更新:2019年4月21日
薬剤師がぜひ知っておきたい「健康食品」に関する情報
(2018/7/22~7/28)
薬剤師がぜひ知っておきたい「健康食品」に関する情報
(2018/7/22~7/28)
平成30年4月1日 第1号発行
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行政からの通知、取り締まり等
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行政からの通知、取り締まり等
7月25日 株式会社Life Leafに対する景品表示法に基づく措置命令
自社ウェブサイト及び自社商品同梱チラシに、「太れない体質だとあきらめた くない!」、「女性らしい美ボディに!健康的にふっくらしたい」、本件
商品の容器包装の写真と共に、「3ヶ月で5.1kg増えた『7つの秘訣』プレゼント!」等と記載する。
当該表示の裏付けとなる合理的な根拠を示すものとは認められなかったとして、優良誤認として措置命令が出されました。
(KC この措置命令の出る数日前に、日経新聞に謝罪広告が掲載されていましたので、課徴金の対象となるだけ、販売額はあったと思います。それにしても、「太るサプリ」というのも、売れるのですね。)
7月27日 電話勧誘販売業者【健楽園(株)】に対する行政処分
http://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_transaction/release/2018/pdf/release_180727_0001.pdf
http://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_transaction/release/2018/pdf/release_180727_0001.pdf
電話勧誘販売業者「健楽園(株)」に対する業務停止命令(3か月)及び指示
並びに当該業者の使用人「同社部長である春藤隆」に対する業務禁止命令(3か月)
並びに当該業者の使用人「同社部長である春藤隆」に対する業務禁止命令(3か月)
・契約書面の交付義務違反
・商品の効能に関する事項についての不実告知
勧誘をするに際し、「ガンにならないためにはこれを飲んでいたらいいです。」、「認知症に も効果があります。」等と、あたかも本件商品を摂取することで、認知症やガンの予防若しくは治療又は症状の改善に効果があるかのように告げていた。
(おまけ)
7月5日、7月25日開催の医薬品医療機器制度部会の資料
厚生労働省から説明の際に使用された「薬局・薬剤師のあり方」の資料が掲載されています。
(KC 時間のある時に、目を通されるとよいかと思います。)
健康食品の健康被害情報(7/15~7/21) 国立健康栄養研究所HPより
今週は、特にありません。
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患者さんとの会話のための話題提供
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de DIETより
① 大規模国際研究が血中ビタミンDと大腸がんリスクの関係を確認
血中ビタミンD濃度が高いことと、大腸がんのリスクが低いことには関連がみられるようだ、という米国がん学会、ハーバード大学他多数の研究機関による国際共同研究。
本研究は、これまでのまだ決定的でないと思われていた両者の保護的関係に関するエビデンスをさらに強化するものであるという。大腸がん予防に最適な血中ビタミンD濃度は、骨健康のために設定された国立医学アカデミーの現行の推奨値よりも高いと思われた。
研究チームは、17件のコホート研究から、5,706名の大腸がん患者と7,107名の対照者のデータをプールして解析した。全体の3割に当たる参加者の血中25(OH) ビタミンD濃度は新たに測定した。
骨健康に充分と思われる最低ライン(50-62.5nmol/L)の者に比べて、30nmol/L未満の欠乏者は、大腸がんの発症リスクが31%高かった。
逆に血中25(OH) ビタミンD濃度が高い者(75-87.5nmol/Lおよび87.7-100nmol/L)では、大腸がんの発症リスクが各々19%と27%低かった。
②マンゴは腸の健康を促進するのに役立ちます
マンゴを食べることは同量の食物繊維を食べるよりも、便秘の解消と腸内の炎症抑制に効果的であるかもしれない、という米国テキサスA&M大学からの研究報告。
研究チームは、36名の慢性便秘症の成人男女を対象にランダムに2群に分け、1群には1日300gのマンゴ(約1個)を、別の1群には1日300gのマンゴに含まれる量の食物繊維(サイリウムサプリメント5g)を4週間にわたって摂取してもらった。食事全体のカロリー、炭水化物、食物繊維、たんぱく質、脂質の量は同等になるように調整した。
便秘の重症度を開始時と終了時に測定したところ、両群とも終了時には重症度が低下したことが明らかになったが、マンゴ群の方が、症状の低下の度合いがより大きかったという。
またマンゴは、便秘を緩和しただけでなく、腸内の短鎖脂肪酸レベルを高め、エンドトキシンと炎症マーカーのインターロイキン-6のレベルも低下させた。
「マンゴにはただの食物繊維以上の利点があるようだ。おそらくポリフェノールなどによる効果であろう」と研究者はコメントしている。
先週の健康・健康食品関連情報(7月22日~7月28日)
行政公表資料より
「健康と生活に関する社会実験プロジェクト―平成29年度アンケート調査結果報告書―」 (消費者庁)
報告書
概要
(KC 消費者庁の徳島移転に伴うプロジェクトの一環です。
徳島生協会員へのアンケート調査で、以前行った全国のアンケート調査の結果との比較を行っている。食品表示の確認有無や保健機能食品を知っているか等についても質問しています。)
大学・研究機関等公表資料より
妊娠期喫煙および出生後の受動喫煙が子の聴覚発達に与える影響
-乳幼児健診情報による大規模疫学研究- (京都大学)
妊娠期に喫煙のない母親の子どもに比べ、妊娠期に喫煙のある母親の子どもは聴覚障害疑いの判定を1.75倍受けやすくなること、さらに、妊娠期の母親の喫煙にくわえて出生後4ヶ月に目前で喫煙する同居者がいる場合、子どもは2.35倍、聴覚障害疑いの判定を受けやすくなることがわかりました。
りんごから抽出したポリフェノールで
変形性膝関節症の症状を抑制 (千葉大学)
りんごポリフェノールは、軟骨細胞においてミトコンドリアの新生を促し、軟骨の構成成分であるプロテオグリカンの産出を促進することが示唆されました。また、変形性膝関節症モデルマウスでは、りんごポリフェノールがその症状悪化を抑制することが確認されました。
高齢期の社会的孤立と閉じこもり傾向による死亡リスク約2倍 (東京都健康長寿医療センター)
日常の生活に問題のない健康な高齢者であっても、社会的な孤立と閉じこもり傾向が重積している者では 6年後の死亡率が、どちらも該当しない者に比べて 2.2倍高まる。
(KC コミュニケーション、社会活動が必要ということですね。)
先週のトクホ・機能性表示食品情報(7月22日~7月28日)
特定保健用食品の許可
今週は、許可の公表なし
機能性表示食品届出公表(7月22日~7月28日)
届出番号
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届出日
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商品名
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届出者
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食品の区分
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機能性関与成分名
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表示しようとする機能性
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D30
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2018/6/5
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AFRICAN MANGO(アフリカンマンゴ)
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株式会社天真堂
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サプリ
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アフリカマンゴノキ由来エラグ酸
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本品にはアフリカマンゴノキ由来エラグ酸が含まれます。アフリカマンゴノキ由来エラグ酸には、肥満気味の方の体脂肪、中性脂肪を減らすことをサポートし、高めのBMI値の改善に役立つことが報告されています。
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今週は、新しい成分はありません。
届出撤回
7月24日付け
B291 「おぼえ」
株式会社ニッセン ・・・・ DHA
撤回理由「商品化、取りやめのため。」
B326 「うるうるセラミドキャンディ」
パイン株式会社 ・・・・ 米由来グルコシルセラミド
撤回理由「販売終了」
B366 「おぼえ 極み」
株式会社ニッセン ・・・・ DHA
撤回理由「商品化、取りやめのため。」
B367 「おぼえ+サラリ」
株式会社ニッセン ・・・・ DHA・EPAB367
撤回理由「商品化、取りやめのため。」
機能性表示食品の届出一覧は、情報検索のデータベースで確認できます。
https://www.fld.caa.go.jp/caaks/cssc01/
平成30年4月1日 第1号発行