更新:2019年4月21日
平成30年4月1日 第1号発行
平成30年4月1日 第1号発行
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行政からの通知、取り締まり等
2月14日 医薬品成分を含有する製品の発見について (厚労省、東京都)
2月14日、厚生労働省と東京都が医薬品成分 (ATP) を含む製品「ATP―20」に注意喚起。
都では、いわゆる健康食品による健康被害の未然防止のため、都内で販売等される製品
の試買調査及び成分検査を行っています。 今般、製品名「ATP―20」の成分検査を行ったところ、医薬品成分である「ATP」が検出されました。
(都民の皆様へ)
ATPは、二ナトリウム水和物が心不全等の治療薬の有効成分として使用されており、悪心、頭痛、脱力感などの副作用の報告があります。安易に摂取した場合、健康被害が発生するおそれが否定できません。当該品をお持ちの方は、直ちに使用を中止し、健康被害が疑われる場合には、速やかに医療機関を受診してください。
2月14日 医薬品成分を含有する製品の発見について (厚労省、千葉県)
2019年2月14日、厚生労働省と千葉県が医薬品成分 (シルデナフィルなど) を含む2製品に注意喚起。
平成 31 年 1 月に店舗及びインターネットから購入した健康食品を千葉県衛生研究所で分析したところ、下記の製品から医薬品成分が検出されました。
① 「ARVO COFFEE」 シルデナフィル
② 「ZEUSIS」 インヨウカク
健康食品や医薬品ではないのですが、こんな事故もあります。
2月15日 カプセル入りスポンジ玩具が幼児の体内に入る事故が発生!-原因不明の不調が約4か月続き、その後、全身麻酔で摘出- (消費者庁)
カプセル入りスポンジ玩具(以下「当該玩具」という。)は、ゼラチンでできた小さなカプセルの中にスポンジが圧縮されて入っており、水やぬるま湯にカプセルをつけるとゼラチンが溶けて、中の恐竜、果物、動物などの形をしたスポンジが出てくる玩具です。
入浴中、保護者の知らない間に当該玩具が4歳女児の腟に入り、不調が続いたものの医療機関で原因の特定に約4か月、当該玩具の摘出までに更に約1か月と時間を要した事例です。
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健康食品の健康被害情報(2/10~2/16) 国立健康栄養研究所HPより
今週は、特にありません。
特に記載内容については変更ありませんが、最近再度、案内が出されていたので、紹介いたします。
健康食品が原因かもしれない健康被害の報告を受けたら(専門職向け)
多くの人が健康食品を利用するようになり、健康食品が原因かもしれないと疑われる健康被害が報告されるようになって来ました。被害の拡大を防ぐためには、信頼性の高い健康被害情報を効率的に収集することが重要です。医療や食に関する専門職の皆様が、そのような報告を受けた際には、是非、下記のような対応をお願いします。
目次
1.健康食品の摂取による、体調不良を報告されたら
2.因果関係の評価方法
3.保健所への報告方法
4.お薬の服用者には特に注意してください |
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患者さんとの会話のための話題提供 LINK de DIETより ①「不健康な」ショッピングセンターは高血圧の客が多い?
ポップアップ健康チェックステーションを用いた研究で、「不健康な」ショッピングセンターでは、「健康的な」ショッピングセンターより高い血圧を記録する確率が72%高いことが明らかになった。英国ロンドン大学シティ校の研究。
研究チームは王立公衆衛生協会(RSPH)の報告書に基づいて各都市のショッピングセンターを「不健康」から「健康的」までランキングした。RSPHランキングに基づいて最も不健康なショッピングセンター上位10件から4件を選び、最も健康的なショッピングセンター上位15件から3件を選んだ。
研究チームは、この7つのショッピングセンターで、1日だけポップアップ健康チェックステーションを設置して、通りがかりの人々に呼び掛けて、緑内障の検診を実施した。全開催時間の半分は潜在的なボランティアに訴えかけるように血圧測定も実施された。
分析の結果、研究チームは、高血圧と診断される成人参加者の割合が、「不健康な」センターでは、「健康な」センターに比べて統計的に有意に高いことを発見したという。
健康的なセンター(ブリストル、ケンブリッジ、ノッティンガム)では、152名中20名(13.1%)が、繰り返し測定で高血圧と診断されたのに比べて、不健康なセンター(コヴェントリー、プレストン、ノーサンプトン、ストーク=オン=トレント)では、199名中45名(22.6%)が高血圧と診断された。
高血圧と診断された者の割合は、健康的なセンターと不健康なセンターでは72%の差が見られた。
今回用いたRSPHのランクはショッピングセンター周辺の「健康度」に対する代理(サロゲート)マーカーであり、他の研究によって検証されたものではないことに留意する必要がある、と研究者らは警告している。
https://bmcpublichealth.biomedcentral.com/articles/10.1186/s12889-018-6370-0 |
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② 魚油は若者の喘息管理を改善しないようだ
魚油は、肥満の思春期及び若年成人の喘息管理を改善しないようだ、という米国デューク大学からの研究報告。
研究チームは、98名の過体重/肥満で12-25才の、喘息と診断され、かつ毎日吸入コルチコステロイド治療を受けているが管理が良好でない患者を対象として検討を行った。半数はアフリカ系米国人だった。ランダムに77名を魚油群(n3PUFA)、21名を対照群(ダイズ油)として、24週間にわたって1日4gを摂取してもらった。
アウトカムは、標準的な喘息管理質問票(ACQ)、呼吸検査、救急救命科受診、喘息増悪などとしたが、魚油の摂取は、いずれの指標にも有意な変化を及ぼさなかったという。
研究チームはまた、遺伝子ALOX5の突然変異が影響を及ぼすかどうかを検討した。これは抗ロイコトリエン薬への反応を低下させる突然変異として知られているものだ。ロイコトリエンは炎症分子として喘息発作に重要な役割を演じている。
本研究において、ALOX5突然変異は、ロイコトリエン生産に影響していることが明らかになったが、魚油の有効性に対しては影響がみられなかったという。
今回は魚油の使用に否定的な結果となったが、研究チームは、より高用量かつ長期わたる魚油の使用は異なる結果をもたらす可能性がある、とコメントしている。
③ 特大の食事は肥満の要因であることが示される
ブラジル、中国、フィンランド、ガーナ、インド、米国で実施された研究で、レストランで提供される食事の94%が、英国の食事ガイドラインの推奨する1食の摂取カロリーを超えていることが明らかになった。米国タフツ大学などからの報告。
研究チームは、着席型のレストランの最もポピュラーなメインディッシュの94%、持ちかえりファストフードの72%が、600kcal以上であることを発見したという。
食事の重量とカロリー含量には有意な相関がみられた。ポピュラーな食事の幾つかは大きすぎて必要以上にカロリーが高いようだ。
例えば、ブラジルの伝統的な米、豆、鶏肉、キャッサバ、サラダとロールパンは841g、1,656kcal、ガーナの古典的なフフ、ヤギ、スープは1,105g、1,151kcal、インドのポピュラーなマトンビリヤニは1,012g、1,463kcalだった。
「肥満は世界的な健康問題であり様々な原因が関与している。多くの人々が、食物への渇望と飢餓を勘違いしている。抗肥満戦略には、この多過ぎる1食の問題を必ず考慮すべきであろう」と研究者はコメントしている。
https://www.bmj.com/content/363/bmj.k4864
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先週の健康・健康食品関連情報(2月10日~2月16日)
行政公表資料より
特になし
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大学・研究機関等公表資料より
肝酵素と全死亡リスクの関連
(国立がん研究センター社会と健康研究センター)
肝炎ウイルス感染がない場合でもある場合でも、肝酵素値が高いほど、全死亡リスクが上昇していました。また、肝炎ウイルス感染がない場合は、女性のALTを除いて、肝酵素値は肝疾患以外での死亡とも関連がみられました。
肝酵素値が同程度であっても、肝炎ウイルス感染の有無により死亡リスクが異なるかについて検討しました。肝酵素値が正常上限を下回っていても(肝酵素が正常であっても)、肝炎ウイルス感染がない場合(-)に比べて、感染がある場合(+)には全死亡リスクが1.2~1.5倍に上昇していました。
妊婦の血中水銀及びセレン濃度と児の出生時体格との関連
子どもの健康と環境に関する全国調査(エコチル調査)での研究成果 (国立環境研究所)
血中水銀濃度と出生時体格(出生体重、出生身長、出生頭囲、出生胸囲など)との関連について、出生頭囲との関連が認められました。血中セレン濃度が最も低い群の中で、血中水銀濃度と出生時体格との関連を調べたところ、血中水銀濃度は出生体重及び出生頭囲と関連が認められたもののわずかでした。
妊婦の血中セレン濃度と出生時体格との間に関連は認められませんでした。 |
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先週のトクホ・機能性表示食品情報(2月10日~2月16日)
2月12日 1件 許可
詳細は、
機能性表示食品届出公表(2月10日~2月16日)
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届出撤回情報
31年2月12日付け
C188 「歩コレシピ」
ビタリア製薬株式会社
・・・・ 3-ヒドロキシ-3-メチルブチレート(HMB)
撤回理由「届出表示の見直しのため」
B379 「EYE JUST(アイジャスト)」 ・・・・ アスタキサンチン
B396 「ASSIST(アシスト)」・・・・ 非変性Ⅱ型コラーゲン
B427 「VITAL FLORA(バイタルフローラ)」 ・・・・ ビフィズス菌BB536
B441 「MOIST BRIGHT(モイストブライト)」 ・・・・ ヒアルロン酸Na
健康コーポレーション株式会社
撤回理由「終売の為」
今週の注目の届出
D401 「びわの葉入り まるごと発酵茶」
株式会社シャルレ
・・・ びわ葉混合発酵茶葉由来ガレート型カテキン類(EGCgとして) びわ葉混合発酵茶葉由来カテキン重合ポリフェノール(EGCgとして)
機能性表示 「本品にはびわ葉混合発酵茶葉由来ガレート型カテキン類(EGCgとして)、びわ葉混合発酵茶葉由来カテキン重合ポリフェノール(EGCgとして)が含まれているので、内臓脂肪(おなかの脂肪)を減らす機能があります。」
新規成分 臨床試験で評価
メタボリックシンドロームとして診断されていない健常な成人男女(20~70歳)で、内臓脂肪面積60cm2以上で、BMIが23以上30未満である方29名を対象。
プラセボ対象二重盲検並行群間比較試験。8週間摂取。
結果
全被験者における内臓脂肪面積変化量は8週間後で群間有意差は認められなかったが、低下させる傾向が見られた。さらに、20~60歳の層別解析を行ったところ、8週間後で試験食品群においてプラセボ食品群より有意に低値が示された。
Jpn Pharmacol Ther 2018;46:539‒47
作用機序
びわ葉混合発酵茶葉由来ガレート型カテキン類
(EGCg として)、びわ葉混合発酵茶葉由来カテキン重合ポリフェノール(EGCg として)は、膵リパーゼ及びα-グルコシダーゼの阻害活性により、脂肪及び糖類の吸収を抑制され、また、体内における脂肪酸合成酵素活性を抑制することにより、内臓脂肪を減らす機能がある。
(KC ガレート型カテキン類を機能性関与成分としているものは既に届けられていますが、ビワ葉由来のものは、初です。
層別解析でしか有意差がつかなかったため、「60歳以下の健常な成人男女」が対象の商品となっています。)
機能性表示食品の届出一覧は、情報検索のデータベースで確認できます。
過去のメールマガジンは、こちらのサイトから閲覧可能です。
http://kc1104.blogspot.com/2018/ |
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今週も、最後までお付き合いくださりありがとうございました。
やっと、インフルエンザの患者さんも減り、皆さんも少し、楽になったのではないでしょうか。
とはいえ、今年は節分明けから気温が低く、なかなか梅が見頃になりません。桜の開花も今年は少し遅いとの予想も出ているようです。春はもう少し先かもしれません。
その前に、確定申告もしないといけませんね。
また、明日から、1週間頑張りましょう。 (KC)
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平成30年4月1日 第1号発行