2022年9月17日土曜日

薬剤師さんのための健康食品情報第231号

薬剤師さんのための健康食品情報第231号


平成30年4月1日 第1号発行
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~~ お知らせ ~~
 
アドバイザリースタッフ研究会主催 シンポジウム 
「アドバイザリースタッフ資格制度制定20年」~アドバイサリースタッフに何を期待するのか~
 
日程 10月29日() 13時~16時30分
場所 紀尾井フォーラム (千代田区紀尾井町4-1 ニューオータニ ガーデンコート1F)
開催方式 会場とオンライン(Zoom)のハイブリット方式で開催
 
1部 講演4題 (35分×4)
講演1 「健康食品の健康被害と、ASに望むこと」(仮題)
国立健康・栄養研究所 食品保健機能研究部 部長 千葉 剛 先生
 
講演2 「健康食品の品質と、ASに消費者から望むこと」(仮題)
岐阜医療大学薬学部教授(元国民生活センター理事) 宗林 さおり先生
 
講演3 「広告・宣伝の見方に関する情報提供と、ASに望むこと」(仮題)
     消費者庁食品表示対策課ヘルスケア表示指導室長 田中 誠 先生
 
講演4 「アドバイザリースタッフ(A)の現状と課題」
       アドバイザリースタッフ研究会 代表世話人 千葉 一敏
 
第2部 パネルディスカッション (40)
 
共催 一般財団法人医療経済研究・社会保険福祉協会

後援 公益財団法人日本健康・栄養食品協会、一般社団法人日本食品安全協会、一般社団法人日本臨床栄養協会 
健康食品管理士会、 日本食品保健指導士会 
 
参加定員 会場参加 40名(※3)、 オンライン聴講 200
 
詳細は、下記より
http://advisory-staff.org/seminarstart/

行政からの通知、取り締まり等


先週の行政の動き (9月11日~9月17日)
 
特になし


健康食品の健康被害情報 国立健康栄養研究所HPより


健康食品の健康被害情報(/11~9/17) 国立健康栄養研究所HPより


(外国のバイアグラ関係成分含有のサプリメントの注意喚起、米国FDA/FTCの新型コロナウイルス対策に関連した虚偽宣伝に関する注意喚起は、掲載していません)
 
素材情報より
 
「クルクミン」安全性:医薬品等との相互作用
・健康な男性8 (年齢不明、日本) を対象とした試験において、クルクミン2 gを摂取させた30分後にサラゾスルファピリジン (リウマチ治療薬:BCRP基質) 100 μgまたは2 gを摂取させたところ、代謝時間 (消失速度定数) には影響を及ぼさなかった。一方、サラゾスルファピリジンの血中濃度 (CmaxAUC) 上昇、経口クリアランスの低下が認められた。
Br J Pharmacol. 2012 Jul;166(6):1793-803.
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/22300367/
 
「ビタミンC (アスコルビン酸)」安全性:被害事例
60代女性 (日本) が、ビタミン、カルシウム剤の摂取とともに、口腔の健康のためにビタミンC剤を舌下に置いて就寝していたところ、前歯の違和感が1年以上継続した。ビタミンCによる酸蝕症と診断されたが、ビタミンC剤の中止によって改善した (2017299767)

口腔衛生学会雑誌. 2017;67:157.


患者さんとの会話のための話題提供


LINK de DIETより



親子は食行動も似る

親子は食行動も似る
  
親が子供の摂食行動において、少なくとも10代までは重要な役割を果たすことが示唆された。自制的な食べ方をする親の子どもは、やけ食いなどをすることが少ない傾向にあるという。ベルギー・ゲント大学の研究。
ネガティブ、ポジティブ、またはストレスによる感情に対処するメカニズムとしての食事(やけ食いなどがこれにあたる)は、感情の摂食と呼ばれ、不健康な食事パターンと体重増加に関連している。この研究では、感情の摂食に対する思春期の脆弱性と、制限、そしてごほうびとしての食事、子供のかかわり方など、親が用いるさまざまな摂食習慣が摂食行動にどのように影響するかについて説明している。
「感情の摂食は、遺伝よりも学習によるものであることが以前からわかっていました。この研究では、子供に食事を与えるときの親同士の相互作用だけでなく、親が食べるのを見て子供が何を学んだかも調べました」と筆頭著者のクロソウスカ氏。
 
この研究では、20132017年の4年間、子どもが小児期後期から思春期中期にあたる218家族を対象に調査をした。対象家族は、2013年時点では一般的なオランダ人に比べて感情の摂食をする者は少なかったが、2017年時点では平均以上になっていた。
ごほうびとしての食物や、食物の監視をすることは、特に思春期の若者が感情を制御するために不適応な方法をとった場合に、感情の摂食を増加させた。食事への子供の参加は、感情調節のレベルの高さや、感情の摂食の少なさことに関連していた。 興味深いことに、親の食行動が自制的であると、思春期の子どもの感情の摂食が減少する傾向があった。
 
「この研究は、親が子供の摂食行動において10代まで重要な役割を果たし続けることを示唆しています。親が示した自制的な食事が子供の感情の摂食に与える影響を理解するには、さらなる研究が必要です。」とクロソウスカ氏は述べている。
https://linkinghub.elsevier.com/retrieve/
pii/S1499404622003712


運動は長寿において遺伝子よりも強い役割?

運動は長寿において遺伝子よりも強い役割?
  
遺伝子に基づくと長生きする可能性が低い場合でも、定期的な運動や座っている時間を減らすなどの前向きなライフスタイルによって、寿命を延ばすことができるかもしれない。米国カリフォルニア大学サンディエゴ校などからの報告。
先行研究では、身体活動が少なく、座っている時間が長いほど、死亡リスクが高くなることが示されている。人が遺伝的に長生きする傾向がある場合、リスクは変化するのだろうか?
 
「この研究の目的は、身体活動と座位時間と死亡の関連性が、長寿の遺伝的素因のさまざまなレベルに基づいて変化するかどうかを理解することでした」と筆頭著者のアレクサンダー・ポシス博士候補生は語っている。
2012 年、女性健康イニシアチブ客観的身体活動と心血管系健康研究(OPACH) の一環として、研究者らは米国の 63 歳以上の女性 5,446 人の身体活動の測定を開始し、死亡率を決定するために 2020 年まで追跡した。参加者は、研究グレードの加速度計を最大 7 日間装着して、移動に費やした時間、身体活動の強度、座位の時間を測定した。
その結果、この前向き研究において、より高いレベルの軽度身体活動および中-高強度身体活動が、死亡リスクの低下と関連していることが明らかになった。座位時間が長いことは、死亡リスクの増加に関連していた。これらの関連性は、長寿の遺伝的素因のレベルが異なる女性の間で一貫していた。
https://journals.humankinetics.com/view/
journals/japa/aop/article-10.1123-japa.2022
-0067/article-10.1123-japa.2022-0067.xml


先週の健康・健康食品関連情報


先週の健康・健康食品関連情報(9月11日~9月17日)
 
行政公表資料より
 
令和4年版厚生労働白書 (厚労省)
https://www.mhlw.go.jp/stf/wp/hakusyo/
kousei/21/index.html


大学・研究機関等公表資料より


日本人のためのがん予防法(改訂版) (国立がん研究センター)

https://epi.ncc.go.jp/can_prev/
93/8969.html

 
喫煙 たばこは吸わない。 他人のたばこの煙を避ける。

飲酒 飲むなら、節度のある飲酒をする。

食事 偏らずバランスよくとる。

        * 塩蔵食品、食塩の摂取は最小限にする。

        * 野菜や果物不足にならない。

        * 飲食物を熱い状態でとらない。

身体活動 日常生活を活動的に。

体形 適正な範囲内に。

感染 肝炎ウイルス感染の有無を知り、感染している場合は治療を受ける。

    ピロリ菌感染の有無を知り、感染している場合は除菌を検討する。

    該当する年齢の人は、子宮頸がんワクチンの定期接種を受ける。
 
 
BMI4年間で5%増加すると、6年後の腰痛リスクが 約10%高くなり、その影響は、握力が弱い人に著明 (山形大)

https://www2.id.yamagata-u.ac.jp/
information/bmi45610.html

 
BMI4年間で5%増加すると、腰痛の発症リスクが11%高いことが分かりました。その影響は握力が弱い人に著明で、握力が弱いとBMI4年間で5%ずつ増加すると、腰痛の発症リスクが17%高かったが、握力の強い集団においては有意な差は見られませんでした。
BMI4年間で10%ずつ減少すると、腰痛の発症リスクが18%低いことが分かりました。対象者全体でみると、BMIの減少割合が大きくなっても腰痛リスクは大きく減少しませんでした。
 
 
高齢男性では糖尿病予備群の段階からサルコペニアのリスクが増大
高齢者を対象とした文京ヘルススタディーで明らかに (順天堂大)


https://www.juntendo.ac.jp/news/
20220906-02.html

 
文京区在住高齢者1,629名を対象とした調査により、2型糖尿病のみならず、男性では糖尿病予備群といわれる前糖尿病の段階から、サルコペニアのリスクが高いことを明らかにしました。
 
 
はぴねす乳酸菌による気分状態改善効果 (森永乳業)

https://www.morinagamilk.co.jp/release/
newsentry-4001.html

 
ランダム化二重盲検プラセボ対照並行群間比較試験の結果、
POMS® 2短縮版の「友好」の項目において、「はぴねす乳酸菌®Lactobacillus helveticus MCC1848加熱殺菌体)」摂取でプラセボ(対照群)に比べ有意な改善がみられました。
POMS® 2短縮版の「活気-活力」の項目において、「はぴねす乳酸菌®」摂取でプラセボ(対照群)に比べ改善する傾向がみられました。
VAS法によって調査したリラックス度合において、「はぴねす乳酸菌®」摂取でプラセボ(対照群)に比べ有意な改善がみられました。
 
(KC 機能性表示食品として届けられるのでしょうね。)
 
 
PMS(月経前症候群)実態調査 (博報堂)

https://www.hakuhodo.co.jp/news/
newsrelease/99687/

 
女性の 80%強が「PMS を知っている」、症状自覚は「そうかもしれない」も含めて 55%と半数超え。
PMS を自覚したのは「就職した時期」が最多で 33%。中学校や高校など各学生時代をあわせると「44.3%」と学生時代に自覚したひとも多い。
PMS の対処法は「無理をしない」「体を温める」など意識的なものが多く、「病院で処方された薬を飲む」は8%と少数派。「特に何も行っていない」も 18%と目立つ結果に。

 
熱中症に関する意識・実態調査2022 (タニタ)

https://www.tanita.co.jp/press/
detail/2022/0906/

 
今回の調査で特徴的だったのは、熱中症対策を行っていると答えた割合が80.3%となり、熱中症への意識が高まっている実態が明らかになったことです。経年で比較をすると、熱中症対策を行っている人の割合が、2069.5%2174.1%2280.3%と年々上昇し、2019年に調査を開始して以降初めて8割を上回りました。実際に行っている熱中症対策として「暑い日は外出・運動を控える」と答えた割合も2027.6%2131.8%2236.4%と年々上昇。



先週のトクホ・機能性表示食品情報


特定保健用食品


特定保健用食品
 
9月16日 1件 許可

商品名:
お~いお茶 カテキン緑茶

申請者:
株式会社伊藤園

関与する成分:
茶カテキン

許可を受けた表示内容:
本品は茶カテキンを含みますので、食事の脂肪の吸収を抑えて排出を増加させ、体に脂肪がつきにくいのが特長です。また、本品はコレステロールの吸収をおだやかにする茶カテキンの働きにより、血清コレステロール、特にLDL(悪玉)コレステロールを減らすのが特長です。体脂肪が多めの方やコレステロールが高めの方に適しています。

1日摂取目安量:
11L
食事の際に500ml


許可番号:
1840
 


機能性表示食品届出公表


効率的に使用できるよう、外部サイトへのリンクを貼りました。
会社名のリンク::機能性表示食品まとめ一覧
制度開始から届出た商品を確認できます。

商品名のリンク:機能性表示食品リストとエビデンス
エビデンス詳細・製造工場・摂取時の注意等を確認できます。

H335 ni32株式会社日本予防医学研究所 米ぬか生活
H336 ku19株式会社グラフィコ HIETORI INNER SUPPLEMENT(ヒエトリ インナーサプリメント)
H337 ta20株式会社ダイアナ Swellieve(スウェリーヴ)
H338 mi1味覚糖株式会社 植物性UHA(ユーハ)グミサプリ スルりんアップルビネガー味
H339 hu44株式会社ブルックス 美穀菜 しっかり満足中華スープ
H340 mo3森永製菓株式会社 清祥茶房
H341 no8株式会社野口医学研究所 N-アセチルグルコサミン
H342 ka33株式会社カーブスジャパン NEW(ニュー)スーパープロテイン プレミアム+(プラス)ヒアルロン酸
H343 ya22やまと興業株式会社 静岡県産オーラック茶べにふうき微粉末スティック
H344 me4メロディアン株式会社 CollagenShot+GABA(コラーゲンショットプラスギャバ)
H345 ha8株式会社ハーブ健康本舗 血管健康源
H346 ki44キッコーマンこころダイニング株式会社 甘糀入りにんじんとあしたば
H347 o07オリヒロプランデュ株式会社 肝臓ヘルプ
H348 i06株式会社医食同源ドットコム 尿酸特攻隊
H349 mo3森永製菓株式会社 in(イン)のど飴a

届出撤回情報
 
202296日現在
A259 「健康骨々」
協和薬品株式会社 ・・・・大豆イソフラボン
撤回理由 「販売予定がないため」
 
C62 「骨・骨健康イソフラボン」
協和薬品株式会社 ・・・・ 大豆イソフラボン
撤回理由 「販売予定がないため」
 

202297日現在
A6 「健脂サポート」            
株式会社ファンケル ・・・・ モノグルコシルヘスペリジン
撤回理由 「販売終了のため」
 
A7 「えんきん」
株式会社ファンケル ・・・・ ルテイン アスタキサンチン シアニジン-3-グルコシド DHA
撤回理由 「販売終了のため」


今週の注目の届出


注目の届出

 
今週はなし

「機能性表示食品届出情報 簡単動画解説」はこちらから
 
YouTube チャンネル名

「機能性表示食品情報」


https://www.youtube.com/channel/
UCz0TQYw99ttqqQCmiKzxVww

 
チャンネル登録をしてご覧いただければ幸いです。


あとがき


おはようございます。


すっかり秋めいてきました。

先日の中秋の名月は、大きくしっかりと見えました。

もうコロナも終りですと告げてくれているように見えました。
 
さて、冒頭に案内したように、自分が主宰する研究会のシンポジウムを約2年ぶりに開催です。

オンラインでの視聴もありますので、興味のある方はぜひ参加をご検討ください。
 
メルマガに対する意見、感想等あれば、ぜひお声を聞かせてください。

それでは、素敵な3連休を。  (KC)

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