2022年5月21日土曜日

薬剤師さんのための健康食品情報第214号

薬剤師さんのための健康食品情報第214号


平成30年4月1日 第1号発行
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★★ お知らせ ★★

『健康食品・サプリ[成分]のすべて〈第7版〉 ナチュラルメディシン・データベース日本対応版』 割引価格で
 
 
「ナチュラルメディシン・データベース」日本対応版『健康食品・サプリ[成分]のすべて〈第7版〉』が出版されました。
今回は、発売に合わせ、「薬とサプリの相互作用チェッカー」もリリースされています。
 
無料チェッカー 
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/
000000016.000047414.html

 
書籍
https://jahfic.or.jp/nmdb/nmdbook
 
 
今回、出版元の株式会社同文書院様から、本メルマガを登録の皆さんに、特別価格で購入できるサービスの提供をいただきましたので、ご案内いたします。
 
特別申し込みサイトはこちらから。
https://jahfic.or.jp/spf7?as2205
 
申し込みの際には、「通信欄(特記事項あれば下記にお願いいたします。)」に、必ず、アドバイザリースタッフ研究会からの紹介と入れてください。宜しくお願い致します。

行政からの通知、取り締まり等


先週の行政の動き (5月15日~5月21日)
 
特になし


健康食品の健康被害情報 国立健康栄養研究所HPより


健康食品の健康被害情報(/15~5/21) 国立健康栄養研究所HPより
(外国のバイアグラ関係成分含有のサプリメントの注意喚起、米国FDA/FTCの新型コロナウイルス対策に関連した虚偽宣伝に関する注意喚起は、掲載していません)
 
素材情報より
「チャ () 」安全性:医薬品等との相互作用
・統合失調症のためジプラシドン (抗精神病薬) 80 mg×2/日を数ヶ月間服用し、コントロール良好だった23歳男性 (アメリカ) が、減量のため緑茶抽出物 (1日摂取目安量:4) 6 (EGCG 600 mg、カフェイン240 mg含有)/日を10日間摂取したところ、被害妄想、幻聴が悪化し、ジプラシドン80 mg×20錠を過剰摂取して入院した。緑茶抽出物の摂取中止と加療により改善した 
Prim Care Companion CNS Disord. 2020 Jan 23;22(1):19l02487.
 
(KC 日本の症例ではないですが、海外では、茶抽出物による健康被害が報告されていますので、アップしておきます。)


患者さんとの会話のための話題提供


LINK de DIETより



うつ症状、健康的な食事で改善か


うつ症状、健康的な食事で改善か

  
不健康な食生活を送っていたうつ病患者が、色とりどりの野菜や豆類、全粒穀物や魚介類などを豊富に摂取する食生活に切り替えたところ、うつ病の症状に有意な改善が見られたという。若年男性を対象とした豪・シドニー工科大学の研究。
うつ病は、豪州において毎年約100万人もの人々に影響を与えており、自殺の重大な危険因子であるとともに若年成人の主要な死因となっている。
本研究の主任研究員であるベイズ氏によると、この研究は、若い男性(1825歳)のうつ症状に対する地中海式食の影響を評価した初のランダム化臨床試験であるとのことだ。
 
この研究は、特定の栄養素、食品、食事パターンがメンタルヘルスに及ぼす影響を調査することを目的とした栄養精神医学の新分野に貢献している。本研究で使用された食事は、色とりどりの野菜、豆類、全粒穀物、脂の多い魚、オリーブオイル、生の無塩ナッツが豊富に含まれたものであった。
「ファストフード、砂糖、加工された哺乳類の肉の摂取量を減らしながら、新鮮な自然食品で食事の質を高めることに主眼を置きました」とベイズ氏は述べている。
「科学的に食べ物が気分に影響を与えると考える理由はたくさんあります。たとえば、私たちが幸せに感じるのを助ける化学物質であるセロトニンの約90%は、腸内細菌によって作られています。これらの細菌が、いわゆる脳腸軸(脳腸相関)により迷走神経を介して脳と通信できるという新たな証拠があります」
「有益な細菌を保持するには、豆類、果物、野菜に含まれる繊維を与える必要があります」
 
うつ病患者の約30%は、認知行動療法や抗うつ薬などのうつ病の標準治療に対して十分な効果がみられていないという。
今回の研究では、ほぼすべての参加者がプログラムをやり遂げただけでなく、多くの人は研究終了後もこの食事法を熱心に続けていたとのこと。このことは、彼らにとってこの方法がどれほど効果的で、許容可能で、価値があるかを示している、とベイズ氏は述べている。
https://academic.oup.com/ajcn/
advance-article-abstract/doi/10.1093/ajcn/nqac106
/6571247?redirectedFrom=fulltext&login=false



腸内の薬剤耐性菌と食事


腸内の薬剤耐性菌と食事

  
健康リスクが懸念される薬剤耐性菌が腸内に少ない人は、バラエティ豊かな食生活を送っていることが明らかに。多様な食品から水溶性食物繊維を摂取することの重要性が示唆されている。米国農務省農業研究事業団の研究。
一般的に使用される抗生物質に耐性を持つ微生物、いわゆる薬剤耐性菌は、世界中の人々にとって重大なリスク源であり、この問題が今後数十年で悪化することが広く懸念されている。
人間の薬剤耐性は主に腸内細菌叢に基づいており、微生物は抗生物質に接触した際に生き残るため、遺伝的にコード化された戦略を実行することが知られている。
 
「そしてその結果は、食事療法の変更が薬剤耐性菌との戦いにおける新しい武器になる可能性があるという考えに直接つながります」などと、研究グループのリーダーであるレメイ氏は説明している。
 
この研究では、人間の腸内細菌の薬剤耐性菌の遺伝子のレベルと、食事中の食物繊維や動物性たんぱく質との関連性を調査した。
その結果、薬剤耐性菌遺伝子のレベルの低さは、食物繊維が豊富で動物性たんぱく質、特に牛肉と豚肉由来のたんぱく質が少ないことと関連していることが発見された。また薬剤耐性菌遺伝子のレベルが最も低い場合、偏性嫌気性菌が豊富に存在することも明らかになった。これらの菌が多いことは炎症の少ない健康な腸の特徴でもある。
 
一方、動物性たんぱく質の摂取量は、高レベルの薬剤耐性菌の最大の予測因子ではではなかった。強力な因子としては、水溶性繊維の摂取量の多さが上回り、さらに驚くべきことには、それ以上に食事の多様性が重要であることが明らかになったのだという。これは、最大の利益を得るためには、水溶性食物繊維が多い傾向にあるさまざまな食品を摂取することの必要性を示唆しています」とレメイ氏は付け加えた。
水溶性食物繊維はその名前が示すように、水に溶けるタイプの食物繊維で、大麦やオーツ麦などの穀物に含まれるほか、レンズ豆やそら豆、エンドウ豆などの豆類、チアシードなどの種子、ナッツ類、にんじん、ベリー、アーティチョーク、ブロッコリー、カボチャなどの果物や野菜などにも豊富に含まれている。
https://journals.asm.org/doi/10.1128/
mbio.00101-22



ハーブサプリメントの摂取には注意が必要


ハーブサプリメントの摂取には注意が必要
  
ハーブサプリメントの摂取で眩暈と失神、そして重篤な不整脈を発症した、という瑞ジュネーブ大学病院からの症例報告。
ハーブのサプリメントは天然かもしれないが、それはそれらが常に安全であるという意味ではない。『ハートリズム症例報告』誌に掲載された新しい症例報告がその好例である。CBD(カンナビジオール)とCBG(カンナビゲロール)を含むヘンプ油とベルベリンサプリメントを摂取した後、めまいと失神を経験し、危険な心不整脈と診断された患者について報告している。
 
「ますます多くの人々が彼らの潜在的な利益のためにハーブサプリメントを服用しています。しかし、これらの製剤は、それ自体で、または他のサプリメントや薬と組み合わせた場合に深刻な有害な副作用をもたらす可能性があるため、それらの『天然』という謳い文句は誤解を招く可能性があります」と主任研究者のエリーゼ・バケランツ医師は述べている。「それらは気軽に使用されるべきではなく、摂取の推奨は常に慎重であるべきです。」
 
本報告では、めまいと失神を警告なしに経験した後、救急科に入院した56歳の女性の症例を調査している。患者は、ECGがトルサード・ド。ポアント(心室で発生する急速な心拍)の短期間の出現、および著しく延長されたQT間隔を示し、生命を脅かす不整脈と診断された。
低血圧は別として、患者の身体検査と血液検査は正常だった。医師らは、ストレスの多い仕事と生活のバランスに対処するために彼女が服用していたハーブサプリメントが原因であると同定した。患者は4か月前にヘンプ油の推奨用量の6倍のレジメンを開始し、最近ベルベリンを追加した。入院中はすべてのサプリメントを中止したため、5日後に正常化するまでQT間隔が徐々に減少した。3か月のフォローアップで、めまいや失神の新しいエピソードを報告せず、ECGは正常範囲内にとどまった。他の原因となる要因はなく、患者が正常に戻ったことは、診断がサプリメントを不整脈に関連付けていることを強く証明した。
 
無害な天然物質と広く認識されているハーブサプリメントは、ほとんど規制されていない。正確な組成は販売業者ごとに大きく異なる可能性があり、これらの物質の薬力学的および薬物動態学的特性はよくわかっていない。それらの有効性、毒性、および相互作用の可能性に関するデータは限られている。結果として、それらの悪影響を予測することが常に可能であるとは限らない。
バケランツ医師は、患者と医師に、起こりうる副作用を認識し、推奨用量を尊重し、他の薬剤との相互作用の可能性を検討するよう警告している。
https://linkinghub.elsevier.com/retrieve/pii/
S2214027122000628



先週の健康・健康食品関連情報


先週の健康・健康食品関連情報(5月15日~5月21日)
 
行政公表資料より
 
特になし


大学・研究機関等公表資料より



コーヒーとお茶の摂取と死亡全体及び心血管障害死亡、がん死亡リスクとの関連 (国立がん研究センター)

https://epi.ncc.go.jp/can_prev/
evaluation/8931.html

 
コーヒーを飲まない群と比較して15杯以上のコーヒーを摂取する群では、男女それぞれで死亡全体のリスクが24%及び28%低くなりました。またコーヒー摂取と心血管障害死亡とがん死亡リスクに負の関連がみられました。緑茶摂取とがん死亡とは関連がみられませんでしたが、死亡全体、心血管障害死亡、その他の死亡リスクに負の関連がみられました。緑茶を飲まない群と比較して15杯以上緑茶を摂取する群では、心血管障害死亡リスクが男性で0.79倍、女性で0.78倍となりました。
 
 
東アジア人における睡眠時間と死亡リスクとの関連 (国立がん研究センター)

https://epi.ncc.go.jp/can_prev/
evaluation/8932.html

 
男性では8時間睡眠の人が最も多く、女性では最多睡眠時間は7時間でした。男女ともに、7時間睡眠の群で死亡全体及び心血管障害、その他の死因による死亡リスクが最も低くなりました。また、睡眠時間と全死亡リスクとの関連はJ型を示し、10時間以上の睡眠で死亡全体のリスクが最も高くなりました(男性1.34倍、女性1.48倍)。
 
(KC 個人差はあるでしょうが、7時間寝るのが、長寿の道なのでしょうか? 寝過ぎはいけないようです。)
 
 
マタニティクラス等で科学的根拠に基づいたアレルギーに関する教育が普及することを期待 (国立成育医療研究センター)

https://www.ncchd.go.jp/press/
2022/220518.html

 
アレルギーに関するオンラインマタニティクラスを実施しました。98%の妊婦は生まれてくる子どもがアレルギー発症することを心配していました。
 
 
コロナ禍による臨時休校中の小中学生の睡眠と食事の時刻パターンの分析
起床と朝食の時刻が遅かった小中学生は、より不健康な生活習慣を持っていた傾向が明らかに (東京大)


https://www.m.u-tokyo.ac.jp/news/PR/
2022/release_20220518.pdf

 
臨時休校中に、起床と朝食とが遅い生活パターンを持っていた子どもは、起床と朝食とが早
い生活パターンの子どもに比べて、不健康な習慣を持つリスクが高いことを明らかにした。
 
 
新型コロナウイルスに関する生活者調査【特別編】 (博報堂)

https://seikatsusoken.jp/covid-19/
research/19260/

 
「現在の生活スタイルを維持したい」と回答した人に理由を尋ねたところ、全体では1位が「コロナに限らず感染症が不安」(41.7)2位は「今の生活スタイルに慣れた」(33.0)3位は「自分の時間を充実させた生活ができる」(32.4)4位は「人とあまり会ったり関わったりしない生活が快適」(29.6)となっています。
 
(KC 3年前の生活には戻らないのですかね。)
 
 
生薬による炎症性腸疾患治療機序の解明
炎症性腸疾患に対する新規治療法開発への第一歩 (慶応大)


https://www.keio.ac.jp/ja/press-releases/
2022/5/18/28-123948/

 
潰瘍性大腸炎患者における炎症抑制に有効とされる生薬「青黛」が、炎症抑制性免疫細胞(制御性T細胞;Treg)を大腸上皮直下に誘導することを実証しました。



先週のトクホ・機能性表示食品情報

特定保健用食品

先週のトクホ・機能性表示食品情報(5月15日~5月21日)
 
特定保健用食品
 
今週はなし


機能性表示食品届出公表


効率的に使用できるよう、外部サイトへのリンクを貼りました。
会社名のリンク::機能性表示食品まとめ一覧
制度開始から届出た商品を確認できます。

商品名のリンク:機能性表示食品リストとエビデンス
エビデンス詳細・製造工場・摂取時の注意等を確認できます。
5月21日の届出商品
H3 株式会社えがお えがお フトラント
H4 株式会社明治 ヴァームスマートフィット顆粒30袋 レモン風味
G1387 小林香料株式会社 HMBCare(エイチエムビーケア)1500
G1388 株式会社協和 ナチュネル
G1389 株式会社日本薬健 糖脂バリアプレミアムα(アルファ)
G1390 ハウスウェルネスフーズ株式会社 クルビサ プラス 中性脂肪低下サポート
G1391 株式会社三協 PROTEIN BAR(プロテインバー)
G1392 株式会社FTG Company サラシアダカラ
G1393 DUEN合同会社 メンタルバリア
G1394 ユニキス株式会社 ルテインUQ(ユーキュー)フリー
G1395 大正製薬株式会社 免疫機能サポート
G1396 フジスコ株式会社 美味しいだし醤油(減塩タイプ)
G1397 昭和産業株式会社 健康米の素
G1398 協同乳業株式会社 LKM(エルケイエム)ヨーグルトBV(ビーブイ)100g
G1399 粧美堂株式会社 ピエナージュ ウルテイン
G1400 株式会社えがお えがお 内脂燃
G1401 Creare株式会社 PETACO(ぺタコ)
G1402 株式会社MTG リファ ユーブイチューン
G1403 ピルボックスジャパン株式会社 Lovet S+(ラヴェット エスプラス)
G1404 株式会社ニッセン ヒアルプラコラ GABAナイトボーテ
G1405 箱根ベーカリー株式会社 焦がしバターのメロンパン
G1406 株式会社日本薬健 W BLACK COFFEE(ダブルブラックコーヒー)
G1407 三生医薬株式会社 リゲインスリープチャージs
G1408 株式会社創健社 スーパーハイルテイン
G1409 株式会社かがやくコスメ すらり毎日和漢ジンジャー
G1410 ヤマザキビスケット株式会社 ウェルミー チョコ
G1411 株式会社リフレ 糖脂リミットプラス
G1412 エタニクス製薬株式会社 尿酸ルテオリンケア
G1413 T&Aオアシス株式会社 ハイクリアリー
G1414 株式会社藤い屋 アンプロプラス
G1415 株式会社リラクル リラクミンナイト
G1416 大塚食品株式会社 もち麦・玄米入りマンナンヒカリ
G1417 大塚食品株式会社 もち麦・玄米入りマンナンごはん

撤回情報
 
2022年5月6日付け
B268 「レモネードGABA(ギャバ)」
クラシエフーズ株式会社 ・・・・ GABA
撤回理由 「発売可能性がなくなったため」
 
F14 「アップルエードFIBER(ファイバー)」
クラシエフーズ株式会社 ・・・・ 難消化性デキストリン(食物繊維)
撤回理由 「発売可能性がなくなったため」
 
2022年5月10日付け
E146 「ごま豆乳仕立てのみんなのみかたDHA(ディーエイチエー)125」
日本水産株式会社 ・・・・ EPADHA
撤回理由 「販売終了のため」


今週の注目の届出

注目の届出
 
特になし
 
 
「機能性表示食品届出情報 簡単動画解説」はこちらから
 
YouTube チャンネル名
「機能性表示食品情報」


https://www.youtube.com/channel/
UCz0TQYw99ttqqQCmiKzxVww

 
チャンネル登録をしてご覧いただければ幸いです。


あとがき

こんにちは
関東地方は、今日もあいにくの雨です。
素人に出ず、ひたすら締め切り仕事を片付けたいと思っています。
 
さて、機能性表示食品も、ついに2021年度1400件を超え、2022年度分も公表が始まりました。
2022年度の届出が、どうなっていくのか、今年も終えいかけていきたいと思います。
 
本メルマガ読者特典の『健康食品・サプリ[成分]のすべて〈第7版〉 ナチュラルメディシン・データベース日本対応版』 割引価格購入も、ご利用ください。
 
メルマガに対する意見、感想等あれば、ぜひお声を聞かせてください。
それでは、素敵な週末を。  (KC)

2022年5月14日土曜日

薬剤師さんのための健康食品情報第213号

薬剤師さんのための健康食品情報第213号


平成30年4月1日 第1号発行
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行政からの通知、取り締まり等


先週の行政の動き (5月8日~5月14日)
 
513日 インターネットにおける健康食品等の虚偽・誇大表示に対する要請について(令和41月~3) 

https://www.caa.go.jp/policies/policy/
representation/extravagant_advertisement
/assets/
representation_cms214_220513_01.pdf

 
消費者庁では、令和4年1月から3月までの期間、インターネットにおける健康食品等の虚偽・誇大表示の監視を実施しました。
この結果、インターネットにおいて健康食品等を販売している 98 事業者による117 商品の表示について、健康増進法第 65 条第1項の規定に違反するおそれのある文言等があった。
 
主な検索キーワード等
・指定成分等含有食品(コレウス・フォルスコリー、ドオウレン、プエラリア・ミリフィカ、ブラックコホシュ)の注意書き等が記載されていない商品
・「免疫力」等の身体の組織機能の一般的増強、増進を主たる目的とする効果があるかのような表現
・「ダイエット」等の身体を美化し、魅力を増し、容ぼうを変える効果があるかのような表現
 
(KC 今回は、違反件数が少なくなっています。検索ワードがいつもと違うからと思われます。指定成分等含有食品にまで取締りを広げているのにはびっくりしました。)


健康食品の健康被害情報 国立健康栄養研究所HPより


健康食品の健康被害情報(/8~5/14) 国立健康栄養研究所HPより


(外国のバイアグラ関係成分含有のサプリメントの注意喚起、米国FDA/FTCの新型コロナウイルス対策に関連した虚偽宣伝に関する注意喚起は、掲載していません)
 


5月10日 シンガポールHSAが医薬品成分 (メトキサレン) を含む製品の自主回収情報を公表
■注意喚起および勧告内容
2022年4月28日、シンガポールHSA (Health Science Authority) が医薬品成分 (メトキサレン) を含む製品「LIFE ENERGY®BIO ε3 CAPSULE 活力宝精气神」の自主回収情報を公表。
 
■解説
店舗で販売されていた当該製品をシンガポールHSAが分析したところ、医薬品成分であるメトキサレンが検出された。このため、バッチNo. 2014011、賞味期限:2024913日を対象に、業者 (GI Life Sciences Pte. Ltd.) による自主回収が実施されている。現在のところ、当該製品との因果関係が疑われる健康被害は不明。
https://www.hsa.gov.sg/announcements/
product-recall/
life-energy-bio-%ce%b53-capsule

 
(KC なんでこんな成分を入れてしまうのですかね?)

5月13日 香港衛生署が医薬品成分 (インドメタシンなど) を含む製品に注意喚起

■注意喚起および勧告内容
2022511日、香港衛生署 (Department of Health) が医薬品成分 (インドメタシンなど) を含む製品「百痛敵2X」に注意喚起。香港衛生署は当該製品を購入・使用しないように勧告。
 
■解説
これは、香港衛生署による買上調査で判明した事例。当該製品は、香港域内の薬局でカプセルまたは錠剤入りのボトルで販売されていたが、検査の結果、カプセルからは医薬品成分であるインドメタシンが、錠剤からはデキサメタゾンが検出された。
現在のところ、当該製品との因果関係が疑われる健康被害については不明。
https://www.info.gov.hk/gia/general/
202205/11/P2022051100674.htm

 
(KC 痛みはとれるでしょうが、サプリメントと呼んではいけないものです。)
素材情報より
「サラシア、サラシア・オブロンガ、サラシア・キネンシス、サラシア・レティキュラータ、コタラヒム、コタラヒムブツ」安全性:危険情報
78歳男性 (日本) が、サラシア抽出物含有サプリメントを2週間摂取していたところ、尿量減少、両下肢の浮腫、倦怠感を生じて受診。検査により急性腎障害が認められ入院した。DLSTにおいてサプリメントに対して陽性を示し、急性間質性腎炎と診断されたが、サプリメントの摂取中止と加療により改善した 。
日本腎臓学会誌. 2021;63(6-E):692

新規掲載のコラム

 
●専門家に聞きました【第7回】
子どものサプリメント利用の考え方
城西大学 薬学部医療栄養学科 佐藤 陽子先生
https://hfnet.nibiohn.go.jp/contents/
detail4932.html

 
(KC 以前、国立健康・栄養研究所で健康食品情報研究室室長をされていた佐藤先生が、子供のサプリメント摂取についての留意事項等について記事を書かれています。)


患者さんとの会話のための話題提供


LINK de DIETより



微量栄養素は、ADHDと情動制御不全の子供に有益?

微量栄養素は、ADHDと情動制御不全の子供に有益?
  
ADHDと情動制御不全のある子供を対象にしたランダム化臨床試験で、微量栄養素の補給は、プラセボに比べて、症状の改善が3倍(54%18%)多く見られた、という米国オレゴン健康科学大学からの報告。
対象者の子供135人は、既知のビタミンと必須ミネラルすべてを含む微量栄養素カプセル投与群とプラセボ(偽薬)投与群にランダムに振り分けられ、8週間の介入が実施された。
参加者の4分の3が研究プロトコルを順守した。介入は忍容性が高く、微量栄養素群とプラセボ群の間で有害事象に有意差はなく、血液検査と尿検査に基づく安全性の懸念もみられなかった。
 
「この調査結果は、ニュージーランドで実施されたADHDの子供を対象とした微量栄養素の以前のランダム化試験の結果を再現したものであり、幅広い栄養素の補給が一部の子供に利益をもたらす可能性があることを確認しています。これらの調査結果は、ADHDおよび関連する情動制御不全の子供たちの統合的治療を求める医師や家族にガイダンスを提供する可能性があります」と研究者はコメントしている。
https://linkinghub.elsevier.com/retrieve/
pii/S0890856721004731


コーヒー抽出法と男女差がコレステロール値上昇のカギ?

コーヒー抽出法と男女差がコレステロール値上昇のカギ?
  
コーヒーの血清総コレステロールへの影響は、抽出方法と摂取者の性別によって異なるようだ、というノルウェー・トロムソ大学などからの研究報告。
研究チームは、ノールノルゲ(北部ノルウェー)におけるトロムソ研究の第7次調査からの横断的集団データ(40歳以上、女性11,074人、男性10,009人)を解析した。
 
その結果、13-5カップのエスプレッソの定期的摂取は、エスプレッソを飲まない者と比べて、血清総コレステロールの上昇(女性0.09mmol/L、男性0.16mmol/L)と有意に関連していた。
 
16カップ以上のボイルド/プランジャー・コーヒーの摂取もまた、これらを飲まない者と比べて、血清総コレステロールの上昇(女性0.30mmol/L、男性0.23mmol/L)と関連していた。
女性では、16カップ以上のフィルター・コーヒーの摂取は、これらを飲まない者と比べて、血清総コレステロールの上昇(女性0.11mmol/L)と関連していたが、男性では関連がみられなかった
 
インスタント・コーヒーの摂取は、有意な線形傾向を示したが、インスタント・コーヒーを飲まないものを排除すると、用量作用関係を示さなかった。
ボイルド/プランジャー・コーヒー以外のコーヒー摂取では有意な男女差が認められた。


先週の健康・健康食品関連情報


先週の健康・健康食品関連情報(5月8日~5月14日)

 
行政公表資料より
 
栄養成分表示を活用するための普及啓発動画の公開 (消費者庁)

https://www.caa.go.jp/policies/policy/
food_labeling/nutrient_declearation/
consumers/movie/

 
消費者庁から、栄養成分表示活用を普及するための動画が3本、公開されました。


大学・研究機関等公表資料より



ライフスタイルの改善による寿命延伸効果を評価

多くの生活習慣病を有する人ほど延命効果が高いことが判明 (大阪大)


https://www.med.osaka-u.ac.jp/activities/
results/2022year/iso2022-5-11

 
最新の分析技術を活用し、日本人約46,000 人の健診データと死亡診断データを基に、各年齢階級における生活習慣改善による寿命延伸効果を分析
生活習慣改善による寿命延伸効果は男女ともに80 歳以降でも認められ、さらに、生活習慣病を多く合併している人ほど、ライフスタイルの改善による利点がより高いことが明らかになった
 
 
子どもの生活リズムと健康・学習習慣に関する調査 (ベネッセ)

https://blog.benesse.ne.jp/bh/ja/news/
education/2022/05/10_5829.html

 
小学4年生から高校3年生までを対象とした調査の結果、学年が上がるにつれて生活リズムの乱れが増加する傾向にありました。また、精神的な健康状態・成績が良い子どもは、普段から規則正しい生活をしている傾向がみられました。

1. 学年が上がるにつれて、平日・休日の睡眠時間が減少し、生活リズムの夜型化や平日と休日の生活時間のズレ(「社会的時差ボケ*」の発生)が大きくなる傾向がみられました。

2. 学年が上がるにつれて、寝る前のスマートフォン・携帯電話、パソコン、タブレット、テレビ、ゲームの画面を見る時間(スクリーンタイム)が増えており、疲れ・翌日の眠気にも影響する傾向がみられました。
 
 
発症早期の筋萎縮性側索硬化症(ALS)患者さんを対象とした高用量メチルコバラミン第3相試験(JETALS)のご報告 (日本医療研究開発機構)

https://www.amed.go.jp/news/
release_20220510-01.html

 
全登録者を対象とした評価においては主要評価項目に対するメチルコバラミンの有効性を示すことができませんでしたが、発症から1年未満に治験登録された被験者を対象とした評価においては、メチルコバラミン50mgの週2回筋肉内投与は、プラセボ注1と比較して有意に生存期間を約600日も延長、症状の進行を抑制する効果が示唆されていました。
 
KC やはり、ビタミンは、すごいですね。)



先週のトクホ・機能性表示食品情報

特定保健用食品

特別用途食品
 
5月13日 1件 許可
 
区分:
とろみ調整食品

商品名:
キユーピー やさしい献立 とろみファイン

申請者:

キユーピー株式会社

許可を受けた表示内容:
本品は、えん下(飲み込み)を容易にし、誤えんを防ぐことを目的にした食品です。えん下が難しい方のとろみの調整に適しており、水・お茶・濃厚流動食を飲み込みやすく、食事をまとまりやすくします。

許可番号:
2022001
 
詳細は、
https://www.caa.go.jp/notice/assets/
food_labeling_cms206_20220513_1.pdf


機能性表示食品届出公表


効率的に使用できるよう、外部サイトへのリンクを貼りました。
会社名のリンク::機能性表示食品まとめ一覧
制度開始から届出た商品を確認できます。

商品名のリンク:機能性表示食品リストとエビデンス
エビデンス詳細・製造工場・摂取時の注意等を確認できます。


機能性表示食品届出公表(5月8日~5月14日)

 
今週はなし
 
 
「機能性表示食品届出情報 簡単動画解説」はこちらから
 
YouTube チャンネル名

「機能性表示食品情報」


https://www.youtube.com/channel/
UCz0TQYw99ttqqQCmiKzxVww

 
チャンネル登録をしてご覧いただければ幸いです。


あとがき

こんにちは

関東地方は、ここ数日、まるでつゆにはいったような天候が続いています。
GW明けの性もあるか見しれませんが、今一つ調子が回復しません。
皆さんも、ご自愛ください。
 
GWも明け、いろいろなところから講演依頼が舞い込むようになってきました。今年は地方でもリアルの講演ができそうで、今のから楽しみです。
機能性表示食品の届出公開が無いと、メルマガのページ数もずっと少なくなり、きっと最後までたどり着いてくれた方も、今回は多かったと信じています。
 
メルマガに対する意見、感想等あれば、ぜひお声を聞かせてください。

それでは、素敵な週末を。  (KC)

2022年5月9日月曜日

薬剤師さんのための健康食品情報第212号

薬剤師さんのための健康食品情報第212号


平成30年4月1日 第1号発行
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行政からの通知、取り締まり等


先週の行政の動き (5月1日~5月7日)
 
特になし


健康食品の健康被害情報 国立健康栄養研究所HPより

健康食品の健康被害情報(/1~5/) 国立健康栄養研究所HPより

(外国のバイアグラ関係成分含有のサプリメントの注意喚起、米国FDA/FTCの新型コロナウイルス対策に関連した虚偽宣伝に関する注意喚起は、掲載していません)
 
5月6日 シンガポールHSAが医薬品成分 (シブトラミンなど) を含む製品に注意喚起
 
■注意喚起および勧告内容
2022427日、シンガポールHSA (Health Science Authority) が医薬品成分 (シブトラミンなど) を含む2製品  に注意喚起。当該製品との因果関係が疑われる健康被害が1件報告されている。
製品名・・・・ 混入していた医薬品成分
Premium Pro S F・・・・シブトラミン
AK-II Phenomenal King・・・・タダラフィル
 
■解説
当該製品はウェブサイトやソーシャルメディアを介して販売されていたが、「Premium Pro S Flash」との関連が疑われる健康被害の報告を受けて検査したところ、医薬品成分が検出された。
・1名 (性、年齢不明) が「Premium Pro S Flash」を摂取したところ、動悸、不眠、吐き気を生じた。シンガポールHSAによる検査で、当該製品から高濃度のシブトラミンが検出された。当該製品は、過去に医薬品成分混入と健康被害が報告された製品「Flash Slim (詳細はこちら→20213月 シンガポールHSA) の新しいバージョンとして、体重減少をうたって販売されていた。
また、性機能改善をうたって販売されていた「AK-II Phenomenal King」に関する消費者からの通報を受けて検査したところ、通常量の60倍以上のタダラフィルが検出された。
https://www.hsa.gov.sg/announcements/
press-release/alert-akiiandpremiumprosflash


素材情報より
 
「コエンザイムQ10、ユビキノン」安全性:危険情報
・頭痛のためロキソプロフェンを10年間服用中の52歳女性 (日本) が、コエンザイムQ10サプリメントを3ヶ月間摂取していたところ (摂取量不明) 、頻繁な発汗を経験するようになり、夜間の大量の発汗、脱力感、意識低下により救急搬送され、極度の低血糖と昏睡状態のため入院したところ、インスリン、インスリン抗体、C-ペプチド高値が認められた。コエンザイムQ10の摂取中止と加療により回復したため、コエンザイムQ10が原因と疑われるインスリン自己免疫症候群と診断された 
J Rural Med. 2019 May;14(1):132-137.
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/31191778/


患者さんとの会話のための話題提供


LINK de DIETより



適度な運動は乳がん生存者の免疫応答を改善?

適度な運動は乳がん生存者の免疫応答を改善?
 
適度なフィットネスの改善によって、乳がんが化学療法がもたらす自然免疫への副作用に対する保護効果が期待できるかもしれない、という米国オハイオ州立大学からの研究報告。
研究チームは、158名の乳がん生存者を対象に、腸チフスワクチンへの免疫応答を調べる二重盲検ランダム化プラセボ対照クロスオーバー臨床試験を実施した。
158人の閉経後参加者のうち、108人は研究が始まる前の1年から10年の間に化学療法を受けていた。研究者らは、腹部脂肪組成に基づいて中心性肥満について女性を評価し、エアロバイクに乗っている間の最大酸素消費量に基づいて心肺フィットネスレベルを評価した。
腸チフスワクチンの均一投与はモデル免疫チャレンジとして機能した。参加者は、2回の訪問の間にワクチンまたはプラセボのいずれかを受け、予想通り、ワクチンはプラセボよりも有意に高い炎症反応を示した。
ワクチン接種後7時間半の参加者の自然免疫応答を測定するために、研究者らは、90分ごとに採取した採血中の2つの炎症誘発性たんぱく質、IL-6IL-1Ra、のレベルと白血球を測定し、予防接種前のレベルと比較した。
 
参加者の炎症マーカーのベースラインにおける違いを調整した結果、過去の化学療法、腹部肥満の増加、低いフィットネスレベルは、IL-6と白血球の反応の低下と関連していることが示された。以前の化学療法に最も強い影響があり、化学療法を受けなかった参加者に比べて、IL-6および白血球はそれぞれ44%および35%低かった。この効果は、女性がどれくらい前に治療を受けたかに関係なく一貫していた。
けれども、平均をわずかに上回るフィットネスレベルは、IL-6と白血球数を少なくとも33%増加させた。
https://linkinghub.elsevier.com/retrieve/pii/
S0889159122000873


超低カロリー食は免疫系にもプラスの効果?

超低カロリー食は免疫系にもプラスの効果?
  
カロリーを減らした食事は、代謝性疾患の発症を遅らせるだけでなく、免疫系にもプラスの効果をもたらすかもしれない、という独シャリテ・ベルリン医科大学などからの研究報告。
研究チームは、BMI27以上の閉経後女性に対する超低カロリー食による8週間の介入試験で、その前後(前:AdLib、後:CalRes)に採取されたヒト腸内細菌叢(単一ドナー由来)を移植して、無菌マウスにコロニー形成した。
CalRes検体の腸内細菌叢は、全体的に高いアルファ多様性と Clostridium ramosum, Hungatella hathewayi, Alistipi obesiなどの低下がみられた。
 
CalRes細菌叢移植マウスは、AdLib移植マウスに比べて、体脂肪の減少とグルコース耐性の改善を示した。さらにマスサイトメトリーによって、特定のメモリーT細胞とB細胞のレベルが低下したことが明らかになった。これは免疫老化の遅延を示唆するものだという。
「これらの発見は、代謝と免疫系に対する低カロリー食のプラスの効果が腸内細菌叢を介して媒介されることを示唆しています」と筆頭著者のユリア・スビーラスキー=キント博士はコメントしている。https://microbiomejournal.biomedcentral.com/
articles/10.1186/s40168-022-01249-4


サプリメントと運動で70歳以上の浸潤がんリスクが61%減少する?

サプリメントと運動で70歳以上の浸潤がんリスクが61%減少する?
  
高用量ビタミンD、オメガ3、およびシンプル家庭筋力運動プログラム(SHEP)の組み合わせにより、70歳以上の健康な高齢者の浸潤がんリスクが累積で61%減少するかもしれない、という瑞チューリッヒ大学病院からの研究報告。
研究チームは、201212月から201712月の間に欧州5か国(スイス、フランス、ドイツ、オーストリア、ポルトガル)で実施された3年間のDO-HEALTHトライアルの参加者2,157名(平均年齢74.9歳、女性61.7%)のデータを解析した。
参加者は8つの異なるグループにランダム化され、介入の個々の利点と組み合わせた利点が検証された。グループ11日あたり2,000IUのビタミンD3(高齢者に対する現在の推奨量の200%以上)、1gのオメガ3、および1週間に3回のSHEP。 グループ2はビタミンD3とオメガ3。グループ3はビタミンD3SHEP。グループ4はオメガ3SHEP。グループ5はビタミンD3のみ。グループ6はオメガ3のみ。グループ7SHEPのみ。そして最後のグループ8はプラセボを受け取った。
 
解析の結果、3つの介入(ビタミンD3、オメガ3、およびSHEP)はすべて、浸潤がんのリスクに累積的な利益をもたらしたことが示されたという。
それぞれの介入にわずかな個別の利益があったが、3つの介入すべてを組み合わせると、利益は統計的に有意になり、全体的ながんリスクの61%の減少がみられた。
https://www.frontiersin.org/articles/10.3389/
fragi.2022.852643/full


先週の健康・健康食品関連情報

先週の健康・健康食品関連情報(5月1日~5月7日)
 
行政公表資料より
 
特になし


大学・研究機関等公表資料より


高齢日本の20年後:認知症患者は減るが、格差拡大・フレイル合併で介護費増 (東京大)

https://www.m.u-tokyo.ac.jp/news/PR/
2022/release_20220427.pdf

 
20 年後の日本では人口高齢化にもかかわらず認知症患者の総数は減るという予測を世界で初めて発表しました。
認知症患者の総数は減る一方、男女格差・学歴格差が広がること、格差の影響を受ける人たちではフレイルを合併し、介護費総額は増えることがわかりました。
 
 
WHO身体活動および座位行動に関するガイドライン (国立健康栄養研究所)

https://www.nibiohn.go.jp/eiken/info/
pdf/WHO_undo_guideline2020.pdf

 
WHO身体活動および座位行動に関するガイドラインの日本語翻訳版
 
 
ニコチンアミドモノヌクレオチド(NMN)で高齢男性の運動機能が改善
超高齢化社会の課題“サルコペニア”の予防効果に期待 (東京大)


https://www.h.u-tokyo.ac.jp/press/
20220501.html

 
健常な高齢男性を被験者として、ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(NAD+)の前駆体であるニコチンアミドモノヌクレオチド(NMN)を経口摂取した場合に、筋力低下を始めとした老化現象に与える影響についての無作為化プラセボ対照二重盲検並行群間比較試験を行いました。健常な高齢男性に1日あたり250 mgNMN12週間経口摂取すると、NAD+および関連代謝物の血中濃度が上昇し、歩行速度、握力などの運動機能が改善することを明らかにしました。さらに、NMNの経口摂取により、聴力の改善傾向がみられることも分かりました。
 
(KC 聴力の改善というのは、すごいですね。)
 
 
飲酒による膵臓がん発がんのメカニズムの一端に迫る (知県がんセンター)

https://cancer-c.pref.aichi.jp/uploaded/
attachment/3332.pdf

 
日本人にとっても飲酒が膵臓がんのリスク因子であることを確認しました。
その上で、日本人の約半数がもつ、アルコールの代謝産物であるアセトアルデヒド1)の代謝に関わるALDH2Aldehyde dehydrogenase2:2型アルデヒド脱水素酵素)遺伝子の変異(一般的にお酒に弱くなる遺伝子変異)は、膵臓がんリスクを上昇させる発がん効果を持つ一方で、飲酒行動の抑制を介し膵臓がん発がんへの保護的効果を併せ持つことを明らかにしました。



先週のトクホ・機能性表示食品情報

特定保健用食品

先週のトクホ・機能性表示食品情報(5月1日~5月7日)
 
特定保健用食品
 
今週はなし


機能性表示食品届出公表


効率的に使用できるよう、外部サイトへのリンクを貼りました。
会社名のリンク::機能性表示食品まとめ一覧
制度開始から届出た商品を確認できます。

商品名のリンク:機能性表示食品リストとエビデンス
エビデンス詳細・製造工場・摂取時の注意等を確認できます。
G1373 株式会社東洋新薬 大麦若葉の繊維青汁S
G1374 エタニクス製薬株式会社 血圧ケア
G1375 ファイテン株式会社 ファイテン アスタインザイム
G1376 株式会社JAPAN BGA 本社 薬膳菜果ミニトマト
G1377 株式会社丸信 毎日健康玉露習慣
G1378 井藤漢方製薬株式会社 リフトップ プロテオグリカンマンゴスチン
G1379 株式会社FTC FTC(エフティ―シー)リセットファイバー
G1380 旭松食品株式会社 綿半こうや豆腐8個ポリ
G1381 株式会社あじかん 栄養とろけるごぼうスープ
G1382 株式会社NKホールディングス とおちかBB(びーびー)青汁
G1383 株式会社ニコリオ フラボスα
G1384 森永乳業株式会社 PREMiL Red (プレミルレッド)脂肪0(ゼロ)
G1385 雪印メグミルク株式会社 恵 megumi(メグミ) ガセリ菌SP(エスピー)株ヨーグルト いちご 100g
G1386 雪印メグミルク株式会社 恵 megumi(メグミ) ガセリ菌SP(エスピー)株ヨーグルト ドリンクタイプ いちご 100g

届出撤回情報
 
2022427日付け   
C368 「いたわりみそ汁」
株式会社永谷園 ・・・・ γ-アミノ酪酸(GABA)
撤回理由 「販売終了の為」


今週の注目の届出

注目の届出
 
今週はなし
 
 
「機能性表示食品届出情報 簡単動画解説」はこちらから
 
YouTube チャンネル名
「機能性表示食品情報」


https://www.youtube.com/channel/
UCz0TQYw99ttqqQCmiKzxVww

 
チャンネル登録をしてご覧いただければ幸いです。


あとがき

こんにちは

GWも終わってしまいますね。
あっという間です。
 
少しだけ、骨休みで来たので、来週からまたしばらく頑張れそうです。
これで、GW明けコロナ感染者が増えなければ、日本も普通通りになりそうですね。
 
GW期間中につき、情報は大変少なくなっています。
最後まで、お付き合いいただきありがとうございました。

 
では、素敵な週末を。 (KC)