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行政からの通知、取り締まり等
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先週の行政の動き (3月13日~3月19日)
特になし
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健康食品の健康被害情報 国立健康栄養研究所HPより
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健康食品の健康被害情報(3/6~3/12) 国立健康栄養研究所HPより
(外国のバイアグラ関係成分含有のサプリメントの注意喚起、米国FDA/FTCの新型コロナウイルス対策に関連した虚偽宣伝に関する注意喚起は、掲載していません)
素材情報より
「魚油」安全性:危険情報
・59歳男性 (日本) が、肝油5〜10粒/日を約1年間摂取していたところ、健康診断の胸部レントゲンで異常陰影が認められ、肺生検で外因性リポイド肺炎と診断された。肝油の摂取中止により、陰影が縮小し、改善した。肝油の誤嚥が原因と疑われた。
気管支学. 2018;40(Suppl):S374.
新規収載
・「シークヮーサー、シークワーサー、シークワシャー」
https://hfnet.nibiohn.go.jp/contents/
detail4897.html
・「食用ホオズキ、プルイノサ」
https://hfnet.nibiohn.go.jp/contents/
detail4904.html
・「シャジン、沙参、ツリガネニンジン」
https://hfnet.nibiohn.go.jp/contents/
detail4912.html
・「シシウド」
https://hfnet.nibiohn.go.jp/contents/
detail4911.html
・「センソウ、仙草、リョウフンソウ」
https://hfnet.nibiohn.go.jp/contents/
detail4910.html
・「ガルシニアインディカ、コクム」
https://hfnet.nibiohn.go.jp/contents/
detail4909.html
・「ヒイラギモチ、クコツ」
https://hfnet.nibiohn.go.jp/contents/
detail4908.html
・「アサガオ」
https://hfnet.nibiohn.go.jp/contents/
detail4907.html
・「アケビ、モクツウ」
https://hfnet.nibiohn.go.jp/contents/
detail4906.html
・ブラッククミン、クロタネソウ、ニゲラ」
https://hfnet.nibiohn.go.jp/contents/
detail4905.html
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患者さんとの会話のための話題提供
LINK de DIETより
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①高齢者の葉酸低下は認知症と死亡リスクの上昇に関連している? |
高齢者の葉酸低下は認知症と死亡リスクの上昇に関連している?
血中葉酸レベルが低い高齢者は、認知症の発症リスクや全死因による死亡リスクが高まる可能性がある、という米国マウントサイナイ医科大学などからの研究報告。
研究チームは、イスラエル在住で、葉酸濃度を測定した2013年までの少なくとも10年間認知症がないことが確認された27,188人(60-75歳)の前向きコホートのデータを解析した。3,418人(13%弱)が葉酸欠乏(4.4ng/ml未満)だった。2017年末まで追跡調査された。
解析の結果、血清葉酸欠乏の者は、葉酸欠乏でない者と比べて、認知症の発症リスクが有意に高く(HR=1.68)、全死因による死亡リスクも有意に高かった(HR=2.98)という。
本研究は、観察研究であり、そのため、原因関係を確立することはできない、と研究者らは認めている。
けれども、葉酸欠乏はホモシステインレベルに影響を及ぼし、したがって認知症の血管リスクに影響を及ぼし、および/またはニューロンのDNA修復を損ない、酸化的損傷に対して脆弱にし、脳細胞の老化と損傷を加速させる可能性がある、と研究者らは説明している。
研究チームは「葉酸の血清濃度が、老年期の認知症と死亡のリスクを修正するために使用されるバイオマーカーとして機能する可能性がある」と結論付けている。
https://ebmh.bmj.com/content/early/
2022/02/03/ebmental-2021-300309
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②高コレステロール血症と心臓病の「一貫性のない」関連性 |
高コレステロール血症と心臓病の「一貫性のない」関連性
LDL-コレステロール(LDL-C)と、心臓発作や脳卒中などの健康状態の悪化との関連は、以前考えられていたほど強くない可能性がある、というアイルランド王立外科医学院(RCSI)によるメタ分析。
この研究は、LDL-Cを低下させて心血管疾患(CVD)のリスクを下げることを目的として処方されるスタチンの有効性に疑問を投げかけるものであるという。
先行研究では、スタチンを使用してLDL-Cを低下させることは、健康上の結果にプラスの影響を与えることが示唆されており、これは、CVDの予防に関する専門家のガイドラインに反映されている。
今回の発見は、この理論と矛盾しており、この関係は以前に考えられていたほど強くはなかったことがわかったというのである。代わりに、本研究は、スタチンを使用してLDL-Cを低下させることは、心筋梗塞、脳卒中、および全死因による死亡などのアウトカムに対して、一貫性がなく決定的でない影響しかないことを示している。
加えて、スタチンを使用することの全体的な利益は小さく、個々人のリスク因子に依存して変化することを示しているという。
筆頭著者のポーラ・バーン博士は、調査結果について次のように述べている。「コレステロールを下げると心臓病のリスクが減り、スタチンがこれを達成するのに役立つというメッセージが長い間ありました。しかし、私たちの研究によると、実際には、スタチンを服用することの利点はさまざまであり、かなり控えめなものになる可能性があります。」
https://jamanetwork.com/journals/
jamainternalmedicine/article-abstract/2790055
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③たんぱく源の多様性、高血圧のリスク低下か |
たんぱく源の多様性、高血圧のリスク低下か
多種多様なたんぱく源を採り入れた、バランスのよい食生活は、高血圧の発症リスクを下げる可能性があるという。また、総たんぱく質摂取量が多い場合・少ない場合の両方とも高血圧発症リスクは高まることが明らかに。中国・南部医科大学南方病院の研究。
高血圧は心血管疾患の主な原因の1つであり、放置すると、循環器系へのダメージとなり、心臓発作、脳卒中など、健康状態に大きな影響を与える要因となる。
質の低い食生活と心血管疾患およびその死亡のリスクとの間には強い関連がある。米国心臓協会は、2021年に公表した食事指針で、主に植物性食品や、魚介類、低脂肪または無脂肪の乳製品、また好みに応じ、脂肪分が少ない非加工肉などの健康的なたんぱく源を摂るよう提唱している。量としては1日あたり1~2サービング、つまり5.5オンス(約156g)を推奨している。
研究グループは、1997年から2015年までに行われた中国健康栄養調査(2~4年ごとに実施)7回のうち少なくとも2回に参加した中国在住の成人約12,200人の健康情報を分析した。対象者の初回調査をベースラインとして使用し、最後の回のデータは比較のためのフォローアップとして使用した。対象者の平均年齢は41歳で、47%が男性だった。この調査では、24時間思い出し法により同じ週の三日間の食事の聞き取りを行ったほか、家庭の食品在庫により食事摂取量を把握している。
対象者のたんぱく源の摂取状況を把握するため、食品を8つのグループ(全粒穀物、精製穀物、加工赤身肉、未加工赤身肉、鶏肉、魚、卵、豆類)に分け、それぞれ摂取していれば1ポイントずつ加算し、これをたんぱく質の「多様性スコア」として評価した。(多様性が最大の場合には8ポイントとなる。)そして、多様性スコアと高血圧の新規発症との関連を調べた。
分析の結果:
約12,200人の対象者の35%以上が、フォローアップ中(平均期間6年)に新たに高血圧を発症した。
たんぱく質の多様性スコアが最も低い(2未満)人と比較して、スコアが最も高い(4以上)人は、高血圧発症するリスクが66%低くなっていた。
8グループの食品はそれぞれ、高血圧のリスクが最も低くなる摂取量が存在することがわかったため、研究グループはこれを適切な摂取量とした。
総たんぱく質摂取量については、摂取量に応じて5つのカテゴリー(五分位数)に分けた。すると、摂取量が最も少ないグループと最も多いグループでは、他のグループに比べて高血圧発症リスクが最も高くなっていた。
「心臓の健康についてのメッセージとしては、単一のたんぱく源に焦点を合わせるのではなく、さまざまな異なる供給源からのたんぱく質を含むバランスの取れた食事を摂ることが、高血圧の発症を防ぐのに役立つ可能性があるということです」と秦医師は述べている。
https://www.ahajournals.org/doi/10.1161/
HYPERTENSIONAHA.121.18222
(KC なんでも、色んなものを美味しく食べるが一番ということを、難しく考えなく実行すればよいだけなのですが…)
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先週の健康・健康食品関連情報
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先週の健康・健康食品関連情報(3月6日~3月12日)
行政公表資料より
特になし
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国立健康栄養研究所機関紙「健康・栄養ニュース」 第67号
https://www.nibiohn.go.jp/eiken/info/
pdf/newsletter67.pdf
・日本成人における低用量の身体活動奨励と簡便なカウンセリングが 身体活動量に及ぼす1年間の介入効果および2年間の効果の保持:
ランダム化介入研究
・健康日本21(第二次)の中間評価からみた生活習慣に関する目標設定の課題
・コロナ禍での食・生活習慣の変化に注意が必要です
・新規キサンテン誘導体であるDS20060511は骨格筋特異的にGLUT4を活性化することにより耐糖能異常を改善する
・スリランカ小学生における行動特性と生活習慣および体格との関連
・12週間の減量支援プログラムにおける減量効果と食事のタイミングとの関連性
・東京栄養サミットへの国立健康・栄養研究所の貢献
日本人における飲酒と胃がんリスク (国立がん研究センター)
https://epi.ncc.go.jp/can_prev/
evaluation/8904.html
男性では、お酒を全く飲まない群と比較して、1日のエタノール摂取量が23〜46g未満の群で1.09倍、46〜69g未満で1.18倍、69〜92g未満で1.21倍、92g以上で1.29倍と胃がん罹患リスクが有意に増加し、飲酒量が多くなるほど胃がん罹患リスクが増加する量反応関係を認めました。
女性では、お酒を全く飲まない群と比較して、お酒を飲む群で統計学的に有意な胃がん罹患リスクの増加を認めませんでした。
フレイルになる人は2年前に舌の動きが衰えていた (岡山大)
http://www.okayama-u.ac.jp/tp/release/
release_id934.html
様々な要因を分析した結果、2年後にフレイルになった人はすでに舌の動きが衰えた人たちでした。
舌の動きは訓練すると維持・改善できるといわれているため、舌の動きが衰えないようしっかり動かすことで、フレイルを予防できるかもしれません。
妊活白書 2021 (ロート製薬)
https://www.rohto.co.jp/news/release/
2022/0311_01/
「ふたり妊活ができている」人は増加
2018年から4年間で緩やかな上昇傾向。男性では最も低かった2019年から約20ポイント増加。
妊活に対するポジティブな気持ちが、徐々に回復
この1年で「妊活についてポジティブ・積極的な気持ちになった」「自分の気持ちに余裕が生まれた」といった意識が上昇。新型コロナウイルス感染症の影響で下がり気味だった妊活に対するマインドは徐々に回復の傾向。
(KC ロートさん、こんなことやっているのですね。)
たまひよ妊娠・出産白書 2022 (ベネッセ)
https://blog.benesse.ne.jp/bh/ja/news/
20220315release.pdf
・今よりもっと育児に関わりたい父親は 82%。若い世代ほど、育児に積極的。
・男性育休の利用促進のために、母親側は父親の職場環境・雰囲気改善を重視している。
実際に休んでみて、仕事やキャリアに影響はなかったと答えた父親は 43%。
・出産・育児環境については父母で意識差。母親「産み育てにくい」が 67%で父親より負担を感じている。
コロナ禍を経て、子どもに身に付けてほしい力第1位は「自分で考えて行動する力」
服薬補助食品としてのカスピ海ヨーグルトの利用に関する論文が発表 (岩手医大)
https://www.iwate-med.ac.jp/wp/
wp-content/uploads/
41e9381f2af9e45bb3fb5b854425b61d.pdf
服薬補助食品として「カスピ海ヨーグルト」、服薬補助ゼリー、とろみ調整食品(とろみ剤)を用いました(図 1)。服薬補助食品に薬剤(便秘薬である酸化マグネシウム錠、利尿剤であるフロセミド錠等)を浸漬し、日本薬局方に準じて崩壊試験※1 および溶出試験※2 を行いました。服薬補助食品に浸漬しなかったときに比べ、ヨーグルトやとろみ剤に浸漬すると崩壊が遅延する薬剤がいくつか認められましたが、著しい遅延ではありませんでした。また、酸化マグネシウム錠の溶出率は服薬補助食品に浸漬しなかったときに比べ、試験開始 15 分後では服薬補助ゼリーで 6%、とろみ剤で14%、ヨーグルトで 25%溶出率が低下しましたが、120 分後の溶出率は全てのサンプルで 90%以上でした。
(KC 個人的には、わざわざヨーグルトを利用する必要はないと思うのですが…)
カスピ海乳酸菌の便通改善作用および免疫力スコアの改善を確認 (フジッコ)
https://www.fujicco.co.jp/corp/upload/
pr_220311.pdf
便秘がちな健常成人男女に、「カスピ海乳酸菌」を含む錠剤を 4 週間摂取してもらい、便通改善および免疫力スコアに及ぼす影響を調べることを目的として試験を行いました。
その結果、「カスピ海乳酸菌」の継続摂取により排便状況が改善するだけでなく、便中の乳酸菌数やビフィズス菌数が増加することが明らかになりました。さらに、キラーT 細胞へ分化する特定の免疫細胞の数が少ない対象者のみを集めた層別解析により、「カスピ海乳酸菌」の継続摂取が免疫力スコアを高めることが明らかになりました。
近視や遠視の進行を対象とした縦断的大規模コホート調査を実施
小学生年代からの近視の早期予防が非常に重要 (横浜市立大)
https://www.yokohama-cu.ac.jp/news/
2021/20220315meguroakira.html
男女ともに、5歳以降に近視化が急速に進行し、6歳から−2.0ジオプトリ—(D)を超える屈折値の5年間変化が観察され、8歳からの5年間の変化量が最大であった。
近視化を伴う屈折値の5年間変化は、8歳をピークとして徐々に減少したが、11歳まで−2.0 Dを、14歳まで−1.0 Dを超える屈折値の5年間変化が男女ともに観察された。
小学生年代における近視の早期予防が非常に重要であることが確認された。
「デジタル森林浴」が日々のストレスを低減する
森林の環境が再現された室内体験がもたらす心身の疲労回復効果 (森林総合研究所)
http://www.ffpri.affrc.go.jp/press/
2022/20220301/index.html
屋内で森林内の風景・音・香りを再現した「デジタル森林浴」に、生理・心理的な疲労回復効果があることが分かりました。
「デジタル森林浴」によって、副交感神経が上昇し心拍数が低下する、気分が改善することなどが明らかになりました。
「デジタル森林浴」は、1.心身のストレス軽減、2.病院やオフィス、商業施設等におけるリラックス空間の創出、3.心の健康の視点から、森に興味を持ってもらうきっかけとしての貢献が期待できます。
(KC デジタルもいいけど、マンボーも明けたので、リアル森林浴に出かけたいですね。)
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先週のトクホ・機能性表示食品情報
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※【届出番号】【商品名】【届出者】【届出者】【食品の区分】【機能性関与成分名】【表示しようとする機能性】の順で掲載。
※効率的に使用できるよう、外部サイトへのリンクを貼りました。
会社名のリンク::機能性表示食品まとめ一覧
■制度開始から届出た商品を確認できます。
商品名のリンク:機能性表示食品リストとエビデンス
■エビデンス詳細・製造工場・摂取時の注意等を確認できます。 |
機能性表示食品届出公表(3月13日~3月19日)
今週はなし
「機能性表示食品届出情報 簡単動画解説」はこちらから
YouTube チャンネル名
「機能性表示食品情報」
https://www.youtube.com/channel/
UCz0TQYw99ttqqQCmiKzxVww
チャンネル登録をしてご覧いただければ幸いです。
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あとがき
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おはようございます。
東京は、サクラの開花宣言をするようです。
マンボーも明けるみたいです。
今年は、花見や歓迎会が出来るようになるといいですね。
さて、今週は、年度末前の静けさなのか、情報が少なくなっています。
来週と、再来週が、どんなことになるのか、今から冷や冷やしています。
では、素敵な3連休を。(KC)
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