更新:2019年4月21日
平成30年4月1日 第1号発行
平成30年4月1日 第1号発行
>>> バックナンバー 一覧 <<<
スポンサーリンク |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
行政からの通知、取り締まり等
先週の行政の動き (2月3日~2月9日)
特になし
健康食品ではありませんが、薬局・ドラッグストアの薬剤師まで、なかなか行政の通知が届かないという話を聞きましたので、医薬品関連の通知をアップいたします。
1月29日 医薬品の確認等の徹底について
(平成31年1月29日付医政総発0129 第2号、医政経発0129 第1号、薬生総発0129 第2号、薬生監麻発0129 第1号)
シアン化カリウム(青酸カリ)を入れた医薬品を流通させるという脅迫文が複数の製薬会社と報道機関等宛てに届いたとの事案が発生したことにともなう、医薬品等取扱事業者に対する医薬品の確認の徹底のお願い。
2月8日 医薬品自主回収のお知らせ(クラスⅠ) (販売名:アムバロ配合錠「ファイザー」)
(東京都、厚生労働省)
ファイザー株式会社(渋谷区)は、同社が製造販売したアムバロ配合錠「ファイザー」(一般名:バルサルタン/アムロジピンベシル酸塩配合錠)について、海外原薬製造所で製造された当該製品の原薬バルサルタンから、WHOにおいてヒトに対しておそらく発がん性があるとされるN‐ニトロソジエチルアミンが、許容限度値である0.166ppmを超えて最大0.23ppmが検出され、N‐ニトロソジメチルアミンが許容限度値(0.599ppm)以下であるものの、最大0.10ppmが検出されたとの情報を入手しました。
同社は、上記事象の発生を鑑み、当該製品を自主回収することを決定し、平成31年2月7日、東京都に対し、医薬品医療機器等法の規定に基づいて報告を行いました。
なお、現在までに国内外において重篤な健康被害が発生したとの報告はありません。 |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
健康食品の健康被害情報(2/3~2/9) 国立健康栄養研究所HPより
今週は、特にありません。
・「話題の食品・成分」に新しい記事が追加になっています。
「ダイエット目的で利用されるホスピタルダイエット等について」
(KC 何年も前から、何度となく登場する偽医薬品です。パッケージと名前をぜひ憶えてください。)
・健康食品素材のデータベース
新規作成の素材として、下記素材が追加になっています。
「ファゴミン」
https://hfnet.nibiohn.go.jp/contents/detail3901.html |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
スポンサーリンク |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
患者さんとの会話のための話題提供 LINK de DIETより ①シフト勤務は不健康な生活習慣の糖尿病リスクをさらに高める!?
中国・華中科技大学の研究チームは、不健康な生活習慣とシフト勤務を合算した2型糖尿病のリスクが、個別のリスクよりも実質的に高いことを発見した、と『英国医学雑誌(BMJ)』に発表した。
研究チームは、2つの長期大規模疫学研究である、米国の女性看護師を対象にした看護師健康研究と看護師健康研究IIのデータを解析した。
2型糖尿病、心血管疾患、がんのない143,410人の女性を1976年および1989年に集め、医療記録、生活習慣を定期的に継続調査した。
看護師は定期的に夜間勤務をすることが多いが、本研究では、通常の昼間勤務と夕方勤務に加えて、月に3晩以上の夜間勤務をする者をシフト勤務者とした。
不健康な生活習慣は、次の4つの因子で定義した。すなわち肥満(BMI25以上)、喫煙、中高強度の運動が1日30分未満、貧しい食生活(果物、野菜、ナッツ、全粒穀物が少なく、加工肉、トランス脂肪、糖分、塩分が多い)である。
22-24年の追跡調査期間中に、10,915人が2型糖尿病と診断された。
データ解析の結果、5年間のシフト勤務で、2型糖尿病の発症リスクが1.31倍高まることが明らかになったという。
不健康な生活習慣によって、2型糖尿病の発症リスクは2.3倍高まることが明らかになった。
4つの不健康な生活習慣のどれかひとつを持ち、シフト勤務をする女性は、2型糖尿病の発症リスクが2.83倍高まることが明らかになった。
このリスクは、シフト勤務のリスクと不健康な生活習慣のリスクを単純に足したよりも高いことから、両者の間にはなんらかの相互作用があることが示唆された。
研究チームは、リスクのうち、17%はシフト勤務によって説明できるとしている。71%は不健康な生活習慣で説明できる。残りの11%が両者の相互作用に関連して付加されたリスクであるという。
https://www.bmj.com/content/363/bmj.k4641 |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
スポンサーリンク |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
②カフェイン入り飲料+ハードな運動+猛暑=腎臓病リスク?
猛暑の中で運動をする際の水分補給にカフェイン入り加糖飲料を飲むと腎臓病のリスクとなるおそれがあるという。米国ニューヨーク州立大学バッファロー校の研究。
この研究では健康な成人を対象に、猛暑の中での農作業を想定し、疑似的に室温35度の実験室内で運動をしてもらうこととした。運動の内容は30分間のトレッドミルに続き3種類×各5分間の重量挙げ、計45分間の運動と15分間の同室内での休憩を1セットとし、これを4セット連続で行った。
休憩時間には毎回、水分補給のため市販のカフェイン入りの加糖飲料(※)か水を16オンス(=約470ml)摂取してもらった。
また、4セット全てを終えて実験室を出た後、被験者には休憩時間に飲んだものと同じものを渡して、新たに別の飲み物を飲む前に飲み切ってもらった。その量は1Lまたは運動中に発汗で失われた体重の115%のいずれか多い方とした。
評価指標として被験者の中心部体温、心拍数、血圧、体重、腎臓損傷のマーカーを実験の開始前、直後、24時間後に測定した。なお、全被験者に対し、7日後に同じ運動を再度行ってもらったが、その際には最初の運動の際とは飲み物を入れ替えてもらった。
その結果、飲み物をカフェイン入り加糖飲料とした場合には血中クレアチニン濃度が高いほか糸球体濾過率が低くなること(腎臓障害のマーカーである)が明らかになった。さらに、血圧を上昇させる抗利尿ホルモン・バゾプレシンの濃度がより高く、実験中および実験後に軽度の脱水症状を示した。
水を飲んだ場合にはこれらの一時的変化は起こらなかった。
※本実験で用いたカフェイン入り加糖飲料は市販のレモン・ライム風味の弱炭酸飲料。表示されている成分含有量はエネルギー480kcal/L、糖質130g/L、ナトリウム170mg/L、カリウム20mg/L、カフェイン154mg/Lとのこと。
(KC
あまり、運動中にカフェイン入り飲料で水分補給する人はいない様な気がするのですが…)
③ 高強度インターバル運動が認知症を予防する!?
低強度運動をはさんだ間欠的な高強度の運動(高強度インターバルトレーニング)は時間をかけずに多くのカロリーを消費できることから、効率的かつ効果的な運動方法であると考えられている。
フロリダ大西洋大学の研究者によると高強度インターバルトレーニングが短時間の脂肪燃焼以外にも健康上の効果があることがわかった。これは肥満の人に起こる認知機能障害防止の効果的な方法となりうる。
肥満は脳由来神経栄養因子(BDNF) と呼ばれる物質を減少させる。これは脳内のたんぱく質で、神経細胞やニューロンの活動を助けるものだ。このたんぱく質の濃度の低下は、アルツハイマー病や、パーキンソン病、そして肥満と関連している。先行研究では、肥満が認知機能障害の危険因子であると示されているものの、そのメカニズムはよくわかっていない。またこれまで、肥満者を対象とした運動によるBDNFの反応を調べた研究では、回復時間を挟まない持続的な中強度運動の例しかなかった。今回の研究は、運動が誘発したBDNFの分泌が肥満にどう影響するかや、高強度インターバルトレーニングによる肥満者・普通体重の者、両方のBDNF分泌を測定する初めてのものだ。
本研究では12人の男性(6人は肥満、他6人は普通体重)に対して、高強度インターバルトレーニングと休憩をはさまない中強度の運動の両方を実施し、比較した。結果は普通体重の人と比べて、肥満者の間では中等度強度の運動よりも高強度のインターバル運動の方が、BDNFの反応が大きかった。また、血漿中の乳酸とストレスホルモンであるコルチゾール濃度を測定したところ、高強度インターバルトレーニングをした時の方が中強度運動の時よりもいずれも濃度が高かった。なお、肥満者は普通体重の者よりも乳酸濃度は低めだったが、コルチゾールについては両群の差はなかった。これらの結果から、高強度インターバルトレーニングは肥満者において、乳酸とコルチゾール濃度の上昇に関わらずBDNFの分泌を向上させる有効なプロトコルとなることが示唆された。
今回行った高強度インターバルトレーニングでは、まず5分間の歩行かジョギングによるウォーミングアップを行った後、4分間の高強度運動(VO2maxの80-90%)を4回行い、各回の間には3分間、アクティブリカバリーと呼ばれる低強度の運動(VO2maxの50-60%)を行った。被験者の血液サンプルは運動の前と直後に採取した。
https://journals.sagepub.com/doi/full/10.1177/1535370218812191 |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
スポンサーリンク |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
先週の健康・健康食品関連情報(2月3日~2月9日)
行政公表資料より
特になし
|
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
大学・研究機関等公表資料より
日本における子宮頸がんの動向が明らかに 大阪府がん登録データから見えた現実 (大阪大学)
大阪府がん登録データを用いて日本における子宮頸がんの動向を解析したところ、子宮頸がん患者数は2000年を境に有意に増加しており、子宮頸がんのうち特に腺癌では30歳代以下の若年層で増加していることが分かった。
子宮頸部のみにがんが限定されている限局性のケースにおいて相対生存率は近年改善されている一方、この限局性のケースでは、若年層では放射性治療が効きにくいことが判明した。
(KC HPVワクチンの積極的勧奨が中止されてから5年間以上がたちましたが、将来、「あの時中止しなければよかった。」とならないことを願うばかりです。)
日本人集団の2型糖尿病に関わる新たな遺伝子領域を発見 (日本医療研究開発機構)
20万人規模の日本人集団の遺伝情報を用いたゲノムワイド関連解析を行い、糖尿病治療薬の標的分子であるGLP-1受容体のミスセンス変異など、2型糖尿病の危険性を高める遺伝的変異を新たに同定しました。
2型糖尿病の遺伝において、日本人集団と欧米人集団に共通する、または相違がある分子生物学的パスウェイを明らかにしました。
腸内細菌叢がインフルエンザワクチンの効果を高めるメカニズムを解明
(東京大学)
◆外気温がウイルス感染後の免疫応答に与える影響を解析し、暑い環境下ではインフルエン ザウイルス感染後の免疫応答が低下することを見出した。
◆腸内細菌由来代謝産物およびグルコースが、インフルエンザウイルス感染後の免疫応答の 誘導に重要であることを明らかにした。
◆地球温暖化や食糧危機、過度なダイエットはワクチンの効果を低下させる可能性がある。
漢方薬による副作用の原因物質を発見 (名古屋市立大学)
漢方薬を使用したときに高い頻度で発症する
副作用の偽アルドステロン症が、生薬カンゾウに含まれるグリチルリチン酸の代謝産物18β-グリチ ルレチニル-3-O-硫酸により引き起こされる可能性が高いことを発見しました。
|
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
スポンサーリンク |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
先週のトクホ・機能性表示食品情報(2月3日~2月9日)
特別用途食品
2月4日 1件 許可
詳細は、
特定保健用食品
今週は無し
機能性表示食品届出公表(2月3日~2月9日)
|
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
今週の注目の届出
D384 「空腹時血糖値が気になる方のタブレット(粒タイプ)」
D385 「グルコケア タブレット(粒タイプ)」
大正製薬株式会社 ・・・・ ナリンジン
機能性表示 「本品にはナリンジンが含まれています。ナリンジンには、健康な方の高めの空腹時血糖値を低下させる機能があることが報告されています。空腹時血糖値が気になる方に適した食品です。」
新規成分 SR(2報)で評価
2報とも、フランス人のデータです。
①
Dallas Cら(2014)の報告では、空腹時血糖値が高めの方及び健常成人男女95例(プラセボ摂取群48例、ナリンジン摂取群47例)に、プラセボまたは一日あたり180mg のナリンジンを12週間摂取させた結果、プラセボと比較してナリンジンの摂取は、空腹時血糖の平均値を正常高値から正常値まで有意に改善(低下)させた。
Phytother.Res.2014;28:212-8.
②
Cases Jら(2015)の報告では、空腹時血糖値が高めの方及び健常成人男性25例(プラセボ摂取群13例、ナリンジン摂取群12例)に、プラセボまたは一日あたり180mg のナリンジンを12週間摂取させた結果、プラセボと比較してナリンジンの摂取は、空腹時血糖の平均値を正常高値から正常値まで有意に改善(低下)させた。
Int.J.Food Sci.Nutr. 2015;66:471-7.
日本人への外挿性については、ナリンジンの空腹時血糖に対する作用に人種差があるという報告は確認されていない。また、ナリンジンと同じ作用機序を有するDPP-4阻害剤において、空腹時血糖値の低下作用が日 本人で減弱するという報告は確認されていない。これらのことから、研究レビューで認められた効果は日本人へ外挿できる。
作用機序
ナリンジンは DPP-4 を阻害することによってインスリンの働きを促進し、グルカゴンの働きを抑制する作用機序により高めの空腹時血糖値を正常値まで改善(低下)させると考えられた。また、作用機序の一部に AMPK の活性化によるエネルギー産生(=グルコース取り込み)促進作用が関与している可能性も考えられた。
(KC DPP-4 を阻害することを作用機序による空腹時血糖値を低下させるという機能性です。DPP-4阻害剤には、食欲抑制効果も報告されているので、ダイエット志向の人に利用されそうですね。久々のヒット商品になるかもしれません。)
D386 「SOFINA iP クロロゲン酸 飲料 EX」
花王株式会社 ・・・・ コーヒー豆由来クロロゲン酸類
機能性表示 「本品にはコーヒー豆由来クロロゲン酸類が含まれます。コーヒー豆由来クロロゲン酸類は肌の水分量を高め、乾燥を緩和する機能があることが報告されています。」
新機能の表示です。SR(2報)の評価
①
健常な日本成人女性 54 名(試験飲料摂取 49 名、試験完遂者 49 名、解析対象者 49 名)に、コーヒー豆由来クロロゲン酸類(270mg/日)含有食品(飲料)又は対照食品(プラセボ飲料)を 8 週間摂取させた試験。頬下部、及び手背部の角層水分量は、コーヒー豆由来クロロゲン酸類群で対照群と比較して有意に増加した(頬下部:p<0.001、手背部:p<0.05)。
Biosci Biotechnol Biochem.
2017; 81(9):1814-1822.
②
健常な日本成人女性 108 名(試験飲料摂取 108 名、試験完遂者 104 名、解析対象者 104 名)に、コーヒー豆由来クロロゲン酸類(300mg/日)含有食品(飲料) 又は対照食品(プラセボ飲料)を 8 週間摂取させた試験。頬部、口元部、及び脛部の角層水分量は、コーヒー豆由来クロロゲン酸類群で対照群と比較して有意に増加した(頬部:p<0.01、口元部:p<0.01、脛部:p<0.01)。
皮膚の科学(in press)
作用機序
コーヒー豆由来クロロゲン酸類は、角層の乳酸量を増やすことにより肌の水分量を増加させ、乾燥を緩和する機能があると考えられた。
(KC 従来は、「コーヒー豆由来クロロゲン酸類には、高めの血圧を下げる機能があることが報告されています。」として、届けられていました。また、特保の保健機能は、「本品は、コーヒーポリフェノール(クロロゲン酸類)を豊富に含み、エネルギーとして脂肪を消費しやすくするので、体脂肪が気になる方に適しています。」です。)
D392 「エラスチン」
株式会社インシップ ・・・・ カツオ由来エラスチンペプチド
機能性表示 「本品にはカツオ由来エラスチンペプチドが含まれます。カツオ由来エラスチンペプチドには、膝関節の動きをサポートし、軽い違和感を和らげる機能が報告されています。日常生活における一時的な膝関節の動きが気になる方におすすめです。」
新規成分 SR(1報)で評価。
臨床試験責任医師が、変形性膝関節症などの疾病がなく、治療が必要ないと判断し、日常生活を送る上で一時的に膝の痛みを感じている、または感じたことのある成人健常者に対し、カツオ由来エラスチンペプチド 75mg/日(エラスチン群:7 名)または機能性関与成分を含まないプラセボ(プラセボ群:7 名)を12 週間摂取させた。その結果、JKOM のスコア評価(「膝の痛みやこわばり」、「日常生活の状態」、「普段の活動」に関する設問の合計点)について、エラスチン群では 12 週間後にプラセボ群と比較して、有意な改善が認められた(p<0.05)。
グルコサミン研究 vol.11 2015
作用機序
カツオ由来エラスチンペプチドを経口摂取した後に消化過程で分解され、血中に移行する Pro-Glyなどのジペプチドが活性成分として膝靭帯の細胞にはたらきかけ、エラスチン合成等を促進させることで靭帯機能を改善する作用があり、膝関節の動きをサポートし、軽い違和感を和らげる機能をもたらすと考えられた。
機能性表示食品の届出一覧は、情報検索のデータベースで確認できます。
|
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
平成30年4月1日 第1号発行