2019年4月13日土曜日

薬剤師さんのための健康食品情報第55号:(2019/4/7~2019/4/13)

更新:2019年4月21日
平成30年4月1日 第1号発行
>>> バックナンバー 一覧 <<<
スポンサーリンク
行政からの通知、取り締まり等

先週の行政の動き (47日~413)


322日 医薬品の範囲に関する基準の一部改正について (厚生労働省)

「専ら医薬品として使用される成分本質(原材料)リスト」に追加
・デスカルボンシルデナフィル

「医薬品的効能効果を標ぼうしない限り医薬品と判断しない成分本質(原材料)リスト」に追加
・ホタテ(貝殻)
3-アミノプロパン酸
2-フコシルラクトース

(KC  少し遅れましたが、アップしておきます。β-アラニンが食品として使用できるようになりました。2-フコシルラクトースは、母乳オリゴ糖の主要成分ですから、どちらもきっと健康食品の成分として使用するメーカーさんがありそうですね。)


410日 第1回食品添加物表示制度に関する検討会の開催について  (消費者庁)

食品添加物表示制度に関する検討会開催要領

(KC 今年は、食品表示は添加物表示の見直しです。またこれも3年後くらいに改定が必要になります。それにしても、検討会メンバーを見ると、消費者団体系の人が3人も入っている。どうなんでしょうね?)


(健康食品とは関係ありませんが)
412日 部品が勢いよく飛んで目に当たった化粧品のケース (国民生活センター)

 「化粧品のケースを閉じた際に部品が勢いよく外れ、目に当たり付けていたコンタクトレンズが破損した。部品が外れた原因を調べてほしい。」という依頼を受けました。
 当該品は樹脂製のケースに化粧品(おしろい)が収納されており、樹脂ケース側面の開ボタンを押すことで蓋が開く構造でした。同様の構造の商品は他社からも多数販売されています。
 相談者の申し出によると、ケースの蓋を閉じたところ、外れた開ボタンが飛んできて右目に当たりコンタクトレンズに傷が付いたとのことでした。
 試験結果詳細は、
http://www.kokusen.go.jp/pdf/n-20190411_3.pdf

健康食品の健康被害情報(4/74/13) 国立健康栄養研究所HPより

48日 カナダ保健省が医薬品成分 (ヨヒンベなど) を表示した製品に注意喚起
■注意喚起および勧告内容
201945日、カナダ保健省 (Health Canada) が医薬品成分 (ヨヒンベなど) を表示した3製品に注意喚起。カナダ保健省は当該製品を使用しないように、また、使用して体調に不安を感じている場合は医療機関を受診するように勧告。

製品名    表示されていた成分
Yohimbe XV        ヨヒンベ樹皮抽出物
Compound Diclofenac Sodium and Chlorphenamine Maleate Tablets ジクロフェナクナトリウム、クロルフェニラミンマレイン酸塩
I-Ching-Sung Diacetyldiphenolisatin 5 mg Tablets  diacetyldiphenolisatin

■解説
当該製品は性機能改善や風邪、インフルエンザに対する効果を謳って販売されていたが、カナダでの健康製品としての販売許可を得ておらず、医薬品成分が表示されていたため、カナダ保健省により販売店舗から押収された。現在のところ、当該製品との因果関係が疑われる健康被害については不明。
https://healthycanadians.gc.ca/recall-alert-rappel-avis/hc-sc/2019/69530a-eng.php
スポンサーリンク
患者さんとの会話のための話題提供

LINK de DIETより

多めのビタミンDは記憶を改善するが過剰摂取は禁物!?
  
肥満の高齢女性は、推奨量の三倍のビタミンDで記憶力と学習力がアップするが、同時に反応時間が遅くなるデメリットもあるようだ、という米国ラトガース大学からの研究報告。転倒リスクが高まることが懸念されるという。
研究チームは、50-70歳の女性を対象にランダム化プラセボ対照臨床試験を実施した。3群に分け、それぞれ(1)600IUビタミンD/日、(2)2,000IUビタミンD/日、(3)4,000IU/日を1年間摂取した。
その結果、12,000IUのビタミンDを取った女性は記憶力と学習力が改善されたことが明らかになった。けれども、4,000IU群ではその効果はみられなかったという。また、2,000IU群は反応時間が遅くなる傾向があり、4,000IU群では反応時間が有意に遅くなった。
反応時間が遅くなると転倒リスクやけがのリスクが高まるかどうかは更なる研究で確認する必要があり、また年齢の異なる男性やその他の人種の人々での有効性を確認するより大規模の研究も必要だろう、と主任研究者のスー・シャプセス教授はコメントしている。
https://academic.oup.com/biomedgerontology/advance-article-abstract/doi/10.1093/gerona/glz041/5320009?redirectedFrom=fulltext
スポンサーリンク
長期的な加糖飲料の摂取は循環器疾患の死亡リスクを上げるかも
  
加糖飲料の摂取は循環器疾患死亡リスクを高めるようだ。米国ハーバード大学からの研究報告。
過去10年に、米国における加糖飲料の摂取量は減少しているが、ソーダや他の加糖飲料は、依然、食事における添加糖の大部分を占めており、世界中では、摂取量が増加している。
本研究で注目したことは、ソフトドリンクと循環器疾患や糖尿病のような体重増加と関連する健康問題との潜在的な関連を明らかにすることであった。先行研究では、加糖飲料や人工甘味料の添加飲料の摂取と死亡リスクの上昇に関する研究は少ない。

本研究では、医療職追跡研究に参加した37,716人の男性と、看護師健康研究に参加した80,647人の女性を対象とした。加糖飲料と人工甘味料が死亡に与える影響を検討する際に、飲料以外の食事の要因、身体活動、体格を調整し検討した。
解析の結果、加糖飲料を良く飲む人ではわずかに死亡リスクが上がった。一方、人工甘味料の添加飲料では、わずかに死亡リスクが低下した。本研究結果のみでは、加糖飲料と死亡リスクの間に潜在的な強い関連があるとは言えず、さらなる研究が必要である。

加糖飲料を水に変えることは健康な選択であり、これが長寿に貢献するかもしれない。ダイエットソーダは、加糖飲料の摂取頻度を減らすために有効かもしれない」と筆頭著者であるバサンティ・マリク博士は述べている。
米国心臓協会は最近、「加糖飲料を習慣的によく飲む消費者にとって、低カロリー飲料(人工甘味料)が、加糖飲料の摂取を控えるための代替の戦略として役立つかもしれない。特に、加糖飲料を習慣的に摂取する人が水に変える場合に、甘い低カロリー飲料にまず変えることが助けになるだろう」という声明を出している。

(KC 炭酸飲料や砂糖入りのコーヒ・紅茶より、水や緑茶を飲みなさいということですね。添加物の甘味料を悪みたいに言う人には、良いレポートかも。)


サプリメントではなく食品からの栄養素等摂取が、死亡リスク、がんリスク低下と関連

食品からの特定の栄養素の適切な摂取は、全死因死亡リスク低下と関連するようだ、というタフツ大学等からの報告。サプリメント使用と死亡リスク低下との関連は認められなかったという。さらに、カルシウムサプリメントの過剰摂取は、がんの死亡リスク上昇と関連も認められた
研究では、1999年から2010年までのNHANES(国民健康栄養調査)データを使用し、米国成人において、栄養補助食品の利用、食品やサプリメントからの栄養素等摂取量と死亡率との関連を評価したという。対象者は、栄養補助食品の使用に関する質問に答えた20歳以上の米国成人30,899人である。過去30日間の栄養補助食品の使用、食品と栄養補助食品からの栄養素等摂取量を測定した。アウトカムは、全死因、心血管疾患による死亡、がんによる死亡が含まれていた。

栄養素等摂取量と死亡リスクとの関連についての結果は、下記の通りである。
●ビタミンKとマグネシウムの適切な摂取は、死亡リスク低下と関連していた。
●ビタミンA、ビタミンK、亜鉛の適切な摂取は、CVDの死亡リスク低下と関連していた。
●カルシウムの過剰摂取は、がんの死亡リスク上昇と関連していた。

食品とサプリメントの栄養素の摂取源で評価した場合、下記の結果が認められた。
●ビタミンK、マグネシウムの適切な栄養素摂取と死亡リスク低下と関連は、サプリメントからではなく、食品からの栄養素等摂取量に制限されていた。
●ビタミンA、ビタミンK、亜鉛の適切な摂取とCVDの死亡リスクの低下との関連は、サプリメントからではなく、食品からの栄養素等摂取量に限定されていた。
●サプリメントからの合計1000mg/日以上のカルシウム摂取は、がんの死亡リスク上昇と関連していたが、食品からのカルシウム摂取とは関連が認められなかった。

「我々の結果は、サプリメントの使用は、総栄養素等摂取量の増加に寄与するが、サプリメントではない食品からの栄養素等摂取量に有効性がみられるというアイデアを支持している」と、チャン氏は述べている。

(KC 最近は、いつもサプリメントにとってネガティブなデータばかりですね。)
スポンサーリンク
先週の健康・健康食品関連情報(47日~413)

行政公表資料より

受診率向上施策ハンドブック(第2版)の公開 (厚生労働省)

厚生労働省は11日、がん検診受診率向上へ向けた取り組みの一環として「受診率向上施策ハンドブック(第2版)」を公開した。全国の市町村向けに作成されたガイドブックだが、検診受診対象者にも役立つ情報が盛り込まれている。



全がん協加盟がん専門診療施設の診断治療症例について
5年生存率、10年生存率データ更新 (国立がん研究センター)

国立研究開発法人国立がん研究センターの研究開発費に基づく研究班「がん登録データと診療データとの連携による有効活用に関する研究班(班長:東 尚弘)」は、全国がんセンター協議会の協力を得て、加盟施設(32施設)での診断治療症例について部位別5年生存率、10年生存率を集計し、全がん協ホームページで一般公開しました。


日本成人における異性間性交渉未経験の割合の推移について
出生動向基本調査の分析 19872015年 (東京大学)

過去 20 年間の間に、我が国における異性間での性交渉を経験したことが無い割合は増加傾向にあることがわかった。30 代に限定すると 10 人に1人が、これまでに一度も性交渉を経験していない ことが判明した。
(KC こんな調査もやっているのですね。)


寄生虫によるダイエット効果 (群馬大学)

腸管に寄生する寄生虫がマウスの腸内細菌叢を変化させ、神経伝達物 質であるノルエピネフリンを分泌するような特殊な腸内細菌を増加させること、それによって交感神経が優位になり脂肪細胞を熱産生へと働かせる UCP1 の発現を上昇させ、体重の増 加を抑えるという一連の流れを明らかにしました。

(KC テレビでも取り上げられていましたが、人ではなく、あくまでもマウスの試験です。)


腰痛の有訴に1.11.2 倍の社会経済的格差 (東北大学)

日本の高齢者において、腰痛の有訴において社会格差があることが確認されました。
低学歴・肉体労働職に長く従事・低所得・低資産の高齢者ほど有意に腰痛を有していました。
スポンサーリンク

先週のトクホ・機能性表示食品情報(4月7日~4月13日)

特定保健用食品

今週はなし

機能性表示食品届出公表(47日~413)

届出番号
届出日
商品名
届出者
食品の区分
機能性関与成分名
表示しようとする機能性
D538
2019/2/14
ワタナベオイスターDHMBA(ディーバ)ゼリー
株式会社渡辺オイスター研究所
その他加工
牡蠣肉抽出上清由来3,5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol
本品には、牡蠣肉抽出上清由来3,5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcoholが含まれるので、日常生活で生じる中高年の方の一過性の疲労感を軽減する機能があります。
D539
2019/2/14
プロテオグリカンEX(イーエックス)
株式会社桜
サプリ
サケ鼻軟骨由来プロテオグリカン
本品にはサケ鼻軟骨由来プロテオグリカンが含まれます。サケ鼻軟骨由来プロテオグリカンには、膝関節の不快感を持つ方の軟骨成分の分解を抑え、関節軟骨の保護に役立ち、膝関節の可動性をサポートすることが報告されています。
D540
2019/2/14
めぐる温活 十六茶
アサヒ飲料株式会社
その他加工
モノグルコシルヘスペリジン
本品にはモノグルコシルヘスペリジンが含まれます。モノグルコシルヘスペリジンには、気温や室内温度が低いときなどの末梢(手指)血流を改善し、手先の体温を温かく維持する機能があることが報告されています。
D541
2019/2/14
アサヒスタイルバランスヨーグルトサワーテイスト
アサヒビール株式会社
その他加工
難消化性デキストリン(食物繊維)
本品には難消化性デキストリン(食物繊維)が含まれます。難消化性デキストリン(食物繊維)にはおなかの調子を整える機能があることが報告されています。
D542
2019/2/15
ハイナンみかん
ハイナン農業協同組合
生鮮
β-クリプトキサンチン
本品には、β-クリプトキサンチンが含まれています。β-クリプトキサンチンは骨代謝のはたらきを助けることにより、骨の健康維持に役立つことが報告されています。
D543
2019/2/15
1日分の食物繊維 ホットケーキミックス
日清フーズ株式会社
その他加工
イヌリン
本品にはイヌリンが含まれています。イヌリンは食後の血糖値の上昇をゆるやかにすることが報告されています。
D544
2019/2/15
イミューズ アイ KW(ケーダブリュ)乳酸菌
キリン株式会社
サプリ
KW乳酸菌(L. paracasei KW3110
本品には、KW乳酸菌(L. paracasei KW3110)が含まれます。KW乳酸菌(L. paracasei KW3110)は目の疲れを感じている方の目の疲労感を軽減することが報告されています。
D545
2019/2/18
プラズマローゲンS粉末カプセル
株式会社ビーアンドエス・コーポレーション
サプリ
ホタテ由来プラズマローゲン
本品にはホタテ由来プラズマローゲンが含まれます。ホタテ由来プラズマローゲンには、認知機能の一部である、空間認知能や場所を理解する能力といった記憶力を維持する機能があることが報告されています。
D546
2019/2/18
おいしく解けるショコラ
アサヒグループ食品株式会社
その他加工
ラクトノナデカペプチド(NIPPLTQTPVVVPPFLQPE
本品には、ラクトノナデカペプチド(NIPPLTQTPVVVPPFLQPE)が含まれます。ラクトノナデカペプチド(NIPPLTQTPVVVPPFLQPE)には、ものごとを忘れやすいと感じている中高年の方の認知機能の一部である計算作業の効率、情報処理作業の効率の低下を感じている中高年を含む成人の認知機能の一部である視覚情報作業の効率(視覚情報を組み合わせて全体を推理する力)、同年代に比べて記憶力が低下している中高年を含む成人の認知機能の一部である記憶力(物のイメージを思い出す力)を維持することが報告されています。
D547
2019/2/18
おいしく解けるショコラ キューブ
アサヒグループ食品株式会社
その他加工
ラクトノナデカペプチド(NIPPLTQTPVVVPPFLQPE
本品には、ラクトノナデカペプチド(NIPPLTQTPVVVPPFLQPE)が含まれます。ラクトノナデカペプチド(NIPPLTQTPVVVPPFLQPE)には、ものごとを忘れやすいと感じている中高年の方の認知機能の一部である計算作業の効率、情報処理作業の効率の低下を感じている中高年を含む成人の認知機能の一部である視覚情報作業の効率(視覚情報を組み合わせて全体を推理する力)、同年代に比べて記憶力が低下している中高年を含む成人の認知機能の一部である記憶力(物のイメージを思い出す力)を維持することが報告されています。
D548
2019/2/18
HMB(エイチエムビー)トリプル抹茶味
小林香料株式会社
サプリ
カルシウム ビス-3-ヒドロキシ-3-メチルブチレートモノハイドレート(HMBカルシウム)
本品には、カルシウム ビス-3-ヒドロキシ-3-メチルブチレートモノハイドレート(HMBカルシウム)が含まれます。カルシウム ビス-3-ヒドロキシ-3-メチルブチレートモノハイドレート(HMBカルシウム)には、自立した日常生活を送る上で必要な筋肉量及び筋力の維持・低下抑制に役立つ機能が報告されています。また、この機能と共に運動との併用により腹部の脂肪の減少に役立つ機能が報告されています。
D549
2019/2/19
サフランの和み
株式会社SBS
サプリ
サフラン由来クロシン、サフラン由来サフラナール
本品にはサフラン由来クロシン、サフラン由来サフラナールが含まれるので、一時的な不安感、気分の落ち込み、困惑感を軽減させ、一時的な活気・活力の低下を軽減させる機能があります。
D550
2019/2/20
鹿児島産べにふうき緑茶
株式会社山麓園
その他加工
メチル化カテキン(エピガロカテキン-3-Ο-(3-Ο-メチル)ガレート)
本品には、メチル化カテキン(エピガロカテキン-3-Ο-(3-Ο-メチル)ガレート)が含まれています。メチル化カテキンは、ハウスダストやほこりなどによる目や鼻の不快感を軽減することが報告されています。
D551
2019/2/20
GABA(ギャバ)バランス
株式会社アイビー化粧品
サプリ
GABA
本品にはGABAが含まれています。GABAは、血圧が高めの方の血圧を下げる機能や、仕事や勉強などによる一時的な精神的ストレスを緩和する機能が報告されています。
D552
2019/2/20
W(ダブル)の健康青汁
新日本製薬株式会社
サプリ
アフリカマンゴノキ由来エラグ酸、GABA
本品にはアフリカマンゴノキ由来エラグ酸とGABAが含まれます。アフリカマンゴノキ由来エラグ酸は肥満気味の方の体脂肪や中性脂肪、体重、ウエスト周囲径の減少をサポートし、高めのBMI値の改善を助ける機能が、GABAは血圧が高めの方の血圧を下げる機能があることが報告されています。
D553
2019/2/20
黒豆でつくったクッキー
フジッコ株式会社
その他加工
大豆イソフラボン
本品には大豆イソフラボンが含まれます。大豆イソフラボンには骨の成分の維持に役立つ機能があることが報告されています。本品は丈夫な骨を維持したい方に適した食品です。
D554
2019/2/21
国産プロテオグリカン
八幡物産株式会社
サプリ
サケ軟骨由来プロテオグリカン、サケ軟骨由来II型コラーゲン
本品にはサケ軟骨由来プロテオグリカン、サケ軟骨由来II型コラーゲンが含まれます。この2つの成分には、中高年健常者のひざ関節の曲げ伸ばしを伴う動きを改善する機能があることが報告されています。正座する、立ち上がる、走る、階段の上り下りなどの際にひざ関節が気になる方に適しています。
D555
2019/2/21
ローズヒップ唐辛子
株式会社吉野家
その他加工
ローズヒップ由来ティリロサイド
本品にはローズヒップ由来ティリロサイドが含まれます。ローズヒップ由来ティリロサイドは、体脂肪を減らす機能があることが報告されています。
D556
2019/2/21
アラプラス からだ元気
SBIアラプロモ株式会社
サプリ
5-アミノレブリン酸リン酸塩
本品は5-アミノレブリン酸リン酸塩(ALA)を含みます。ALAは加齢に伴い低下する運動効率を上げ、運動量(運動する時間や量)の増進をサポートすることが報告されています。運動量が気になる方に適しています。
D557
2019/2/22
コロ+Plu(プラ)
株式会社ユニバーサルトランセンドプランニング
サプリ
カツオ由来エラスチンペプチド
本品にはカツオ由来エラスチンペプチドが含まれています。カツオ由来エラスチンペプチドにはひざ関節の動きをサポートし、軽い違和感を和らげる機能があることが報告されています。
D558
2019/2/22
もち麦リゾット 完熟トマトソース
日清フーズ株式会社
その他加工
難消化性デキストリン(食物繊維)
本品には難消化性デキストリン(食物繊維)が含まれます。難消化性デキストリン(食物繊維)にはおなかの調子を整える機能があることが報告されています。
D559
2019/2/22
もち麦リゾット ポルチーニクリーム
日清フーズ株式会社
その他加工
難消化性デキストリン(食物繊維)
本品には難消化性デキストリン(食物繊維)が含まれます。難消化性デキストリン(食物繊維)にはおなかの調子を整える機能があることが報告されています。
D560
2019/2/22
ごぼうと香味野菜のミートソース
日清フーズ株式会社
その他加工
難消化性デキストリン(食物繊維)
本品には難消化性デキストリン(食物繊維)が含まれます。難消化性デキストリン(食物繊維)には食後血糖値の上昇を抑制する機能があることが報告されています。
D561
2019/2/22
3種のきのこの和風ソース
日清フーズ株式会社
その他加工
難消化性デキストリン(食物繊維)
本品には難消化性デキストリン(食物繊維)が含まれます。難消化性デキストリン(食物繊維)には食後血糖値の上昇を抑制する機能があることが報告されています。
D562
2019/2/22
セラミドモイスト
ラシェル製薬株式会社
サプリ
パイナップル由来グルコシルセラミド
本品には、パイナップル由来グルコシルセラミドが含まれます。パイナップル由来グルコシルセラミドには、肌の潤い(水分)を逃がしにくくする機能があることが報告されています。肌が乾燥しがちな方に適しています。
D563
2019/2/23
KAGOME(カゴメ)ラブレα(アルファ)プレーン(3本パック)
カゴメ株式会社
その他加工
ラブレ菌(Lactobacillus brevis KB290)
本品にはラブレ菌(Lactobacillus brevis KB290)が含まれます。ラブレ菌(Lactobacillus brevis KB290)は生きて腸まで届き、お通じと腸内環境を改善することが報告されています。おなかの調子をすっきり整えたい方にお勧めです。
D564
2019/2/24
slimo(スリモ)
株式会社アビストH&F
サプリ
アフリカマンゴノキ由来エラグ酸
本品にはアフリカマンゴノキ由来エラグ酸が含まれています。アフリカマンゴノキ由来エラグ酸は肥満気味の方の体脂肪率や血中中性脂肪、BMIの低下、および体重やウエスト周囲径の減少を助ける機能が報告されています。

届出撤回情報

3143日付け
A198 「葛の花ウエストケアスムージー」
株式会社スギ薬局 ・・・・ 葛の花由来イソフラボン(テクトリゲニン類として)
撤回理由「販売終了のため」

3145日付け
C339 「ごま豆乳仕立てのみんなのみかたDHA(ディーエイチエー)」
日本水産株式会社 ・・・・ EPADHA
撤回理由「発売の見込みがないため」

3148日付け
D378 「gg NEMURI(ジージーネムリ)」
江崎グリコ株式会社 ・・・・ L-テアニン
撤回理由「製品規格変更により、本規格での発売を取りやめることとしたため」

3149日付け
C431 「ヘルス スイッチ 筋力」
株式会社協和 ・・・・ HMB3-ヒドロキシ-3-メチルブチレート)
撤回理由「届出内容変更に伴うリニューアルのため。」


今週の注目の届出

D538 「ワタナベオイスターDHMBA(ディーバ)ゼリー」
株式会社渡辺オイスター研究所 ・・・・ 牡蠣肉抽出上清由来3,5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol
機能性表示 「本品には、牡蠣肉抽出上清由来3,5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcoholが含まれるので、日常生活で生じる中高年の方の一過性の疲労感を軽減する機能があります。」

新規成分 臨床試験で評価
3060代の疲労を感じる健康な勤労男女を、届出食品を摂取する42名(届出食品群)とプラセボを摂取する42名(対照群)に分け、無作為化二重盲検プラセボ対照並行群間比較試験を行った。4週間連続摂取させ、4週目までの各週に主観的評価のアンケートPOMS-Sで疲労状態を評価した。本
結果 研究に参加した84名のうち、有効性解析対象者は75名となった。41歳以上の被験者42名(届出食品群20名・対照群22名)の層別解析で、届出食品群のPOMS-Sにおける「疲労」スコアの変化量が摂取2週目、4週目に対照群と比較して有意に低値を示した。
Jpn Pharmacol Ther(薬理と治療) 201846383‒91

作用機序
マガキ軟体部由来のフェノール系抗酸化物質 3,5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcoholは、Oxygen Radical Absorbance Capacity Assay(ORAC ) の評価でDHMBA ORAC 値 は L-アスコルビン酸の約 2.3 倍である。
水にも油にも溶ける両親媒性の抗酸化物質であり、細胞膜・細胞質の双方の活性酸素を消去する能力を有する。
Keapl-Nrf2 経路を活性化させ、ヘムオキシゲナーゼ-1、スーパーオキシドジスムターゼ、グルタチオンペルオキシダーゼなどの抗酸化酵素の発現能を有し、優れた細胞生存能が確認されている。
DHMBA が顕著なペルオキシルラジカルスカベンジャーであり、生理学的 pH の水溶液中で効率的に再生され、抗酸化活性を増加させることが計算化学によって明らかになっている。これら、抗酸化作用により、疲労を軽減すると考察される。


D544 「イミューズ アイ KW(ケーダブリュ)乳酸菌」
キリン株式会社 ・・・・ KW乳酸菌(L. paracasei KW3110
機能性表示 「本品には、KW乳酸菌(L. paracasei KW3110)が含まれます。KW乳酸菌(L. paracasei KW3110)は目の疲れを感じている方の目の疲労感を軽減することが報告されています。」

新規成分 SR1報)で評価

プラセボ対照ランダム化二重盲検並行群間試験。
 L. paracasei KW3110 1 日あたり 50 mg、又はプラセボを8 週間継続摂取。
健常男女 59 名(35 歳から 45 歳、VDT 作業を 1 6 時間以上かつ 1 年以上実施している者、男性 28 名、女性 31 名)であり、プラセボ群 31 名、 L. paracasei KW3110 28 名。
目の疲れを感じている健常者に限定した層別解析の被験者は、介入開始時における VDT 負荷前の VAS (目の疲れの項目)が平均以上だった者(健常男女 25 名、35 歳から 45 歳、VDT 作業を 1 6 時間以上かつ 1 年以上実施している者、男性 10 名、女性 15 名)であった。(プラセボ群;12 名、 L. paracasei KW3110 群;13 名)
結果、全被験者を対象にした解析では、L. paracasei KW3110を含む食品摂取による有意な効果は認められなかった。一方、目の疲れを感じている方を対象とした解析では、L. paracasei KW3110を含む食品を摂取した群の方が、含まない食品を摂取した群より、摂取開始4週目で目の疲労感が有意に軽減された。
Nutrients

作用機序
L. paracasei KW3110は、マクロファージ細胞を活性化し IL-10などの免疫調節作用を有する液性因子を産生させることで、それら液性因子等を介して網膜細胞障害を抑制するとともに網膜機能障害を抑制することで目の疲労を軽減し、目の疲労感を和らげると考えられる。

(KC 作用機序を見ると、目の機能というより、免疫機能を調節していることを謳い事が見え見えです。)


D545 「プラズマローゲンS粉末カプセル」
株式会社ビーアンドエス・コーポレーション ・・・・ ホタテ由来プラズマローゲン
機能性表示 「本品にはホタテ由来プラズマローゲンが含まれます。ホタテ由来プラズマローゲンには、認知機能の一部である、空間認知能や場所を理解する能力といった記憶力を維持する機能があることが報告されています。」

新成分 SR1報)で評価

試験対象者 276 名(MCI AD)のうち特に MCI の対象者 178 名(試験品群 男性 37名 女性 53名,プラセボ群 男性26名 女性 62名)のみ抽出し、MMSE-J 各項目について 24 週間の点数変化を多施設無作為化二重盲検プラセボ対照試験にて検証した。
対象者特性は 60-85 歳の MMSE-J 20-27 点、高齢者用うつ尺度短縮版(GDS-S-J) 5 点以下の成人男女である。
結果、MMSE-J 総得点では群間有意差はないものの、試験品群は統計的有意に上昇したのに対し、プラセボ群は有意な改善を示さなかった。また MMSE-J のカテゴリーの一つである場所の見当識では試験品群は有意な改善を示し、プラセ ボ群では有意な改善を示さなかった。その群間差は統計的に有意であった(=0.003)。時間の見当識ではプラセボ群に有意な悪化が確認され、試験品群では確認されなかったが、群間有意差は認められなかった。
J Alzheimers Dis Parkinsonism 2018, 8(1),1000419.

作用機序
極微量の PLS (プラズマローゲン)を経口摂取することにより、ホルモン様の活性を示し、内因性の PLS 合成系が働くことにより、神経細胞膜内の PLS 量が補充される。補充
された PLS GPCR を介した ERK および Akt シグナル伝達経路を経て、 BDNF などの神経成長因子を活性化させ、神経細胞系の保護・成長・機能亢進を促したり、PLS 自身の抗酸化機能により神経炎症抑制を促進することで、認知機能の一部である場所の見当識(空間認知能や場所を理解する能力)、言葉、位置情報、状況などの情報の記憶力を維持する機能があると考えられる。

(KC従来のプラズマローゲンは、鶏由来でしたが、今回のものはホタテ由来です。
ホタテ貝プラズマローゲンは、鶏プラズマローゲンに比較してDHAEPAなどの不飽和脂肪酸を多く内包していると言われています。)


D548 「HMB(エイチエムビー)トリプル抹茶味」
小林香料株式会社 ・・・・カルシウム ビス-3-ヒドロキシ-3-メチルブチレートモノハイドレート(HMBカルシウム)
機能性表示 「本品には、カルシウム ビス-3-ヒドロキシ-3-メチルブチレートモノハイドレート(HMBカルシウム)が含まれます。カルシウム ビス-3-ヒドロキシ-3-メチルブチレートモノハイドレート(HMBカルシウム)には、自立した日常生活を送る上で必要な筋肉量及び筋力の維持・低下抑制に役立つ機能が報告されています。また、この機能と共に運動との併用により腹部の脂肪の減少に役立つ機能が報告されています。」

(KC 従来は、機能性関与成分をHMBとしていましたが、薬機法の絡みによる撤回後の今回の届出では、HMBカルシウムとして届けて出ています。さらに、機能性も、歩行能力の改善ではなく、筋肉量及び筋力の維持・低下抑制に役立つ機能と運動との併用により腹部の脂肪の減少に役立つ機能の2つの機能を謳っています。)

新成分・新機能 SR(7報)で評価

11929 歳の健常な男性 41 名(対照群 13 名、HMB カルシウム 1.5g/日の介入群 13 名、HMB カルシウム 3g/日の 介入群 15 名)を対象としてHMB カルシウムまたはプラセボを3 週間摂取させたレジスタンストレーニングを伴う RCT
介 入 群 で は 3 週 間 後 の 除 脂 肪 体 重 が 対 照 群 と 比 較 し て 増 加 の 傾 向 を 示 し (P=0.11)、筋力が有意に増加した(P0.02)。
J Appl Physiol(1985). 1996Nov;81(5):2095-104

(2) 1829 歳の健常な男性 37 名(対 照群 14 名、HMB カルシウム約 3g/日の介入群 12 名、HMB カルシウム約 6g/日の介入群 11 名)を対象としてHMB カルシウムまたはプラセボを 8週間摂取させたレジスタンストレーニングを伴うRCT
HMB カルシウム約 3g/日の介入群では 8 週間後の除脂肪体重と筋力が、対照群と比較してそれぞれ有意に増加(P0.05P0.05)、HMB カルシウム約 6g/日の介入群では 8 週間後の筋力が対照群と比較して有意に増加した(P0.05)。
Med Sci Sports Exerc. 2000 Dec;32(12):2109-15

(3) 70±1 歳の健常な男女 31 名(対照 群 17 名、介入群 14 名)を対象として HMB カルシウム 3g/日、またはプラセボを 8 週間摂取させたレジスタンストレーニングを伴う RCT
対照群との比較において介入群の 8 週間後の除脂肪体重は増加の傾向を示した(P=0.08)。
J Nutr. 2001 Jul;131(7):204952.
 (4) 6076 歳の健常な男女 18 名(対照 群 8 名、介入群 10 名)を対象として HMB カルシウム 3g/日、またはプラ セボを10 日間摂取させた上で、活動をベッド上に制限した(健常者を運動が殆どない環境においた)RCT
ベースラインとの比 較において、対照群の 10 日後の除脂肪体重は有意に低下(P=0.02)したのに対して、介入群の 10 日後の除脂肪体重は低下が抑制されて維持され、有意な変化はなかった(P=0.42)。また、対照群と比較して介入群の 10 日 後の除脂肪体重は有意に低下が抑制され(P=0.02)、筋力は低下抑制の傾 向を示した(P=0.10)。
Clin Nutr. 2013 Oct;32(5):704-12
 (5) 65 歳以上の健常な男女 43 名(対照群 21 名、介入群 22 名)を対象として HMB カルシウム 3g/日、またはプラセボを24週間摂取させたレジスタンストレーニングを併用しないRCT
65 歳以上の健常な男女 36 名(対照群 20 名、介入群 16 名) を対象として HMB カルシウム 3g/日、またはプラセボを 24 週間摂取させたレジスタンストレーニングを伴う RCT
①の結果
レジスタンストレーニングを併用しない RCT では、対照群の筋肉量、筋力に有意な変化がなかったのに対して、介入群は 24 週間後の筋肉量、筋力がそれぞれベースラインと比較して有意に増加した(P0.01P0.05)。また、 対照群との比較においても介入群の 24 週間後の筋力は有意に増加した (P=0.04)。介入群の BMI 26±0.5 であり、体脂肪量が評価されていたが、介入による体脂肪量の減少は認められなかった。
②の結果
レジスタンストレーニングを併用した RCT では対照群、介入群ともに 24 週間後の筋肉 量、筋力がそれぞれベースラインと比較して有意に増加(P0.05)したが、対照群と介入群に有意な差はなかった。介入群のBMI26±1であり、体脂肪量については介入群のみ 24 週間後の値がベースラインと比較して 有意に減少した(P=0.04)。
Exp Gerontol.2013 Nov;48(11):1303-10.

 (6)  (5) に参加した 65 歳以上の健康な男性 48 名を対象とした追加解析報告。レジスタンストレーニングを併用しない対照群 12 名、レジスタンストレーニングを併用しない HMB カルシウム 3g/日介入群 12 名、レジスタンストレーニ ングを併用した対照群 12 名、レジスタンストレーニングを併用した HMB カルシウム 3g/日介入群 12 名の 4 群による体脂肪(腹部の脂肪量)をアウトカムとした 12 週間の RCT
12 週間後の腹部の脂肪量は、レジスタンストレーニングを併用した介入群のみベースラインと比較 して有意に減少し(P0.01)、他の 3 群との比較においても有意な減少を 示した(P0.05)。
Exp Gerontol.2015 Apr;64:33-4.

 (7) 2 回穏やかなフィットネスプログラムを行っている65歳以上の健常な女性65名(対照群33名、介入群32名)を対象として HMB カルシウム 1.5g/日を摂取、または摂取しない場合における 8 週間の RCT
介入群では 8 週間後の筋肉密度、筋力が、対照群と比較 してそれぞれ有意に増加した(P=0.03P=0.03)。
Italy PLoS One. 2015 Nov 3;10(11):e01417-57.

作用機序
HMBカルシウムの摂取により体内に3- ヒドロキシ-3-メチルブチレートを取り込むことは、m-TOR経路を活性化させることを通じて筋肉タンパク質の合成促進を誘導する一方で、ユビキチン-プロテアソーム経路とカスパーゼ活性を抑制することで、筋肉タンパク質の分解抑制を誘導していると考えられる。これら筋肉タンパク質の合成促進作用や分解抑制作用により筋肉量や筋力の維持・低下抑制効果が認められると考えられる。また、基礎代謝は筋肉量と相関関係にあることが示唆されていることから、筋肉量の維持・低下抑制効果に伴う基礎代謝の改善に起因して体脂肪の燃焼が促され、体脂肪が減少すると考えられる。
 
(KC 7報での評価も、日本人のデータはなし。)


D549 「サフランの和み」
株式会社SBS ・・・・サフラン由来クロシン、サフラン由来サフラナール
機能性表示 「本品にはサフラン由来クロシン、サフラン由来サフラナールが含まれるので、一時的な不安感、気分の落ち込み、困惑感を軽減させ、一時的な活気・活力の低下を軽減させる機能があります。」

新機能 臨床試験で評価
健常者(1877歳、128名の男女)を対象集団とし、3群(1日当たりサフラン抽出物アフロンとして28mg摂取群(サフラン由来クロシン9mg、サフラン由来サフラナール0.9mg含有)、22mg摂取群、プラセボ摂取群)に振り分けました。摂取前と摂取開始4週後の質問票をもとに、その改善を評価しました。
128人の内、7人の参加者は途中で追跡不能となったため、最終的に121人の参加者にて、広くその有効性が確認されている評価尺度(気分:POMSPANASDASS-21、睡眠の質:PSQI)で評価しました。気分の尺度では気分の落ち込み、疲労感、困惑感、不安感、ストレス、活気・活力の項目にて、28mg摂取群でプラセボ群と比較し有意な改善が認められ、睡眠の質の尺度でも改善が認められたことを著者に確認しています。
Complementary Therapies in Medicine 33 (2017) 58–64

作用機序
サフラン由来クロシン投与は、海馬におけるCREBcAMP応答配列結合タンパク)・ BDNF(脳由来神経栄養因子)・VGF(神経成長因子) 発現が増加する。
mCPP5-HT2C 受 容体アゴニスト)により誘発された強迫性障害様行動を抑制する。
セロトニン神経系が関与していることが示唆される。
ドパミンとノルエピネフリンの再取込を阻害する。
慢性ストレス負荷による血中コルチコステロン濃度上昇を抑制する。
脳由来神経栄養因子(Brain-derived neurotrophic factorBDNF)を増加させる。

サフラン由来サフラナールがセロトニンの再取込を阻害する。
抗不安作用および催眠作用を示す。

サフラン由来クロシン、サフラン由来サフラナールによる精神安定化作用には,これらの多様な機能が複合的に関与している可能性が考えられ、一時的な不安感、気分の落ち込み、困惑感を軽減させ、一時的な活気・活力の低下を軽減させる機能の機序と判断できる。

(KC 従来は、「睡眠の質が低いと感じている方の活動時の眠気を軽減させ物事をやり遂げるのに必要な意欲を維持させる機能がある」と謳っていた。摂取目安量も、今回のもの方が従来の1.5倍となっている。オーストラリアのデータ。)


D556 「アラプラス からだ元気」
SBIアラプロモ株式会社 ・・・・ 5-アミノレブリン酸リン酸塩
機能性表示 「本品は5-アミノレブリン酸リン酸塩(ALA)を含みます。ALAは加齢に伴い低下する運動効率を上げ、運動量(運動する時間や量)の増進をサポートすることが報告されています。運動量が気になる方に適しています。」

新機能 SR(1報)で評価
二重盲検プラセボ対照クロスオーバー比較試験
平均年齢65歳の10名の健常女性 を1日2回、7日間服用
結果 5-アミノレブリン酸リン酸塩摂取群では段階的サイクリング負荷試験実施中の酸素消費量と二酸化炭素排出量が各々12%と11%、血漿中乳酸値は16%といずれも有意に減少し、プラセボ摂取群においては全てに変動がなかった。また、トレーニング日数、速歩の強度と時間は、5-アミノレブリン酸リン酸塩摂取群において各々42%102%、69%増加した。
J Appl Physiol 120:87-96, 2016

作用機序
5-アミノレブリン酸は、摂取することでヘムの合成およびミトコンドリア電子伝達系のシトクロムcオキシダーゼの活性がそれぞれ有意に上昇し、生体のエネルギー源である ATP の産生を増加させる。また、同様のことが運動時の筋肉でもおきていることが推測される。
5-アミノレブリン酸リン酸塩の摂取は、ミトコンドリアにおける酸素を利用したエネルギー産生の効率を高める為、生体が呼気から取り込む必要のある酸素量にも影響すると考えられる。また、血中乳酸濃度の増加の抑制され、好気的エネルギー産生が高まった事により、エネルギー代謝の中間体であるピルビン酸の利用が促進され、ピルビン酸から乳酸への代謝が減少した為と考えられる。
アミノレブリン酸リン酸塩摂取による中枢システムの改善が、運動意欲に影響 した可能性も示唆される。
以上の種々の要因から、5-アミノレブリン酸リン酸塩の摂取により、運動効率が高 まり、運動する時間や量の増加に繋がると考えられる。

(KC 従来は、高めの空腹時血糖値を正常化・食後血糖値の上昇を穏やかにする、睡眠の質を改善するの2つの機能に加え、3番目の機能性です。)


(KC 個人的な興味ですが)
D555 「ローズヒップ唐辛子」
株式会社吉野家は、さすがですね。新規の成分ではないですが、香辛料での届出です。
株式会社吉野家は、さすがですね。
個人的に、香辛料の機能性表示食品は、絶対に面白いと思っていたので、ヒットすることを期待しています。一日摂取目安量が少なくて、変な味のしないものであれば、応用はいくらでもききます。
すごく良いアイディアと思います。
個人的に、香辛料の機能性表示食品は、絶対に面白いと思っていたので、ヒットすることを期待しています。一日摂取目安量が少なくて、変な味のしないものであれば、応用はいくらでもききます。


機能性表示食品の届出一覧は、情報検索のデータベースで確認できます。
https://www.fld.caa.go.jp/caaks/cssc01/


今週も最後まで、お付き合いいただき有難うございました。
今回も、機能性表示食品、新しいものが沢山でました。
時間がある方は、ぜひ各届出の資料を読むと面白いかと思います。
消費者庁のHPから、最近の物を一つでも二つでも読むと、機能性表示食品という物がどんなものかも見えてくるかと思います。
ちょっと気が早いですが、10連休に一つくらい眺めてみてください。


それでは、素敵な週末になりますように。(KC)

平成30年4月1日 第1号発行

0 件のコメント:

コメントを投稿