平成30年4月1日 第1号発行
スポンサーリンク |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||
【注目】 #1 高齢者の肉に対する嗅覚は低下するが、バニラは違う #2 魚油が豊富な植物油の少ない食事で片頭痛を減らせる #3 - #4 - #5 大学・研究機関等公表資料より #6 機能性表示食品届出公表一覧 |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||
行政からの通知、取り締まり等 |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||
先週の行政の動き (7月4日~7月10日) 7月2日 医薬品成分を含有する健康食品の発見について (千葉県) 令和3年5月にインターネットから試買した健康食品を千葉県衛生研究所で分析したところ、医薬品成分を含む違法な健康食品が見つかりました。 健康被害のおそれが否定できないため、この製品を使用している方は直ちに使用を中止してください。また、この製品が原因と疑われる症状がある場合には、速やかに医療機関を受診してください。 違反品の概要 令和3年5月にインターネットから購入した健康食品を千葉県衛生研究所で分析したところ、下記の製品から医薬品成分(タダラフィル)が検出されました。 製品名:Royal Honey VIP 内容量(形状): <購入先> インターネットサイト 所在地:埼玉県所沢市 <製造(輸入)業者・販売業者等> 不明(邦文表示なし) 検出された医薬品成分:タダラフィル 製品名:Power52 内容量(形状): <購入先> インターネットサイト 所在地:埼玉県所沢市 <製造(輸入)業者・販売業者等> 不明(邦文表示なし) 検出された医薬品成分:タダラフィル 7月8日 令和2年度 食品表示に関する消費者意向調査報告書の公表 消費者庁から、本日(7月8日)に、「令和2年度 食品表示に関する消費者意向調査報告書」が公表されました。 報告書は、下記から https://www.caa.go.jp/policies/policy/ food_labeling/information/research/2020/ assets/food_labeling_cms201_210708_01.pdf (KC 保健機能食品の使用実態の調査も入っています。) |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
|||||||||||||||||||||||||||||||||||
健康食品の健康被害情報(7/4~7/10) 国立健康栄養研究所HPより (外国のバイアグラ関係成分含有のサプリメントの注意喚起、米国FDA/FTCの新型コロナウイルス対策に関連した虚偽宣伝に関する注意喚起は、掲載していません) 7月6日 米国FDAが医薬品成分 (シブトラミンなど) を含む製品に注意喚起 ■注意喚起および勧告内容 2021年7月1日、米国FDA (U.S. Food and Drug Administration) が医薬品成分 (シブトラミンなど) を含む製品「Genesis Ultra Slim Gold」 (右記写真:米国FDAウェブページより加工転載) に注意喚起。米国FDAは当該製品を購入・使用しないように勧告。 ■解説 これは、米国FDAによる調査で判明した事例。痩身効果をうたってウェブサイトや小売店で販売されていた当該製品を分析したところ、医薬品成分であるシブトラミン、フェノールフタレインが検出された。現在のところ、当該製品との因果関係が疑われる健康被害については不明。 https://www.fda.gov/drugs/medication- health-fraud/public-notification-genesis- ultra-slim-gold-contains-hidden-drug- ingredients 7月9日 カナダ保健省がビタミンDの過剰摂取につながるおそれがある製品の自主回収情報を公表 ■注意喚起および勧告内容 2021年7月6日、カナダ保健省 (Health Canada) がビタミンDの過剰摂取につながるおそれがある製品「Martin Clinic Liquid Vitamin D」 (NPN 80092359) の自主回収情報を公表。 ■解説 ビタミンDサプリメントとしてウェブサイトやクリニック、店舗で販売されていた当該製品は、摂取量に関する記載が不適切であり、製品の1日摂取許容量 (1日1滴) を超過して使用されることによって、過剰量のビタミンD摂取につながるおそれがあることが判明した。 また、12歳未満の小児は使用を避ける旨の記載が欠落していた。 さらに、当該製品にはビタミンK2が含まれていたが、抗凝固剤の服用者は医師に相談する必要がある旨が記載されていなかった。このため、全ロットを対象に、業者(Pur Naturals)による自主回収が実施されている。 カナダ保健省は、1日1滴を超える量の摂取および12歳未満の小児の摂取を避けるように、抗凝固薬の服薬者は使用を中止するよう勧告。現在のところ、当該製品との因果関係が疑われる健康被害については不明。 https://healthycanadians.gc.ca/recall- alert-rappel-avis/hc-sc/2021/ 75989a-eng.php (素材情報データベースから) 7月5日 「ライチ、レイシ (茘枝)」安全性:危険情報 ・25歳妊婦 (日本) が、妊娠35週頃よりライチ抽出物含有栄養ドリンクを1本/日摂取していたところ、妊娠36週5日に胎児の右心室収縮不良、右心室壁肥厚、三尖弁逆流が認められ、37週5日に動脈管の狭小化により緊急帝王切開にて出産、加療により改善した。栄養ドリンクに多量に含まれていたライチ抽出物に含まれるポリフェノールが原因の動脈管早期収縮と考えられた。 |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
|||||||||||||||||||||||||||||||||||
#1 ①高齢者の肉に対する嗅覚は低下するが、バニラは違う |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||
高齢者の肉に対する嗅覚は低下するが、バニラは違う 高齢者の嗅覚はかつて言われていたこととは裏腹に、包括的に低下するのではなく、選択特異性がみられるようだ、というデンマーク・コペンハーゲン大学からの研究報告。 研究チームは、デンマーク5地域から60-98歳の高齢者251名と20-39歳の若年対照群92名を対象に検討を行った。 嗅覚試験にはベーコン、タマネギ、アスパラガス、コーヒーなど日常的に良く食べられる14種類の自然食品やシナモン、オレンジ、バニラなどの精油を含む試験キットが用いられた。 実験の結果、高齢者の揚げ肉、タマネギ、キノコ、コーヒーに対する嗅覚は若年者に比べて著しく低下していたが、オレンジ、ラズベリー、バニラに対する嗅覚は若年者と同等であったという。参加者の嗜好は嗅覚にはかならずしも影響しなかった。 ttps://www.sciencedirect.com/science/article/ abs/pii/S0950329321001373?via%3Dihub |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||
#2 ②魚油が豊富な植物油の少ない食事で片頭痛を減らせる |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||
魚油が豊富な植物油の少ない食事で片頭痛を減らせる 脂肪の多い魚の豊富な食事は、野菜ベースの脂肪が豊富な食事に比べて、頻繁な片頭痛に苦しむ患者の頭痛の回数や痛みの強さを減らすようだ、という研究報告。米国国立老化研究所などによる研究報告。 研究チームは、リノール酸と慢性疼痛の影響に関する以前の研究を拡張した。リノール酸は、米国の食生活でコーン油、大豆油、その他同様の油、およびいくつかのナッツや種子から一般的に得られる多価不飽和脂肪酸である。 以前の小規模な研究で研究チームは、リノール酸が、体の12の脳神経の中で最大かつ最も複雑な三叉神経の片頭痛関連の疼痛処理組織および経路に炎症を起こすかどうかを調査した結果、リノール酸が少なく、(魚介類に見られる)オメガ-3系脂肪酸のレベルが高い食事が、この痛みの経路の炎症を和らげることができることを発見したという。 今回の研究では、頻繁に片頭痛を患う成人182名を対象に、16週間の食事介入を実施した。参加者は3つの健康的な食事計画の1つにランダムに割り当てられた。 参加者全員に、魚、野菜、フムス、サラダ、朝食アイテムを含む食事キットが贈られた。1番目のグループは、脂肪の多い魚または脂肪の多い魚からの油を多く含み、リノール酸を低下させた食事を受け取った。2番目のグループは、脂肪の多い魚とリノール酸を多く含む食事を受け取った。3番目のグループは、米国人の平均摂取量を模倣した、リノール酸が多く脂肪の多い魚が少ない食事を受け取った。 研究開始時には、参加者は平均して月に16日以上の頭痛、1日あたり5時間以上の片頭痛があり、複数の頭痛薬を使用したにもかかわらず生活の質に深刻な影響が及んでいた。 介入の結果、植物油が少なく、脂肪の多い魚が多い食事は、対照群と比較して、1日あたりの総頭痛時間、1日あたりの重度の頭痛時間、および1か月あたりの全体的な頭痛日数を30%から40%減少させた。このグループの参加者からの血液検査も、痛みに関連する脂質のレベルが低かったという。頭痛の頻度と痛みの減少にもかかわらず、この参加者は、片頭痛に関連する全体的な生活の質は、他のグループと比較して、わずかな改善が報告されただけだった。 https://www.bmj.com/content/374/bmj.n1448 |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
|||||||||||||||||||||||||||||||||||
先週の健康・健康食品関連情報(7月4日~7月10日) |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
|||||||||||||||||||||||||||||||||||
海藻ヒトエグサに含まれる「ラムナン硫酸」に便秘改善効果があることが研究で判明 肥満傾向が高い人ほど改善効果が顕著に (三重大) 睡眠の周期的変化が歯ぎしりの発生に重要 (大阪大) 体内時計に合わせた朝のタンパク質摂取タイミングが筋量増加に効果的 (早稲田大) |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
|||||||||||||||||||||||||||||||||||
特定保健用食品
先週のトクホ・機能性表示食品情報(7月4日~7月10日) 特定保健用食品 今週はなし |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
|||||||||||||||||||||||||||||||||||
※【届出番号】【商品名】【届出者】【届出者】【食品の区分】【機能性関与成分名】【表示しようとする機能性】の順で掲載。 ※効率的に使用できるよう、外部サイトへのリンクを貼りました。 会社名のリンク::機能性表示食品まとめ一覧 ■制度開始から届出た商品を確認できます。 商品名のリンク:機能性表示食品リストとエビデンス ■エビデンス詳細・製造工場・摂取時の注意等を確認できます。 |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||
届出撤回情報 2021年6月22日付け F279 「記憶ケアヨーグルト βラクトリン 90g」 雪印メグミルク株式会社 ・・・・ βラクトリン 撤回理由 「届出内容の変更のため」 2021年6月23日付け E243 「賢人の青汁」 オリヒロプランデュ株式会社 ・・・・ イソマルトデキストリン(食物繊維) GABA 撤回理由 「発売の予定が無くなったため」 |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
|||||||||||||||||||||||||||||||||||
G138 「静岡県産オーラック緑茶べにふうき微粉末スティック」 |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
|||||||||||||||||||||||||||||||||||
おはようございます。 今週も最後までお付き合いいただきありがとうございました。 またまた、緊急事態宣言の状態になってしまいました。飲食店の皆さん、イベント関係の皆さん、本当に心配です。 もちろん、最前線でコロナウイルス治療にあたられている医療機関の皆さんも、もっともっと心配しております。そして、今年も大雨の被害が各地で出始めました。本当に何か対策がたてられないのかと感じてしまいます。 さて、今週は、久々に機能性表示食品が花盛りとなりました。新規成分もあり、新しく機能を追加したものもあり、楽しませていただきました。 来週はどんなものが出るのか、楽しみです。 大雨に、暑さに、そしてマスク、禁酒と過ごしにくいですが、皆様ご自愛ください。 では、素敵な週末を。 (KC) |
平成30年4月1日 第1号発行
0 件のコメント:
コメントを投稿