更新:2019年4月21日
平成30年4月1日 第1号発行
平成30年4月1日 第1号発行
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行政からの通知、取り締まり等
先週の行政の動き (1月6日~1月12日)
特になし
(直接、行政機関とは関係ありませんが)
1月 7日 トランプ大統領、産業用大麻栽培を合法化する法案に署名 (JETRO)
米国の今後5年間(2019~2023年度)の農業政策などを定めた2018年度改正農業法案が2018年12月20日、トランプ大統領の署名を経て成立した。上院で12月11日に賛成87反対13で可決され、翌12日には下院で賛成369反対47で可決されていた。法案には産業用大麻(ヘンプ、注)の大規模栽培を認める条項が含まれている。ヘンプが規制対象物質から外れ、連邦法において違法薬物でなくなることを意味する。ヘンプが農作物保険の対象になるほか、研究開発でも連邦政府の助成金の申請が可能となる。
法案を後押ししてきたミッチ・マコーネル上院多数派院内総務(共和党、ケンタッキー州)は「農業所得が減少し、生産者が苦境にある中、産業用ヘンプは農家の未来にとって明るい材料だ」と述べた。
米国でのヘンプ栽培合法化の動きとしては、オバマ氏が大統領在任中の2014年2月、研究目的でのヘンプ栽培を合法化する2014年農業法に署名していた。
(注)本法案における、「ヘンプ」という用語は、「大麻(学名Cannabis sativa L.)」の植物およびその植物のいずれかの部位(種子と全ての派生物、抽出物、カンナビノイド、異性体、酸、塩、異性体の塩を含む)であり、成長しているか否かにかかわらず、デルタ-9-テトラヒドロカンナビノール(delta-9 tetrahydrocannabinol)の濃度が乾燥重量ベースで0.3%以下であるもの」とされている。
(KC
米国で大麻全面解禁ということだと思いますが、日本ではほとんど報道されません。)
1月10日 「情熱的な感情呼ぶ」ラブサプリ、販売を中止 (読売新聞)
女性向け下着販売のピーチ・ジョン(東京)が、商品説明や宣伝に不適切な表現があったとして、サプリメント(健康補助食品)の販売を中止していたことがわかった。「情熱的な感情を呼び起こす男女兼用ラブサプリ」とうたい、料理や飲料に混ぜて「こっそり飲ませる」ことを勧めていた。
問題のサプリは、マカやココアなどの成分が入った粉末状の「ラブポーション」(税別3000円)。同社は昨年11月に発売し、インターネット通販サイトで「お料理やお菓子に混ぜてこっそり色仕掛け」などの表現で使い方を紹介していた。
これに対し、ネット上で「アレルギー持ちだったら最悪死ぬ」「犯罪を誘発しかねない」などと批判が上がり、今月9日、販売を中止した。
同社は「宣伝内容は担当部署でチェックしていたが、認識が甘かった。再発防止に努めたい」としている。購入者には個別に連絡し、返品にも応じるという。
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健康食品の健康被害情報(1/6~1/12) 国立健康栄養研究所HPより
特になし
健康食品の素材情報データベースに、新たに2素材が追加されました。
●「ラクチュロース」
●「ギムネマ酸、ギムネム酸
」
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患者さんとの会話のための話題提供 LINK de DIETより
① 植物ベースの食事はアスリートのパフォーマンスを高める!?
肉類を食べない植物ベースの食事が、アスリートの心臓の健康、持久力、回復に有益であるようだ、という米国ワシントンDCにあるバーナード医療センターからのレビュー報告。
「アスリートが菜食主義の食事に移行するのは不思議なことではない」と共同研究者のジェームズ・ルーミス医師は語っている。「Couch-to-5Kでも鉄人トライアスロンでもトレーニングをするときに、植物ベースの食事はパフォーマンスを高め回復を早める強力なツールであるからだ。」
植物ベースの食事は、心血管系健康の鍵であり、それは持続性運動の選手に特に重要であるが、レビューでは、十分に訓練されたアスリートでも心疾患のリスクが高い傾向にあることを発見したという。2017年の研究では、中高年の持続性サイクリストまたはランナーの44%が冠動脈プラークを持つことが報告されているが、低脂肪の菜食主義食は、プラークを軽減する最も効果的な食事パターンのひとつであることが知られている。植物ベースの食事は、脂質異常症や高血圧、肥満、糖尿病などの他の動脈硬化のリスク因子にも有益である。
植物ベースの食事は炭水化物が多いのが普通なため、パフォーマンスの向上にも有利であるという。炭水化物は有酸素的運動時の主要なエネルギー源であり、高炭水化物食の摂取は持久力を高める。ただ、2016年の鉄人トライアスロン選手を対象にした研究では、1日1-3時間運動する選手のための炭水化物推奨摂取量を満たしていた選手は半数に満たなかったという。
研究チームはまた、植物ベースの食事が、血流を増やして組織への酸素供給を増やし、酸化ストレスや炎症を減らすことで、アスリートのパフォーマンスと回復力を押し上げることを発見したという。
果物、野菜、穀物、豆類などを含む種類豊かな食事に、ビタミンB12サプリメントを補うことで、持久性競技選手に必要なたんぱく質、カルシウム、鉄分などの栄養素はすべて摂れるという。
https://www.mdpi.com/2072-6643/11/1/157 |
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② やっぱりBMIは健康指標に適していた!
BMIは肥満と健康の評価ツールになるようだ、という英国ブリストル大学からの研究報告。
身長と体重を測定し算出できるBMI(body mass index)は、健康な体重かどうかを評価するツールとして幅広く活用されている。しかし、筋肉か脂肪かを区別できないため、BMIに対する信頼性についてはしばしば議論されてきた。
研究者らは、ブロストル90年代子どもの研究に参加した2,840名を対象に、10歳時と18歳時の身体のスキャンデータを用いて、BMIと併せて体脂肪量を詳しく調査した。
研究者らは、代謝や将来の心疾患リスクと関連する230もの異なる特徴から、胴、腕、足まわり等の総脂肪量の影響を検討した。
その結果、10歳と18歳時の総脂肪量が多いことは、18歳時の高血圧やコレステロール値の上昇、炎症反応の高値と関連があった。
これらの経時的な悪化は主として胴の脂肪沈着に由来すると考えられた(ただし、足まわりの脂肪もまた有害性が認められた)。除脂肪体重の影響は少なく、また脂肪の悪影響を打ち消す作用もみられなかったという。高いBMIは、高い総脂肪量及び胴の脂肪量と類似の影響をもっていた。
ブリストル大学の疫学研究者であるJoshua Bell博士は、「BMIはしばしば批判されている。しかし、体組成を測定した我々の研究は、BMIが肥満の健康影響を測定するためにとても有効であることを明らかにした。内臓脂肪が健康に最もダメージを与えるが、BMIでも体組成と同じような結果が得られた」と語っている。
国立健康栄養研究所のFACEBOOKでよく読まれた2018年の10大ニュース
1位 エナジードリンク摂取に関する新勧告
2位 痛風の主原因は、食生活ではなかった!?
3位 飲酒が最大の認知症リスクだった!
4位 オメガ-3系脂肪酸サプリは心血管系の健康にほぼ効果なし
5位 高たんぱく食は健康な人の腎機能に影響しない
6位 プロテイン剤の品質はまちまち
7位 ダニにかまれて肉アレルギー?
8位 中等度の炭水化物摂取が健康に最もよいかもしれない
9位 エナジー飲料の子供への販売を禁止するべき
10位 行動は腸内細菌にコントロールされている?
https://www.facebook.com/eiyoken/posts/2002423479835995
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先週の健康・健康食品関連情報(1月6日~1月12日)
行政公表資料より
特になし
大学・研究機関等公表資料より
「健康経営」の推進に新たな科学的知見
ワーク・エンゲイジメントは精神的健康の増進と生産性向上に関連 (北里大学)
ワーク・エンゲイジメントによる精神的健康への好ましい影響は、短期的には減弱する傾向が認められました。特に、ワーク・エンゲイジメントが高い場合に、精神的健康が悪化する傾向が認められました。
反対に、長期的には、ワーク・エンゲイジメントによる精神的健康への好ましい影響は減弱せず、ワーク・エンゲイジメントが高まるほど、精神的健康が向上しました。
ワーク・エンゲイジメントが生産性に及ぼす好ましい影響は、短期的にも長期的にも減弱せず、ワーク・エンゲイジメントが高まるほど、生産性が向上しました。
忘れた記憶を復活させる薬を発見~既存の薬物で記憶痕跡の再活性化に成功 (北海道大学)
脳内のヒスタミン神経系を刺激する薬物を投与すると、忘れてしまった記憶をスム ーズに思い出せるようになることが、マウスとヒトの試験から明らかになりました。
(KC メリスロン錠を服用すれば、記憶力が回復するということですかね?)
“口にくわえるだけ”
で通常の歯磨きと同じ効果 手による磨き動作不要の次世代型全自動歯ブラシの開発に成功 (早稲田大学)
早稲田大学とGenicsは、手で歯ブラシを動かすことなく歯を磨くことが可能な次世代型全自動歯ブラシを開発しました。このブラシは口にくわえるだけで歯を磨いてくれます。これはもう歯磨き革命です。
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先週のトクホ・機能性表示食品情報(1月6日~1月12日)
特別用途食品
1月8日 1品目許可
特定保健用食品
1月8日 1件品の許可
http://www.caa.go.jp/policies/policy/food_labeling/
health_promotion/pdf/health_promotion_190108_0002.pdf
1月10日 1件品の許可
http://www.caa.go.jp/policies/policy/food_labeling/
health_promotion/pdf/health_promotion_190110_0002.pdf
機能性表示食品届出公表(1月6日~1月12日)
届出撤回情報
30年12月26日付け
A242 「葛の花サポート」
株式会社宇治田原製茶場 ・・・・
葛の花由来イソフラボン(テクトリゲニン類として)
撤回理由「届出表示文言変更のため」
(KC 届け出表示の「内臓脂肪(おなかの脂肪)を減らすのを助ける機能がある」旨を届け出ていたが、「肥満気味な方の」という文言の追加するためのようである。既に、C362 「茶の間の葛の花サポート」として、届出表示が変更されたものが同一処方、ほぼ同一パッケージで届けられている。)
B255「ライ麦食パン」
B256「全粒粉ロール」
B257「全粒粉ドッグロール」
イオントップバリュ株式会社
・・・・
難消化性デキストリン(食物繊維として)
撤回理由「販売中止となったため」
30年12月28日付け
B169 「ヒアルロン酸Cゼリー」
アース・バイオケミカル株式会社
・・・・
ヒアルロン酸Na
撤回理由「17年7月に届出法人名は商号を変更し、別会社になりました。このたび、届出法人会社名で最後に製造し、販売した届出商品の賞味期限が18年12月16日にむかえました。市場において、賞味期限内の商品が存在しないと考えられることから、届出を撤回したい。」
(KC 既に、アース製薬株式会社の名前で、C123で同一販売名にて届出済。)
今週の注目の届出
D319 「タヒボNFD(エヌエフディ)プレミアム」
タヒボジャパン株式会社
・・・・
タヒボ由来ポリフェノール
「本品にはタヒボ由来ポリフェノールが含まれます。タヒボ由来ポリフェノールは、日常の生活により生じる一過性の身体的な疲労感の軽減に役立つ機能があります。」
新規成分 臨床試験で評価しています。
20歳から59歳の健康な男女に対し、除外基準に合致しない24名を被験者として、無作為化プラセボ対照二重盲検クロスオーバー比較試験を行った。
2週間継続摂取させてVASを用いて疲労感への影響を評価した。ウオッシュアウト期間の後、試験品とプラセボ品を入替て、さらに2週間の摂取を行った。
結果、タヒボ由来ポリフェノールを含む本品の摂取は、プラセボの摂取と比べて、有意に疲労感が緩和することが示された。
診療と新薬 2018; 55: 410-416
作用機序 タヒボ由来ポリフェノールは強い抗酸化作用とラジカル消去能をもつことから、酸化ストレスの原因である活性酸素を除去あるいは無害化するのに役立つことが示されている。したがって、酸化ストレスを抑えることで身体の免疫機能の減衰を抑制し、結果として日常生活による生じる一過性の身体的な疲労感の軽減に役立つと考えられる。
(KC 「免疫機能を上げる」ことを言いたくて、非常に難航して、ここに落ち着いた感じですね。届出スタートからも、何年かけて受理されたのだろうか?)
D320 「アンセリンEX(イーエックス)」
UMIウェルネス株式会社 ・・・・ アンセリン
「本品にはアンセリンが含まれます。アンセリンは、血清尿酸値が健常域で高め(尿酸値5.5~7.0mg/dL)の方の尿酸値の上昇を抑制することが報告されています。」
アンセリン単独では、新規成分です。SR(1報)での評価
対象者 20歳以上65歳未 満の日本人男女 (血清尿酸値5.5 以上-7.0 mg/dL 以下)
12週間 プラセボ対象 RCT
試験群はアンセリン 50 mgを含む錠剤を男女80名が12週間摂取した結果、平常時の血清尿酸値がプラセボ群と比べて有意に低い値となりました。
応用薬理 94(3/4):37-42 (2018)
作用機序 アンセリンは、 HPRT(ヒポキサンチンホスホリボシルトランスフェラーゼ)を活性化することによって尿酸値の上昇を防ぐと推測された。また、アンセリンは尿酸の再吸収に関わる輸送体 URAT1 の働きを阻害しないものの、尿酸産生酵素であるキサンチンオキシダーゼを阻害する。
また、自律神経の制御作用(副交感神経抑制)を介して尿酸値の上昇を抑制していることが考えられた。
機能性表示食品の届出一覧は、情報検索のデータベースで確認できます。
https://www.fld.caa.go.jp/caaks/cssc01/ |
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平成30年4月1日 第1号発行