平成30年4月1日 第1号発行
スポンサーリンク |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
行政からの通知、取り締まり等 |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
先週の行政の動き (8月29日~9月4日) 9月1日 免疫関係の機能性表示の科学的根拠に関する考え方について (日本抗加齢協会) この度、日本抗加齢協会では機能性表示食品の”免疫機能の維持”を表示する際のエビデンスの考え方に関し、消費者庁をオブザーバーに迎え、免疫を専門とするアカデミアの先生方で検討会を行いました。 その結果をまとめましたのでここに公表いたします。 http://www.ko-karei.com/wp/wp-content/ uploads/2021/09/2021%E5%B9%B49%E6%9C %881%E6%97%A5%E5%85%AC%E8%A1%A8%E5 %85%8D%E7%96%AB%E9%96%A2%E4%BF%82% E3%81%AE%E6%A9%9F%E8%83%BD%E6%80%A 7%E8%A1%A8%E7%A4%BA%E3%81%AB%E3%81 %A4%E3%81%84%E3%81%A6%E5%85%AC%E8% A1%A8%E7%94%A8%EF%BC%89.pdf (KC 今後の機能性表示食品の免疫訴求は、この考えに基づく届け出なければいけないということ。消費者庁との検討のもと作られて出されている。) |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
健康食品の健康被害情報(8/29~9/4) 国立健康栄養研究所HPより (外国のバイアグラ関係成分含有のサプリメントの注意喚起、米国FDA/FTCの新型コロナウイルス対策に関連した虚偽宣伝に関する注意喚起は、掲載していません) 8月31日 アイルランド食品安全局が酸化エチレン (エチレンオキシド) を含む製品の自主回収情報を公表 ■注意喚起および勧告内容 2021年8月27日、アイルランド食品安全局 (FSAI:Food Safety Authority of Ireland) が酸化エチレン (エチレンオキシド) を含む製品「Royal Green Food Supplements」の自主回収情報を公表。 ■解説 当該製品において、EUでは食品への使用が許可されていない殺菌・殺虫剤の酸化エチレンが検出された。このため、当該バッチの製品を対象に、業者による自主回収が実施されている。当該製品の摂取による急性毒性のリスクはないが、長期的な摂取による健康影響の可能性がある。現在のところ、当該製品との因果関係が疑われる健康被害については不明。 https://www.fsai.ie/news_centre/ food_alerts/ recall_royal_green_supplements.html (KC 先週も同様の自主回収が行われたばかりですが、製造した工場が共通していたのですかね?) 8月31日 アイルランド食品安全局がテトラヒドロカンナビノール (THC) を含む製品の自主回収情報を公表 ■注意喚起および勧告内容 2021年8月26日、アイルランド食品安全局 (FSAI:Food Safety Authority of Ireland) が高濃度のテトラヒドロカンナビノール (THC) を含む2製品の自主回収情報を公表。 ■解説 当該製品は、高濃度のデルタ-9-テトラヒドロカンナビノール (THC:大麻の主要成分で幻覚作用を有する) が含まれているため、上記の賞味期限の製品を対象に、業者による自主回収が行われている。現在のところ、当該製品との因果関係が疑われる健康被害については不明。 https://www.fsai.ie/news_centre/food_alerts/ vita_dor_hemp_seed_oil_mogota_hemp_tea.html 新規掲載のコラム ●専門家に聞きました【第3回】サプリメントのパッケージの見方 千葉一敏(アドバイザリースタッフ研究会 代表世話人) https://hfnet.nibiohn.go.jp/contents/ detail4760.html 1.はじめに サプリメントの購入時、パッケージ正面に大きく書かれたキャッチフレーズだけを見て購入してしまうことはありませんか。機能性を期待するにも、安全性を確認するにも、パッケージの裏に小さな字(文字の大きさは指定されています)で記載されている食品表示をしっかり読むことが大事になります。今回は、サプリメントのパッケージに記載されている表示内容について解説いたします。 (KC 少しだけコラムを書かせて頂きました。お時間があれば、ご一読を。) |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
#1 ①コレステロールを低下させるピーカンナッツ? |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
コレステロールを低下させるピーカンナッツ? ピーカンナッツの8週間の摂取で、総コレステロール、LDL-コレステロール、中性脂肪が有意に改善された、という米国ジョージア大学からの研究報告。 研究チームは、心血管系疾患のリスクが高い30-75歳の52人を対象にランダムに3群に振り分け、 (1)470kcalのピーカンナッツを通常の食事の一部として摂取、 (2)通常の食事の同カロリーをピーカンナッツに置換して摂取、 (3)ピーカンナッツを摂取しない、として8週間の介入を実施した。 その結果、ピーカンナッツの摂取によって、総コレステロールが平均5%低下し、LDLが6-9%低下することが確認された。また食後中性脂肪は、 (1)群で減少し、食後血糖値は、 (2)群で減少した。 https://academic.oup.com/jn/ advance-article-abstract/doi/10.1093/jn/ nxab248/6349277?redirectedFrom=fulltext (KC 機能性表示食品でも、オレイン酸を関与成分として、ピーカンナッツは、生鮮食品で届けられています。) |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
#2 ②腸内細菌とフラボノイドは関連して血圧レベルを改善する? |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
腸内細菌とフラボノイドは関連して血圧レベルを改善する? ベリー、リンゴ、ナシ、ワインなどのフラボノイドが豊富な食品は、部分的には腸内細菌を通じて血圧レベルにプラスの影響を与えるようだ、というクイーンズ大学ベルファストからの研究報告。 フラボノイドは、果物、野菜、お茶、チョコレート、ワインなどの植物性食品に自然に含まれる化合物であり、以前の研究で体にさまざまな健康上の利点をもたらすことが示されている。フラボノイドの健康利益には腸内細菌が関与していることが最近の研究で示唆されている。 研究チームは、ドイツのPopGenバイオバンクから25-82歳の成人904名のデータを解析した。 その結果、ベリー、赤ワイン、リンゴ、ナシなどのフラボノイドが豊富な食品の摂取量が最も多かった参加者は、最低レベルのフラボノイドを摂取した参加者よりも、収縮期血圧レベルが低く、腸内細菌叢の多様性が高いことが明らかになった。 フラボノイドが豊富な食品と収縮期血圧との関連は、部分的に参加者の腸内細菌叢に見られる多様性によって説明できることがわかったという。 https://www.ahajournals.org/doi/10.1161/ HYPERTENSIONAHA.121.17441 |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
#3 ③心房細動リスクの即時かつ大幅な増加に関連する飲酒 |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
心房細動リスクの即時かつ大幅な増加に関連する飲酒 コップ一杯のビールでも、心房細動のリスクを即座にかつ実質的に高める可能性があることが示唆された、という米国カリフォルニア大学からの研究報告。この研究の強みは、飲酒量がリアルタイムに客観的な方法で測定され、自己申告の想起バイアスやエラーを排除し、即時的評価を可能にしたことにあるという。 心房細動は最も一般的な心不整脈である。アルコールの長期使用は心房細動の発症と関連しており、アルコールの回避は心房細動の減少と関連している。けれども、飲酒と心房細動の具体的かつ短期的な関係は、飲酒の頻度が高いため、判断が困難であった。 研究チームは、月に平均1杯の飲酒をする、断続的な心房細動のある成人100人を調査し、アルコールを飲むと短期間の心房細動イベントのリスクが高まるかどうかを検討した。 参加者は、心房細動の各エピソードの時間と長さを記録する心電図モニターと、アルコール消費量を受動的に記録する足首モニターを装着した。4週間後、研究チームは心房細動のエピソード数と、エピソードの前にアルコールを使用したかどうかを比較した。 56人の参加者に少なくとも1回の心房細動のエピソードがあった。解析の結果、エピソードの4時間以内に、アルコール1ドリンクを摂取していた者は、心房細動のリスクが2倍であり、アルコール2ドリンク以上摂取していた者は、リスクが3倍以上に高まったという。血中ピークアルコール濃度が高まるとリスクも高まった。 研究チームによれば、アルコールが世界で最も一般的に消費されている薬物であることを考えると、これらの発見は幅広い重要性をもつ。これらのデータは、心房細動イベントが発生する可能性は、偶然によるものではなく、患者が制御できる変更可能な要因の影響を受けることを示唆しているという。 M21-0228 |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
先週の健康・健康食品関連情報(8月29日~9月4日) 行政公表資料より 特になし |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
認知症予防にはこんにゃく由来グルコシルセラミドが効果的 植物セラミドでヒト脳内アミロイド ß 蓄積抑制を確認 (北海道大) (国民健康保険特定健康診査(メタボ健診)の結果より) (富山大) 個人の身体内部の知覚能力に応じた効果を確認 (慶応大) |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
特定保健用食品
先週のトクホ・機能性表示食品情報(8月29日~9月4日) 特定保健用食品 今週はなし |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
※【届出番号】【商品名】【届出者】【届出者】【食品の区分】【機能性関与成分名】【表示しようとする機能性】の順で掲載。 ※効率的に使用できるよう、外部サイトへのリンクを貼りました。 会社名のリンク::機能性表示食品まとめ一覧 ■制度開始から届出た商品を確認できます。 商品名のリンク:機能性表示食品リストとエビデンス ■エビデンス詳細・製造工場・摂取時の注意等を確認できます。 |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
「機能性表示食品届出情報 簡単動画解説」はこちらから YouTube チャンネル名 |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
こんばんは 今週は、少しだけフライングして配信いたします。 急に秋らしくなってしまいました。 半袖では寒いくらいです。 フライングして配信するとき、週末に仕事が立て込んでいることが多いのですが、今回も例外でなく、今週も休みなく仕事させて頂きます。 さて、パラリンピックも、もう少しで終わりますね。少し静かになるのでしょうか。 コロナの方も、一緒に静かになって欲しいところです。 抗体カクテルは、効果あるようです。ただ、7万人分しか供給量がないのだとか。もうしばらくすると、ワクチンも国民の半分が2回摂取となる状況のようですが、なかなか先が見通せないですね。 秋の旅行も、学会参加の地方出張も、また来年になりそうです。 いつまで待つと、仕事帰りの一杯がいただける日が来るのかと思いつつ、飲んだつもりで貯金でもしようかと思っております(笑)。 では、素敵な週末を。 (KC) |
平成30年4月1日 第1号発行
0 件のコメント:
コメントを投稿