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【注目】 #1 コロナ感染者への亜鉛・ビタミンC投与、有効性みられず #2 マスク内の湿気がコロナ重症化を防ぐ? #3 大腸がんのリスクにおける食事の役割 #4 - #5 大学・研究機関等公表資料より #6 機能性表示食品届出公表一覧 |
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行政からの通知、取り締まり等 |
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先週の行政の動き (2月14日~2月20日) (先週公開できなかったものも含みます。) 2月10日 医薬品成分を含有する製品の発見について (北海道) http://www.pref.hokkaido.lg.jp/hf/iyk/ musyounin20210210.htm 今般、道内で販売されている以下の製品から、医薬品成分である「シルデナフィル」が検出され、製品を販売した者に対し、当該製品の販売・授与の中止及び回収を指示しました。 製品名 いきいきハイパワー 販売者 所在地 :旭川市住吉6条1丁目9-23 店舗名称:屋号無し 氏名 :松浦 繁美、吉田 隆 形状 カプセル 検出成分 シルデナフィル(検出量:44mg/カプセル) 2月12日 薬局の利用に関する世論調査の結果の公表 (厚労省) https://survey.gov-online.go.jp/r02/ r02-yakkyoku/index.html 薬局を一つに、薬剤師を一人に決めているか? 薬局を一つに決め、薬剤師を一人に決めているか聞いたところ、「かかりつけ薬剤師・薬局を決めている」と答えた者の割合が7.6%、「薬局は一つに決めているが、かかりつけ薬剤師は決めていない」と答えた者の割合が18.4%、「病院や診療所ごとにその近くにある薬局に行く」と答えた者の割合が57.7%となっている。 (KC 地域連携薬局制度も今年の夏からスタートするので、時間があるときに目を通しておくのも良いかと思います。) 2月17日 指定成分等含有食品との関連が疑われる健康被害情報(令和3年) (厚生労働省) https://www.mhlw.go.jp/content/ 000739987.xlsx 指定成分等含有食品との関連が疑われる健康被害の報告(令和3年2月17日時点)が公表されました。 併せて令和2年の最終報告も公表されています。 (KC 令和2年のものは、見ておくと参考になるかと思います。個々の健康被害の内容もすべて載っていますので、一見しておくことをお勧めいたします。) 2月19日 新型コロナウイルスに対する予防効果を標ぼうする商品等の表示に関する改善要請及び一般消費者等への注意喚起について (消費者庁) https://www.caa.go.jp/notice/assets/ representation_cms214_210219_01.pdf インターネット広告においてウイルス予防商品の販売又は役務の提供をしている 45 事業者による 42 商品・役務について、一般消費者が当該商品の効果について著しく優良等であるものと誤認し、新型コロナウイルスの感染予防について誤った対応をしてしまうことを防止する観点から、当該表示を行っている事業者等に対し、改善要請を行いました。 (KC いわゆる健康食品(カプセル、錠剤、粉末等)は、32 事業者 32 商品に、指導が出ています。個々の内容については、URLを開いて確認願います。) |
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健康食品の健康被害情報(2/14~2/20) 国立健康栄養研究所HPより (外国のバイアグラ関係成分含有のサプリメントの注意喚起、米国FDA/FTCの新型コロナウイルス対策に関連した虚偽宣伝に関する注意喚起は、掲載していません) 健康食品の素材情報より 2月18日 「ノコギリヤシ、ソウパルメット、ノコギリパルメット」危険情報:被害事例 ・動脈硬化症で血栓予防のためアスピリン (抗血小板薬) を服用中の77歳男性 (日本) が、頻尿改善のため、ノコギリヤシを摂取していたところ (摂取量、期間不明) 、肩、臀部痛が持続し、リウマチ性多発筋痛症が疑われた。軽度の肝機能障害も認められたが、ノコギリヤシの摂取中止と加療により改善した。 日本臨床免疫学会会誌. 2016;39(4):399. 2月16日 感染予防によいと話題になっている食品・素材について 【新型コロナ|一覧】 感染予防によいと話題になっている食品・素材についてのページが更新されています。 https://hfnet.nibiohn.go.jp/notes/ detail.php?no=2142 |
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#1 ①タイトル |
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コロナ感染者への亜鉛・ビタミンC投与、有効性みられず 新型コロナウイルス感染者が高用量の亜鉛とビタミンCサプリメントを服用しても、症状の程度や回復までの期間などに影響はみられなかったという。米国クリーブランド・クリニックの研究。 この研究では、オハイオ州とフロリダ州でPCR検査を受け、新型コロナウイルスの感染が確認された成人214人を対象として4群に分け、標準治療に加えて以下のいずれかの対応とした。 ①高用量の亜鉛サプリメント(グルコン酸亜鉛(50mg)服用 ②高用量ビタミンCサプリメント(アスコルビン酸(8000mg)服用 ③高用量の亜鉛・ビタミンCサプリメント服用 ④サプリメントなし そして発熱や咳、息切れ、倦怠感などの症状がピーク時に比べて半減するまでの日数や症状の程度、入院・死亡リスクについての比較を行ったが、いずれも4群間で有意差はみられなかったという。 中間評価により、介入の有効性が認められなかったため、この研究は途中で中止されたとのこと。 https://jamanetwork.com/journals/ jamanetworkopen/fullarticle/2776305 (KC どれも、感染する前に飲んでおく方が良いサプリメントのような気がします。発症してから摂取してもなかなか効果は得られないように思えます。試験前からわかりそうなものですが…) |
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#2 ②マスク内の湿気がコロナ重症化を防ぐ? |
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マスク内の湿気がコロナ重症化を防ぐ? マスク内は呼気に含まれる水分がキープされるため高湿度となり、着用者の気道が潤うことで免疫系に有利に働き、COVID-19の重症度を抑制する可能性が示された。米国立糖尿病・消化器・腎臓病研究所の研究。 マスク着用は新型コロナウイルスを含む飛沫の吸入や拡散の防止に役立つのは明らかだが、さらなる利点が示唆された。 「フェイスマスクは吸入する空気の湿度を大幅に上昇させることがわかりました。これまでに発表された研究における、COVID-19の重症度の低下とマスクの着用の関連性の要因は、気道が潤うことにあると私たちは考えます。高い湿度はインフルエンザの重症度を緩和するとされており、COVID-19にも同様のメカニズムが当てはまるのではないでしょうか」と筆頭著者であるバックス博士は述べている。 高い湿度は、粘液を除去する防御機構を促進し、肺へのウイルス拡散を抑えたり、ウイルスと戦う特別なたんぱく質を生成することで免疫システムを強化すると考えられている。低い湿度ではこれらの働きが損なわれてしまうため、寒い気候では呼吸器感染症にかかりやすくなるのではないかとされている。 今回の研究では、一般的な4タイプのマスク(N95マスク、使い捨ての3層サージカルマスク、綿とポリエステルの2層マスク、厚手の綿マスク)について調べた。ボランティアにそれぞれのマスクを着用してもらい、密閉された金属製の箱に息を吹きこませて箱内の湿度を測定した。 マスク非着用の場合には、呼気に含まれる水蒸気により箱内の湿度が急速に上昇したが、マスク着用時にはほとんどの水蒸気はマスク内にとどまり、箱内の湿度は大幅に低下した。すべてのマスクで大きな水蒸気保持能力がみられたが、最も能力が高かったのは厚手の布マスクだったという。 なお、この研究はウイルス自体の吸入量や感染の有無までを確認したものではないが、研究者はCOVID-19との闘いにシンプルで効果的な方法としてマスク着用の重要性を訴えている。 https://www.sciencedirect.com/science/ article/pii/S0006349521001168 (KC 今更ながらの発表ですが、アメリカのマスク着用義務化には必要なレポートなのかもしれない。) |
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#3 ③大腸がんのリスクにおける食事の役割 |
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大腸がんのリスクにおける食事の役割 大腸がんリスクの低下と食物繊維、食事性カルシウム、ヨーグルトの摂取量の増加、およびアルコールと赤身肉の摂取量の低下との関連について説得力のあるエビデンスがみつかった、という米国ユタ大学などからのアンブレラレビュー。 研究チームは、食事パターン、特定の食品、食品群、飲料(アルコールを含む)、主要栄養素、および微量栄養素と大腸がんリスクとの関連を調べた観察研究の公表されたメタ分析からのエビデンスの強さを調べた。 MEDLINE、Embase、およびCochrane Libraryを、データベースの開始から2019年9月まで検索し、適格性を評価した結果、食事要因と大腸がん発生率との109の関連を説明する45件のメタ分析が選択された。 解析の結果、赤肉の摂取およびアルコール摂取と大腸がん発生率との間には正の関連が認められ、食物繊維、カルシウム、ヨーグルトの摂取と大腸がん発生率との間には負の関連が認められた。 「この包括的なレビューでは、大腸がんリスクの低下と、食物繊維、カルシウム、ヨーグルトの摂取量の増加、およびアルコールと赤身の肉の摂取量の減少との関連について説得力のあるエビデンスが見つかった。他の乳製品、全粒穀物、加工肉、特定の食事パターンなど、エビデンスが示唆に富む特定の食品については、さらに研究が必要である」と研究チームは結論付けた。 https://jamanetwork.com/journals/ jamanetworkopen/fullarticle/ 2776517?utm_source |
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先週の健康・健康食品関連情報(2月14日~2月20日) |
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新型コロナウイルス感染時に獲得されたウイルスに対する抗体は少なくとも発症後3~6か月間は維持される (日本医療研究開発機構) https://www.amed.go.jp/news/ release_20210212-02.html 新型コロナウイルスに感染した場合、発症10日目くらいにはウイルスに対する抗体が検出され、抗体価は発症20日目くらいにピークに達しました。 抗体価は時間と共に低下しますが、その低下速度は一定ではなく徐々に緩やかになっており、発症から3~6か月後でも抗体は維持されていました。 重症者の最高抗体価は軽症者に比べ高い傾向にありましたが、時間の経過と共に重症者と軽症者の抗体価の差は小さくなりました。 小学生の睡眠不足 メディア利用が 3 時間以上の子供は、遅寝遅起きで生活リズムが夜型化 母親が仕事を持ち生活習慣が良くない場合に、子供の睡眠不足が多い (富山大) https://www.u-toyama.ac.jp/outline/ publicity/pdf/2020/20210215.pdf 「3 時間以上メディアを利用する」子供は、遅寝遅起きで生活リズムが夜型化していました。睡眠不足の子供の特徴として、「母親の生活習慣が良くない」、「母親が仕事を持っている」という特徴があることが分かりました。また、睡眠習慣の悪い子供は、朝食の欠食や運動不足を伴いやすいことも分かりました。地域社会や保護者の協力のもとに、子供の睡眠習慣を改善するための 取り組みが必要と考えられます。 子どもの“お口ぽかん”の有病率を明らかに 全国疫学調査からみえた現代の新たな疾病 (新潟大) https://www.niigata-u.ac.jp/news/ 2021/83290/ 日本人の子どもたちの30.7%が日常的なお口ぽかんを示していました。 お口ぽかんを有する子どもの割合は年齢とともに増加していました。 子どものお口ぽかんは、自然の改善が期待しにくい疾病である可能性があります。 食後高血糖となる耐糖能異常が痩せた若年女性に多いことが明らかに 痩せていても肥満者と同様の体質 (順天堂大) https://www.juntendo.ac.jp/news/ 20210216-01.html 日本人の痩せた若年女性は標準体重者に比べて耐糖能異常の割合が顕著に高かった 痩せた若年女性の多くは食事量が少なく、運動量も少ないという「エネルギー低回転タイプ」となっており、骨格筋量も減少していた 痩せた若年女性の耐糖能異常の原因として、主に肥満者に生じると考えられてきたインスリン抵抗性や脂肪組織の異常となる「代謝的肥満」が関与する可能性を世界で初めて明らかにした ラクトフェリンが冬の急性胃腸症状を抑制することを確認 (信州大) http://www.shinshu-u.ac.jp/faculty/ medicine/chair/pmph/press_20210202.pdf ラクトフェリン配合錠菓の摂取が保育園、幼稚園職員の冬の急性胃腸症状に与える影響を調査しました。その結果、ラクトフェリンを 1 日 200 mg または 600 mg 摂取することで、急性胃腸症状の有症率が有意に低下することを確認しました。 (KC 機能性表示食品までもっていけるか、興味津々です。もともと保育園や幼稚園の先生は、急性胃腸症状の有症率が高いのですかね。) |
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※【届出番号】【商品名】【届出者】【届出者】【食品の区分】【機能性関与成分名】【表示しようとする機能性】の順で掲載。 ※効率的に使用できるよう、外部サイトへのリンクを貼りました。 会社名のリンク::機能性表示食品まとめ一覧 ■制度開始から届出た商品を確認できます。 商品名のリンク:機能性表示食品リストとエビデンス ■エビデンス詳細・製造工場・摂取時の注意等を確認できます。 |
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F783 「ココラクト」 新機能 SR(2報)で評価 |
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おはようございます。 今週も最後まで、お付き合いいただき有難うございました。 春らしくなってきました。ワクチンの医療従事者の先行接種も始まり、コロナの方も少し明るい兆しが見えてきたようです。 緊急事態宣言が解除された後、PCR陽性者が増えないこと祈るのみです。 普通の生活、普通の経済活動、自由な移動ができる生活にいち早く戻ることを祈念します。 そろそろ、確定申告の資料作り始めないといけないですね。 それでは、素敵な週末を。 (KC) |
平成30年4月1日 第1号発行