2022年9月17日土曜日

薬剤師さんのための健康食品情報第231号

薬剤師さんのための健康食品情報第231号


平成30年4月1日 第1号発行
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~~ お知らせ ~~
 
アドバイザリースタッフ研究会主催 シンポジウム 
「アドバイザリースタッフ資格制度制定20年」~アドバイサリースタッフに何を期待するのか~
 
日程 10月29日() 13時~16時30分
場所 紀尾井フォーラム (千代田区紀尾井町4-1 ニューオータニ ガーデンコート1F)
開催方式 会場とオンライン(Zoom)のハイブリット方式で開催
 
1部 講演4題 (35分×4)
講演1 「健康食品の健康被害と、ASに望むこと」(仮題)
国立健康・栄養研究所 食品保健機能研究部 部長 千葉 剛 先生
 
講演2 「健康食品の品質と、ASに消費者から望むこと」(仮題)
岐阜医療大学薬学部教授(元国民生活センター理事) 宗林 さおり先生
 
講演3 「広告・宣伝の見方に関する情報提供と、ASに望むこと」(仮題)
     消費者庁食品表示対策課ヘルスケア表示指導室長 田中 誠 先生
 
講演4 「アドバイザリースタッフ(A)の現状と課題」
       アドバイザリースタッフ研究会 代表世話人 千葉 一敏
 
第2部 パネルディスカッション (40)
 
共催 一般財団法人医療経済研究・社会保険福祉協会

後援 公益財団法人日本健康・栄養食品協会、一般社団法人日本食品安全協会、一般社団法人日本臨床栄養協会 
健康食品管理士会、 日本食品保健指導士会 
 
参加定員 会場参加 40名(※3)、 オンライン聴講 200
 
詳細は、下記より
http://advisory-staff.org/seminarstart/

行政からの通知、取り締まり等


先週の行政の動き (9月11日~9月17日)
 
特になし


健康食品の健康被害情報 国立健康栄養研究所HPより


健康食品の健康被害情報(/11~9/17) 国立健康栄養研究所HPより


(外国のバイアグラ関係成分含有のサプリメントの注意喚起、米国FDA/FTCの新型コロナウイルス対策に関連した虚偽宣伝に関する注意喚起は、掲載していません)
 
素材情報より
 
「クルクミン」安全性:医薬品等との相互作用
・健康な男性8 (年齢不明、日本) を対象とした試験において、クルクミン2 gを摂取させた30分後にサラゾスルファピリジン (リウマチ治療薬:BCRP基質) 100 μgまたは2 gを摂取させたところ、代謝時間 (消失速度定数) には影響を及ぼさなかった。一方、サラゾスルファピリジンの血中濃度 (CmaxAUC) 上昇、経口クリアランスの低下が認められた。
Br J Pharmacol. 2012 Jul;166(6):1793-803.
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/22300367/
 
「ビタミンC (アスコルビン酸)」安全性:被害事例
60代女性 (日本) が、ビタミン、カルシウム剤の摂取とともに、口腔の健康のためにビタミンC剤を舌下に置いて就寝していたところ、前歯の違和感が1年以上継続した。ビタミンCによる酸蝕症と診断されたが、ビタミンC剤の中止によって改善した (2017299767)

口腔衛生学会雑誌. 2017;67:157.


患者さんとの会話のための話題提供


LINK de DIETより



親子は食行動も似る

親子は食行動も似る
  
親が子供の摂食行動において、少なくとも10代までは重要な役割を果たすことが示唆された。自制的な食べ方をする親の子どもは、やけ食いなどをすることが少ない傾向にあるという。ベルギー・ゲント大学の研究。
ネガティブ、ポジティブ、またはストレスによる感情に対処するメカニズムとしての食事(やけ食いなどがこれにあたる)は、感情の摂食と呼ばれ、不健康な食事パターンと体重増加に関連している。この研究では、感情の摂食に対する思春期の脆弱性と、制限、そしてごほうびとしての食事、子供のかかわり方など、親が用いるさまざまな摂食習慣が摂食行動にどのように影響するかについて説明している。
「感情の摂食は、遺伝よりも学習によるものであることが以前からわかっていました。この研究では、子供に食事を与えるときの親同士の相互作用だけでなく、親が食べるのを見て子供が何を学んだかも調べました」と筆頭著者のクロソウスカ氏。
 
この研究では、20132017年の4年間、子どもが小児期後期から思春期中期にあたる218家族を対象に調査をした。対象家族は、2013年時点では一般的なオランダ人に比べて感情の摂食をする者は少なかったが、2017年時点では平均以上になっていた。
ごほうびとしての食物や、食物の監視をすることは、特に思春期の若者が感情を制御するために不適応な方法をとった場合に、感情の摂食を増加させた。食事への子供の参加は、感情調節のレベルの高さや、感情の摂食の少なさことに関連していた。 興味深いことに、親の食行動が自制的であると、思春期の子どもの感情の摂食が減少する傾向があった。
 
「この研究は、親が子供の摂食行動において10代まで重要な役割を果たし続けることを示唆しています。親が示した自制的な食事が子供の感情の摂食に与える影響を理解するには、さらなる研究が必要です。」とクロソウスカ氏は述べている。
https://linkinghub.elsevier.com/retrieve/
pii/S1499404622003712


運動は長寿において遺伝子よりも強い役割?

運動は長寿において遺伝子よりも強い役割?
  
遺伝子に基づくと長生きする可能性が低い場合でも、定期的な運動や座っている時間を減らすなどの前向きなライフスタイルによって、寿命を延ばすことができるかもしれない。米国カリフォルニア大学サンディエゴ校などからの報告。
先行研究では、身体活動が少なく、座っている時間が長いほど、死亡リスクが高くなることが示されている。人が遺伝的に長生きする傾向がある場合、リスクは変化するのだろうか?
 
「この研究の目的は、身体活動と座位時間と死亡の関連性が、長寿の遺伝的素因のさまざまなレベルに基づいて変化するかどうかを理解することでした」と筆頭著者のアレクサンダー・ポシス博士候補生は語っている。
2012 年、女性健康イニシアチブ客観的身体活動と心血管系健康研究(OPACH) の一環として、研究者らは米国の 63 歳以上の女性 5,446 人の身体活動の測定を開始し、死亡率を決定するために 2020 年まで追跡した。参加者は、研究グレードの加速度計を最大 7 日間装着して、移動に費やした時間、身体活動の強度、座位の時間を測定した。
その結果、この前向き研究において、より高いレベルの軽度身体活動および中-高強度身体活動が、死亡リスクの低下と関連していることが明らかになった。座位時間が長いことは、死亡リスクの増加に関連していた。これらの関連性は、長寿の遺伝的素因のレベルが異なる女性の間で一貫していた。
https://journals.humankinetics.com/view/
journals/japa/aop/article-10.1123-japa.2022
-0067/article-10.1123-japa.2022-0067.xml


先週の健康・健康食品関連情報


先週の健康・健康食品関連情報(9月11日~9月17日)
 
行政公表資料より
 
令和4年版厚生労働白書 (厚労省)
https://www.mhlw.go.jp/stf/wp/hakusyo/
kousei/21/index.html


大学・研究機関等公表資料より


日本人のためのがん予防法(改訂版) (国立がん研究センター)

https://epi.ncc.go.jp/can_prev/
93/8969.html

 
喫煙 たばこは吸わない。 他人のたばこの煙を避ける。

飲酒 飲むなら、節度のある飲酒をする。

食事 偏らずバランスよくとる。

        * 塩蔵食品、食塩の摂取は最小限にする。

        * 野菜や果物不足にならない。

        * 飲食物を熱い状態でとらない。

身体活動 日常生活を活動的に。

体形 適正な範囲内に。

感染 肝炎ウイルス感染の有無を知り、感染している場合は治療を受ける。

    ピロリ菌感染の有無を知り、感染している場合は除菌を検討する。

    該当する年齢の人は、子宮頸がんワクチンの定期接種を受ける。
 
 
BMI4年間で5%増加すると、6年後の腰痛リスクが 約10%高くなり、その影響は、握力が弱い人に著明 (山形大)

https://www2.id.yamagata-u.ac.jp/
information/bmi45610.html

 
BMI4年間で5%増加すると、腰痛の発症リスクが11%高いことが分かりました。その影響は握力が弱い人に著明で、握力が弱いとBMI4年間で5%ずつ増加すると、腰痛の発症リスクが17%高かったが、握力の強い集団においては有意な差は見られませんでした。
BMI4年間で10%ずつ減少すると、腰痛の発症リスクが18%低いことが分かりました。対象者全体でみると、BMIの減少割合が大きくなっても腰痛リスクは大きく減少しませんでした。
 
 
高齢男性では糖尿病予備群の段階からサルコペニアのリスクが増大
高齢者を対象とした文京ヘルススタディーで明らかに (順天堂大)


https://www.juntendo.ac.jp/news/
20220906-02.html

 
文京区在住高齢者1,629名を対象とした調査により、2型糖尿病のみならず、男性では糖尿病予備群といわれる前糖尿病の段階から、サルコペニアのリスクが高いことを明らかにしました。
 
 
はぴねす乳酸菌による気分状態改善効果 (森永乳業)

https://www.morinagamilk.co.jp/release/
newsentry-4001.html

 
ランダム化二重盲検プラセボ対照並行群間比較試験の結果、
POMS® 2短縮版の「友好」の項目において、「はぴねす乳酸菌®Lactobacillus helveticus MCC1848加熱殺菌体)」摂取でプラセボ(対照群)に比べ有意な改善がみられました。
POMS® 2短縮版の「活気-活力」の項目において、「はぴねす乳酸菌®」摂取でプラセボ(対照群)に比べ改善する傾向がみられました。
VAS法によって調査したリラックス度合において、「はぴねす乳酸菌®」摂取でプラセボ(対照群)に比べ有意な改善がみられました。
 
(KC 機能性表示食品として届けられるのでしょうね。)
 
 
PMS(月経前症候群)実態調査 (博報堂)

https://www.hakuhodo.co.jp/news/
newsrelease/99687/

 
女性の 80%強が「PMS を知っている」、症状自覚は「そうかもしれない」も含めて 55%と半数超え。
PMS を自覚したのは「就職した時期」が最多で 33%。中学校や高校など各学生時代をあわせると「44.3%」と学生時代に自覚したひとも多い。
PMS の対処法は「無理をしない」「体を温める」など意識的なものが多く、「病院で処方された薬を飲む」は8%と少数派。「特に何も行っていない」も 18%と目立つ結果に。

 
熱中症に関する意識・実態調査2022 (タニタ)

https://www.tanita.co.jp/press/
detail/2022/0906/

 
今回の調査で特徴的だったのは、熱中症対策を行っていると答えた割合が80.3%となり、熱中症への意識が高まっている実態が明らかになったことです。経年で比較をすると、熱中症対策を行っている人の割合が、2069.5%2174.1%2280.3%と年々上昇し、2019年に調査を開始して以降初めて8割を上回りました。実際に行っている熱中症対策として「暑い日は外出・運動を控える」と答えた割合も2027.6%2131.8%2236.4%と年々上昇。



先週のトクホ・機能性表示食品情報


特定保健用食品


特定保健用食品
 
9月16日 1件 許可

商品名:
お~いお茶 カテキン緑茶

申請者:
株式会社伊藤園

関与する成分:
茶カテキン

許可を受けた表示内容:
本品は茶カテキンを含みますので、食事の脂肪の吸収を抑えて排出を増加させ、体に脂肪がつきにくいのが特長です。また、本品はコレステロールの吸収をおだやかにする茶カテキンの働きにより、血清コレステロール、特にLDL(悪玉)コレステロールを減らすのが特長です。体脂肪が多めの方やコレステロールが高めの方に適しています。

1日摂取目安量:
11L
食事の際に500ml


許可番号:
1840
 


機能性表示食品届出公表


効率的に使用できるよう、外部サイトへのリンクを貼りました。
会社名のリンク::機能性表示食品まとめ一覧
制度開始から届出た商品を確認できます。

商品名のリンク:機能性表示食品リストとエビデンス
エビデンス詳細・製造工場・摂取時の注意等を確認できます。

H335 ni32株式会社日本予防医学研究所 米ぬか生活
H336 ku19株式会社グラフィコ HIETORI INNER SUPPLEMENT(ヒエトリ インナーサプリメント)
H337 ta20株式会社ダイアナ Swellieve(スウェリーヴ)
H338 mi1味覚糖株式会社 植物性UHA(ユーハ)グミサプリ スルりんアップルビネガー味
H339 hu44株式会社ブルックス 美穀菜 しっかり満足中華スープ
H340 mo3森永製菓株式会社 清祥茶房
H341 no8株式会社野口医学研究所 N-アセチルグルコサミン
H342 ka33株式会社カーブスジャパン NEW(ニュー)スーパープロテイン プレミアム+(プラス)ヒアルロン酸
H343 ya22やまと興業株式会社 静岡県産オーラック茶べにふうき微粉末スティック
H344 me4メロディアン株式会社 CollagenShot+GABA(コラーゲンショットプラスギャバ)
H345 ha8株式会社ハーブ健康本舗 血管健康源
H346 ki44キッコーマンこころダイニング株式会社 甘糀入りにんじんとあしたば
H347 o07オリヒロプランデュ株式会社 肝臓ヘルプ
H348 i06株式会社医食同源ドットコム 尿酸特攻隊
H349 mo3森永製菓株式会社 in(イン)のど飴a

届出撤回情報
 
202296日現在
A259 「健康骨々」
協和薬品株式会社 ・・・・大豆イソフラボン
撤回理由 「販売予定がないため」
 
C62 「骨・骨健康イソフラボン」
協和薬品株式会社 ・・・・ 大豆イソフラボン
撤回理由 「販売予定がないため」
 

202297日現在
A6 「健脂サポート」            
株式会社ファンケル ・・・・ モノグルコシルヘスペリジン
撤回理由 「販売終了のため」
 
A7 「えんきん」
株式会社ファンケル ・・・・ ルテイン アスタキサンチン シアニジン-3-グルコシド DHA
撤回理由 「販売終了のため」


今週の注目の届出


注目の届出

 
今週はなし

「機能性表示食品届出情報 簡単動画解説」はこちらから
 
YouTube チャンネル名

「機能性表示食品情報」


https://www.youtube.com/channel/
UCz0TQYw99ttqqQCmiKzxVww

 
チャンネル登録をしてご覧いただければ幸いです。


あとがき


おはようございます。


すっかり秋めいてきました。

先日の中秋の名月は、大きくしっかりと見えました。

もうコロナも終りですと告げてくれているように見えました。
 
さて、冒頭に案内したように、自分が主宰する研究会のシンポジウムを約2年ぶりに開催です。

オンラインでの視聴もありますので、興味のある方はぜひ参加をご検討ください。
 
メルマガに対する意見、感想等あれば、ぜひお声を聞かせてください。

それでは、素敵な3連休を。  (KC)

2022年9月10日土曜日

薬剤師さんのための健康食品情報第230号

薬剤師さんのための健康食品情報第230号


平成30年4月1日 第1号発行
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~~ お知らせ ~~

 

2022年度NR・サプリメントアドバイザーレベルアップセミナーのご案内

 

【グループ1

演題1「栄養士・薬剤師が身につけたい老化のエッセンス」

石井 直明(東海大学医学部 名誉教授)

演題2「今後の地域医療について」

小原 道子(帝京平成大学 薬学部 教授)

【グループ2

演題1「長寿のサイエンス」

森 望(福岡国際医療福祉大学 医療学部 視能訓練学科 教授)

演題2「健康長寿における食事の重要性:久山町研究」

二宮 利治(九州大学大学院 医療研究院 衛生・公衆衛生学分野 教授)

【グループ3

演題1「今、 COVID 19 を総括する」

矢野 邦夫(浜松医療センター 感染症内科 感染症管理特別顧問)

演題2「理論と実践から学ぶ栄養教育の最前線」

野口 孝則 (上越教育大学大学院 学校教育研究科 臨床・健康教育学系 教授)

【グループ4

演題1「サルコペニア・フレイル2022

杉本 研(川崎医科大学 医学部 臨床医学 総合老年医学 教授)

演題2「サプリメントアップデート2022

久保 明(医療法人財団百葉の会銀座医院 院長補佐 東海大学医学部 客員教授)

【グループ5

演題1AIライフログアプリによる健康寿命の延伸」

棚橋 繁行(ライフログテクノロジー株式会社 代表取締役)

演題2「高齢者の低栄養 防ぐ・気づく・改善するためにー栄養管理と服薬指導ー」

森 みさ子(聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院 看護師長)

 

1グループ 90×2演題。オンデマンド配信で、何度でも聴講可能です。

 

申込詳細は、
https://www.jcna.jp/seminar/streaming/

行政からの通知、取り締まり等


先週の行政の動き (9月4日~9月10日)
 
9月6日 キリンビバレッジ株式会社に対する景品表示法に基づく措置命令

https://www.caa.go.jp/notice/assets/
representation_220906_1.pdf

 
消費者庁は、本日、キリンビバレッジ株式会社に対し、同社が供給する「トロピカーナ 100% まるごと果実感 メロンテイスト」と称する果実ミックスジュースに係る表示について、景品表示法に違反する行為(優良誤認に該当)が認められたことから、同法の規定に基づき、措置命令を行いました。
 

表示媒体 容器
表示内容
「厳選マスクメロン」、「Tropicana® REAL FRUIT EXPERIENCE まるごと果実感」、「100% MELON TASTE」等の表示することにより、あたかも、本件商品の原材料の大部分がメロンの果汁であるかのように示す表示をしていた。
実際は、原材料の98パーセント程度はぶどう、りんご及びバナナの果汁を用いており、メロンの果汁は2パーセント程度しか用いていないものであった。

(KC 業界ルールも守っている表示ではありますが、一般消費者が見ると、メロンしか使われていないジュースのようにも見えるかもしれませんね。)
 
 
9月9日 株式会社山田養蜂場に対する景品表示法に基づく措置命令

https://www.caa.go.jp/notice/assets/
representation_220909_01.pdf

 
消費者庁は、本日、株式会社山田養蜂場に対し、同社が供給する「ビタミンD+亜鉛」と称する食品、「ファースト1stプロテクト」と称する食品及び「セカンド2ndプロテクト」と称する食品に係る表示について、それぞれ、景品表示法に違反する行為(優良誤認に該当)が認められたことから、同法の規定に基づき、措置命令を行いました。
 
例えば、本件商品について、令和3年11月1日に、自社ウェブサイトにおいて、本件商品の容器包装の画像と共に、「新型コロナウイルス“第6波”に警戒を <感染>と<重症化>どちらも予防したい…お客さまの声に応えて 『ビタミンD+亜鉛』 2021年11月1日(月)新発売」及び「■感染と重症化に備える『ビタミンD+亜鉛』 山田養蜂場にも、多くのお客さまから『予防だけでなく、もし感染しても重症化しないよう、今すぐできる対策をしたい』との声が寄せられております。そのようなご要望にお応えするため、このたび抗菌ペプチドの産生をサポートする『ビタミン D』に、身体の免疫力をサポートする必須ミネラル『亜鉛』『ビタミン A』『ビタミン B6』『ビタミン C』を配合し、一粒に凝縮した製品を開発いたしました。『ビタミン D』と『亜鉛』は、ともに新型コロナウイルス感染時の重症化を防ぐ可能性が研究報告されており、いま注目されている栄養素です。」等と表示するなど、により、あたかも、本件3商品を摂取することにより、新型コロナウイルスの感染予防及び重症化予防の効果を得られるかのように示す表示をしていた。

(KC プレスリリースも広告ともなされて、違反とされました。記載の内容は、誰が考えても違反としか判断の出来ない内容であることは言うまでもありません。)


健康食品の健康被害情報 国立健康栄養研究所HPより


健康食品の健康被害情報(/4~9/10) 国立健康栄養研究所HPより


(外国のバイアグラ関係成分含有のサプリメントの注意喚起、米国FDA/FTCの新型コロナウイルス対策に関連した虚偽宣伝に関する注意喚起は、掲載していません)
 
専門家に聞きました 【第9回】 食薬区分の実際と問題点

https://hfnet.nibiohn.go.jp/contents/
detail4999.html

 
今回は、日本薬科大学 薬学部教授 袴塚高志 先生が、食薬区分をテーマにコラムを書かれています。


患者さんとの会話のための話題提供


LINK de DIETより



ビタミンDサプリとCOVID-19リスク低下に関連なし

ビタミンDサプリとCOVID-19リスク低下に関連なし
  
SARS-CoV-2 パンデミック時に成人のビタミン D レベルを高めることは、呼吸器感染症または COVID-19 に対する保護と関連していないようだ、という2件の大規模臨床試験の結果報告。
最初の試験は、2020 12 月から 2021 6 月の間に英国で実施され、登録時にビタミン D サプリメントを使用していない 6,200 人の成人 (16 歳以上) が参加した。
 
半数(3,100 人の参加者) にビタミン D の血液検査が提供され、ビタミン D レベルが低いことが判明した人 (2,674; 86%) は、6 か月間 3,200 IU/日または 800 IU/日のビタミン D サプリメントを受け取った。残りの半数 (対照群)は検査もサプリメントも受けなかった。
どちらの投与量のビタミンDも、診断された急性呼吸器感染症またはラテラルフロー抗原検査またはRT-PCRで確認されたCOVID-19症例に対して、6か月の追跡期間にわたって効果を示さなかった。有害事象の数は群間で類似しており、研究サプリメントに起因する深刻な有害事象はなかった。
 
2番目の試験は、2020 11 月から 2021 6 月の間にノルウェーで実施され、低用量のビタミン D とビタミン A、およびオメガ 3 脂肪酸を含むタラ肝油を使用した。
ビタミン D サプリメントを使用していない合計 34,741 人の成人 (18 75 ) が、毎日 5 mL のタラ肝油または 5 mL のプラセボ (コーン油) 6 か月間摂取した。試験を受けた参加者の大部分 (86%) は、研究開始時に十分なビタミン D レベルを持っていた。
 
研究者らは、プラセボと比較して、急性呼吸器感染症またはPCRで確認されたCOVID-19に対するタラ肝油の効果がないことを発見した。タラ肝油群は、プラセボ群よりも多くの副作用がなく、軽度の副作用のみが報告された。
https://www.bmj.com/content/378/
bmj-2022-071230


低BMIほど朝食欠食とたんぱく尿陽性は強く関係する

BMIほど朝食欠食とたんぱく尿陽性は強く関係する
  
朝食を食べない人はたんぱく尿との関連が報告されているが、この傾向はBMIが低い人ほど強くみられるという。
たんぱく尿は様々な心血管イベント(脳梗塞、心筋梗塞など)との関連が報告されている。一方、朝食欠食はたんぱく尿との関連が報告されているが、どの様な人において、より注意すべきか明らかにされていなかった。
そこでりんくう総合医療センターの腎臓内科医である村津 淳氏らは、市中病院の健康診断データを用いて、eGFR 60ml/min/17.3㎡以下、腎疾患が既にある症例を除外した26,888例(男性 15,875例、女性 11,013例)を対象に解析を行った。なお、朝食を週3回以上欠食する症例を朝食欠食群、たんぱく尿試験紙法で1+以上をたんぱく尿陽性と定義した。
 
その結果、男性女性ともに、それぞれ朝食欠食とたんぱく尿陽性と有意な関係を認めた。さらに、BMI、腹囲を男女それぞれ3群ずつに分けて、たんぱく尿との関連を解析した所、BMI、腹囲ともに低いほどたんぱく尿と有意な関係を認めた。
たんぱく尿のあるBMIが低い人において、朝食欠食は注意が必要である、とのことだ。
https://www.frontiersin.org/articles/10.3389/
fendo.2022.916374/full


先週の健康・健康食品関連情報


先週の健康・健康食品関連情報(9月4日~9月10日)

 
行政公表資料より
 
特になし


大学・研究機関等公表資料より



大学・研究機関等公表資料より

 
野菜・果物摂取と死亡リスクとの関連 (国立がん研究センター)

https://epi.ncc.go.jp/jphc/outcome/
8961.html

 
果物・野菜摂取量が少ないグループに比べ、果物摂取量が多いグループでは全死亡リスクが約8-9%低く、心臓血管死亡リスクが約9%低く、野菜摂取量が多いグループでは約7-8%低いことがわかりました。
 
 
血中鉄代謝マーカー濃度とがん罹患リスクとの関連 (国立がん研究センター)

https://epi.ncc.go.jp/jphc/outcome/
8958.html

 
体内の貯蔵鉄が過剰な状態にある人では、肝臓がんに罹患するリスクが高いことが分かりました。
ヘプシジンが低いことが、肝臓がん罹患リスク上昇と関連することを示しました。このことは、肝臓がんにおいて、ヘプシジンが十分高くなれないような病態が存在し、体内の貯蔵鉄が過剰になることで、肝臓がん罹患リスク上昇とつながりうることを示すものと考えます。
 
 
妊娠中のチーズの摂取量と生まれた子どもの3歳時点の睡眠時間との関連:エコチル調査 (富山大)

https://www.u-toyama.ac.jp/wp/
wp-content/uploads/20220901.pdf

 
妊娠中の発酵食品(味噌汁・ヨーグルト・チーズ・納豆)の摂取量と、生まれた子の 3 歳時点の睡眠時間との関連を調べました。その結果、チーズを多く摂取した母親から生まれてきた子どもは、3歳時点において睡眠不足になるリスクが低くなることを明らかにしました。
 
 
腸でおこる歯周病の発症と重症化の仕組みを解明
腸内細菌をターゲットとした歯周病の予防と治療への応用に期待 (福岡歯科大)


https://www.fdcnet.ac.jp/col/news/
archives/300

 
腸内細菌の影響を受けて腸で歯周病原細菌に応答するようになったヘルパーT細胞が歯周病の発症と重症化を引き起こす仕組みを解明しました。
 
 
マグネシウムが肌バリアを守る (岐阜薬科大)

https://www.gifu-pu.ac.jp/news/2022/09/
research-20220908-01.html.html

 
肌バリア機能の維持におけるマグネシウムのメカニズムが明らかになった。
マグネシウムによって産生されたポリアミンは、紫外線や酸化ストレス障害に対して保護作用をもつことが示された。
 
(KC マグネシウム入りの化粧品も出てくるかもしれませんね。)
 
 
「健康」に関するアンケート調査 (明治安田生命)

https://www.meijiyasuda.co.jp/profile/
news/release/2022/pdf/20220905_01.pdf

 
4人に1人以上が1年前に比べて「体重が増えた」と回答。長引くコロナ禍で、3年連続で「体重が増えた」と回答する人が増加(一昨年:21.2%昨年:25.0%今年:26.0%)

「健康投資」(健康増進に向けた自己投資)をしている人は、昨年に比べて増加(55.7%58.5%)しており、平均金額は年間5.0万円
具体的には、「サプリメント」「ウォーキング・ランニングのためのシューズ・ウエア」「自宅で使うトレーニング器具」等、長引くコロナ禍において、「手軽に」「ひとりで」できるものが上位



先週のトクホ・機能性表示食品情報


特定保健用食品


先週のトクホ・機能性表示食品情報(9月4日~9月10日)
 
特定保健用食品
 
今週はなし


機能性表示食品届出公表


効率的に使用できるよう、外部サイトへのリンクを貼りました。
会社名のリンク::機能性表示食品まとめ一覧
制度開始から届出た商品を確認できます。

商品名のリンク:機能性表示食品リストとエビデンス
エビデンス詳細・製造工場・摂取時の注意等を確認できます。
H314 ワダカルシウム製薬株式会社 Naka-Kire(ナカキレ)美骨サポート
H315 明治薬品株式会社 健康きらり 楽々温活
H316 株式会社ユニオン オアロパプリカ
H317 株式会社リフレ ブルーベリー&ルテインαプレミアムb
H318 エムジーファーマ株式会社 脂肪注意報EX(イーエックス)b
H319 エムジーファーマ株式会社 糖質注意報EX(イーエックス)b
H320 日産化学株式会社 SUPER DHA(スーパーディーエイチエー)
H321 松谷化学工業株式会社 アストレアプロb
H322 株式会社明治 明治プロビオヨーグルトLG(エルジー)21宅配専用
H323 株式会社明治 明治プロビオヨーグルトLG(エルジー)21ドリンクタイプ宅配専用
H324 株式会社Candee エンジェルトーン
H325 株式会社パソデ 脂減丸
H326 松谷化学工業株式会社 アストレアプロG
H327 キューオーエル・ラボラトリーズ株式会社 モイストスキン
H328 オリヒロプランデュ株式会社 ブルーベリールテイン
H329 松谷化学工業株式会社 アストレアプロGC(ジーシー)
H330 プライム製薬合同会社 アラレバサポート
H331 株式会社KINS GUT+(ガットプラス)
H332 ダイドードリンコ株式会社 ブルーベリークランベリーレモン
H333 エルセラーン化粧品株式会社 ルルド DHA&EPA
H334 グローブサイエンス株式会社 MERAKUDA(メラクダ)

届出撤回情報
 
2022830日付け
C125 「植物性乳酸菌 匠乃(たくみの)キムチ」
東海漬物株式会社 ・・・・ Q-1乳酸菌(L. plantarum TK61406
撤回理由 「生産終了のため。」
 

注目の届出
 
今週はなし

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「機能性表示食品情報」


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あとがき


こんにちは


今週は、景品表示法の優良誤認の大きな違反が2件摘発されました。
 
健康食品の違反例については、広告の記載内容は、関係者が見れば、「これはやり過ぎ」という内容ですが、プレスリリースも広告と見なされて違反とされました。今後プレスリリースの打ち方も各社さん変わってくるかもしれません。なかなかインパクトのある摘発だったと思います。
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それでは、素敵な週末を。  (KC)