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行政からの通知、取り締まり等
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6月15日 無承認無許可医薬品によると疑われる健康被害 (相模原市)
https://www.city.sagamihara.kanagawa.jp/
kurashi/kenko/ijiyakuji/1007543.html
SNSを通じて購入したダイエット用健康食品(Detoxeretゼリー及びDETOXERET Chokolade)を摂取した市民から、令和4年4月21日に体調不良の相談がありました。
本市では、当該ダイエット用健康食品の販売者等を管轄する福岡市等に情報提供するとともに、調査の過程でDETOXERET Chokoladeも体調不良への関与が強く疑われたことから、市衛生研究所で検査したところ、医薬品成分のシブトラミンが検出されたものです。
製品名:DETOXERET Chokolade
容器:合成樹脂製容器入り
内容物:固形チョコレート
検出された医薬品成分
成分名 シブトラミン
検出された量 2.8mg/g
※チョコレート1個あたりのシブトラミン含有量は、概ね17.9mg/個となります。 |
6月15日 いわゆる健康食品による健康被害(疑い)事例 (千葉県)
https://www.pref.chiba.lg.jp/yakumu/
press/2022/20220616.html |
令和4年6月7日に厚生労働省、兵庫県西宮市及び千葉市が報道発表した「医薬品成分を含有する健康食品の発見」について、県内でも同製品を喫食した者から、5月30日に長生保健所に健康相談がありました。相談者から喫食していない製品の提供を受け、千葉県衛生研究所で検査したところ、西宮市、千葉市と同様の医薬品成分(シブトラミン)が検出されましたので、お知らせします。
製品の概要
(1)製品名 Detoxeret ゼリー
(2)内容量 15本
(3)形状 ゼリー状
(4)検出された医薬品成分 シブトラミン
(5)その他検出された成分 フェノールフタレイン
(KC 既に国内で3例目の健康被害です。この商品、かなり出回っていますね。注意喚起お願いします。) |
6月15日 インターネット販売における食品表示の情報提供に関するガイドブックの公表
消費者庁から、「インターネット販売における食品表示の情報提供に関するガイドブック」及び「インターネット販売における食品表示の情報提供に関するガイドブック(別冊)食品表示情報の入手方法と管理方法」が正式に公表されました。
インターネット販売における食品表示の情報提供に関するガイドブック
https://www.caa.go.jp/notice/assets/
food_labeling_cms202_220615_02.pdf
インターネット販売における食品表示の情報提供に関するガイドブック(別冊)食品表示情報の入手方法と管理方法
https://www.caa.go.jp/notice/assets/
food_labeling_cms202_220615_03.pdf
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6月15日 「食品表示基準Q&A」を改正 (消費者庁)
食事表示基準Q&Aの第14改正版が公表されました。
食品表示基準Q&A (最新版)
https://www.caa.go.jp/policies/policy/
food_labeling/food_labeling_act/assets/
food_labeling_cms201_220615_13.pdf
新旧対照表
https://www.caa.go.jp/policies/policy/
food_labeling/food_labeling_act/assets/
food_labeling_cms201_220615_15.pdf
(KC
魚介類の名称のガイドラインの変更に伴う改正)
(健康食品の話題ではないですが)
OTC販売機の実証実験スタート
サンドボックス制度の 「駅改札内における OTC 販売機を用いた一般用医薬品販売」の実証実験スタートしているようです。
大正製薬プレスリリース
https://www.taisho.co.jp/company/news/
2022/2022053001-1.pdf |
健康食品の健康被害情報 国立健康栄養研究所HPより
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健康食品の健康被害情報(6/12~6/18) 国立健康栄養研究所HPより
(外国のバイアグラ関係成分含有のサプリメントの注意喚起、米国FDA/FTCの新型コロナウイルス対策に関連した虚偽宣伝に関する注意喚起は、掲載していません)
特になし
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患者さんとの会話のための話題提供
LINK de DIETより
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①マメ科植物が豊富なビーガン食は減量に有効? |
マメ科植物が豊富なビーガン食は減量に有効?
ビーガン食は食事の質を改善し、体重の減少とインスリン感受性の改善をもたらすかもしれない、という「責任ある医療のための医師会」による研究報告。体重の減少は、マメ科植物の摂取量の増加と肉、魚、家禽の摂取量の減少に最も関連していたという。
「私たちの研究によると、健康の質を改善する最善の方法は、食べる食品の質を改善することです」と委員会の臨床研究責任者であり本研究の共著者であるハナ・カレオバ医師は述べている。「つまり、動物性食品を避け、果物、野菜、穀物、豆が豊富なビーガン食を食べることを意味します。」
研究チームは、244名の過体重成人を対象に16週間の試験を実施した。ランダムに2群に分け、1群(対照群)は食事を変更せず、別の1群(介入群)は野菜、穀物、豆類、果物からなる、カロリー制限なしの低脂肪ビーガン食に従うように求められた。研究チームは、食事の質、体重、脂肪量、およびインスリン感受性を追跡した。最終的なデータ分析には、研究全体を完了し、最終的な食事記録を提出した219人の参加者のデータが含まれた。
試験の結果、ビーガン食の参加者は平均体重13ポンド(5.9kg)と脂肪量9.1ポンド(4.1kg)を減少させた。食事を変更しなかったグループでは、体重と脂肪量は減少しなかった。ビーガン群では、果物、マメ科植物、肉代替品、全粒穀物の摂取量の増加、および動物性食品、添加油、動物性脂肪の減少が体重減少に関連していたという。ビーガン群はまた、インスリン感受性も改善した。
代替健康的な食事インデックス(AHEI2010)で測定されたビーガン群の食事の質は、食事を変更しなかったグループに有意な変化がなかったのとは対照的に、平均6ポイント増加した。
https://linkinghub.elsevier.com/retrieve/
pii/S2212267222002350 |
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②コーヒーは急性腎障害のリスクの低下につながる? |
コーヒーは急性腎障害のリスクの低下につながる?
1日に少なくとも1杯のコーヒーを飲む人は、コーヒーを飲まない人に比べて、急性腎障害のリスクが低いかもしれない、という米国のジョンズホプキンス大学からの研究報告。
研究チームは、1987年に開始された「コミュニティにおけるアテローム性動脈硬化症リスク」研究から14,207人の参加者(平均年齢54歳)のデータを解析した。追跡期間中に1,694件の急性腎障害が記録された。
種々の因子を調整した結果、毎日コーヒーを摂取する参加者は、コーヒーを摂取しない参加者に比べて、急性腎障害を発症するリスクが15%低いことが明らかになった。1日2-3杯コーヒーを摂取する人が最もリスクが低く、摂取しない人に比べて、22-23%低かったという。
「定期的にコーヒーを飲むことは、2型糖尿病、心血管疾患、肝臓病などの慢性および変性疾患の予防に関連していることがすでにわかっています」と主任研究者のキラグ・パリク教授は語っている。「カフェインの健康上のメリットのリストに、急性腎障害のリスクの低下を追加できました。」
https://www.kireports.org/article/
S2468-0249(22)01369-9/fulltext |
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③DHAレベルが高い人、アルツハイマーのリスク半減 |
DHAレベルが高い人、アルツハイマーのリスク半減
血中のDHA濃度が高い人は、低い人に比べてアルツハイマー型認知症の発症リスクが49%低いことが示された。また、特に遺伝的にアルツハイマー発症リスクの高い人においてはDHAが豊富な食事によって病気の発症を遅らせることのできる可能性が示唆された。米・脂肪酸研究所の研究。
この研究は、65歳以上の認知症のない1490人の参加者を含む「フラミンガム子孫コホート」の一環として実施された前向き観察研究で、研究者は赤血球におけるドコサヘキサエン酸(DHA)の量とアルツハイマー発症との関連を調べた。また、アルツハイマーのリスクとなる遺伝子APOE-ε4保有の有無との相互作用についても確認した。
DHA濃度により参加者を5群に分けて比較した結果、最も濃度の高かった群(6.1%以上)でのアルツハイマー発症リスクは、濃度が最低の群(3.8%未満)と比較して49%低かったほか、アルツハイマー発症までの期間を4.7年引き延ばすことができると推計された。
さらに、研究者らは、DHAの摂取量の増加は、特にAPOE-ε4遺伝子を保有する高リスクの人において、アルツハイマーを発症するリスクを低下させる可能性があることを指摘している。また、高いDHAレベルを保持することにより、APOE-ε4遺伝子の非保有者に比べてより多くの利益を得る可能性があることが示唆されたという。
https://www.mdpi.com/2072-6643/14/12/2408 |
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先週の健康・健康食品関連情報
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先週の健康・健康食品関連情報(6月12日~6月18日)
行政公表資料より
特になし
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非アルコール飲料の摂取と血糖値の指標との関連 (国立がん研究センター)
https://epi.ncc.go.jp/jphc/
outcome/8934.html
男女ともに、コーヒーの摂取量が多い人で空腹時血糖値が低いという関連が明らかになりました。一方、HbA1cの解析においては、コーヒーの摂取量が多い男性ではHbA1cが高く、空腹時血糖値とは相反する結果となりました。また、従来、コーヒー摂取は、長期的には糖尿病の発症に抑制的に働くとの結果が多く報告されており、この点でもHbA1cに関しては、やや予想に反する結果でした。
ビフィズス菌摂取による軽度認知障害患者の認知機能改善
ならびに脳萎縮進行の抑制効果を確認 (順天堂大)
https://www.juntendo.ac.jp/news/
20220613-01.html
軽度認知障害患者に対してビフィズス菌(MCC1274)摂取の介入を行った結果、認知機能のうち見当識*1等の症状改善ならびにMRI画像解析による脳萎縮進行の抑制を確認しました。また、介入前の認知機能スコアを高低別に腸内フローラを比較したところ、認知機能がより低い患者群においてビフィズス菌 (Bifidobacterium)の占有率が低いことも判明しました。
ビタミンEの一種であるトコトリエノールに抗肥満効果があることを発見 (芝浦工大)
https://www.shibaura-it.ac.jp/news/
nid00002359.html
13週間にわたり、高脂肪食をマウスに与えたところ、マウスの体重は著しく増加しました。一方、高脂肪食とトコトリエノールを与えたマウスでは、体重増加が抑制されていました。さらに、トコトリエノールが腎臓周辺の白色脂肪組織の蓄積を低下させ、高脂肪食による肝臓のダメージを抑制できることがわかりました。加えて、トコトリエノールには、血中の善玉コレステロール(HDL)の濃度に影響を与えることなく、悪玉コレステロール(LDL)の濃度を低下させる効果もありました。
発酵乳が健康に有益な野菜由来の機能性成分であるカロテノイドの吸収を促進 (明治)
https://www.meiji.co.jp/corporate/
pressrelease/2022/0613_01/index.html
ニンジンと発酵乳を同時摂取したとき、ニンジンのみを摂取したときと比較して、摂取4、6、8時間後の血漿TRL画分中のβ-カロテン値が有意に高値となりました。また、ニンジンと発酵乳を同時摂取したとき、ニンジンのみを摂取したときと比較して、β-カロテン、α-カロテンの上昇曲線下面積(iAUC)が、有意に高値となりました。
トマトと発酵乳を同時摂取したとき、トマトのみ摂取したときと比較して、血漿TRL画分中のリコペンのiAUCが有意に高値となりました。
ホウレンソウと発酵乳の同時摂取は、ホウレンソウのみ摂取したときと比較して、血漿全画分中のルテインのiAUCが有意に高値となりました。
野菜と発酵乳の同時摂取は、健常人の食事由来カロテノイドの血中濃度を有意に高め、吸収性が高まることを明らかにしました。
(KC 機能性表示食品も、次のステップとして、例えば、「発酵乳由来○○が、リコピンの吸収を高めます。リコピンには、××の機能があります。」のような者が出てきても面白いですね。)
スキンケア製品の長期使用における肌の影響を検証 (ファンケル)
https://www.fancl.jp/news/pdf/
20220610_sukinkeaseihinnochoukishi
youniokeruhadanoeikyou.pdf
肌に負担となる成分無配合のスキンケア製品を長く使うことで、肌のきれいさにつながる実感とともに、肌の老化を防ぐ、つまり、若々しさの持続につながる可能性を見いだすことができました。防腐剤などの肌に負担となる成分は、微細なストレスを与えるため、これらの成分を配合しないことで、スキンケアを負担なく使うことができると考えますが、この微細なストレスは徐々に肌に蓄積するため、将来の肌状態にも違いを生み出すと考えています。
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先週のトクホ・機能性表示食品情報
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特定保健用食品
先週のトクホ・機能性表示食品情報(6月12日~6月18日)
特別用途食品
6月17日 1件 許可
区分:個別評価型 病者用食品
商品名:オーエスワン アップル風味(OS-1 アップル風味)
申請者:株式会社大塚製薬工場
許可を受けた表示内容:オーエスワン アップル風味は、脱水症のための食事療法(経口補水療法)に用いる経口補水液です。軽度から中等度の脱水症における水・電解質の補給、維持に適した病者用食品です。下記の状態等を原因とした脱水症の悪化防止・回復、脱水症の回復後も下記の状態等における水・電解質の補給、維持にご利用ください。
・感染性腸炎、感冒による下痢・ 嘔吐・発熱
・高齢者の経口摂取不足
・過度の発汗
また、脱水を伴う熱中症にもご利用ください。
許可番号:第2022002号
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※効率的に使用できるよう、外部サイトへのリンクを貼りました。
会社名のリンク::機能性表示食品まとめ一覧
■制度開始から届出た商品を確認できます。
商品名のリンク:機能性表示食品リストとエビデンス
■エビデンス詳細・製造工場・摂取時の注意等を確認できます。 |
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今週の注目の届出
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注目の届出
H93 「ユビオフラボノイドC」
アルプス薬品工業株式会社 ・・・・ ケルセチン配糖体
「本品にはケルセチン配糖体が含まれています。ケルセチン配糖体には、食事で摂取した脂肪分の吸収をゆるやかにして、食後の血中中性脂肪の上昇をゆるやかにする機能があることが報告されています。脂肪分の多い食品を摂取しがちな方におすすめです。」
H94 「ユビオフラボノイドB」
アルプス薬品工業株式会社 ・・・・ ケルセチン配糖体
「本品にはケルセチン配糖体が含まれています。ケルセチン配糖体には、中高年が加齢に伴い低下しがちな積極的な気分、生き生きとした気分、やる気を維持する機能があることが報告されています。」
新規成分
<![if !supportLists]>①
<![endif]>血中中性脂肪 SR(1報)で評価
健常者を対象としたランダム化二重盲検プラセボ対照クロスオーバー群間試験
8週間摂取(ウォッシュアウト3週間)
食後0.5,1,2 時間における血中中性脂肪濃度、食後0~4 時間における血中中性脂肪濃度のAUC(時間曲線下面積、該当時間帯における中性脂肪の合計値を表す)について、食事からの中性脂肪吸収の抑制が有意に認められた。
Nutr. Metab. Cardiovasc. Dis. 2013;23(5): 403-409
作用機序
脂肪酸のβ-酸化を担うエノイル-CoA
ヒドラターゼと中性脂肪の分解を担うトリグリセリドリパーゼの活性化と、脂肪の分解を担う膵リパーゼを阻害する作用が考えられる。
<![if !supportLists]>②
<![endif]>積極的な気分 SR(1報)で評価
日本人健常者(60~79 歳)を対象としたプラセボ対照二重盲検並行群間比較試験。
ケルセチン配糖体を多く含む被験食又はプラセボを 24週間継続して摂取すると、CADi2の項目の内「SDS」と「やる気スコア」の各指標に関する、ベースラインから 24週間後までの変化が、プラセボ群と比較して群間有意差を認めた。
Journal of Clinical Biochemistry and Nutrition 【早期公開】
作用機序
ケルセチンの抗うつ作用は、脳由来神経栄養因子(BDNF)を活性化する作用、及びフォークヘッドボックス蛋白質(FoxG1)、リン酸化されたサイクリック AMP 応答配列結合蛋白質(p-CREB)、BDNF を増加させ、成体神経発生を促進して脳神経保護作用による。
(KC ケルセチン配糖体単独での届出は初出。特保で、中性脂肪の低下は届けられているが、今回は、抗うつ作用でも届けられている。)
「機能性表示食品届出情報 簡単動画解説」はこちらから
YouTube チャンネル名
「機能性表示食品情報」
https://www.youtube.com/channel/
UCz0TQYw99ttqqQCmiKzxVww
チャンネル登録をしてご覧いただければ幸いです。
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あとがき
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こんにちは
今週も配信が遅くなってしまいました。お許しください。
今週もシブトラミン入りゼリーの健康被害報告が発表されています。
ぜひ、周りにも注意喚起してください。
メルマガに対する意見、感想等あれば、ぜひお声を聞かせてください。
それでは、素敵な週末を。 (KC)
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