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【注目】 #1 肥満はアルツハイマー病に良くない影響を持つ? #2 キノコを追加するだけで #3 クルミの健康への影響を人工知能が発見する #4 歯ぐきの出血はビタミンCが必要な兆候かも #5 大学・研究機関等公表資料より #6 機能性表示食品届出公表一覧 |
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行政からの通知、取り締まり等 |
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先週の行政の動き (1月31日~2月6日) 2月3日 株式会社だいにち堂に対する景品表示法に基づく課徴金納付命令 https://www.caa.go.jp/notice/assets/ representation_cms215_210203_01.pdf 消費者庁は、本日(2月3日)、株式会社だいにち堂に対し、同社が供給する「アスタキサンチン アイ&アイ」と称する食品に係る表示について、景品表示法第8条第1項の規定に基づき、課徴金納付命令を発出しました。 課徴金対象行為 表示媒体 日刊新聞紙に掲載した広告 課徴金対象行為をした期間 平成28年6月27日、28日、30日 表示内容 「ボンヤリ・にごった感じに!!」、「1日1粒(目安) *30日分に納得!!」、「60代でも衰え知らずが私の自慢!! ようやく出会えたクリアでスッキリ!!」、「クリアな毎日に『アスタキサンチン』 つまり、だいにち堂の『アスタキサンチン アイ&アイ』でスッキリ・クリアな毎日を実感、納得の1粒を体感出来ます。」、「クリアさに納得できない毎日・・・放っておけないその悩み 40代を過ぎた頃から急激に増え始める気がかり。『読書に集中できない』『パソコンや携帯の画面が・・・』などの悩みを抱える方々が、高年齢化と共に増加中と言われる。そんな悩みをケアする、天然成分アスタキサンチンにクリア感を助ける7つの栄養成分を濃縮高配合した『アスタキサンチン アイ&アイ』が、くもりの気にならない、鮮明な毎日へと導きます。」等と記載することにより、あたかも、本件商品を摂取することにより、ボンヤリ・にごった感じの目の症状を改善する効果が得られるかのように示す表示をしていた。 課徴金 370万円 (KC 2018年3月9日に措置命令が出され、その後同年8月24日に、行政処分の取り消しを求め、だいにち堂が消費者庁を提訴した。最終的に、2020年3月4日東京地裁が、だいにち堂の請求を棄却し敗訴していた。 措置命令か4年、裁判判決から1年、やっと終止符のようですが、課徴金が370万円。 国もメーカーも裁判を行うための労力や費用の方が、よっぽど高くついたのではないでしょうか。) 2月2日 薬の包装シートの誤飲に注意 (国民生活センター) http://www.kokusen.go.jp/mimamori/ pdf/shinsen385.pdf 国民生活センターから、薬の包装シートの誤飲に関する注意喚起が出されました。 |
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健康食品の健康被害情報(1/31~2/6) 国立健康栄養研究所HPより |
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#1 ①肥満はアルツハイマー病に良くない影響を持つ? |
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肥満はアルツハイマー病に良くない影響を持つ? 肥満は神経組織の脆弱性を高めアルツハイマー型認知症のリスクを高める可能性があるが、すでに軽度のアルツハイマー型認知症である患者では健康的な体重を維持することが脳構造の維持に役立つようだ、という英国シェフィールド大学からの研究報告。 研究チームは、軽度アルツハイマー型認知症患者47人、軽度認知障害患者68人、および認知的に健康な個人57人からのMRI脳スキャン画像を検討した。 3つの補完的な計算手法を使用して、脳の解剖学的構造、血流、さらには脳の神経繊維を調べた。複数の脳画像を比較して、脳組織の局所濃度の違いを測定して、アルツハイマー病の発症時に変性する灰白質の量、白質の完全性、脳血流、および肥満を評価した。 その結果、認知的に健康な個人では、肥満と白質の完全性および側頭頭頂領域の脳血流との間の負の関連が見られた。軽度認知障害患者では、前頭、側頭、脳幹の各領域に負の関連が現れた。軽度の認知症患者では、肥満と右側頭頭頂接合部周辺の灰白質量との間に正の関連が見られた。 これは、肥満が認知的に健康な個人および軽度の認知障害を持つ個人の神経の脆弱性に寄与する可能性があることを示唆するものだという。 https://content.iospress.com/articles/ journal-of-alzheimers-disease-reports/adr200267 |
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#2 ②キノコを追加するだけで |
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キノコを追加するだけで 食事にキノコを加えると、カロリー、ナトリウム、脂肪を増やすことなく、ビタミンDなどの不足栄養素を含むいくつかの微量栄養素の摂取量が増えるようだ、という米国ニュートリションインパクトからの研究報告。 研究チームは、米国国民健康・栄養調査(NHANES)2011-2016の食事データを用いて、食事にキノコを1サービング(3種類計84g)加えた効果を、9-18歳と19歳以上の場合についてモデル化した。 その結果、84gのキノコの追加によって、カリウムや食物繊維を含むいくつかの不足栄養素が増加することがわかったという。 その内訳は、食物繊維(5%-6%), 銅(24%-32%), リン (6%), カリウム (12%-14%), セレン (13%-14%), 亜鉛 (5%-6%), リボフラビン (13%-15%), ナイアシン (13%-14%), コリン (5%-6%)であり、カロリー、炭水化物、脂質、ナトリウムには影響を及ぼさなかった。 紫外線を照射したキノコからは、サービングあたり5μgのビタミンD(98-104%)が供給された。これによって集団のビタミンD欠乏の割合を9-18歳では95.3%から52.8%に、19歳以上では94.9%から63.6%に減少させることができた。 さらに、1サービングのキノコによって、2.2mgのエルゴチオネインと3.5mgのグルタチオンが追加された。 https://onlinelibrary.wiley.com/doi/ 10.1002/fsn3.2120 |
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#3 ③クルミの健康への影響を人工知能が発見する |
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クルミの健康への影響を人工知能が発見する クルミの摂取は、2型糖尿病や心血管系疾患のリスク低下に関連する代謝シグネチャを体内に残すようだ、という米国ハーバード大学などからの研究報告。 ハーバード大学の研究チームはスペインの研究者らと共同で、人工知能のひとつである機械学習モデルを使用して、2型糖尿病と心血管系疾患のリスクを低下させる可能性のあるクルミの成分をより厳密に同定することを試みた。 本研究は、カリフォルニアクルミ委員会の支援を受けたもので、新しい機械学習モデルを用いて、クルミの摂取に関連する19の代謝物を特定した。クルミの代謝物プロファイルは、2型糖尿病の17%低いリスク、心血管系疾患の29%低いリスクと関連していたという。 研究チームは、スペインで行われた大規模な複数年にわたる研究であるPREDIMED研究の1,833人の参加者からのデータを用いて、高リスクの人々の心血管系疾患の予防における地中海食の効果を調べた。参加者は55-80歳で、平均BMI29.9、57%が女性だった。 脂質、プリン、アシルカルニチン、アミノ酸など、合計19の代謝物がクルミの摂取と有意に関連していた。19の代謝物を含む代謝物プロファイルは、クルミの摂取と、心血管リスクの高い地中海の人口における2型糖尿病と心血管系疾患の発症リスクの低下に関連していた。 https://academic.oup.com/jn/article-abstract/ 151/2/303/6056508?redirectedFrom=fulltext |
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#4 ④歯ぐきの出血はビタミンCが必要な兆候かも |
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歯ぐきの出血はビタミンCが必要な兆候かも 歯ぐきの出血は、ビタミンCが不足しているためかもしれない、という米国ワシントン大学からの研究報告。 研究チームは、歯肉出血傾向をもつ健康な参加者1,140名を含む6カ国15件の臨床研究と、米国国民健康・栄養調査(NHANESⅢ)の参加者から網膜出血をもつ8,210名のデータを解析したメタ分析の結果を発表した。 解析の結果、穏やかなプロービング時の歯ぐきの出血、または歯肉出血傾向、および眼の出血、網膜出血が、血流中の低ビタミンCレベルと関連していることを示した。 ビタミンCの血漿レベルが低い人々に、毎日のビタミンC摂取量を増やすことが、これらの出血の問題を逆転させるのに役立つことを発見したという。 本研究は、増加した歯肉出血傾向をビタミンCでうまく逆転させることが、脳卒中やその他の深刻な健康上の結果を防ぐことを意味するものではない、と研究者は強調している。 けれども、この結果は、主に壊血病(極端に低いビタミンCレベルによって引き起こされる致命的な病気)から保護するために設計されたビタミンCの推奨量の設定が低すぎること、およびそのような低いビタミンC摂取量が出血傾向につながる可能性があることを示唆しているという。 https://academic.oup.com/nutritionreviews/ advance-article-abstract/doi/10.1093/ nutrit/nuaa115/ 6124136?redirectedFrom=fulltext |
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先週の健康・健康食品関連情報(1月31日~2月6日) |
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魚介類・n–3系多価不飽和脂肪酸摂取と軽度認知障害・認知症との関連 (国立がん研究センター社会と健康研究センター) https://epi.ncc.go.jp/jphc/outcome/ 8650.html 研究参加者1,127人のうち、380人が軽度認知障害、54人が認知症と診断されました。認知症については、魚介類の摂取量が多いほどリスクの低下がみられ、最も摂取量が少ないグループ(中央値56g/日)を基準とした場合、最も多いグループ(中央値82g/日)では61%の認知症リスクの低下がみられました。魚に多く含まれるn-3系多価不飽和脂肪酸であるドコサヘキサエン酸(DHA)、エイコサペンタエン酸(EPA)、ドコサペンタエン酸(DPA)についても、同様の関連がみられ、最も少ないグループを基準とした場合、最も多いグループでは、それぞれ72%、56%、58%のリスク低下がみられました。軽度認知障害については、魚介類・n-3系多価不飽和脂肪酸の摂取量とは、関連がみられませんでした。 妊活白書2020 (ロート製薬) https://www.rohto.co.jp/news/ release/2021/0201_01/ 妊活の認識に変化。ふたり妊活の意識 男女ともに2020年は急増。 あなたが考える「妊活は?」という質問に対し、「子どもを願ったときから妊活が始まる」と認識する人が過去3年で徐々に増えているという結果に。また、「ふたり妊活」ができていると回答した人は男女共に増え、特に2020年は急増した。 新型コロナウイルスの影響下でも、4人に3人が妊活を継続もしくは再開。ふたりで意思決定した選択に87.6%が納得。 新型コロナウイルスの影響で様々な制限がかかる中、55.3%が妊活を継続、21.3%が休止していたが再開。 継続、再開、休止どの選択をしても、ふたりで納得して意思決定をしている人が多かった。 (KC 国が作った資料かと思ったのですが、ロートさんがやったアンケート調査結果です。 お口の中には健康のヒントがいっぱい 日本初の大規模口腔マイクロバイオーム解析 (東北大) https://www.tohoku.ac.jp/japanese/ 2021/01/press20210129-04-oral.html 1,000人規模の日本人集団で複数部位(唾液・歯垢)の口腔マイクロバイオーム*1を比較した解析結果を、日本で初めて発表しました。 解析結果から、唾液と歯垢の「マイクロバイオーム間のコミュニティ構造の違い」を明らかにし、微生物の多様度が歯周病の重症度と相関していることを示しました。 持久力が高く認知機能が優れている人は、多く瞬きをしている ドーパミン神経の関与が浮かぶ (筑波大) https://www.tsukuba.ac.jp/journal/ medicine-health/20210201140000.html 自発性瞬目率と持久力、前頭前野が司る認知機能(実行機能)の3者の関係について、若齢男性を対象に横断的に調べました。その結果、高い持久力を持っている人ほど安静時の自発性瞬目率が多く、また、高い認知機能を持っていることを見出しました。瞬きが多い人はドーパミン神経の活動が高いとされていることを踏まえれば、持久力と認知機能の相関関係の橋渡し役をドーパミンが務めていることを示唆する結果であると言えます。 |
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※【届出番号】【商品名】【届出者】【届出者】【食品の区分】【機能性関与成分名】【表示しようとする機能性】の順で掲載。 ※効率的に使用できるよう、外部サイトへのリンクを貼りました。 会社名のリンク::機能性表示食品まとめ一覧 ■制度開始から届出た商品を確認できます。 商品名のリンク:機能性表示食品リストとエビデンス ■エビデンス詳細・製造工場・摂取時の注意等を確認できます。 |
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届出撤回情報 2021年1月22日付け B368 「パフォス ブルーベリー+(プラス)ルテイン」 有限会社パフォス ・・・・ ビルベリー由来アントシアニン、ルテイン 撤回理由「販売終了となる為」 E183 「パフォス イチョウ葉エキス粒」. 有限会社パフォス・・・・イチョウ葉由来フラボノイド配糖体及びイチョウ葉由来テルペンラクトン 撤回理由「販売終了の為」 機能性表示食品の届出一覧は、情報検索のデータベースで確認できます。 https://www.fld.caa.go.jp/caaks/cssc01/ 「機能性表示食品届出情報 簡単動画解説」はこちらから YouTube チャンネル名「機能性表示食品情報」 https://www.youtube.com/channel/ UCz0TQYw99ttqqQCmiKzxVww チャンネル登録をしてご覧いただければ幸いです。 |
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おはようございます。 今週も最後まで、お付き合いいただき有難うございました。 節分が過ぎて、春の足音がそこまで来ています。コロナの方も、もう少しで明るい兆しが見えるはずと信じて、今月もがんはせりたいと思います。 今週は、機能性表示食品の公開も一休みで、のんびりとして土曜日の朝となりました。 一方で、特商法や景表法の行政処分等がどんどん発表されて、そちらの整理が大変になっています。 そろそろ年度末の資料作りも始めないといけないシーズンになってきました。確定申告もあるし、やはり忙しい週末になりそうです。 それでは、素敵な週末を。 (KC) |
平成30年4月1日 第1号発行