平成30年4月1日 第1号発行
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行政からの通知、取り締まり等 |
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先週の行政の動き (9月5日~9月11日) 9月2日 PIO-NETにみる2020年度の危害・危険情報の概要 (国民生活センター) http://www.kokusen.go.jp/pdf/ n-20210902_4.pdf この概要は、PIO-NET(パイオネット:全国消費生活情報ネットワークシステム)により収集した2020年度の「危害・危険情報」をまとめたものです。 全国の消費生活センター等から収集した「危害・危険情報」は14,979件で、対前年度比でみると9.1%減となっています。 「危害情報」は12,887件で、上位3商品・役務等は「健康食品」「化粧品」「医療サービス」でした。「危険情報」は2,092件で、上位3商品・役務等は「四輪自動車」「調理食品」「敷物類」でした。 「危害情報」は、「健康食品」が404件、「化粧品」が228件、それぞれ減少するなど、前年度より1,204件減少しました。 9月7日 インターネットにおける健康食品等の虚偽・誇大表示に対する要請について(令和3年4月~6月) (消費者庁) https://www.caa.go.jp/policies/policy/ representation/extravagant_advertisement/ assets/representation_cms214_210907_01.pdf 消費者庁では、令和3年4月から6月までの期間、インターネットにおける健康食品等の虚偽・誇大表示の監視を実施しました。 この結果、インターネットにおいて健康食品等を販売している 181 事業者による183 商品の表示について、健康増進法第 65 条第1項の規定に違反するおそれのある文言等があったことから、これらの事業者に対し、表示の改善を要請した。 いわゆる健康食品(カプセル、錠剤、顆粒状等) 【121 商品】 ・免疫力アップ・強化、快眠、リラックス効果、抗ストレス・抗不安効果、冷え性、風邪予防、鼻水・鼻づまり、更年期諸症状改善、骨粗しょう症予防、腸内環境・便通改善、むくみ、加齢臭、ダイエットに効果を有すること等を標ぼうする表示 ・女性ホルモンの活性化に働きかけ、アンチエイジング、バストアップ、美肌、肌荒れに効果を有すること等を標ぼうする表示 9月8日 CBD(※)オイル等の CBD 製品の輸入を検討されている方へ (厚生労働省) https://www.mhlw.go.jp/content/ 11120000/000638551.pdf 厚生労働省から、CBD(カンナビジオール)関連製品の輸入を検討している事業者へ向けて、輸入手続きの方法と輸入の際の注意事項を公表した。 |
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健康食品の健康被害情報(9/5~9/11) 国立健康栄養研究所HPより (外国のバイアグラ関係成分含有のサプリメントの注意喚起、米国FDA/FTCの新型コロナウイルス対策に関連した虚偽宣伝に関する注意喚起は、掲載していません) 素材情報から 「亜鉛」安全性:危険情報 ・てんかん性精神病の43歳男性 (日本) が、過剰な自慰行為による亜鉛欠乏を危惧したため亜鉛サプリメント (1ヶ月目安量:450 mg) を450 mg/日で大量摂取していたところ (摂取期間不明)、貧血、好中球減少が認められた。亜鉛過剰摂取による銅欠乏性貧血と診断され、サプリメントの摂取中止により改善した。 臨床血液. 2017;58(9):1722. |
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#1 ①飲酒頻度・量と消化器がんとの関連 |
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飲酒頻度・量と消化器がんとの関連 大量飲酒はがんのリスクを高めるが、週当たりの飲酒量が同じであれば、飲酒頻度の高いほうが消化器がんの発症リスクは高まるようだ、という韓国ソウル国立大学医学部などからの研究報告。 研究チームは、韓国国民健康保険システムデータベースに登録された11,737,467人の参加者を含むコホート研究のデータを解析した。2009年1月から2010年12月までに登録され、その後2017年12月まで追跡調査された。 データ解析の結果、飲酒量ではなく、飲酒頻度が消化器がんのリスクと有意に関連することが明らかになった。週当たりの飲酒量が同じレベルである場合、飲酒頻度が高まると消化器がんの発症リスクは高まり、1回あたりの飲酒量が多くなるとリスクはわずかに低下した。 https://jamanetwork.com/journals/ jamanetworkopen/fullarticle/2783180 (KC 休刊日をしっかりと設けなさいということですね。) |
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#2 ②高齢者の脳の鉄分低下、認知力の向上に関連する健康的な食事摂取 |
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高齢者の脳の鉄分低下、認知力の向上に関連する健康的な食事摂取 特別な栄養素の高い摂取が、高齢者の脳の鉄濃度の低下とより良い認知機能に関連しているようだ、という米国ケンタッキー大学からの研究報告。 研究チームは、61歳から86歳までの健康な高齢者73名を対象に栄養摂取量、脳の鉄分、および認知能力の関係を評価した。作業記憶のパフォーマンスを定量化するためのコンピューター評価、栄養情報を取得するためのアンケート、脳組織の鉄濃度を測定するための定量的感受性マッピングと呼ばれるin vivo MRI技術など、さまざまな方法が用いられた。 その結果、以前に発表された研究と一致して、年齢の上昇がより高いレベルの脳の鉄濃度とより低い作業記憶能と関連していることが示されたという。 けれども、ナッツ、大豆、オリーブオイル、魚に一般的に見られる栄養素(ビタミンE、リジン、DHAオメガ3、LAオメガ6 PUFAなど)の食事摂取量が多い高齢者は、脳の鉄分が少なく、作業記憶のパフォーマンスが年齢から予想されるよりも良い傾向がみられた。 「我々の結果は、これらの栄養素が高齢者の脳内鉄沈着と認知機能低下に対する保護を提供する可能性があることを示唆している」と筆頭著者のヴァレンチノ・ザッシャリオ博士はコメントしている。 https://www.sciencedirect.com/science/ article/pii/S0197458021002104 |
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#3 ③クルミの摂取がLDL-コレステロールを低下 |
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クルミの摂取がLDL-コレステロールを低下 2年間毎日1/2カップのクルミを食べることで、LDL-コレステロールの血中レベルが低下した、という米国ロマリンダ大学などからの研究報告。 クルミ はオメガ3脂肪酸(α-リノレン酸)の豊富な供給源であり、心臓血管の健康に有益な効果があることがいくつかの研究で報告されている。 研究チームは、クルミが健康な加齢に寄与するかどうかを調べた2年間におよぶ大規模ランダム化比較試験のデータを解析した。研究は2012年5月から2016年5月まで実施され、スペインのバルセロナとカリフォルニアのロマリンダに住む健康で自立した63-79歳の708名(68%が女性)が参加した。 参加者は、ランダムに2群に分けられ、1群(介入群)は毎日の食事に1/2カップのクルミを加え、別の1群(対照群)はクルミの摂取を控えた。2年後、コレステロール値が測定されると共に、リポタンパク質の濃度とサイズが核磁気共鳴分光法で分析された。 主要な調査結果は以下のとおり: ●2年後、クルミ群のLDLコレステロール値は平均4.3mg/dL低下し、総コレステロールは平均8.5 mg/dL低下した。クルミを毎日摂取すると、LDL粒子の総数が4.3%減少し、小さなLDL粒子が6.1%減少した。LDL粒子の濃度と組成のこれらの変化は、心血管疾患のリスクの低下に関連している。 ●中間密度リポたんぱく質(IDL)コレステロールも減少した。IDLコレステロールはLDLの前駆体であり、低密度リポたんぱく質と超低密度リポたんぱく質の密度の間の密度を指すことが知られている。過去10年間で、IDLコレステロールは、LDLコレステロールとは独立した関連する脂質心血管リスク因子として浮上してきた。 ●クルミ群のLDLコレステロールの変化は性別によって異なった。男性では、LDLコレステロールが7.9%減少し、女性では2.6%減少した。 https://www.ahajournals.org/doi/10.1161/ CIRCULATIONAHA.121.054051 |
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行政公表資料より |
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ピーナッツ摂取と脳卒中および虚血性心疾患発症との関連 (国立がん研究センター) https://epi.ncc.go.jp/jphc/ outcome/8780.html ピーナッツ摂取量が循環器疾患及び脳卒中(特に、脳梗塞)の発症リスク低下と関連することを明らかにしました。今回の結果は、米国での先行研究とほぼ同様の結果でした。ピーナッツに含まれる不飽和脂肪酸、ミネラル、ビタミン、食物繊維などの栄養素は、血圧値の低下や血中の脂質異常の改善、脳卒中の発症リスク低下との関連が報告されています。そのため、ピーナッツ摂取が多い場合に、脳卒中の発症リスク低下と関連がみられたことが考えられました。 魚の骨が刺さる事故の実態を詳細に調査 カレイとヒラメは骨に注意 (東北大) 新たな治療薬とオメガ3系脂肪酸を含む栄養療法への期待 (国立精神・神経医療研究センター) |
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※【届出番号】【商品名】【届出者】【届出者】【食品の区分】【機能性関与成分名】【表示しようとする機能性】の順で掲載。 ※効率的に使用できるよう、外部サイトへのリンクを貼りました。 会社名のリンク::機能性表示食品まとめ一覧 ■制度開始から届出た商品を確認できます。 商品名のリンク:機能性表示食品リストとエビデンス ■エビデンス詳細・製造工場・摂取時の注意等を確認できます。 |
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届出撤回 2021年8月31日付け B118 「EPA(イーピーエー)and(アンド)DHA(ディーエイチエー) シームレスカプセル」 日本水産株式会社 ・・・・ EPA・DHA 撤回理由 「商品のリニューアルに伴い、販売を終了」 「機能性表示食品届出情報 簡単動画解説」はこちらから YouTube チャンネル名 「機能性表示食品情報」 https://www.youtube.com/channel/ UCz0TQYw99ttqqQCmiKzxVww チャンネル登録をしてご覧いただければ幸いです。 |
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おはようございます。 9月も、もう三分の一が過ぎてしまいました。やはり今月いっぱい緊急事態宣言が延長されました。 とは言え、街中の人出は少なくなく、飲食店が多く締まっている以外は何も変わらないようにも思えます。 何時になったら、こんな不自由な生活が終るのやら。 最近、機能性表示食品も全く新しいものがなく、数だけは増えていきますが、あまり面白くありません。 企業さんホームランを期待しています。 では、素敵な週末を。 (KC) |
平成30年4月1日 第1号発行