、下記より https://www.caa.go.jp/policies/policy/ food_labeling/meeting_materials/ review_meeting_004/022716.html |
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健康食品の健康被害情報(1/17~1/23) 国立健康栄養研究所HPより (外国のバイアグラ関係成分含有のサプリメントの注意喚起、米国FDA/FTCの新型コロナウイルス対策に関連した虚偽宣伝に関する注意喚起は、掲載していません) 素材情報データベースより 1月18日 「ノニ」危険情報:被害事例 ・63歳女性 (日本) がノニジュースを日常的に摂取していたところ (摂取量、期間不明) 、顎部、頸部、前胸部に治療抵抗性の色素沈着を伴う皮疹が生じ、摂取中止により改善した 。 日本皮膚科学会雑誌. 2020;130(4):645. |
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#1 ①ストレッチは歩くよりも高血圧を下げるのに効果的? |
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ストレッチは歩くよりも高血圧を下げるのに効果的? 高血圧やそのリスクのある人の血圧を下げるには、ストレッチが活発なウォーキングよりも優れているようだ、というカナダ・サスカチュワン大学からの研究報告。 「ストレッチは筋肉をストレッチすることだと誰もが考えている」と、この研究の共著者である運動学教授のフィル・チリベック教授は述べている。「しかし、筋肉を伸ばすと、すべての動脈を含む、筋肉に供給されるすべての血管も伸ばされる。動脈の硬さを減らすと、血流への抵抗が少なくなる。」血流への抵抗は血圧を上昇させる。 先行研究で、ストレッチが血圧を下げられることが示唆されているが、本研究では、ストレッチとウォーキングを直接比較したところが新しいという。 研究チームは、40名の中高年男女(平均年齢61歳)を対象に8週間の介入研究を実施した。ランダムに2群に分け、1群には1日30分週5日の全身ストレッチを、別の1群には同じ時間と頻度で活発な(ブリスク)ウォーキングを割り当てた。すべての参加者は研究開始時に血圧上昇またはステージ1の高血圧の状態であった。 血圧は、座っているときと横になっているとき、そしてポータブルモニターによって24時間以上連続で測定した。 ストレッチを行うことによって3種類すべての測定で血圧の大幅な低下が認めれられた。これはウォーキングによる低下よりも有意(p<0.05)に大きかった。ただし、ウォーキング群のほうがより多くウエストの体脂肪を減少させたという。 血圧を下げるためにウォーキングをしている人はそのまま続けるべきだが、ストレッチのセッションも少し加えるのが良いだろう、とチリベック教授は述べている。 https://journals.humankinetics.com/view/ journals/jpah/18/1/article-p21.xml |
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#2 ②揚げ物の摂取が深刻な心臓病と脳卒中のリスクに関連? |
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揚げ物の摂取が深刻な心臓病と脳卒中のリスクに関連? 揚げ物(フライ食品)は、主要な心臓病と脳卒中の高リスクに関連しているようだ、というメタ解析の結果報告。週あたり114g摂取量が増えるだけで実質的にリスクが数%高まるという。 研究チームは、562,445名の参加者と36,727件の主要心血管系「事象」(心筋梗塞、脳卒中など)を含む17件の先行研究のデータをプールして、揚げ物の摂取と心血管系疾患の発症リスクの関連を解析した。 さらに、754,873名の参加者と平均9.5年の追跡調査期間中の85,906件の死亡例を含む6件の先行研究のデータをプールして、揚げ物の摂取と心血管疾患及び全死因による死亡のリスクの関連を解析した。 解析の結果、週あたり、最も揚げ物摂取の少なかった者に比べて、最も揚げ物摂取の多かった者は、主要心血管疾患事象のリスクが28%高く、冠動脈疾患のリスクが22%、心不全のリスクが37%、各々高かったことが明らかになった。 この相関は、種々の因子を調整後もみられた。また揚げ物の摂取量と主要心血管疾患事象、冠動脈疾患、心不全のリスクの間には線形の関係がみられたという。週あたり114gの追加の揚げ物摂取によって、主要心血管疾患事象、冠動脈疾患、心不全のリスクは、各々3%、2%、12%上昇した。 なお、死亡リスクについては、心血管疾患による死亡、全死因による死亡ともに、関連がみられなかった。比較的例数が少なかったためではないか、と研究者らは考察している。 対象となった研究のデザインには重大なばらつきが存在しており、加えて、すべてが記憶に依存していた。これは結果の解釈において熟考さるべき因子である、と研究者らは警告している。 https://heart.bmj.com/content/early/ 2021/01/07/heartjnl-2020-317883 |
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#3 ③グリーン地中海型食が非アルコール性脂肪肝を改善する |
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グリーン地中海型食が非アルコール性脂肪肝を改善する 新たに考案されたグリーン地中海型ダイエットは、非アルコール性脂肪肝(NAFLD)を減らすのに効果的であるようだ、というイスラエル・ネゲブベングリオン大学などからの研究報告。 このグリーン地中海型ダイエットは、野菜が豊富で、クルミを1日28g含み、加工肉と赤肉が少ない。それはまたポリフェノールが豊富なグリーンの食材、1日3-4杯の緑茶、1日100gのマンカイ(Mankai)グリーンシェイク(凍結キューブ)を多く含んでいる。マンカイは、水生の緑色植物で、アオウキクサ(duckweed)とも呼ばれる。生物学的利用率の高いたんぱく質、鉄、ビタミンB12その他のビタミン、ミネラル、ポリフェノールを豊富に含んでいる。 研究チームは、腹部肥満の50代労働者294名の対象に、18ヵ月にわたる介入研究を実施した。参加者は、健康的な食事、地中海型ダイエット、グリーン地中海型ダイエットの3群に分けられた。食事療法に加えて、すべての参加者が無料のフィットネスクラブ会員権をつけた運動療法を得た。参加者は、介入前後に、肝臓脂肪を測定するためにMRIスキャンを受診した。 介入の結果、すべての食事が、肝臓脂肪の減少につながることが示された。グリーン地中海型ダイエットは-39%と、伝統的地中化型ダイエットの-20%、健康的な食事の-12%と比べて特に大きな減少を示した。体重減少量で調整した結果は有意であったという。 全体として、グリーン地中海型ダイエットは、脂肪肝の劇的な減少をもたらした。NAFLDの有病率は、ベースラインの62%から、グリーン地中海型ダイエットでは31.5%に低下、地中海型ダイエットと健康な食事は各々47.9%と54.8%にとどまった。 https://gut.bmj.com/content/early/ 2021/01/04/gutjnl-2020-323106 |
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先週の健康・健康食品関連情報(1月17日~1月23日) |
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ハチミツ成分「マルトビオン酸」に骨の健康維持に役立つ機能を確認 (中部大) https://www3.chubu.ac.jp/research/ news/26676/ 糖と酸の両方の性質を持つ難消化性オリゴ糖「マルトビオン酸」に骨中のコラーゲン成分の流出 を抑え、骨成分の維持に役立つことをヒト臨床試験で明らかにしました。 ミネラル吸収促進効果や骨密度改善効果についても、ヒトに対する効果を調査中。 (KC 機能性表示食品のための臨床試験結果です。) 中学生の便秘発症を分析する世界初の縦断研究 果物摂取が少ない、心理ストレスが多いことに加え、 朝食欠食、運動不足になった生徒でリスクが上昇 (富山大) https://www.u-toyama.ac.jp/outline/ publicity/pdf/2020/20210119.pdf 中学1年生までの3年間に全体の4.7%(男子2.7%、女子6.8%)が便秘(排便が3日に1回以下)を発症しました。次に、多変量ロジスティック回帰分析から、便秘発症には果物摂取不足、心理的ストレスが多いことに加え、小学生時代から朝食を抜くようになった(OR=1.83)、運動をする習慣がなくなった(OR=1.56)生徒が有意に便秘のリスクを上昇させていたことが分かりました。 微細藻類ユーグレナ(和名:ミドリムシ)が腸内で酪酸菌の占有率を上昇させ、酪酸産生も増加させる免疫バランス調整や2型糖尿病の症状改善などの可能性 (神戸大) https://www.kobe-u.ac.jp/research_at_kobe/ NEWS/collaborations/2021_01_18_01.html 28名の男女が1日朝夕食後1,000 mgずつ、合計2,000 mgのユーグレナ含有カプセルを30日間摂取した前後で腸内細菌叢の解析を行いました。その結果、フィーカリバクテリウムの占有率が有意に上昇しました。 ユーグレナがプレバイオティクスとして機能し、腸内細菌叢のバランスが調整される可能性、またその効果はユーグレナのパラミロン以外の成分の寄与により起こる可能性が示されました。 世界初、バイオティクス成分HYA配合サプリメントを製品化 食後血糖値の上昇抑制効果が期待される機能性脂肪酸を発見、量産に成功 (新エネルギー・産業技術総合開発機構) https://www.nedo.go.jp/news/ press/AA5_101401.html 腸内細菌脂質代謝物の一つであるHYA(10-ヒドロキシ-シス-12-オクタデセン酸)を発見、食後血糖値の上昇を抑制する効果があることを見いだしました。 (KC 「乳酸菌CP1563株由来の10-ヒドロキシオクタデカン酸(10-HOA)」を機能性関与成分として、既に機能性表示食品として届けられています。) |
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※【届出番号】【商品名】【届出者】【届出者】【食品の区分】【機能性関与成分名】【表示しようとする機能性】の順で掲載。 ※効率的に使用できるよう、外部サイトへのリンクを貼りました。 会社名のリンク::機能性表示食品まとめ一覧 ■制度開始から届出た商品を確認できます。 商品名のリンク:機能性表示食品リストとエビデンス ■エビデンス詳細・製造工場・摂取時の注意等を確認できます。 |
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F713 「からだあったか ツバキ」 |
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こんにちは。 今週も最後まで、お付き合いいただき有難うございました。 今日の関東地方、もう間もなく白いのがちらついてきそうです。 1月後半ですから、関東でも雪が降ってもおかしくないのですが、せめて天候だけはカラッとして欲しいものです。緊急事態宣言も、どうやら2月初めでは終わらない感じになってきました。ワクチン接種が始まるまで継続してしまうのでしょうか。 特保の疾病リスク低減表示の拡大のための検討会が開催されていますが、あまりパッとした内容ではないような気がしています。3月内には、報告書がまとまると思いますので、その際には、少し解説をしたいと思います。 それでは、素敵な週末を。 (KC) |
平成30年4月1日 第1号発行
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