薬剤師さんのための健康食品情報第203号
平成30年4月1日 第1号発行
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行政からの通知、取り締まり等 |
先週の行政の動き (2月27日~3月5日) 2月25日 食薬区分における成分本質(原材料)の取扱いの例示の一部改正について (厚生労働省) 2月25日付けにて、食薬区分の改正がありました。 食薬区分が「非医」から「専ら医」に変更された植物由来原材料 ・シンキンソウ(ヒカゲノカズラ) ・センソウトウ ・イボツヅラフジ(Tinospora crispa) ・ノゲイトウ(セイショウ) ・ヒメツルニチニチソウ 令和4年2月25日 薬生監麻発 0225 第1号 通知 https://www.mhlw.go.jp/content/ 000901201.pdf 3月1日 令和3年度消費者庁事業 「特定保健用食品の疾病リスク低減表示に係る調査・検討事業」 検討結果概要 (3月1日開催 第59回 新開発食品調査部会 資料より) https://www.cao.go.jp/consumer/kabusoshiki /shinkaihatu/bukai/doc/ 059_20220301_sankou9.pdf 虫歯の疾病リスク低減表示について、報告されています。 許可表示(例) 間食として糖分やでんぷんの多い食品を頻繁に食べると、むし歯が促進されます。[また、乳歯がむし歯になると永久歯もむし歯にかかりやすいと言われています。] この食品は、むし歯の原因となる発酵性糖質を含んでおらず、この食品に含まれる○○(関与成分)は、≪むし歯の原因となる(サロゲートマーカーを改善)するため、≫ [お子様の] むし歯のリスクを減らす可能性があります。 ※[ ]内は未成年を対象とした製品に記載 ※≪≫内はサロゲートマーカーをエンドポイントとして評価を行った場合に必須 3月1日 第 4 回 「機能性表示食品広告審査会」 結果報告の公表 (日健栄協) 12月14日に開催された第4回機能性表示食品 広告審査会の結果が公表されました。 結果報告 https://www.jhnfa.org/k11-7.pdf 3月2日 連鎖販売業者【株式会社ARK】に対する行政処分 (消費者庁) https://www.caa.go.jp/notice/assets/ consumer_transaction_cms203 _220302_01.pdf 中部経済産業局は、化粧品、健康食品等を販売している連鎖販売業者である株式会社ARKに対し、令和4年3月1日、特定商取引法第39条第1項の規定に基づき連鎖販売取引の一部等(勧誘(勧誘者に行わせることも含みます。申込受付も同じ。)、申込受付及び契約締結)を、令和4年3月2日から令和4年6月1日までの3か月間、停止するよう命じました。 特定商取引法に違反する行為 (1)勧誘目的等の明示義務に違反する行為(勧誘目的の不明示) (2)勧誘目的を告げずに誘引した者に対する公衆の出入りしない場所における勧誘 (3)ARKの統括する一連の連鎖販売業に係る連鎖販売契約の締結につい て迷惑を覚えさせるような仕方で勧誘をする行為 3月2日 機能性表示食品の届出事前確認に関する連絡協議会の開催について (消費者庁) https://www.caa.go.jp/policies/policy/ food_labeling/foods_with_function_claims/ assets/foods_with_function_claims_ 220302_0001.pdf (KC ついに、機能性表示食品届出の届出確認期間を「ゼロ日」目指した取り組みがついにスタートしますね。) |
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健康食品の健康被害情報(2/27~3/5) 国立健康栄養研究所HPより |
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①ワクチン接種「直後に運動」すると抗体が増加か |
ワクチン接種「直後に運動」すると抗体が増加か インフルエンザまたはCOVID-19ワクチンの接種直後に軽度~中程度の強度の運動を90分間行うと、運動しなかった人に比べて免疫が増強する可能性が発見された。運動による副作用の増加はみられなかったという。米アイオワ州立大学の研究。 この研究では、ワクチン接種から30分以内にエアロバイクや速歩などの軽度~中程度の運動を開始した参加者と、運動しなかった参加者と比較した。なお、ワクチンは新型インフルエンザ、季節性インフルエンザ、COVID-19の3種で、それぞれ別の参加者に接種した。運動時間は、季節性インフルエンザワクチン接種群は45分または90分のいずれか、新型インフルエンザおよびCOVID-19ワクチン接種群は90分とした。 結果、4週間後の抗体量はいずれのワクチンを摂取した場合でも、運動しなかった人に比べて90分間運動をした人の方がより多くなっていた。しかし、運動時間が45分間だった人では差がみられなかった。また、マウスを用いた実験でも同様の結果が得られたという。 <免疫増強の理由はなにか?> 比較的長時間の、軽度~中程度の強度の運動が体の免疫応答を改善する理由について、コフート教授は複数の可能性を挙げている。運動は血液とリンパの巡りを良くし、免疫細胞の循環を助ける。免疫細胞は体内を移動するため、異物を検出する可能性が高くなるというわけだ。 マウス実験からのデータはまた、運動中に生成されるたんぱく質のタイプ(すなわち、インターフェロンα)がウイルス特異的抗体およびT細胞の生成に役立つことを示唆している。 https://www.sciencedirect.com/science/article/ pii/S0889159122000319?via%3Dihub |
②野菜を食べることは心血管疾患を予防しない? |
野菜を食べることは心血管疾患を予防しない? 野菜が豊富な食事は、心血管系疾患(CVD)のリスクを下げないかもしれない、という英国オックスフォード大学などからの研究報告。 カロテノイドやα-トコフェロールなどの成分はCVDから保護できる特性を持っているため、野菜の摂取がCVDのリスクを低下させる可能性があることは一見もっともらしいように思われる。けれども、これまでのところ、CVDに対する野菜摂取の全体的な影響に関する先行研究のエビデンスは一貫していなかった、と研究チームは述べている。 今回新たに発表された研究結果は、調理済みまたは未調理の野菜のより高い摂取がCVDのリスクに影響を与える可能性が低いことを示している。また、交絡因子が、これまでの疑わしいと思えるポジティブな知見をいかにして導いたのかについても説明している。 英国バイオバンクは、英国の50万人の成人の健康状態を、彼らの医療記録にリンクすることで追跡している。2006年から2010年に登録したボランティアは、食事、生活習慣、既往歴、妊娠歴、およびその他の因子について聞き取り調査を受けた。 今回研究チームは、399,586人の参加者(うち4.5%がCVDを発症)の登録時の回答を使用して、未調理野菜と調理野菜の1日平均摂取量について検討した。そして、心筋梗塞、脳卒中、または主要なCVDによる、入院または死亡のリスクとの関連を分析した。その際、社会経済的地位、身体活動、およびその他の食事因子を含む、考えられるさまざまな交絡因子を考慮した。 重要な問題として、研究チームは「残留交絡」の潜在的な役割、つまり、未知の追加因子または既知の因子の不正確な測定が、CVDリスクと野菜摂取の間の疑わしい統計的関連につながる可能性があるかどうかも評価した。 参加者の野菜、生野菜、調理野菜の1日の平均摂取量は、各々1人あたり山盛り大さじ5.0、2.3、2.8だった。CVDによる死亡リスクは、野菜の摂取量が最も少ない人と比較して、摂取量が最も多い人で約15%低かった。しかし、この明らかな効果は、社会経済的、栄養学的、医学的に関連する可能性のある交絡因子を考慮に入れると、大幅に弱まったという。これらの因子を調整すると、CVDに対する野菜摂取量の予測統計的検出力が80%以上低下した。これは、これらの交絡因子のより正確な測定が野菜摂取量の残留効果を説明することを示唆するという。 https://www.frontiersin.org/articles/ 10.3389/fnut.2022.831470/full (KC 普通に考えて、野菜摂取も重要だけど、栄養状態が同化の方が、大きな影響を与えることは言うまでもないと思う。) |
③微量栄養素を補うことは心不全の治療に役立つか? |
微量栄養素を補うことは心不全の治療に役立つか? |
④カロリー制限試験が、人間の健康を延ばす上で重要な要素を明らかに |
カロリー制限試験が、人間の健康を延ばす上で重要な要素を明らかに |
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先週の健康・健康食品関連情報(2月27日~3月5日) |
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趣味と循環器疾患発症リスクとの関連 (国立がん研究センター) |
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特定保健用食品
特定保健用食品 3月4日 3件 許可 区分:総合栄養食品 商品名:アイソカルサポート 1.5 Bag(バッグ) 申請者:ネスレ日本株式会社 許可を受けた表示内容:アイソカルサポート 1.5 Bagは、食事として摂取すべき栄養素をバランスよく配合した総合栄養食品で、疾患などにより通常の食事で十分な栄養を摂ることが困難な方に適しています。 許可番号:第2021018号 区分:とろみ調整食品 商品名:ネオハイトロミールスリム 申請者:株式会社フードケア 許可を受けた表示内容:本品は、えん下を容易にし、誤えんを防ぐことを目的としたとろみ調整用食品です。 許可番号:第2021019号 区分:とろみ調整食品 商品名:明治かんたんトロメイク 申請者:株式会社明治 許可を受けた表示内容:本品は、食事中の誤えんを防ぐため、食べ物や飲み物にトロミをつける事ができるとろみ調整用食品で、えん下困難者が食事や水分を摂取する際の使用に適しています。 許可番号:第2021020号 |
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※【届出番号】【商品名】【届出者】【届出者】【食品の区分】【機能性関与成分名】【表示しようとする機能性】の順で掲載。 ※効率的に使用できるよう、外部サイトへのリンクを貼りました。 会社名のリンク::機能性表示食品まとめ一覧 ■制度開始から届出た商品を確認できます。 商品名のリンク:機能性表示食品リストとエビデンス ■エビデンス詳細・製造工場・摂取時の注意等を確認できます。 |
今週はなし |
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おはようございます。 |
平成30年4月1日 第1号発行
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