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【注目】 #1 成人の低-中程度の飲酒と認知機能の関連 #2 たんぱく質源のちがいとその影響 #3 - #4 - #5 大学・研究機関等公表資料より #6 機能性表示食品届出公表一覧 |
行政からの通知、取り締まり等 |
先週の行政の動き (7月12日~7月18日) 7月13日 令和元年度大学・高校との連携による不当表示広告調査結果 (埼玉県) 埼玉県内において、不当景品類及び不当表示防止法に違反する表示・広告等に対する監視を強化するため、大学、高校と連携して精度の高い効果的な調査を実施し、違反事業者に対する是正指導を行う目的で毎年実施している。 今年度は、高校生1,359名(6校)、大学生105名(1大学)の計1,551名から1,464件の調査報告書の提出を受けた。 県では、報告があった1,464件を精査し、令和2年3月31日に1事業者に対して行政処分を行った。 また、25事業者に対して文書による行政指導を行った。 報告書 http://www.pref.saitama.lg.jp/ a0310/jigyousyasido/documents/ houkokusho.pdf 7月16日 食品表示基準の改定 ・食品添加物に係る表示 「食品添加物表示制度に関する検討会報告書」を踏まえ、「人工」及び「合成」を冠した食品添加物の用途名(甘味料、着色料及び保存料)及び一括名(香料)について、「人工」及び「合成」の用語を削除。 ただし、猶予期間は2022年3月31日。 ・原料ふぐの種類に係る表示 ふぐの種類について、食品衛生法第6条第2号に基づく通知「ふぐの衛生確保について」 が改正されたため、ふぐの種類の標準和名のリストから「しろあみふぐ」を削除。 ・特色のある原材料等に係る表示 有機畜産物について、日本農林規格等に関する法律施行令の改正により、有機畜産物等が指定農林物資として表示規制の対象となったことを踏まえ、該当する告示を引用するよう改正。 食品表示基準 最新版 https://www.caa.go.jp/policies/policy/ food_labeling/food_labeling_act/pdf/ food_labeling_cms101_200716_22.pdf 新旧対照表 https://www.caa.go.jp/policies/policy/ food_labeling/food_labeling_act/pdf/ food_labeling_cms101_200716_24.pdf 食品表示基準について(通知) 最新版 https://www.caa.go.jp/policies/policy/ food_labeling/food_labeling_act/pdf/ food_labeling_cms101_200716_04.pdf 食品表示基準について新旧対照表 https://www.caa.go.jp/policies/policy/ food_labeling/food_labeling_act/pdf/ food_labeling_cms101_200716_06.pdf Q&A 最新版 https://www.caa.go.jp/policies/policy/ food_labeling/food_labeling_act/pdf/ food_labeling_cms101_200716_15.pdf Q&A 新旧対照表 https://www.caa.go.jp/policies/policy/ food_labeling/food_labeling_act/pdf/ food_labeling_cms101_200716_17.pdf 食品表示基準等の一部改正案に関する意見募集の結果 https://search.e-gov.go.jp/servlet/ PcmFileDownload?seqNo=0000204498 |
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健康食品の健康被害情報(7/12~7/18) 国立健康栄養研究所HPより |
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#1 ①成人の低-中程度の飲酒と認知機能の関連 |
成人の低-中程度の飲酒と認知機能の関連 軽度の飲酒は、高齢者の認知機能の低下を抑える働きがあるかもしれない、という米国ジョージア大学などからの研究報告。 定期的で中程度のアルコール摂取は心臓の健康を促進することが示され、いくつかの研究は脳の健康に対する同様の保護効果を指摘している。ただし、これらの研究の多くは、認知へのアルコールの影響を分離するように設計されていないか、長期にわたる影響を測定していなかった。 研究チームは、米国成人の代表性をもつ前向きコホート『健康退職研究(HRS)』の参加者19,887名を平均9.1年追跡調査したデータを解析した。平均年齢は61.8歳、女性が60.1%を占め、白人が85.2%を占めた。 飲酒しない者と比較して、低から中程度(女性で週8ドリンク未満、男性で15ドリンク未満)の飲酒者は、精神状態、単語想起、語彙の認知スコアが高く、認知機能の低下速度が低くなる傾向が有意に高かったという。 中高年者の低から中程度の飲酒は、より良い認知機能に関連しているようだ、と研究チームは結論付けた。 1週間あたりの最適な飲み物の量は、10-14杯だった。しかし、だからと言って飲酒量が少ない人はもっと飲まなければならないというわけではない、とチョウ氏は語っている。 https://jamanetwork.com/journals/ jamanetworkopen/fullarticle/2767693?utm_source =For_The_Media&utm_medium=referral& utm_campaign=ftm_links&utm_term=062920 |
#2 ②たんぱく質源のちがいとその影響 |
たんぱく質源のちがいとその影響 植物性たんぱく質を豊富に摂取することと、総死亡率および心血管疾患による死亡率の低下には有意な関連がみられたという。この関連は、喫煙や糖尿病の有無などの因子の影響を考慮しても変わらなかったとのことだ。米国立がん研究所の研究。 最近、総体的な健康に対する高たんぱく質食の重要性が強調されているものの、たんぱく質源、大まかに分ければ植物性たんぱく質/動物性たんぱく質の摂取に関連する長期的な原因別死亡率の包括的な分析は報告されていない。そこでこの研究では総死亡率と原因別の死亡率および植物性たんぱく質の摂取量との関連を調べることにした。 方法としては、米国国立衛生研究所が1995年から2011年までの16年間に渡り男女41,6104人を対象に行った前向きコホート研究「Health-AAAダイエットおよび健康研究」のデータを分析した。 結果、最終的な分析コホートには、237,036人の男性(57%)と179,068人の女性が含まれていた。年齢の中央値は、男性で62.2歳、女性で62.0歳だった。6,009,748人年の観察に基づき、77,614人の死亡(18.7%:男性49,297人 女性28,317人)が確認された。 いくつかの重要な臨床的およびその他の危険因子による調整を行うと、植物たんぱく質の摂取量の増加は男女ともに全体的な死亡率の低下に関連していた。植物性タンパク質の摂取量と全体的な死亡率との関係は、喫煙状態、糖尿病、果物の消費、ビタミン剤の使用、自己申告による健康状態を考慮しても同様にみられた。 総摂取エネルギーのうち3%を、動物性たんぱく質から植物性たんぱく質に置き換えると、総死亡率が低下し(リスクは男性と女性の両方で10%低下)心血管疾患の死亡率が低下(男性で11%、女性で12%リスク低下)していた。特に、総動物性たんぱく質から植物性たんぱく質への置換によって死亡率が低下した度合いは、主に卵のたんぱく質(男性で24%、女性で21%)と赤身肉のたんぱく質(男性で13%、女性で15%)で高かった。 https://jamanetwork.com/journals/ jamainternalmedicine/fullarticle/2768358? guestAccessKey=ab0fed67-f846-4b43-997d -de626d4b97d0&utm_source=For_The_Media &utm_medium=referral&utm_campaign= ftm_links&utm_content=tfl&utm_term=071320 |
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先週の健康・健康食品関連情報(7月12日~7月18日) 行政公表資料より 特になし |
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フラボノイドの豊富な果物の摂取と虚血性心疾患の発症リスクとの関連 (国立がん研究センター社会と健康研究センター) フラボノイドの豊富な果物の摂取量が多いほど、特に柑橘類において、虚血性心疾患の発症リスクが低かったことが分かりました。この理由として、フラボノイドやビタミンCによる抗酸化作用が、動脈硬化の抑制、および炎症を抑えることなどにより、虚血性心疾患の発症リスクを予防したことが考えられます。海外で行われたメタアナリシス研究では、りんごの摂取と虚血性心疾患とのリスク低下について報告されていますが、フラボノイドはりんごの皮に多く含まれており、日本ではりんごの皮をむいて食べることから、今回の結果では関連がみられなったことが考えられます。 フラッシング反応別にみた飲酒とがん罹患リスクとの関連 (国立がん研究センター社会と健康研究センター) フラッシング反応のあるお酒に弱い体質の男性は、少量の飲酒量でも飲酒量が増加すればするほど、がんの罹患リスクが高かったことが分かりましたが、高用量の飲酒をする男性は、フラッシング反応のあるなしにかかわらず、飲酒に関連するがんの罹患リスクが高いということがわかりました。 農作業、知的活動、社会参加がフレイルから健常への改善に寄与 5年間の住民追跡研究の結果 (東京都健康長寿医療センター研究所) |
7種類の日常的な行動(農作業、買い物、運動、食事、知的活動、社会参加、喫煙)に着目し、喫煙以外の各行動はフレイル予防や自立喪失(介護が必要な状態および死亡)の予防に寄与することを明らかにしました。喫煙はフレイルではない高齢者の自立喪失を促進していました。フレイルの特徴の一つである可逆性(フレイルな状態から非フレイルな状態に戻ること)にも着目した解析をおこない、フレイルな状態であっても農作業、知的活動、社会参加をしている者は、非フレイルな状態へと改善しやすいことを明らかにしました。
ファビピラビル(アビガン)特定臨床研究の最終報告 (藤田医科大学)
通常投与群では遅延投与群に比べ6日までにウイルスの消失や解熱に至りやすい傾向が見られたものの、統計的有意差には達しませんでした。有害事象については、検査値異常としての尿酸値上昇がファビピラビル投与中の患者の大半に見られましたが、投与終了後には平常値まで回復し、その他重篤な有害事象等は見られませんでした。
(KC 試験規模が小さすぎて、なんとも言えませんね。通常投与群36名、遅延投与群33名)
アトピー性皮膚炎で補完代替療法(民間療法など)の使用歴のあるお子さんは重症度が高い (国立成育医療研究センター)
アトピー性皮膚炎に対する補完代替療法の使用歴があると、アトピー性皮膚炎の重症度が高い傾向にあり、保護者のQOLは低い傾向にありました。また、補完代替療法の使用歴のある患者グループでは、標準治療(ステロイド外用薬)を自ら中断する患者が多くいました。
先週のトクホ・機能性表示食品情報
今週はなし
機能性表示食品届出公表
※【届出番号】【商品名】【届出者】【届出者】【食品の区分】【機能性関与成分名】【表示しようとする機能性】の順で掲載。※効率的に使用できるよう、外部サイトへのリンクを貼りました。
会社名のリンク::機能性表示食品まとめ一覧
■制度開始から届出た商品を確認できます。
商品名のリンク:機能性表示食品リストとエビデンス
■エビデンス詳細・製造工場・摂取時の注意等を確認できます。
F103
イヌリーナ
フジ日本精糖株式会社
イヌリン
本品にはイヌリンが含まれています。イヌリンは善玉菌の一種であるビフィズス菌を増やし、腸内フローラを整えることでお通じを改善しおなかの調子を整えること、血中中性脂肪を下げること、食後の血糖値の上昇をゆるやかにすることが報告されています。本品は腸内環境を改善したい方、お通じを改善しおなかの調子を整えたい方、中性脂肪が気になる方、食後の血糖値が気になる方に適した食品です。
F104
ひざのみかた
株式会社リフレ
サケ鼻軟骨由来プロテオグリカン・サケ鼻軟骨由来非変性Ⅱ型コラーゲン
本品に含まれるサケ鼻軟骨由来プロテオグリカン・サケ鼻軟骨由来非変性Ⅱ型コラーゲンは、ひざ関節に違和感のある健常な中高年の立ち上がる・長く歩く・階段の昇り降り等のひざの曲げ伸ばしの改善をサポートする機能が報告されています。
F105
ビフィズス菌すっきりプレーン味
カゴメ株式会社
ビフィズス菌 BB-12 (B. animalis)
本品にはビフィズス菌BB-12(B. animalis)が含まれます。ビフィズス菌BB-12(B. animalis)は、生きて腸まで届くことで腸内環境を改善し(善玉菌であるビフィズス菌や乳酸菌を増やし、悪玉菌を減らす)、便通を改善する機能があることが報告されています。
F106
ビフィズス菌ブルーベリー味
カゴメ株式会社
ビフィズス菌 BB-12 (B. animalis)
本品にはビフィズス菌BB-12(B. animalis)が含まれます。ビフィズス菌BB-12(B. animalis)は、生きて腸まで届くことで腸内環境を改善し(善玉菌であるビフィズス菌や乳酸菌を増やし、悪玉菌を減らす)、便通を改善する機能があることが報告されています。
F107
Wellnex(ウェルネックス)肌。(マル)
新田ゼラチン株式会社
魚由来低分子コラーゲンペプチド
本品には魚由来低分子コラーゲンペプチドが含まれています。魚由来低分子コラーゲンペプチドは肌の水分量と弾力の低下を緩和し、肌の健康維持に役立つことが報告されています。 ※魚由来低分子コラーゲンペプチドとは、魚を原料とした平均分子量が1,000以下になるまで細かく分解されたコラーゲンペプチドのことです。
F108
UHA(ユーハ)グミサプリクエン酸
味覚糖株式会社
クエン酸
本品にはクエン酸が含まれます。 クエン酸は日常生活における軽い運動後の一時的な疲労感を軽減することが報告されています。
F109
エゴマの葉
株式会社太成
ロズマリン酸
本品にはロズマリン酸が含まれます。ロズマリン酸には、花粉やハウスダスト、ホコリなどによる目の不快感を軽減することが報告されています。目の不快感が気になる健常な方に適しています。
F110
想茶 お腹サポート腸活美麗
株式会社マインドアップ
有胞子性乳酸菌(Bacillus coagulans SANK70258)
本品には有胞子性乳酸菌(Bacillus coagulans SANK70258)が含まれます。有胞子性乳酸菌(Bacillus coagulans SANK70258)は便通を改善する機能が報告されています。便通が気になる方に適した食品です。
F111
健康計画 飲む寒天
シオノギヘルスケア株式会社
難消化性デキストリン(食物繊維)
本品には難消化性デキストリン(食物繊維)が含まれています。難消化性デキストリン(食物繊維)には食後の中性脂肪や糖の吸収を抑えることにより、食後の中性脂肪の上昇や血糖値の上昇を抑えることが報告されています。さらにお腹の調子をすっきり整えることが報告されています。
F112
マンナンGO(ゴー)
株式会社マンナンライフ
難消化性デキストリン(食物繊維)
本品には難消化性デキストリン(食物繊維)が含まれます。難消化性デキストリン(食物繊維)には、食後の血糖値や血中中性脂肪の上昇をおだやかにする機能が報告されています。さらに、おなかの調子を整える機能も報告されています。
F113
ヴァームスマートフィットウォーター アップル風味
株式会社明治
アラニン・アルギニン・フェニルアラニン混合物
本品には3種類のアミノ酸から構成されるアラニン・アルギニン・フェニルアラニン混合物が含まれます。アラニン・アルギニン・フェニルアラニン混合物には、身体活動との併用によりBMIが高めの方の脂肪の代謝(脂肪の分解と消費する力)をさらに上げ、体脂肪をより減らす機能があることが報告されています。
F114
恵 megumi(メグミ) ガセリ菌SP(エスピー)株ヨーグルト フルーツミックス 100g
雪印メグミルク株式会社
ガセリ菌SP株(Lactobacillus gasseri SBT2055)
本品にはガセリ菌SP株(Lactobacillus gasseri SBT2055)が含まれます。ガセリ菌SP株には、食事とともに摂取することで、肥満気味の方の内臓脂肪を減らす機能があることが報告されています。
F115
プーアールン
株式会社日本薬業
プーアール茶由来没食子酸
本品にはプーアール茶由来没食子酸が含まれているので、肥満気味の方の体脂肪(内臓脂肪)を減らす機能があります。また、体重が減少することで高めのBMIを減らす機能があります。
F116
シンデレラ乳酸菌【S】
アピ株式会社
乳酸菌クレモリスH61株(L. lactis subsp. cremoris H61)
本品には乳酸菌クレモリスH61株(L. lactis subsp. cremoris H61)が含まれます。乳酸菌クレモリスH61株(L. lactis subsp. cremoris H61)には、ミドルエイジの女性の肌の潤いを逃がしにくくする肌のバリア機能を高めることが報告されています。肌の乾燥が気になるミドルエイジの女性の方に適しています。
F117
シンデレラ乳酸菌【H】
アピ株式会社
乳酸菌クレモリスH61株(L. lactis subsp. cremoris H61)
本品には乳酸菌クレモリスH61株(L. lactis subsp. cremoris H61)が含まれます。乳酸菌クレモリスH61株(L. lactis subsp. cremoris H61)には、ミドルエイジの女性の肌の潤いを逃がしにくくする肌のバリア機能を高めることが報告されています。肌の乾燥が気になるミドルエイジの女性の方に適しています。
F118
サラシアトライS(エス)
南開工業株式会社
サラシア由来サラシノール
本品にはサラシア由来サラシノールが含まれます。サラシア由来サラシノールには食後血糖値の上昇を緩やかにする機能性が報告されています。
F119
美味しく飲めるホンチョ 青りんご
大象(デサン)ジャパン株式会社
酢酸
本品には食酢の主成分である酢酸が含まれます。酢酸には肥満気味の方の内臓脂肪を減少させる機能があることが報告されています。内臓脂肪が気になる方に適した食品です。
F120
美味しく飲めるホンチョ いちご&(アンド)グレープフルーツ
大象(デサン)ジャパン株式会社
酢酸
本品には食酢の主成分である酢酸が含まれます。酢酸には肥満気味の方の内臓脂肪を減少させる機能があることが報告されています。内臓脂肪が気になる方に適した食品です。
F121
にんにく卵黄229-55ニンニクゴーゴー
株式会社てまひま堂
アリイン(L-アリイン)
本品にはアリイン(L-アリイン)が含まれており、血中LDL-コレステロール値を低下させる働きがあります。血中LDL-コレステロール値が高めの方に適した食品です。
F122
中性脂肪が気になる方のシークヮーサー
沖縄県農業協同組合
ノビレチン、タンゲレチン、ヘスペリジン、ナリルチン
本品にはノビレチン、タンゲレチン、ヘスペリジン、ナリルチンが含まれており、中性脂肪が高めの方の、中性脂肪を低下させる機能があります。
F123
オールブラン ブランチョコフレーク
日本ケロッグ合同会社
小麦ブラン由来アラビノキシラン
本品には小麦ブラン由来アラビノキシランが含まれます。小麦ブラン由来アラビノキシランは、発酵性の食物繊維で、善玉菌とよばれる腸内の酪酸菌を増やし、有用物質である酪酸を増加させることにより、腸内環境を改善することが報告されています。また、小麦ブラン由来アラビノキシランはお腹の調子を整え便通を改善することが報告されています。
F124
ギャバいレモン+(プラス)
クラシエフーズ株式会社
GABA
本品にはGABAが含まれています。GABAには事務的作業に伴う一時的な精神的ストレスを緩和する機能があることが報告されています。
F125
ビルベリーハード100
株式会社ブルーベリー
ビルベリー由来アントシアニン
本品にはビルベリー由来アントシアニンが含まれます。ビルベリー由来アントシアニンにはピント調節機能をサポートし、目の疲労感を緩和し、目の使用による一時的な首・肩の負担を軽減することが報告されています。
F126
ミラヘルEX(イーエックス)
株式会社プレシア製薬
ブラックジンジャー由来ポリメトキシフラボン
本品にはブラックジンジャー由来ポリメトキシフラボンが含まれます。ブラックジンジャー由来ポリメトキシフラボンは、BMIが高め(BMI24以上30未満)の方の腹部の脂肪(内臓脂肪及び皮下脂肪)を減らす機能があることが報告されています。また、日常活動時のエネルギー代謝において、脂肪を消費しやすくする機能があることが報告されています。
F127
生環研メモリア
株式会社生存環境科学研究所
イチョウ葉由来フラボノイド配糖体、イチョウ葉由来テルペンラクトン
本品にはイチョウ葉由来フラボノイド配糖体、イチョウ葉由来テルペンラクトンが含まれます。イチョウ葉由来フラボノイド配糖体、イチョウ葉由来テルペンラクトンは、加齢によって低下した脳の血流を改善し、認知機能の一部である記憶力(日常生活で見聞きした言葉や図形などを覚え、思い出す力)を維持することが報告されています。
届出撤回情報
2020年7月7日付け
F62 「葛花茶ティーバッグ」
株式会社エルベ・プランズ ・・・・ 葛の花由来イソフラボン(テクトリゲニン類として)
撤回理由 「発売を中止することになったため。」
今週の注目の届出
F109 「エゴマの葉」
株式会社太成 ・・・・ ロズマリン酸
「本品にはロズマリン酸が含まれます。ロズマリン酸には、花粉やハウスダスト、ホコリなどによる目の不快感を軽減することが報告されています。目の不快感が気になる健常な方に適しています。」
SR(研究レビュ 1報)で評価
プラセボ対照RCT
21-53歳、健常者男女30名対象
ロズマリン酸含有錠剤(ロズマリン酸として50mg or 200mg)を21日間摂取
目・鼻の不快感に関する指標として、「水っぱな」「くしゃみ」「鼻づまり」「鼻のかゆみ」「目のかゆみ」「涙目」のデータが評価され、そのうち、「鼻のかゆみ」「目のかゆみ」「涙目」の評価項目においてプラセボ群との有意差が認められた(p<0.05)。1 日摂取量としては、ロズマリン酸 50mg 摂取時に「目のかゆみ」「涙目」で有意差がみられ、ロズマリン酸 200mg摂取時に「鼻のかゆみ」「目のかゆみ」で有意差がみられた。
Exp Biol Med(Maywood);229(3): 247-54(2004)
作用機序
ロズマリン酸は、抗アレルギー作用、IgE 抗体の産生抑制作用、ヒスタミン産生抑制作用などに関与しており、これらの働きが複合的に働くことで、花粉やハウスダスト、ホコリなどのアレルゲンによる目の不快感を軽減する作用につながっていると考えられる。
(KC 赤シソ由来ロスマリン酸は、目の不快感を軽減するのという機能性で届けられていましたが、今回は、「エゴマの葉」自体の届出で、花粉やハウスダスト、ホコリなどによる目の不快感を軽減するという具体的な表現で、関与成分もロズマリン酸となっています。ちなみに、評価に使われた論文は同じです。)
F115 「プーアールン」
株式会社日本薬業 ・・・・ プーアール茶由来没食子酸
「本品にはプーアール茶由来没食子酸が含まれているので、肥満気味の方の体脂肪(内臓脂肪)を減らす機能があります。また、体重が減少することで高めのBMIを減らす機能があります。」
新規成分 臨床試験で評価
肥満気味の健常成人(BMI値25以上、30未満)36名を対象に、1日3回、食前にと試験食(プーアール茶抽出物333mg含有粉末食品)またはプラセボ食をそれぞれ12週間摂取させた。被験者には、試験期間を通じて、症状、食事、便通での変化などについて、日記で記録させた。摂取開始前と、摂取開始後4、8、12週目及び、摂取終了から4週間後に血液検査、身長、体重測定などを行った。内臓脂肪及び皮下脂肪の面積を測定するための腹部CT(コンピューター断層X線撮影)は、摂取前及び摂取終了後に行った。
結果、試験食品摂取群では、摂取開始4週目で摂取前と比べて有意なBMI、体重低下作用が認められ、8、12週間さらに、後観察期間でも有意に低かった。プラセボ群との比較においても、8、12週間後において有意に低下していた。また、腹部周囲径と内臓脂肪量の値も、試験食品12週間摂取により低下した。
Nutrition Research 31 (2011) 421–428
作用機序
プーアール茶由来没食子酸は、脂肪の消化吸収の過程で膵リパーゼを阻害することにより、食事から摂取される中性脂肪の分解、吸収を抑制し、内臓脂肪、体重を低減させるので、BMI を低下させる機能がある。
(KC 没食子酸としては、ターミナリアベリリカ由来没食子酸(セイタカミロバラン果実由来没食子酸のものが既に届けられているが、プーアール茶由来は初となる。)
F121 「にんにく卵黄229-55ニンニクゴーゴー」
株式会社てまひま堂 ・・・・ アリイン(L-アリイン)
本品にはアリイン(L-アリイン)が含まれており、血中LDL-コレステロール値を低下させる働きがあります。血中LDL-コレステロール値が高めの方に適した食品です。
新規成分 臨床試験で評価
医師の判断により血中LDL-コレステロール値が境界域にある成人日本人男女56名を選抜し,当該食品(GE)群に28名,プラセボ(P)群に28名と無作為に割り付けた。試験参加者は, 1日3粒(アリイン(L-アリイン)の1日摂取量:3.6mg)またはプラセボ食品を、1日3粒12週間摂取した。
結果:最終解析対象はGE群では計19名(男性7名,女性12名;49.9±11.1歳),P群では計18名(男性7名,女性11名;48.3±9.4歳)であった。当該食品摂取6週後には,P群と比較してGE群の血中HDL-コレステロール値は有意に高く(P=0.030),LDL/HDL比は有意に低値を示した(P=0.018)。当該食品摂取12週後には, P群と比較してGE群の血中LDL-コレステロール値は有意に低く(P=0.039),総コレステロール値は低下傾向を示した(P=0.085)。
Jpn Pharmacol Ther(薬理と治療) 2016 ; 44 :
1645-53
作用機序
アリインはコレステロール生合成に関与する HMG-CoA 還元酵素の活性を抑制する。アリインはコレステロール生合成の重要な律速酵素として注目されているスクワレンエポキシダーゼへの活性阻害作用がある。これら複数の作用機序により肝臓におけるコレステロール生合成が抑制されたことで体内におけるコレステロールの絶対量が低減したため,血中 LDL-コレステロール値が減少したことが考えられる。
F122 「中性脂肪が気になる方のシークヮーサー」
沖縄県農業協同組合 ・・・・ノビレチン、タンゲレチン、ヘスペリジン、ナリルチン
「本品にはノビレチン、タンゲレチン、ヘスペリジン、ナリルチンが含まれており、中性脂肪が高めの方の、中性脂肪を低下させる機能があります。」
新規成分 臨床試験で評価
健常な日本人成人を対象として、無作為化二重盲検並行群間比較試験で行われた。介入品(ノビレチン:13.5mg タンゲレチン:5.8mg ヘスペリジン:36.8mg ナリルチン:1.9mg を含有する飲料)またはプラセボ飲料をそれぞれ12週間継続摂取した。
結果、解析の対象は、介入群25名、プラセボ群18名。
血中中性脂肪について、12週間後に、介入群ではプラセボ群と比較して中性脂肪低減効果が認められた。また、0週と12週の比較については、介入群では中性脂肪低減効果が認められたが、プラセボ群では効果が見られなかった。
血中中性脂肪(TG)の変化量(0‒12
w 変化量)は、介入群-49.8±58.7、プラセボ群- 6.2±75.9
診療と新薬 2020; 57: 247-255
作用機序
ノビレチン、タンゲレチン、ヘスペリジン、ナリルチンは、リポタンパク質の形成に必須の
apoB の分泌を阻害することにより、さらにノビレチン、タンゲレチンは肝臓での中性脂肪の合成を阻害することにより血中中性脂肪を減少させるものと考えられる。
(KC 関与成分を「ノビレチン、タンゲレチン、ヘスペリジン、ナリルチン」としていますが、「シークヮーサー」か「シークヮーサー濃縮物」を関与成分として、指標成分をこの4成分にした方がすっきりしますね。)
あとがき
今週も最後まで、お付き合いいただき有難うございました。
今年は、いつになったら梅雨が明けるのでしょうか。
もうそろそろ太陽の光燦燦と輝くようになって欲しいです。
ビタミンDも足りなくなるし、気分的にもカビが生えてきそうです。
素敵な週末になりますように。 (KC)
平成30年4月1日 第1号発行