2019年4月21日日曜日

薬剤師さんのための健康食品情報第56号:(2019/4/14~2019/4/20)

更新:2019年4月21日
平成30年4月1日 第1号発行
>>> バックナンバー 一覧 <<<
スポンサーリンク
行政からの通知、取り締まり等

先週の行政の動き (414日~420)


416日 医薬品成分を含有する製品の発見について (東京都)

都では、いわゆる健康食品による健康被害発生の未然防止のため、都内で販売等される製品の調査及び成分検査を行っています。
平成31326日に「医薬品医療機器等法」違反で都内事業者に対して措置を行いました(平成31327日付報道発表)。その際、違反品と類似の下記1製品を発見したため任意提出を受け成分検査を行ったところ、医薬品成分である「ノルカルボデナフィル」が検出されました。
なお、これまでに当該製品による健康被害発生の報告は受けていません。
表示内容
品名
BARIKATA
名称
植物混合末加工食品
販売者
株式会社オンリーワン
東京都中央区東銀座3-12-19
製造者
株式会社玄聖
東京都西多摩郡瑞穂町箱根ヶ崎東松原19-6
原材料名
植物混合末(トンカットアリ粉末、マカ粉末、ガラナ粉末、コーヒー豆末)、結晶セルロース、ステアリン酸カルシウム
内容量
0.75グラム(375ミリグラム×2粒)
消費期限
202133
形状 
カプセル
検出成分 
1カプセル中「ノルカルボデナフィル」を6.9ミリグラム検出

都民の皆様へ
当該品の摂取により健康被害を受ける可能性が否定できませんので、当該製品をお持ちの方は、直ちに使用を中止してください。また、健康被害が疑われる場合には、速やかに医療機関を受診してください。
なお、ノルカルボデナフィルは、ED治療薬として承認されているシルデナフィルの類似化合物です。国内では、ノルカルボデナフィルを配合した医薬品は承認されていません。

詳細は、


418日 消費者注意情報 ひょっとしたら高齢者が深刻な消費生活トラブルにあっているかも? (東京都)

ひょっとしたら高齢者が深刻な消費生活トラブルにあっているかも? ~トラブル解決には介護サービス事業者などの見守り関係者の協力が重要です~

相談事例 1<介護サービス利用の高齢者に大量の健康食品が届いていた!>
 介護サービス事業者のケアマネジャーをしている。高齢の利用者のところに高額な健康食品の請求書が多数届いていることがわかった。本人に聞いてみたところ、何かの会場で健康食品を購入したことがあると言う。自宅内を見てみると、健康食品が山のように積まれていた。本人に支払いをどうしているのか尋ねたが、答えてくれない。事業者に返品・返金を求めることはできるだろうか。(契約当事者 80歳代 女性)  他


(健康食品ではありませんが)
415日 要指導医薬品から一般用医薬品に移行した医薬品等について (厚生労働省)

415日より、イコサペント酸エチル(エパデールT)が、第一類医薬品になりました。

同日付けで、販売方法についても、

一般用医薬品のイコサペント酸エチル製剤の適正販売の徹底を求める通知も出ています。https://www.mhlw.go.jp/content/11120000/000501819.pdf

健康食品の健康被害情報(4/144/20) 国立健康栄養研究所HPより
(外国のバイアグラ関係成分含有のサプリメントの注意喚起は掲載していません)

415日 カナダ保健省が医薬品成分 (ニメスリド) 、鉛などを含む未承認製品に注意喚起

■注意喚起および勧告内容
2019
412日、カナダ保健省 (Health Canada) が医薬品成分 (ニメスリド) 、鉛などを含む未承認の8製品 (下記の一覧参照) に注意喚起。カナダ保健省は当該製品を使用しないように、また、使用して体調に不安を感じている場合は医療機関を受診するように勧告。
製品名 (含有成分)
検出された成分
Fat Go Super Slim
KAM Extract (Triffla 50%Punarua 50%)
C-24 500 mg
製品名不明 (Ashoka 50%Punarua 50%)
K-Guggal Extract
ニメスリド
DESI Extract (GiloyTulsi)
製品名不明 (Daru HLDI 33%Punarua 33%Amla 33%)
ARS K RAS (Chirita 50%Amba Haldi 50%)
ヒ素、鉛、ニメスリド

■解説
A1 Herbal Ayurvedic Clinic Ltd.
がウェブサイト等でアーユルヴェーダ製品として販売していた当該製品を検査したところ、医薬品成分や金属が検出された。当該業者の販売していた製品からは過去にも高濃度の金属が検出されており、使用との関連が疑われる重金属中毒の事例が報告されている。すでにカナダ保健省は当該業者の健康製品の販売許可を取り下げており、カナダ保健省は同社の販売するいかなる製品も使用しないように注意喚起している。

(KC 日本人で個人輸入している人がいるかはわかりませんが、何とも恐ろしいものが混入していますね。)


418日 カナダ保健省が医薬品成分を表示した製品に注意喚起
■注意喚起および勧告内容
2019417日、カナダ保健省 (Health Canada) が医薬品成分を表示した8製品に注意喚起。カナダ保健省は当該製品を使用しないように、また、使用して体調に不安を感じている場合は医療機関を受診するように勧告。

製品名
関連成分
777 K
ヨヒンベ
Green Mamba
LipsTenZen
Passion Classic Maximum Power
Red Lips Premium Triple Maximum
Extreme Diamond 2000
シルデナフィル
Rush
亜硝酸イソブチル
The Original Jungle Juice Platinum

■解説
店舗で販売されていた当該製品は、医薬品成分の混入、表示または過去に違反製品として摘発された製品と類似しているなどの理由により、カナダ保健省により押収された。現在のところ、当該製品との因果関係が疑われる健康被害については不明。


健康食品素材データベースに書き2素材が新たに加わりました。

「エリスリトール」

「ナリルチン」
https://hfnet.nibiohn.go.jp/contents/detail3954.html
スポンサーリンク
患者さんとの会話のための話題提供

LINK de DIETより

適度の飲酒にも脳卒中の予防効果はない
  
血圧と脳卒中のリスクは、アルコール摂取量の増加に伴って漸進的に上昇していくようだ、という英国オックスフォード大学などからの中国人を対象とした研究報告。11-2杯の摂取にも保護効果はみられなかった
東アジア人集団では、アルコール摂取が非常に不快な紅潮反応を引き起こすアルコール不耐症の一般的遺伝子変異が存在する。彼らは殆ど飲酒しないが、喫煙などの他の生活習慣とは無関係であるため、アルコール摂取の因果的影響を研究するために使うことができるという。
飲酒パターンに強く影響する遺伝的要因は、ランダムに割り当てられ、かつ生涯持続するので、大規模ランダム化臨床試験の遺伝的等価物として、因果関係を推定することができる。これはメンデルランダム化と呼ばれている。

研究チームは、50万人以上の中国人男女に、アルコール摂取を尋ね、その後10年間追跡調査した。彼らのうち16万人以上について、アルコール摂取を実質的に低下させることに関連する2つの遺伝子変異(rs671rs1229984)を測定した。

男性の場合、これらの遺伝子変異は、平均飲酒量に50倍の差をもたらした。1日の摂取量が、ほとんどゼロに近い人と約4単位の人とである。アルコール摂取量を減らす遺伝子変異は、血圧と脳卒中のリスクの低下にも関連していた。

このエビデンスから、研究チームは、アルコール摂取が14単位(週280g)増えるごとに、脳卒中のリスクを35%高め、軽度から中程度の飲酒に保護効果はないと結論付けた。

飲酒する女性は極めて少数であり、アルコール不耐症を起こす遺伝子変異は血圧や脳卒中リスクに殆ど影響を及ぼさなかった。
https://www.thelancet.com/journals/lancet/article/PIIS0140-6736(18)31772-0/fulltext
スポンサーリンク
ボディビル・サプリと肝臓障害 
  
市販のボディビル用サプリメントの服用によって、長期間に渡る治療困難な肝臓障害や体重減少、黄疸、全身のかゆみに悩まされるケースが見られているという。米国・南カリフォルニア大学の研究。
この研究は、米国予防衛生研究所(NIH)の「薬物性肝障害ネットワーク」に登録された人のうち、市販のボディビル・サプリメントが要因の44人を対象としている。対象者は全員が黄疸(眼や皮膚の黄変)を発症していたほか、ほとんどは全身のかゆみが起こり、入院に至った例が71%にものぼった。死亡した人や肝移植が必要とされた人はいなかった。

調査の結果、彼らの摂取したサプリメントには概して、製品ラベルに書かれていない違法な筋肉増強剤が添加されていることがわかった。「筋肉増強剤は、医師の厳格な管理下でのみ使用されるべきです」と、筆頭著者のシュトルツ博士。
「患者さんは、何らかのサプリメントを利用している場合には医療提供者に対してそれを伝える必要があります。そして、とくにボディビル・サプリメントには特に慎重でなければなりません。それらは違法な、または米国麻薬取締局の規制対象である筋肉増強剤を含んでいる可能性があるからです」

(KC 日本のデータではないですが、ボディビルをやっている方は、かなりの量のサプリメントを服用されているようなので、このようなことが起きても全く不思議でありませんね。)


動物性たんぱく質が豊富な食事は、死亡リスク上昇と関連?!

たんぱく質の供給源に関して食事のバランスが取れていた男性に比べて、植物性たんぱく質より動物性たんぱく質を好んだ男性は、死亡リスクが高いようだ、という東フィンランド大学等からの報告。
研究では、クオピオ虚血性心疾患リスクファクター研究において、食事性たんぱく質とたんぱく質源と死亡リスクとの関連を調査した。対象者はフィンランド男性2,641(1984-1989年のベースライン時、42歳から60)である。ベースライン時、4日間の食事記録法を用いてたんぱく質摂取を推定し、全国死因登録から疾病死亡に関するデータを収集した。

結果は、たんぱく質の供給源が主に動物由来である者は、動物性と植物性のたんぱく質のバランス比率が最も良い者より、フォローアップ中、死亡リスクが23%高かったという。特に、肉の摂取量が多い者は、悪影響との関連が認められた。肉の摂取量が1日当たり200g以上と多かった者は、肉の摂取量が1日当たり100g以下だった男性と比し、死亡リスクが23%高かったという。
研究では、さらに、試験開始時、2型糖尿病、心血管疾患、がんと診断された男性において、たんぱく質の総摂取量が高い者は、死亡リスクの増大と関連したこともわかったという。これら疾患のない者では、同様の関連は認められなかった。

「今回の調査結果は、特に慢性的な病状を有する者において、たんぱく質摂取の健康への影響を調査する必要性を強調する」と締めくくられている。

(KC 毎日200gの肉を食べている日本人は多くないかと思いますが、興味深い結果です。)
スポンサーリンク
先週の健康・健康食品関連情報(414日~420)

行政公表資料より


特になし
大学・研究機関等公表資料より

腸内環境改善により骨密度低下が抑制される可能性 (J-オイルミルズ)

レジスタントスターチ摂取が腸内細菌叢を変化させるとともに骨髄中の炎症を抑え ることで、エストロゲン欠乏に起因する骨密度の低下を防ぐ可能性が示唆された。

(KC 動物試験のデータですが、興味深いですね。)


機械学習で卵巣腫瘍の特性を術前予測
予測・個別化医療に向けた予後に関する新たな分類を発見 (理化学研究所)

卵巣腫瘍患者(悪性卵巣腫瘍334名、良性卵巣腫瘍101名)の年齢及び術前血液検査データ32項目に基づいて、教師あり機械学習を用いることで悪性腫瘍と良性腫瘍を非常に精度良く(AUC=0.968)予測する手法を開発しました。そして、同じデータに基づき、がんの進行期や組織型といった特性を予測できることも示しました。さらに、このデータ32項目に基づいて教師なし機械学習を行った結果、早期がんの中に「良性腫瘍に似た血液検査データパターンを示す症例(クラスタ1)」と「進行がんに似た血液検査データパターンを示す症例(クラスタ2)」が存在していることを見いだしました。クラスタ1は再発がほとんどなかったのに対して、クラスタ2は再発率と死亡率が高いという、予後との強い関連を示しました。

(KC どんどんAIが活用され、早期の的確な診断や最適治療につながることを期待したいですね。本当は、病気になる前に予防できることがベストですが。)


日本人特有の光線過敏症を発見 (富山大学)

不完全骨髄性プロトポルフィリン症(incomplete EPP)において日本人では遺伝子多型 IVS3-48C/C の頻度が高いことを見出し、これまで診断がつかずに見逃されていた幼児、小児における軽症の光線過敏症が潜在的に存在していることを示唆する世界初の報告である。
スポンサーリンク

先週のトクホ・機能性表示食品情報(4月14日~4月20日)

特定保健用食品

415日   1件 許可

 
商品名
申請者
関与する成分
許可を受けた表示内容
1日摂取目安量
区分
許可日
許可番号
1
ヘルシア緑茶 うまみ贅 沢仕立てα
花王株式会社
茶カテキン
本品は、脂肪の分解と消費に働く酵素の活性を高める茶カテキンを豊富に含んでおり、脂肪を代謝する力を高め、エネルギーとして脂肪を消費し、内臓脂肪を減らすのを助けるので、内臓脂肪が多めの方に適しています。
500ml
再許可等特保
H31.4.15
1786

詳細は


機能性表示食品届出公表(414日~420)


届出番号
届出日
商品名
届出者
食品の区分
機能性関与成分名
表示しようとする機能性
D565
2019/2/25
ながみね農業協同組合
ながみねみかん
生鮮
βークリプトキサンチン
本品には、βークリプトキサンチンが含まれています。βークリプトキサンチンは骨代謝のはたらきを助けることにより、骨の健康に役立つことが報告されています。
D566
2019/2/25
株式会社FORDELソリューションズ
ミルテイン
サプリ
ルテイン・ゼアキサンチン、アスタキサンチン
本品にはルテイン・ゼアキサンチン、アスタキサンチンが含まれます。 ルテイン・ゼアキサンチンには目の黄斑部の色素量を増やし、ブルーライト光などの光ストレスから保護し、ぼやけ解消によりはっきり見る力(コントラスト感度)を改善する機能があることが報告されています。 アスタキサンチンは、眼のピント調節機能を維持し、パソコンやスマートフォンの使用による眼の疲労感を軽減することが報告されています。
D567
2019/2/25
井藤漢方製薬株式会社
ナイシダウン
サプリ
ブラックジンジャー由来ポリメトキシフラボン
本品にはブラックジンジャー由来ポリメトキシフラボンが含まれます。ブラックジンジャー由来ポリメトキシフラボンは、BMIが高め(BMI24以上30未満)の方の腹部の脂肪(内臓脂肪及び皮下脂肪)を減らす機能があることが報告されています。また、日常活動時のエネルギー代謝において、脂肪を消費しやすくする機能があることが報告されています。
D568
2019/2/25
株式会社ロッテ
マイニチケア<ストレスや疲労感を軽減するタイプ>ベリーミント味タブレット
その他加工
GABA
本品にはGABAが含まれます。GABAは、仕事や勉強などによる一時的・精神的なストレスや疲労感を軽減することが報告されています。
D569
2019/2/25
株式会社ロッテ
マイニチケア<ストレスや疲労感を軽減するタイプ>エナジードリンク味タブレット
その他加工
GABA
本品にはGABAが含まれます。GABAは、仕事や勉強などによる一時的・精神的なストレスや疲労感を軽減することが報告されています。
D570
2019/2/26
占部大観堂製薬株式会社
うらべの血圧生活
サプリ
GABA
本品には、GABAが含まれます。GABAには、血圧が高めの方の血圧を低下させる機能があることが報告されています。血圧が高めの方に適した食品です。
D571
2019/2/26
株式会社ファンケル
ブルーベリー ミエルネ
サプリ
ビルベリー由来アントシアニン
本品にはビルベリー由来アントシアニンが含まれます。ビルベリー由来アントシアニンは、スマートフォンやパソコンなどを使用する際に、一時的に低下しがちな目のうるおい感の維持や目の焦点を合わせやすくすることによって、目の疲労感の緩和に役立つことが報告されています。
D572
2019/2/27
大正製薬株式会社
ファットケア スティックカフェ モカ・ブレンド
その他加工
コーヒー豆マンノオリゴ糖
本品にはコーヒー豆マンノオリゴ糖が含まれています。コーヒー豆マンノオリゴ糖には、BMIが高めの方のおなかの脂肪(腹部脂肪面積、内臓脂肪面積)や体脂肪率、ウエスト周囲径(ウエストサイズ)を低下させる機能があることが報告されています。
D573
2019/2/27
アサヒカルピスウェルネス株式会社
「骨こつケア」
サプリ
枯草菌(バチルス・サブチルス)C-3102
本品には生きた枯草菌(バチルス・サブチルス)C-3102株が含まれており、加齢とともに低下する骨密度を高める働きがあります。骨の健康が気になる健常な方に適した食品です。
D574
2019/2/28
旭松食品株式会社
新あさひ豆腐煮プラス
その他加工
GABA
本品にはGABAが含まれます。GABAには血圧が高めの方の血圧を下げる機能があることが報告されています。
D575
2019/2/28
湧永製薬株式会社
キョーリック イチョウ葉
サプリ
イチョウ葉由来フラボノイド配糖体及びイチョウ葉由来テルペンラクトン
本品にはイチョウ葉由来フラボノイド配糖体及びイチョウ葉由来テルペンラクトンが含まれます。イチョウ葉由来フラボノイド配糖体及びイチョウ葉由来テルペンラクトンは、認知機能の一部である記憶力(言葉や図形などを覚え、思い出す能力)を維持することが報告されています。
D576
2019/2/28
株式会社アップウェル
ラクトフェリンGP(ジーピー)
サプリ
ラクトフェリン
本品にはラクトフェリンが含まれています。ラクトフェリンは、腸内環境を改善する機能が報告されています。またラクトフェリンは、睡眠感(起床時の眠気と疲労感)を改善する機能が報告されています。
D577
2019/2/28
株式会社協和
ヘルス スイッチ 筋力Ⅱ
その他加工
カルシウム ビス-3-ヒドロキシ-3-メチルブチレートモノハイドレート(HMBカルシウム)
本品にはカルシウム ビス-3-ヒドロキシ-3-メチルブチレートモノハイドレート(HMBカルシウム)が含まれます。カルシウム ビス-3-ヒドロキシ-3-メチルブチレートモノハイドレート(HMBカルシウム)には加齢による筋肉の減少を軽減し、日常生活をスムーズに行うために必要な筋肉量や筋力の維持をサポートする機能があることが報告されています。
D578
2019/2/28
エイボン・プロダクツ株式会社
血糖・血圧サポート
サプリ
GABA、サラシア由来サラシノール
本品にはGABAが含まれます。GABAには、高めの血圧を低下させ、正常の範囲内に維持するのを助ける機能が報告されています。 本品にはサラシア由来サラシノールが含まれます。サラシア由来サラシノールには、糖の吸収をおだやかにし、食後血糖値の上昇をゆるやかにする機能が報告されています。
D579
2019/2/28
エイボン・プロダクツ株式会社
ひざらくライト
サプリ
グルコサミン塩酸塩
本品にはグルコサミン塩酸塩が含まれます。グルコサミン塩酸塩はひざ関節の違和感を軽減することが報告されています。


届出撤回情報

2019411日付け
D22 「HMB Drink(エイチエムビードリンク)レモン味」
D24 「HMB Drink(エイチエムビードリンク)アップル味」
D25 「HMB Drink(エイチエムビードリンク)ブルーベリー味」
株式会社スマートヘルス ・・・・ 3-ヒドロキシ-3-メチルブチレート(HMB
撤回理由 「販売予定が白紙になったので一度撤回いたします。」

2019412日付け
B289 「楽らく闊歩」
株式会社学文社 ・・・・ 非変性Ⅱ型コラーゲン
撤回理由 「生産終了となるため」

2019415日付け
A309 「ダノンビオ プレーン・加糖」
ダノンジャパン株式会社 ・・・・ ビフィズス菌 BE80 Bifidobacterium lactis CNCM I-2494
撤回理由 「ブランド内での一貫した広告宣伝活動を行うため、当該商品の販売を終了したため。」


今週の注目の届出

D572 「ファットケア スティックカフェ モカ・ブレンド」
大正製薬株式会社 ・・・・ コーヒー豆マンノオリゴ糖
機能性表示 「本品にはコーヒー豆マンノオリゴ糖が含まれています。コーヒー豆マンノオリゴ糖には、BMIが高めの方のおなかの脂肪(腹部脂肪面積、内臓脂肪面積)や体脂肪率、ウエスト周囲径(ウエストサイズ)を低下させる機能があることが報告されています。」

新成分 SR(1報 5研究)で評価
採用文献1報に記載された5研究におけるコーヒー豆マンノオリゴ糖(マンノビオースとして)の摂取量は36g/日であった。5研究の中にはBMI30以上の被験者が含まれている研究もあったが、採用文献では、BMI30以上の被験者を除き、BMI25以上30未満の健常成人での解析が実施され、コーヒー豆マンノオリゴ糖の摂取が、BMIが高めの方の腹部脂肪面積、内臓脂肪面積、体脂肪率、ウエスト周囲径を低下させることが示されていた。また、BMIBMI25以上30未満の健常成人の内、内臓脂肪面積が100cm2未満に該当する者(肥満症に該当しない者)のみを用いた層別解析においても、同様の結果が確認された。
Jpn Pharmacol Ther(薬理と治療) 2016 1 44:1417-34

作用機序
コーヒー豆マンノオリゴ糖は、構造を維持したまま小腸に到達することで食事から摂取される脂質の吸収を抑制し、糞便中への脂質排泄を促進することによって、体内に吸収されるエネルギー量を減らし、これにより脂肪細胞の肥大化を抑制することで、結果としておなかの脂肪(腹部脂肪面積、内臓脂肪面積)や体脂肪率、ウエスト周囲径(ウエストサイズ)を低下させると考えられる。

(KC トクホでは既出ですが、機能性表示食品の成分としては、初めての届出です。
以前は、オリゴ糖は糖質ということで認められなかったため、届出が遅れていたものですね。評価も、本当の意味でのSR論文で評価しています。同じ1報のみの評価にしても重みが違います。5研究を総合的に評価した論文で評価しています。)


D573 「骨こつケア」
アサヒカルピスウェルネス株式会社 ・・・・ 枯草菌(バチルス・サブチルス)C-3102
機能性表示 「本品には生きた枯草菌(バチルス・サブチルス)C-3102株が含まれており、加齢とともに低下する骨密度を高める働きがあります。骨の健康が気になる健常な方に適した食品です。」

新規成分 臨床試験で評価
健康な閉経後女性(50-69歳)76名を38名ずつ2群に分け、片方の群には枯草菌(バチルス・サブチルス)C-3102株を34億個含む「骨こつケア」を、もう片方の群には機能性関与成分を含まないプラセボを摂取させ、24週間後の骨密度を測定しました。
結果
 個人的な理由で脱落した7名、試験期間中に抗生物質を使用した8名の計15名を除外した61名(「骨こつケア」摂取群:31名、プラセボ摂取群:30名)を対象に解析した結果、プラセボ摂取群と比較して、「骨こつケア」摂取群では、摂取24週間後の大腿骨骨密度の変化率が有意に上昇しました。このことから、「骨こつケア」の摂取により、骨密度が上昇することが示されました。
Bioscience of Microbiota, Food and Health Vol. 37 (4), 87–96, 2018

作用機序
枯草菌(バチルス・サブチルス)C-3102 株においても、腸内のビフィドバクテリウム属が増加することにより炎症性サイトカインが減少し、破骨細胞の活性が抑制されることで、骨吸収が抑えられ、骨密度が上昇した可能性が考えられる。

(KC キャッチフレーズを乳酸菌ともビヒィズス菌とも違うと謳って既に販売しているもので、機能性表示食品として届出をしたみたいですね。)


機能性表示食品の届出一覧は、情報検索のデータベースで確認できます。


過去のメールマガジンは、こちらのサイトから閲覧可能です。
http://kc1104.blogspot.com/2018/


今週も最後まで、お付き合いいただき有難うございました。
平成の世も残すところ、10日となりました。30年というのは長いのか短いのか、今から振り返ると、あっという間だったような気がします。
振り返ってみると、何も残せていないということを改めて知ることとなり、落ち込んだりもしてしまいます。
令和の世を30年生きられるかはわかりませんが、なにかこの30年で足跡を残したいと意気込みだけは大きくして、次の時代に突入したいと思います。
次週は、平成最後のメルマガ配信となりますが、GWに突入していることもあり、配信が若干遅れることもあるかもしれません。その節はご了承ください。

それでは、素敵な平成最後の週になりますように。(KC)

平成30年4月1日 第1号発行

0 件のコメント:

コメントを投稿