薬剤師さんのための健康食品情報第226号
平成30年4月1日 第1号発行
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行政からの通知、取り締まり等 |
先週の行政の動き (8月7日~8月13日) 8月9日 「健康食品に関する景品表示法及び健康増進法上の留意事項について」の一部改定(案)に関する意見募集 健食留意事項が、ついに改定されます。改定案のパブリックコメント募集 新旧対照表(案) https://public-comment.e-gov.go.jp/ servlet/ PcmFileDownload?seqNo=0000239517 パブリックコメントする方は https://public-comment.e-gov.go.jp/ servlet/Public?CLASSNAME= PCMMSTDETAIL&id=235070040&Mode=0 |
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(外国のバイアグラ関係成分含有のサプリメントの注意喚起、米国FDA/FTCの新型コロナウイルス対策に関連した虚偽宣伝に関する注意喚起は、掲載していません) 8月9日 アイルランド食品安全局がテトラヒドロカンナビノール (THC) を含む製品の自主回収情報を公表 |
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①ヤールスバーグチーズは骨が弱くなるのを防ぐのに役立つ? |
ヤールスバーグチーズは骨が弱くなるのを防ぐのに役立つ? ノルウェー原産のヤールスバーグチーズの毎日の少量摂取は、LDL-コレステロールを上昇させることなく、骨量減少を予防できる可能性があるようだ、というノルウェー・スケッテン医療センターなどによる小規模比較臨床試験の報告。 ヤールスバーグチームは、ノルウェー東部ヤールスバーグが原産の、牛乳から作られたマイルドでややソフトなナッツ風味のチーズで、規則的な穴があいている。先行研究では、強い骨や歯に関連するホルモンであるオステオカルシンのレベルを高めるのに役立つ可能性があることが示されているが、この効果がヤールスバーグチーズに特有のものかどうかは明らかではなかった。 そこで今回研究チームは、 66 人の健康な女性 (平均年齢 33 歳、平均 BMI 24) を対象に、ランダムに2群に振り分け、毎日 57 g のヤールスバーグ (41名) または 50 g のカマンベール (25名) を食事に追加する6週間の介入試験を実施した。この期間の終わりに、カマンベールを食べていたグループは、さらに 6 週間、ヤールスバーグに切り替えられた。 ヤールスバーグには、メナキノン (MK) としても知られるビタミン K2 を多く含み、特にMK-9 と MK-9(4H) の両方が豊富である。 血液検体の分析から、ヤールスバーグの6週間の摂取によって、オステオカルシンを含む骨代謝回転の主要な生化学的マーカーとビタミK2が有意に増加したことが明らかになった。 血中脂肪は6 週間後に両群でわずかに増加したが、総コレステロールとLDL-コレステロールは、ヤールスバーグに切り替えた後、カマンベール群で大幅に低下した。糖化ヘモグロビン (HbA1c)は、ヤールスバーグ群で大幅に (3%) 低下した。カマンベール群では急激に (2%) 上昇したが、ヤールスバーグに切り替えた後、大幅に低下した。 カルシウムとマグネシウムは、ヤールスバーグ群で大幅に減少した。カマンベール群では変化がなかったが、ヤールスバーグに切り替えた後、カルシウムレベルが低下した。これは、おそらく骨形成におけるこれらの重要なミネラルの取り込みの増加を反映していると研究者は述べている。 |
②高齢者の赤肉摂取、腸内微生物叢、心血管疾患の関連 |
高齢者の赤肉摂取、腸内微生物叢、心血管疾患の関連 TMAO のようなマイクロバイオーム関連の代謝産物が、血糖や一般的な炎症と同様に、心臓病のリスクを媒介する上で、血中コレステロールや血圧よりも重要であるかもしれない、という米国タフツ大学からの研究報告。 研究チームは、65 歳以上の米国人における心血管疾患のリスク因子の長期観察研究である、国立衛生研究所 (NIH) の 心血管健康研究(CHS) からの長期のわたるデータを用いて、アテローム性動脈硬化性心血管疾患 (ASCVD) と動物性食品の関係について解析した。3,931人の対象者は、ベースラインでの平均年齢は73歳で中央値12.5年間追跡された。 解析の結果、肉の摂取量が多いほど ASCVD のリスクが高くなることが明らかになった。1 日あたり約1.1サービングごとにリスクが22%高くなり、このリスク上昇の約10%は、肉に豊富に含まれる栄養素から腸内細菌によって生成される 3 つの代謝産物(TMAO、γ-ブチロベタイン、およびクロトノベタイン)のレベルによって説明された。肉の摂取に関連するASCVDの高いリスクは、血糖値とインスリンのレベルによっても部分的に媒介され、加工肉の場合は血圧や血中コレステロールレベルではなく全身性炎症によって媒介された。 より高いリスクと腸内細菌代謝物との結びつきは、赤肉摂取で認められたが、家禽類、卵、魚では見られなかった。 https://www.ahajournals.org/doi/10.1161/ ATVBAHA.121.316533 |
③食物繊維は種類より量!? |
食物繊維は種類より量!? 食物繊維の種類よりも、摂取量が腸内細菌による酪酸産生には重要であるようだ、という米国デューク大学からの研究報告。 研究チームは、28名の健康な人を対象に、クロスオーバー試験によって、3種類の発酵性食物繊維(イヌリン、デキストリン、ガラクトオリゴ糖)のサプリメントの効果を調べた。3種類をランダムは順番で、各々の間に1週間の休みを入れて1週間ずつ摂取した。 その結果、3種類のサプリメントの種類に関係なく、研究開始前に食物繊維の摂取量が最も少なかった者が、サプリメントから最大の利益を得たことが明らかになったという。 事前に最も多くの繊維を摂取していた参加者は、腸内細菌叢の変化が最も少なく、サプリメントの種類は実際には問題ではなかった。 逆に、食物繊維の摂取量が最も少なかった参加者は、どれが摂取されたかに関係なく、サプリメントによる酪酸の増加が最も大きかった。 https://microbiomejournal.biomedcentral.com/ articles/10.1186/s40168-022-01307-x |
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特定保健用食品 先週のトクホ・機能性表示食品情報(8月7日~8月13日) 特定保健用食品 今週はなし |
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※効率的に使用できるよう、外部サイトへのリンクを貼りました。 会社名のリンク::機能性表示食品まとめ一覧 ■制度開始から届出た商品を確認できます。 商品名のリンク:機能性表示食品リストとエビデンス ■エビデンス詳細・製造工場・摂取時の注意等を確認できます。 |
届出撤回情報 2020年7月29日付け F547 「1日分の食物繊維入り ホットケーキミックス」 日清フーズ株式会社 ・・・・イヌリン 撤回理由 「製品終売のため」 F554 「もち麦リゾット トマトソース」 F555 「もち麦リゾット チーズ」 日清フーズ株式会社 ・・・・ 難消化性デキストリン(食物繊維) 本品には難消化性デキストリン(食物繊維)が含まれます。難消化性デキストリン(食 撤回理由 「製品終売のため」 2020年8月2日付け F15 「プラセンタ」 銀座ステファニー化粧品株式会社 ・・・・ 豚プラセンタ由来ペプチド (グリシン-ロイシン、ロイシン-グリシン) 撤回理由 「該当製品の販売終了に伴い、撤回を申請致します。」 |
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注目の届出 |
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