薬剤師さんのための健康食品情報第218号
平成30年4月1日 第1号発行
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行政からの通知、取り締まり等 |
6月15日 無承認無許可医薬品によると疑われる健康被害 (相模原市) https://www.city.sagamihara.kanagawa.jp/ kurashi/kenko/ijiyakuji/1007543.html SNSを通じて購入したダイエット用健康食品(Detoxeretゼリー及びDETOXERET Chokolade)を摂取した市民から、令和4年4月21日に体調不良の相談がありました。 本市では、当該ダイエット用健康食品の販売者等を管轄する福岡市等に情報提供するとともに、調査の過程でDETOXERET Chokoladeも体調不良への関与が強く疑われたことから、市衛生研究所で検査したところ、医薬品成分のシブトラミンが検出されたものです。 製品名:DETOXERET Chokolade 容器:合成樹脂製容器入り 内容物:固形チョコレート 検出された医薬品成分 成分名 シブトラミン 検出された量 2.8mg/g ※チョコレート1個あたりのシブトラミン含有量は、概ね17.9mg/個となります。 |
6月15日 いわゆる健康食品による健康被害(疑い)事例 (千葉県) https://www.pref.chiba.lg.jp/yakumu/ press/2022/20220616.html |
令和4年6月7日に厚生労働省、兵庫県西宮市及び千葉市が報道発表した「医薬品成分を含有する健康食品の発見」について、県内でも同製品を喫食した者から、5月30日に長生保健所に健康相談がありました。相談者から喫食していない製品の提供を受け、千葉県衛生研究所で検査したところ、西宮市、千葉市と同様の医薬品成分(シブトラミン)が検出されましたので、お知らせします。 製品の概要 (1)製品名 Detoxeret ゼリー (2)内容量 15本 (3)形状 ゼリー状 (4)検出された医薬品成分 シブトラミン (5)その他検出された成分 フェノールフタレイン (KC 既に国内で3例目の健康被害です。この商品、かなり出回っていますね。注意喚起お願いします。) |
6月15日 インターネット販売における食品表示の情報提供に関するガイドブックの公表 消費者庁から、「インターネット販売における食品表示の情報提供に関するガイドブック」及び「インターネット販売における食品表示の情報提供に関するガイドブック(別冊)食品表示情報の入手方法と管理方法」が正式に公表されました。 インターネット販売における食品表示の情報提供に関するガイドブック https://www.caa.go.jp/notice/assets/ food_labeling_cms202_220615_02.pdf インターネット販売における食品表示の情報提供に関するガイドブック(別冊)食品表示情報の入手方法と管理方法 |
6月15日 「食品表示基準Q&A」を改正 (消費者庁) 食事表示基準Q&Aの第14改正版が公表されました。 食品表示基準Q&A (最新版) https://www.caa.go.jp/policies/policy/ food_labeling/food_labeling_act/assets/ food_labeling_cms201_220615_13.pdf 新旧対照表 https://www.caa.go.jp/policies/policy/ food_labeling/food_labeling_act/assets/ food_labeling_cms201_220615_15.pdf (KC 魚介類の名称のガイドラインの変更に伴う改正) (健康食品の話題ではないですが) OTC販売機の実証実験スタート サンドボックス制度の 「駅改札内における OTC 販売機を用いた一般用医薬品販売」の実証実験スタートしているようです。 大正製薬プレスリリース https://www.taisho.co.jp/company/news/ 2022/2022053001-1.pdf |
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健康食品の健康被害情報(6/12~6/18) 国立健康栄養研究所HPより |
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①マメ科植物が豊富なビーガン食は減量に有効? |
マメ科植物が豊富なビーガン食は減量に有効? ビーガン食は食事の質を改善し、体重の減少とインスリン感受性の改善をもたらすかもしれない、という「責任ある医療のための医師会」による研究報告。体重の減少は、マメ科植物の摂取量の増加と肉、魚、家禽の摂取量の減少に最も関連していたという。 「私たちの研究によると、健康の質を改善する最善の方法は、食べる食品の質を改善することです」と委員会の臨床研究責任者であり本研究の共著者であるハナ・カレオバ医師は述べている。「つまり、動物性食品を避け、果物、野菜、穀物、豆が豊富なビーガン食を食べることを意味します。」 研究チームは、244名の過体重成人を対象に16週間の試験を実施した。ランダムに2群に分け、1群(対照群)は食事を変更せず、別の1群(介入群)は野菜、穀物、豆類、果物からなる、カロリー制限なしの低脂肪ビーガン食に従うように求められた。研究チームは、食事の質、体重、脂肪量、およびインスリン感受性を追跡した。最終的なデータ分析には、研究全体を完了し、最終的な食事記録を提出した219人の参加者のデータが含まれた。 試験の結果、ビーガン食の参加者は平均体重13ポンド(5.9kg)と脂肪量9.1ポンド(4.1kg)を減少させた。食事を変更しなかったグループでは、体重と脂肪量は減少しなかった。ビーガン群では、果物、マメ科植物、肉代替品、全粒穀物の摂取量の増加、および動物性食品、添加油、動物性脂肪の減少が体重減少に関連していたという。ビーガン群はまた、インスリン感受性も改善した。 代替健康的な食事インデックス(AHEI2010)で測定されたビーガン群の食事の質は、食事を変更しなかったグループに有意な変化がなかったのとは対照的に、平均6ポイント増加した。 https://linkinghub.elsevier.com/retrieve/ pii/S2212267222002350 |
②コーヒーは急性腎障害のリスクの低下につながる? |
コーヒーは急性腎障害のリスクの低下につながる? 1日に少なくとも1杯のコーヒーを飲む人は、コーヒーを飲まない人に比べて、急性腎障害のリスクが低いかもしれない、という米国のジョンズホプキンス大学からの研究報告。 研究チームは、1987年に開始された「コミュニティにおけるアテローム性動脈硬化症リスク」研究から14,207人の参加者(平均年齢54歳)のデータを解析した。追跡期間中に1,694件の急性腎障害が記録された。 種々の因子を調整した結果、毎日コーヒーを摂取する参加者は、コーヒーを摂取しない参加者に比べて、急性腎障害を発症するリスクが15%低いことが明らかになった。1日2-3杯コーヒーを摂取する人が最もリスクが低く、摂取しない人に比べて、22-23%低かったという。 「定期的にコーヒーを飲むことは、2型糖尿病、心血管疾患、肝臓病などの慢性および変性疾患の予防に関連していることがすでにわかっています」と主任研究者のキラグ・パリク教授は語っている。「カフェインの健康上のメリットのリストに、急性腎障害のリスクの低下を追加できました。」 https://www.kireports.org/article/ S2468-0249(22)01369-9/fulltext |
③DHAレベルが高い人、アルツハイマーのリスク半減 |
DHAレベルが高い人、アルツハイマーのリスク半減 血中のDHA濃度が高い人は、低い人に比べてアルツハイマー型認知症の発症リスクが49%低いことが示された。また、特に遺伝的にアルツハイマー発症リスクの高い人においてはDHAが豊富な食事によって病気の発症を遅らせることのできる可能性が示唆された。米・脂肪酸研究所の研究。 この研究は、65歳以上の認知症のない1490人の参加者を含む「フラミンガム子孫コホート」の一環として実施された前向き観察研究で、研究者は赤血球におけるドコサヘキサエン酸(DHA)の量とアルツハイマー発症との関連を調べた。また、アルツハイマーのリスクとなる遺伝子APOE-ε4保有の有無との相互作用についても確認した。 DHA濃度により参加者を5群に分けて比較した結果、最も濃度の高かった群(6.1%以上)でのアルツハイマー発症リスクは、濃度が最低の群(3.8%未満)と比較して49%低かったほか、アルツハイマー発症までの期間を4.7年引き延ばすことができると推計された。 さらに、研究者らは、DHAの摂取量の増加は、特にAPOE-ε4遺伝子を保有する高リスクの人において、アルツハイマーを発症するリスクを低下させる可能性があることを指摘している。また、高いDHAレベルを保持することにより、APOE-ε4遺伝子の非保有者に比べてより多くの利益を得る可能性があることが示唆されたという。 https://www.mdpi.com/2072-6643/14/12/2408 |
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先週の健康・健康食品関連情報(6月12日~6月18日) |
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非アルコール飲料の摂取と血糖値の指標との関連 (国立がん研究センター) |
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特定保健用食品
先週のトクホ・機能性表示食品情報(6月12日~6月18日) 特別用途食品 6月17日 1件 許可 区分:個別評価型 病者用食品 商品名:オーエスワン アップル風味(OS-1 アップル風味) 申請者:株式会社大塚製薬工場 許可を受けた表示内容:オーエスワン アップル風味は、脱水症のための食事療法(経口補水療法)に用いる経口補水液です。軽度から中等度の脱水症における水・電解質の補給、維持に適した病者用食品です。下記の状態等を原因とした脱水症の悪化防止・回復、脱水症の回復後も下記の状態等における水・電解質の補給、維持にご利用ください。 ・感染性腸炎、感冒による下痢・ 嘔吐・発熱 ・高齢者の経口摂取不足 ・過度の発汗 また、脱水を伴う熱中症にもご利用ください。 許可番号:第2022002号 |
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